白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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遅くなりすいません。
投稿致します。


無機質なボーダー隊員の日常⑩

「ししょー、あの人と隊組むってホントですか?」

 

ムッとした表情で、加古隊攻撃手、黒江(くろえ) 双葉(ふたば)はオレに尋ねた。

 

「ああ、榎沢の事か?それなら榎沢が勝手に言ってるだけだ。オレは柿崎隊を抜ける気はない。あと師匠って呼ぶな。」

 

そう言いながら双葉の頭をチョップする。

 

「ならいいですけど。…ししょーは私にとってししょーです。呼び方は変えません。」

 

何故かドヤ顔でそう言う双葉に呆れたようため息を吐く。

 

「もう好きにしてくれ…。で?今日も10本でいいのか?」

 

「はい、この後宿題やらなきゃいけないので。」

 

何かを求めるような目でこちらを見る。

 

「へいへい、見りゃいいんだろ?…加古さんはいないだろうな?」

 

いたらあのロシアンルーレット炒飯(ダークマター)を食わされるのは目に見えている。

 

「?…いないと思いますけど。防衛任務は無いので。」

 

「そうか。じゃ、まあサクッと終わらせるか。」

 

そう言ってオレはランク戦ブースに歩き出す。

 

「!、今日は簡単にはやられませんから…!」

 

 

 

 

「…無理に避けようとするなよ。弧月で受けりゃいいだろ?」

 

ランク戦は10-0でオレが勝った。

 

オレの弧月を受けるでもなく、避けようとする双葉にオレは尋ねる。

 

「…ししょーはよく避けてるじゃないですか。」

 

「オレのはサイドエフェクトありきなんだよ。」

 

「…私もししょーみたいに避けてみたいです。」

 

拗ねたようにそう言う双葉。

 

「別に力量差があるような攻撃手や、弾トリガーは避けるって選択肢もありだと思うが…A級のランク戦だとそうも行かないだろ?まずお前は韋駄天を軸に動け。韋駄天起動までの時間の間に敵を近付かせるな。まあその為に加古さんと、喜多川がいるんだろーけどな。」

 

そう言って双葉にデコピンをする。

 

「あう…。だってししょーは韋駄天のルート見切ってくるじゃないですか。」

 

「A級ランク戦でのアドバイスが欲しいんじゃないのか…?目的変わってるぞ…。」

 

「それとこれとは話が別です!ししょーに勝ちたいです!」

 

「はいはい、言ってろ。…宿題はどこが分からないんだ?」

 

「またそうやって適当にあしらう…!

 

 

…数学です…!」

 

──

 

「…何?」

 

ランク戦ブースにやってきた榎沢。

途端絡まれ、胸ぐらを掴まれたまま、壁に押し付けられる。

 

「まず…誰?」

 

「っ…ほんっとムカつく…!」

 

「…ああ、胸盛りちゃん。」

 

「香取よ!次言ったら殺すわよ?」

 

「アハハ、やってみなよ。…で?何?」

 

香取の言葉に榎沢は笑いながら返すと尋ねる。

 

「ROUND1での事…忘れたわけじゃ無いでしょうね?」

 

青筋を浮かべながら香取は榎沢に尋ねた。

 

「えー?あたし何かしたっけ?てかROUND1あんま覚えてないや。鈴鳴は戦ってないし、もう1つの隊…何隊だっけ?

 

 

…弱すぎて覚えてなーい。」

 

「っ!!」

 

香取は榎沢に平手打ちをする。

 

「…トリオン体だから痛くないけどさ。…何?どうすればいい訳?」

 

榎沢は目を細める。

 

「ランク戦よ。10本勝負、付き合いなさい。」

 

「アハハッ!

