問題児と本当のバカが異世界から来るそうですよ?   作:まさとら

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日が暮れた頃に噴水広場でジンらと合流した。

そして話を聞いた黒ウサギは絶賛お説教中だ。

 

「な、なんであのたんじかんに”フォレス・ガロ”のリーダーと接触してしかも喧嘩を売る状況になったんですか⁈」

「しかもゲームの日取りは明日?」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「準備している時間もお金もありません!」「一体どういう心算があってのことです!」

 

「聞いているのですか三人とも‼︎」

 

「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています」」」

 

「黙らっしゃい‼︎」

 

黒ウサギも今日一日でよくそんなに怒ってられるな。疲れないのかね〜。それよりもそのガルドって奴は話を聞いた限り胸くそ悪い野郎だな。人質使って無理矢理ゲームに参加させて、逆らえないをいい事にこき使いまくった挙句人質はもう殺しただ?ふざけんな命をなんだと思ってやがる。

 

「それにね、黒ウサギ。私は道徳云々よりも、あの外道が私の活動範囲内で野放しにされてることも、許せないの。これで逃せば、いつかまた狙ってくるに決まってるもの」

 

「ま、まぁ………逃せば厄介かもしれませんけど」

 

「僕もガルドを逃したくないと思っている。彼のような悪人は野放しにしちゃいけない」

 

「はぁ〜………。仕方ない人たちです。まぁいいデス。腹立たしいのは黒ウサギも同じですし。”フォレス・ガロ''程度なら十六夜さんか煜さんがいれば楽勝でしょう」

 

「何言ってんだ。俺は参加しねぇよ?」

 

「俺も〜」

 

「当たり前よ。貴方たちなんて参加させないわ」

 

「だ、駄目ですよ!皆さんはコミュニティの仲間なんですからちゃんと協力しないと」

 

「そういうことじゃねぇよ黒ウサギ」

 

「いいか?この喧嘩は、コイツらが売った。そして奴らが買った。なのに俺らが手を出すのは無粋だっていってんだよ」

 

「あら、分かっているじゃない」

 

「……。あぁもう、好きにしてください」

 

「それでこれからどうするんだ?」

 

「あ、ジン坊っちゃんには先にお帰りいただいて。ギフトゲームが明日なら”サンザウンドアイズ”に皆さんのギフトを鑑定をお願いしないと。この水樹の事もありますし」

 

「”サンザウンドアイズ”?コミュニティの名前か?」

 

「Yes。”サンザウンドアイズ”は特殊な瞳のギフトをもつ者たちの群体コミュニティ。箱庭の東西南北・上層下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティです。幸いこの近くにしてんがありますし」

 

「ギフトの鑑定というのは?」

 

「勿論、ギフトの秘めた力や起源などを鑑定することです。自分の正しい形を把握した方が、引き出せる力は大きくなります。皆さんも自分の力の出処は気になるでしょう?」

 

「まぁな。じゃあ行くとしますか」

 

そして俺たちは”サンザウンドアイズ”向かうことにした。

その道中に日がくれて月光と街灯に照らされている並木道を不思議に眺めていたら。

 

「桜の木…ではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けているはずないもの」

 

「いや、まだ初夏だろ?気合いの入った桜が残っていてもおかしくないだろ」

 

「……?今は秋だったと思うけど」

 

「えっ?冬だろ今朝だってあんなに寒かったし」

 

あれ?なんか噛み合わねぇぞ?おかしいだろ流石に初夏と真夏はともかく夏と冬を間違えるほど俺は馬鹿じゃない………ハズだ。

 

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されたのです。元いた時間軸以外にも、文化や歴史、生態系など所々違う箇所があるはずです?」

 

「パラレルワールドってやつか?」

 

「近しいですね。正しくは立体交差平行世界論と言うものですけど…今からコレの説明を始めますと一日二日では説明しきれないので、またの機会ということに」

 

そうして貰いたい。流石に今日これ以上難しい事聞いたらショートしそうてかするな。

 

話しながら歩いていると、看板を下げてる女性店員がいた。そりゃそーだもう日が暮れたし、店閉める時間だよな。そんな事を考えてると、黒ウサギがいきなり走りだしたついに発狂したか。

 

「まっ」

 

「待ったなしです。御客様。うちは時間外営業はやってません」

 

おいおいその店かよ。流石超大型商業コミュニティだな時間外お断りなんて初めてみたぞ。黒ウサギもアホだな営業時間ぐらい知ってろ。

 

「なんて商売っ気のない店かしら」

 

「ま、全くです!閉店時間5分前に客を締め出すなんて!」

 

まっまだ5分前なのね。ゴメン黒ウサギお前の事ちょっとバカにしすぎた。

 

「文句があるなら他所へ。あなた方は今後一切の出入り禁じます。出禁です」

 

「おいおい。そりゃ酷過ぎないか?」

 

「そうですよ!これだけで出禁とか御客様舐めすぎでございますよ⁉︎」

 

「なるほど、”箱庭の貴族”であるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか?」

 

「………ぅ」

 

一転して黒ウサギが言葉に詰まった。けど十六夜が何の躊躇いもなく名乗る。

 

「俺達は”ノーネーム”ってコミュニティなんだが」

 

「ほほう。ではどこの”ノーネーム”様でしょう。よかったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

グッと黒ウサギが黙った。なるほどねこれがさっき黒ウサギが言っていた大切な話ね。まぁ話の内容と黒ウサギの反応から察するに、その”名前”と”旗印”がうちのコミュニティにはないって事か。この店員知ってて聞いてやがるな。

 

「その…………あの………私たちに旗はありま」

 

「いぃぃぃやほぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィ!」

 

な、なにが起こったんだ?なんか小さいのが走ってきて黒ウサギと一緒に水路まで吹っ飛んだ?十六夜達も目を丸くし、店員は痛そうな頭を抱えていた。

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