問題児と本当のバカが異世界から来るそうですよ?   作:まさとら

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「……おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで是非」

 

「ありません」

 

「なんなら有料でも」

 

「やりません」

 

十六夜のやつありゃおふざけじゃないな。めっちゃマジな顔してるし。まぁそれは置いといて。問題は黒ウサギと一緒に吹っ飛んでった女の子だ。黒ウサギの胸に顔を埋めてなすりつけてるだと……なんて羨ましいんだ!あー俺もあのバカみたいにでかい巨乳触りてぇ。

 

「し、白夜叉様⁈どうして貴女がこんな下層に⁈」

 

「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まってるだろうに!フフ、フホホフホホ!やっぱり黒ウサギは触り心地が違うのう!ほれ、ここが良いかここが良いのか!」

 

「し、白夜叉様!ちょ、ちょっと離れてください!」

 

そう言った黒ウサギは、無理矢理引き剥がして、店の方にぶん投げてきた。

これって俺のとこに飛んでくるよな

 

1普通にソフトキャッチ

 

2受け流す

 

3鷲掴み←

 

バシッうん我ながらナイスキャッチ綺麗に受け止めれた(鷲掴み)。まぁそれはいいとして…

 

「おい黒ウサギ!どういうことだ?なんで女の子投げてきやがる!」

 

「そ、それは白夜叉様が…」

 

「なんでお前がこっちに逃げてこないんだよ!そうすれば不可抗力とか言ってお前のその巨乳を揉むことも、顔を埋めることもできたのに!」

 

「お、お馬鹿様!そんなことさせる訳が無いのですよ!」

 

「お前にその気がなくてもこっちはやる気満々なんだよ!」

 

黒ウサギが若干涙目でこっちを睨んでいるが知ったこっちゃねぇ。いつか絶対揉んでやる!その代償がなんだろうとな!

 

「お、おんし、飛んできた初対面の美少女を鷲掴みした挙句に、掴んだまま黒ウサギと喋るとは何様だ!」

 

「風間 煜様だ。白髪の嬢ちゃん」

 

ニヒッと笑いながら自己紹介をすると、呆気に取られていた飛鳥が思い出したように白夜叉に話しかけた。

 

「貴女はこの店の人?」

 

「おお、そうだとも。この”サンザウンドアイズ”の幹部様で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼ならおんしのその年齢のわりに発育のいい胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」

 

「オーナー。それでは売り上げが伸びません。ボスがおこります」

 

冷静な声で女性店員が釘を刺した。この店員さんもうちょい愛想よかったらいいのに。可愛い顔が台無しだよあれじゃ。にしても白夜叉だっけ?この子とは仲良くできそうだ。なんでかって?そりゃあ言わなくてもわかるだろ?

 

「ほうほう。おんしたちが黒ウサギの新しい同士か。異世界の人間が私の元に来たという事は………遂に黒ウサギが私のペットに」

 

「なりません!どういう起承転結があってそんなことになるんですか!」

 

「まぁいい。話しは中で聞こう。生憎店は閉めてしまったのでな。私の私室で勘弁してくれ」

 

「よろしいのですか?彼らは旗も持たない”ノーネーム”のはず。規定では」

 

「よいよい。身元は私が保証するし、ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」

 

そう言われた女性店員は拗ねたような顔をしながら渋々どいてくれた。確かにこの子なーんも悪くないんだよね。まぁそれでも入るけど。

 

「そうそう店員さん。あんた可愛い顔してんだからよ。もーちょい愛想よくしなよ。”ノーネーム”って知っときながら意地悪するなよ」

 

「気づいていたんですか」

 

「まぁな。じゃあまた今度ね〜」

 

〜ん中に入れてもらったのは、いいけどよ。広すぎだろ!どういう構造してんだよこの店。白夜叉がここだと言って

障子を開けた。わぁお。すごいね私室にしては広いぞ。俺の家のリビングくらいはあるんじゃね。俺の家が狭いのか?いや普通だ、普通のはずだ。

 

「改めて自己紹介しておこうかのう。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えている”サンザウンドアイズ”幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と確認しておいてくれ」

 

「はいはい、お世話になっておりますよ本当に」

 

黒ウサギ投げやりだな。多分毎回さっきみたいな事になってるんだな。

 

「外門、っなに」

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強大な力をもつ者たちが住んでいるのです」

 

って事は上に行くほどドンドン相手も強くなる〜ってことか。いつか1番上の奴と戦ってみたいねぇ。と考えていると耀が

 

「………超巨大タマネギ?」

 

「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」

 

「そうだな。どちらかといえばバームクーヘンだ」

 

「あー想像してたら腹減ってきた。バームクーヘンくいて〜」

 

「ふふ、なかなかうまい例えをしておる。その例えなら今いる七桁の外門は1番薄い皮の部分に当たる。さらに説明するなら東西南北4つの地区の区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は”世界の果て”と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属していないものの、強力なギフトを持ったもの達が棲んでおれぞ……その水樹の持ち主などな」

 

水樹の持ち主っいうとさっきの蛇のことか。面白かったけどもっと強くてもいいだろ。一応神様っぽかったし。

 

「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったんだ?知恵比べか?勇気を試したのか?」

 

「いえいえ。この水樹は煜さんと十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめしてきたのですよ」

 

「なんと?クリアではなく直接的に倒したとな⁈ではその童達は神格持ちの神童か?」

 

「いえ、黒ウサギはそうは思いません。神格なら一目見れば分かるはずですし」

 

「む、それもそうか。しかし神格を倒すには同じ神格を持つか、互いの種族によほど崩れたパワーバランスがある時だけのはず。種族の力でいうなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ」

 

「神格ってなに?」

 

「神格とは生来の神様そのものではなく、種の最高ランクに体を変幻させるギフトの事です。更に神格を持つことで他のギフトも強化されるのです」

 

ほうほう、なんとなーくしかわからん。ようするにスーパーパワーアップギフトって事でいいのかな。

 

「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがの」

 

ない胸を張り、豪快に笑う白夜叉。うん何かたりない、いや何かがない。それよりも。

 

「って事は白夜叉、あんたはあの蛇よりも強いのか?」

 

「ふふん、当然だ。私は東側の”階級支配者”だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティで並ぶ者がいない。最強の主催者なのだからの」

 

なんですと?最強って言った?あらぁ考える事はみんな一緒か。みんな瞳ギラギラに輝かせてるよ。

 

「そう……ふふ。ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達はコミュニティは東側で最強のコミュニティということになるのかしら?」

 

「無論、そうなるのう」

 

「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」

 

わぁお、こわ〜い。三人ともヤル気満々じゃん。まぁ俺も人の事言えないけど。白夜叉は俺達のヤル気満々の視線に気づいたように高らかにわらいごえをあげた。

 

「抜け目ない童達だ。依頼して起きながら、私にギフトゲームで挑むと?」

 

「え?ちょ、ちょっと御四人様⁉︎」

 

「よいよ黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えている」

 

「ノリがいいわね。そういうの好きよ」

 

「ふふ、そうか。———しかし、ゲームの前に一つ確認しておく事がある」

 

「なんだ?」

 

白夜叉は着物の裾から向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、壮絶な笑みで言った。

 

「おんしらが望むのは、”挑戦”か———もしくは”決闘”か?」

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