 

 

…勝てると思ってんの?雑魚が。」

 

 

自分のプライド、ましてや、香取隊を馬鹿にされて黙っている香取では無い。

汚名返上すべく、榎沢に勝負を仕掛ける。

 

 

 

 

ボーダーの榎沢一華の評価は、突如現れた、天才銃手だった。

ボーダートップクラスのトリオン量を誇り、早撃ちの腕はNo.2銃手の弓場と同等かそれ以上。

元上位部隊の香取隊を1人で壊滅させ、諏訪隊を上位である6位に導いた立役者。

前シーズン、綾瀬川清澄と言う怪物を見てきた、他のB級部隊からは、それと同等の警戒をされている。

それに加えて、大規模侵攻の際は新型トリオン兵を1人で7体撃破し、一級戦功に数えられている。

警戒するなというのが無理な話だ。

 

 

 

「じゃ、ハンデあげる。あたしシールド使わないから。」

 

ヘラヘラとそう言ってのける榎沢に、香取はまたしても機嫌を損ねる。

 

「…はぁ?舐めてる訳?」

 

「舐めてるよ?他にどう見えるの?」

 

「…殺す。」

 

香取はスコーピオンとハンドガンを取り出す。

対して榎沢はニヤニヤと笑みを見せながら、チャームポイントのツインテールを弄っている。

余裕。

明らかにこちらを舐め腐っている榎沢に香取はさらに憤慨する。

 

香取はグラスホッパーを展開し、榎沢に急接近する。

 

 

 

「だから遅いんだって。ノロマ。」

 

 

まるで香取の動きがスローだったかのように、榎沢はハンドガン2丁を香取に向けていた。

 

「はい、おしまい。」

 

「っ?!」

 

そのまま香取のトリオン体は蜂の巣にされた。

 

 

『香取ダウン、1-0、榎沢リード。』

 

 

「公開処刑になりたくなかったら今のうちに止めとけば?尻尾巻いて逃げるなら今のうちだよ?胸盛りちゃん?」

 

「次その呼び方したら殺すって言ったわよね?」

 

「フフ、だからやってみなよ。」

 

そう言って榎沢は笑う。

 

「…」

(ほんとにムカつく。先にしかけても絶対に後手になる…なら…)

 

香取はシールドを構えて駆ける。

 

「まあそう来るよねー。」

 

榎沢は予想通りだったのか、そう言うと、ハンドガンを発砲。

香取はシールドで受けながら、グラスホッパーを展開。

榎沢の懐に飛び込んだ。

 

 

(とった…!)

 

 

 

 

 

…途端、物凄い衝撃が香取の顔面を襲う。

 

 

「っ?!は…?」

 

榎沢は目を細めながら握りこぶしを作っていた。

榎沢がやった事は至極単純、近接した香取の顔を殴った。

ただそれだけだった。

 

「攻撃手の間合いなら勝てると思った?ざんねーん。格闘(ボーリョク)は大得意なんだなー。これが。」

 

そう言って榎沢はファイティングポーズを取る。

 

「スコーピオンでもグラスホッパーでも好きに使いなよ。ボコボコにしてあげる…!」

 

「っ…!」

 

香取はハンドガンを榎沢に向ける。

榎沢は斜めに避けると、香取に近接。

腹に蹴りを入れる。

 

「がっ…?!」

 

そして2発の銃声。

 

威力重視に設定されたアステロイドは、香取の両足を吹き飛ばす。

 

その場に崩れた香取の顔を蹴り飛ばすと、アサルトライフルを向ける。

 

「…まだやるー?胸盛りちゃん?」

 

「っ…この…」

 

いい切る前に香取の顔は穴だらけになり吹き飛ばされた。

 

 

『香取ダウン、2-0、榎沢リード。』

 

 

 

 

 

3本目。

香取はバッグワームを羽織、榎沢から距離をとった。

 

「あれれ?ほんとに逃げちゃったー?」

 

榎沢は笑いながら尋ねる。

 

 

 

(ムカつく…。)

 

悔しいが正面からでは勝てない。

香取は茂みの中を移動しながら、ハンドガンを構える。

 

 

──刹那、榎沢と目が合う。

 

 

