『さて、各隊転送準備が整いました!転送開始です!
…転送完了。MAPは「市街地B」!B級ランク戦ROUND1昼の部、スタートです…!』
──
オレが転送されたのは建物の一室だった。
レーダーで3人の位置を確認する。
『清澄先輩、先輩だけちょっと離れてるね。』
その前に真登華から通信が入った。
『そうみたいだな。』
そう言いながらオレは建物の外を見る。
『隊長、そっちは先に3人で合流してください。オレはバッグワーム付けてあとから合流します。』
そう言ってオレはバッグワームを羽織る。
『分かった。真登華、射線はどうだ?』
『だいじょーぶ!絵馬くんとトノくんには1点もあげないんだから。』
『ハハッ、心強いぜ。』
──
『さて、各隊ランダムな位置からのスタートとなります。まずは転送と同時に絵馬隊員と外岡隊員が、少し遅れて綾瀬川隊員がバッグワームでレーダーから姿を消しました。』
『狙撃手のバッグワームは基本、北添は場を荒らすためにレーダーから消えたという所か。綾瀬川は1人だけチームから離れた位置にいる。このまま見つからずに合流をするか…
…狙撃できる場所を探すかの2択だろう。』
『そうですね。この2択のどちらを取るか…影浦隊と弓場隊は消えた隊員が誰であるかと同時にそれも考えなくてはいけません。…狙撃も、白兵戦も出来る
風間の言葉に時枝が補足する。
『パーフェクトオールラウンダー…?』
榎沢が首を傾げる。
『そうでした!今シーズンから綾瀬川隊員はボーダーで2人目の
『分からない人のために説明すると
『へー、綾瀬川センパイ既にそれなりに目立ってんじゃん。これはあたしも様子見してる場合じゃないかもね。』
榎沢は意味ありげにそう言うと、笑みを浮かべてモニターに視線を戻した。
『さて、ランク戦に話を戻しましょう。マップの北には影浦隊長が、北東から南にかけて綾瀬川隊員を除く柿崎隊のメンバーが近い配置となっています。』
『逆サイド、南西では弓場隊が近いですね。綾瀬川隊員と影浦隊は全員1人でも点を取れるメンバーなので、各隊転送位置は悪くないんじゃないでしょうか?』
『綾瀬川センパイ映してよ。見たい。』
榎沢はまたしてもわがままを言う。
『大丈夫。綾瀬川先輩の活躍なら直ぐに見れると思うから。』
──
『よし、作戦通り行くぞ、懸念はゾエのメテオラか…。そろそろ撃つだろうな。』
柿崎の言葉の直後、少し離れた位置で爆発音が聞こえる。
『オレの近くですね。でもオレじゃないみたいです。』
『そうか、弓場隊か?』
『まあ北添先輩ならそれを囮に誘き出すとかもしそうですけどね。』
『!、もう2人レーダーから消えたよ、清澄先輩の近くと真ん中辺り。』
真登華の通信が入る。
『弓場隊で確定でしょうか?影浦先輩はバッグワームつけないでしょうし。』
巴が尋ねる。
『まあとにかく警戒しつついきますよ。』
──
『ここで北添隊員のメテオラが場を荒らす!』
『通称「適当メテオラ」。北添先輩の高トリオンから放たれるレーダー頼りのメテオラですね。』
『陽動、場荒らしの役目だな。影浦とは相性が良いだろう。』
時枝の言葉に風間が補足。
『それによりマップ中央の帯島隊員、南西部の弓場隊員がバッグワームでレーダーから姿を消しました。』
『追い討ち対策だな。弓場隊は今シーズン神田がいない。いつもの弓場が点を取るために1人で動く戦法とは違うようだ。帯島と合流するつもりらしい。』
『…あーあ、ダメだね。』
榎沢は時枝から貰ったポッキーを齧りながらそう言う。
『ダメ…と言いますと?』
武富が尋ねる。
『よりによって綾瀬川センパイの近くで場所を知らせるみたいにバッグワーム付けちゃったこと。
