『マップ中央、柿崎隊と生駒隊が衝突!』
『トラッパーがどこにいるか分からない以上、下手に合流させる訳にはいかないですからね。』
『一見するとボーダートップランカーの生駒隊長のいる生駒隊が有利に思われますが…』
『分からないな。ROUND1で見せた連携と、綾瀬川のショートワープで巴も近くに潜んでいる。近くにトラップも仕掛けられている以上生駒隊としてはやりづらいだろう。』
──
「やっぱり照屋ちゃんとザキさんでしたね。」
「せやな…で、周りのこの反応がトラップかいな。」
生駒、水上は柿崎、照屋の前に立ち塞がりながら、そう話す。
『カメレオンで潜んでるきよぽんの可能性もありますよ。虎太郎もどこおるか分からへんし。隠岐も良い位置取りました。海も後ろから来てます。…慎重に行きましょう。!、南東と東の反応が消えましたね。多分、王子隊ですわ。』
『どないする?』
『丁度いいです…』
『王子くん、中央で交戦開始。生駒隊と柿崎隊ね。』
『了解。ありがとう早矢さん。…僕らもバッグワームを付けようか。』
『『了解。』』
『仕掛けるのは柿崎隊だ…』
『『(王子隊)(生駒隊)と挟み撃ちし(ましょ)(しよう)。』』
「…って、王子先輩と、水上先輩なら考えるだろうな。」
そう言いながら、綾瀬川はスイッチボックスに目を向ける。
「どうします?仕掛けますか?」
「…いや、王子隊の到着を待ってからだ。最初の狙いは…」
「分かってます。水上先輩ですね。」
「そうだ。王子隊が到着すればあの人は隊長と文香を挟むように盤面を調整するはずだ。…そこを狙え。タイミングはオレが指示する。」
「分かりました。」
「…あとはあの人の動き次第だな。」
──
『東さん、中央で交戦開始!それに合わせて東と南東の反応が消えました。』
人見は東に通信を入れる。
『中央は柿崎隊と生駒隊だな。今スコープに王子隊の2人が映った。バッグワームを付けてたし確定だろう。射線は上手く切られたな。ここから柿崎隊を狙うのは難しそうだ。』
『宇井さんね…。』
『東さん、俺達も仕掛けますか?』
奥寺が東に尋ねる。
『そうだな。お前たちもバッグワームを付けろ。綾瀬川と巴は中央にいる。慎重に行けよ。』
『『了解!』』
──
「旋空弧月…!」
生駒の高速の抜刀から放たれる旋空。
柿崎は照屋の前に立つと、レイガストでそれを受ける。
「文香!」
柿崎のレイガストの裏で分割されるトリオンキューブ。
「メテオラ…!」
放たれたメテオラが生駒の足元に着弾。
視界を奪う。
『イコさん、そっちトラップありますよ。踏まんといてください。』
少し離れたところで援護をする水上の通信が生駒に入る。
『やりにくいな…!』
『もう少しの辛抱ですわ。王子隊の他に東隊の2人も消えました。こっち向かってるでしょ。』
『でもきよぽんおらへんで?』
『旋空飛ばしても出てこーへんってことはここにはおらんでしょ。』
水上はトリオンキューブを分割。
照屋目掛けてアステロイドを放つ。
それを柿崎が受けると、今度はハンドガンを向ける。
「アカンわ。」
放たれたメテオラをシールドで受けつつ、距離をとる。
「B級最強の盾は伊達じゃないっすね。」
「…なんや?ダジャレか?」
「濁点着いてるでしょ。」
そうツッコミを入れた後、水上は隠岐に通信を入れる。
『王子隊と東隊の動きはどうや?』
『東は蔵内先輩と樫尾くんですね。…東隊はまだ見えません。』
『了解。』
通信切ると、水上は考え込む。
(粘ったところで王子隊も東隊も到着する…このままやと3対1やで?
…何を考えとるんや?きよぽん。)
──
『各隊、マップ中央に向けて動き出しました。』
『柿崎隊を挟み撃ちにしようという考えでしょう。東隊も中央に向かっているのでこのままじゃ3対1になりますね。各隊トラッパーのいる柿崎隊を早めに落としたいはずですので。』
(綾瀬川と巴にに動きはない。…ここまで狙い通りということか…?)