「…まあ場所分かってんだけどね。」

 

こちらに向けて放たれたグレネードガン。

 

「…は?」

 

メテオラが香取に襲いかかった。

 

 

「くそ…!なんで…」

 

失った右足を引き摺り、香取は悪態を吐く。

 

「うーん…勘。」

 

「!」

 

 

グラスホッパーで距離はとった。

バッグワームを着けている為、見つかることは無い…はずだった。

 

 

しかし香取の足は撃ち抜かれ、その場に崩れる。

 

「なん…でよ…!」

 

「あたしのサイドエフェクトでーす。」

 

「っ…何よ…それ。ずるじゃない。」

 

「?…なんで?」

 

榎沢はキョトンとして尋ねる。

 

「だってそうでしょ?生まれつき持った才能で勝つなんて…フェアじゃない。卑怯よ。」

 

「…」

 

その言葉に榎沢は笑顔を消す。

 

 

「アハハハハッ!!」

 

そして高らかに笑う。

 

「何がおかしいのよ…!」

 

そう言って香取はスコーピオンを突き出す。

榎沢はひらりと避けると、両腕を撃ち落とす。

 

「フェアじゃないって?当たり前じゃん。

 

 

 

…あたしとあなたがあなたの言う平等(フェア)だとでも思ってたのー?馬鹿みたい。

 

 

…お前があたしと同じなわけないじゃん。

 

…あたしは天才になるべくして(・・・・・・・・・)生まれたんだから。」

 

そう言って榎沢は香取の髪の毛を掴み、持ち上げる。

 

「っ…離せ…!」

 

「離しませーん。」

 

「っ…あんた…絶対普通じゃない…!」

 

榎沢は何も言わずに香取の顔を殴る。

 

「っ…!」

 

「痛くないでしょ?トリオン体なんだから。…でもさ…

 

 

 

…生身だったらもっと面白かったよねー。

 

 

 

…終わったら試してみよっか。」

 

 

 

「っ…?!」

 

 

 

香取の顔は明らかな怯えに変わる。

 

「不思議?さっきまであんなに下に見てたあたしに怯えるなんて。

 

 

…でもね、その感性は大切にした方がいいと思うよ胸盛りちゃん。」

 

そう言って榎沢は香取の額にハンドガンを押し付ける。

 

 

 

 

 

「…で?

 

 

 

 

 

 

 

 

…まだやる?」

 


 

BBF風

 

柿崎隊

 

万能手(オールラウンダー)2人、攻撃手(アタッカー)1人、完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)1人の遠・中・近のバランス良く構成された部隊。

万能手(オールラウンダー)2人の援護の下、ダブルエースが点を取るスタイルで中位からB級トップまで駆け上がってきた。

オペレーターの宇井による、徹底的な射線管理と柿崎のエスクードにより、ボーダーでもトップクラスの守備力を誇る。

 

MEMBER

 

隊長

AR 柿崎(かきざき) 国治(くにはる)

 

AT 照屋(てるや) 文香(ふみか)

 

AR (ともえ) 虎太郎(こたろう)

 

AR 綾瀬川(あやせがわ) 清澄(きよすみ)

 

OP 宇井(うい) 真登華(まどか)

 

 

PARAMETERS

遠 4

中 7

近 9

 

攻撃手の照屋を始め、ボーダートップクラスの弧月使い、綾瀬川がいるため、近距離戦闘はB級トップクラスの数値。

中距離戦闘は柿崎の射撃、綾瀬川の旋空、弾トリガーが、遠距離もイーグレットの個人ポイントがマスタークラスである綾瀬川がカバーしており、無駄のない数値になっている。

 

 




各キャラからの印象&各キャラへの印象

綾瀬川清澄
黒江双葉→ししょー。憧れ。

黒江双葉←弟子(でいいやもう)。


榎沢一華
香取葉子→ムカつく。普通じゃない。恐怖。

香取葉子←胸盛りちゃん。興味無い。

感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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