…これで柿崎隊に2点入るよ。』
──
『帯島、無事かァ?!』
弓場はメテオラで狙われた帯島に通信を入れる。
『弾道的に西辺りにゾエがいやがるなァ。藤丸、マーク付けとけ。』
『了解。初期位置的に南でも誰か消えてやがるぞ。』
通信を受けた弓場隊オペレーター、藤丸ののはそう告げた。
『みてェだな。絵馬ならいいが…綾瀬川の可能性もある。ちっ…帯島ァ、バッグワーム付けとけ。』
そう言いながら弓場もバッグワームを羽織った。
『はいっス!』
──
オレは民家に留まると、これまでの情報を整理する。
北東から南東にかけてウチのメンバーが近い。バッグワームをつけた隊員を除いた初期位置的に穴があるのは東、北西、西辺りか。西は北添先輩確定だとして、東と北西に絵馬と外岡、2人の狙撃手が居ることになる。
そして中央と南西にいた隊員がバッグワームで消えたってことは警戒すべきカゲさんは…
『影浦先輩は北だね。今のゾエさんのメテオラで降りてきてるかもしれないけど。』
真登華の通信が入る。
『カゲが少し近いか…警戒しつつ行くぞ。中央付近で集合だ。』
『『了解。』』
文香と虎太郎がそう答える。
『…虎太郎、東にデカいビルあるから。そこに絵馬くんかトノくんがいるかも。射線通らない道送るね。』
真登華のキーボードを叩く音が聞こえた。
『助かります。』
オレもそろそろ動くかな。
オレは持っていたイーグレットをしまうと、弧月に切り替えて、ベランダから飛び降りる。
『オレも向かいます。中央で落ち合いましょう。』
柿崎に通信を入れる。
『分かった。気を付けろよ。』
『了解です。』
そう言ってオレはかけ出す。
──
『マップ北東、そして東付近、柿崎隊の3人が中央に向かって動き始めました。東付近にいた巴隊員は少し複雑な動きをしていますね。』
『…東には絵馬がいる。初期位置的に東に狙撃手がいると見抜いたんだろう。宇井の射線管理はオペレータートップクラスだ。東のビルを警戒しないはずがない。』
『なるほど。これには絵馬隊員はたまらずアイビスを下ろしました。影浦隊長は北から降下、中央に向かっています!』
『北添のメテオラを最大限利用する為だろう。』
『そして、マップ南の綾瀬川隊員はバッグワームを付けたまま北上!チームメイトと合流する動きでしょうか?…おや?ですがこれは…』
──
マップの南東付近。
そこにはバッグワームを付けた、弓場、そして東の狙撃を警戒し、南東を経由して北上している綾瀬川がいる。
且つ、高い建物が多く、姿など見えるはずもない。
だからこそだろう。
「「!」」
弓場が十字路の真ん中に差し掛かった時だった。
通りの向こうを走るバッグワームを付けた綾瀬川が見える。
警戒していた綾瀬川も直ぐに弓場に気づいた。
綾瀬川は弧月、弓場は拳銃のホルスター。
手を掛けたのは同時だった。
──
No.2銃手、弓場拓磨。
威力と弾速に振った拳銃と早撃ちの腕で、数多の攻撃手を沈めてきた攻撃手キラー。
その腕は誰しもが認めているし、弓場自身、早撃ちには自信がある。
──
手を掛けたのは同時だったが、弓場はそう直感する。
…だが瞬きの刹那、弓場の視界は上下2つに割れた。
綾瀬川のROUND1のトリガー構成でのパラメーター
メイン:弧月、旋空、メテオラ、シールド
サブ:バイパー、イーグレット、バッグワーム、シールド
トリオン 7
攻撃 9
防御・援護 8
機動 6
技術 10
射程 8
指揮 5
特殊戦術 4
TOTAL 57
感想、評価等お待ちしております。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。