そう考えながら奈良坂はモニターに映る、綾瀬川に目を向けた。
──
「…サラマンダー。」
『爆撃注意…!!』
宇井の通信に、柿崎はレイガストとシールドを構える。
「蔵内だな。王子隊が来やがった。」
爆風を掻き分けながら、樫尾、王子のダブル攻撃手が柿崎隊の2人に切り込む。
樫尾の弧月を柿崎のレイガストが、王子のスコーピオンを照屋の弧月が受け止める。
「イコさん!」
「もろたで。4枚抜きや…
…旋空弧月。」
キィと甲高い音を立ててボーダー最長の旋空が柿崎隊、王子隊に襲いかかる。
「させるかよ。…エスクード。…スラスター!」
柿崎はエスクードを2枚重ねて、展開。
スラスターで、樫尾を吹き飛ばしながら、照屋の前にシールドモードのレイガストを構える。
「文香!」
柿崎はそう合図をしつつ、2人を囲むようにエスクードを4枚展開する。
「…メテオラ。」
頭上に生成されたトリオンキューブ。
27分割して、周囲に放つ。
「こらアカンッスね。」
水上はシールドで受けながら、爆風の届かない高台へと飛び移る。
「ビンゴだ。…虎太郎。」
「…了解。」
バッグワームを着けた巴はハンドガンを構える。
息を深く吸い、引き金に指をかける。
それと同時に、綾瀬川はスイッチボックスのボタンを押す。
その瞬間、地面に現れたのはボーダーのエンブレム。
一瞬現れたエンブレムと共に、巴は忽然と姿を消した。
「!」
王子隊と共に、柿崎隊に弾トリガーでの攻撃をしようと言う時だった。
水上の視界の右端に、こちらにハンドガンを向けた巴が映った。
「…ま、そーやろーな。きよぽんなら真っ先に俺を狙ってくる思っとったわ。」
「!」
フルガード。
巴の放った、アステロイドは水上のフルガードに防がれる。
「残念やったな。虎太郎。」
キンッ…
「いいえ。私たちの勝ちですよ。水上先輩。」
「なっ…?!」
水上のトリオン体が両断される。
「…旋空弧月。」
旋空を放った照屋の足元にはボーダーのエンブレムが。
(…バッグワーム着けた虎太郎が囮かい…。なん手先まで読んでんねん…。)
「…バケモンが。」
そう言って水上は笑うと、緊急脱出。
「水上!」
その言葉と同時に、今度は柿崎が照屋の隣にワープされる。
「!」
──
『柿崎隊の先読みの先読みにより水上隊員緊急脱出!そしてこれは…?!』
『今まで挟まれていた柿崎隊が王子隊と共に生駒さんを挟む形になりましたね。』
(なるほど、これが狙いか綾瀬川…。)
──
「ちょ、アカーン!」
生駒は王子隊と照屋、巴の攻撃をなんとかいなしながら叫ぶ。
『海!アカンわ!左手持ってかれた!』
「今着きました…!!」
グラスホッパーで南沢は王子に切りかかる。
『真登華、射線情報の更新だ。隠岐と東さんは多分見てるぞ。』
『他人事だと思って簡単に言うんだから…!清澄先輩は…!』
文句を言いながら宇井はキーボードを叩く。
──
『生駒隊長のピンチに南沢隊員が駆けつけました!しかし囲まれている状況は変わらない生駒隊がやや不利でしょうか。』
『そうですね。水上隊員が落とされて中距離に対応出来なくなったのはかなりの痛手だと思います。これは…動きのない東隊に注目でしょうか。』
──
『やっぱり見てたな。綾瀬川を発見。人見、マークつけてくれ。』
東は人見にそう指示をする。
『了解です。』
『コアラ、奥寺。今マークつけた建物に綾瀬川がいる。』
東は小荒井と奥寺に通信を入れる。
『了解です。』
『仕掛けます。』
『気をつけろよ。トラップも結構あるぞ。それに…
…相手はあの綾瀬川だ。』
小荒井、奥寺の中で、綾瀬川清澄という存在の脅威度は影浦や、生駒など、B級上位のエース隊員と同等のものだった。
もちろん、ROUND1で弓場、影浦を破ったのは知っている。
しかし、太刀川や、二宮、風間などのボーダートップランカーには及ばないと思っていた。
それに相手はトラッパー。
スイッチボックスは多くのトリオンを使うし、バッグワームタグをつけている以上、相手のトリガーは限られてくる。
現状綾瀬川に、小荒井、奥寺の連携対応できるトリガーはない。
…そう考えていた。
「なぜ、オレがカメレオンをトリガーに入れていないか分かるか?」
「「!」」
抜刀しようとした小荒井の弧月の柄の部分を足で、奥寺の弧月を持つ腕を締め付けながら、怪物は淡々と尋ねる。
「…必要ないからだ。オレが逃げると思ったか?…初めからオレは逃げるつもりは無い。」
そう言いながら、怪物は弧月を取り出す。
「「っ…弧月…!」」
「だが…
…お前たちを逃がすつもりもない。」
抑揚のない冷たい声と視線。
小荒井、奥寺は息を飲む。
「…来いよ。2人まとめて相手するぞ。」
小荒井、奥寺の前にB級最強の怪物が立ち塞がった。
各キャラからの印象&各キャラへの印象
王子一彰→利根川。B級最強の万能手
水上敏志→バケモン。
小荒井登、奥寺常幸→強い。カゲさん、イコさん並み。
王子一彰←利根川呼びやめて。王子って苗字すげえな。
水上敏志←気の抜けない相手。頭いい。厄介。
小荒井登、奥寺常幸←仲良いな。連携は脅威。
感想、評価等お待ちしております。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
-
誰かの独白。多分榎沢か三輪。
-
掲示板形式のやつ。(作者無知)
-
日常小話。
-
if(綾瀬川VSボーダー)
-
住民税高すぎ。