まじで最近仕事忙しくて…。
『マップ中央、東隊の2人が綾瀬川隊員を捉える…!しかしこれは…弧月!綾瀬川隊員が弧月を抜きました!』
『まあ綾瀬川先輩がただのトラッパーをやるとは思いませんでしたけどね。』
『ですが片方はバッグワームタグに占有されているため、スイッチボックスを除けば後は3つしかトリガーを入れられないはずでは?』
『…カメレオンは入れていないんだろう。最初から逃げるつもりはなかったらしい。』
──
『どうする?コアラ。』
『そりゃ仕掛けるだろ。相手は弧月1本。弾トリガーもないし、シールドはあっても1枚だ。』
『距離を取って旋空でやろう。』
『了解…!』
そう言って通信を切った時だった。
綾瀬川の姿がぶれたかと思うと、1歩で距離を詰め、小荒井の懐に。
『コアラ!』
人見の通信で我に返り、小荒井は咄嗟に弧月を前に出す。
「ッ…!」
「コアラ!」
奥寺はすぐに綾瀬川目掛けて切りかかる。
それと同時に、小荒井も弧月を突き出した。
「っ…と。」
首を傾けて小荒井の弧月を避けると、奥寺の弧月を受け太刀する。
「足元がお留守だぞ。」
そのまま綾瀬川は腰を落とすと、小荒井に足払いをかける。
「がっ!」
奥寺の弧月を弾くと、小荒井に切りかかる。
「このっ…させるか…!」
奥寺はすぐさまもちなおすと、綾瀬川に切りかかる。
綾瀬川は頭を下げて避けると、そのまま奥寺の腹に後ろ蹴りを入れた。
窓を突き破り、奥寺は外に投げ出される。
「奥寺!」
奥寺はグラスホッパーで横の窓から戻る。
「お前たちを止めておけば隊長達はどうにかなりそうだ。射線も絞れてる。東さんの援護は期待しない方がいい。
…向こうが片付くまでオレと遊んでもらうぞ。」
無機質な瞳で綾瀬川は小荒井、奥寺に弧月を向けた。
──
『綾瀬川隊員強い!奥寺隊員と小荒井隊員の連携も物ともしない剣捌きで、2人を圧倒しています!』
『小荒井と奥寺の連携はマスタークラスも食える連携ですけど…綾瀬川先輩の方が上手ですね。綾瀬川先輩はボーダーでも数少ない10000超えの弧月使いですから。』
『だが、スイッチボックス、バッグワームタグ、弧月と来たら空いているトリガー枠は2枠しかない。1枠はシールドだろうし、これだけのトラップをしかけていればもう空きはないだろう。中距離には対応できない。』
『…それを体術で埋め合わせていますね、綾瀬川先輩は。小荒井と奥寺、どちらかに組み付く事で味方を巻き込む恐れがある旋空は撃てない。東さんの狙撃を潰す狙いもあるでしょう。』
『そして柿崎隊、生駒隊、王子隊の三つ巴対決は、囲まれた生駒隊が着々と削られています!』
──
『アカンな…。』
作戦室。
水上は細井の前のモニターを見ながらつぶやく。
『…やっぱ狙うならザキさんやな。…隠岐、アイビスちゃんと入っとるよな?』
『入れてますけど…。射線なんてないですよ。照屋ちゃんと虎太郎にも当たる気せーへんし。』
『ゆーとるやろ、狙いはザキさんや。市街地Aで射線を全部切るなんて無理や、いくらエスクード張っても穴はある。ザキさんはそれをシールドとレイガストで補ってる。…イコさんと海への指示は俺が出すわ。隠岐はタイミング見て撃て。』
『了解。』
──
「エスクード。」
戦場にさらにエスクードが追加される。
それを目眩しに、照屋の鋭い旋空が南沢目掛けて放たれる。
「どわっ!イコさんヤバいっす!」
南沢はそれを避けながら樫尾のハウンドをシールドで受ける。
「海、水上から通信や。…ザキを落とすで。このままじゃ終われんやろ。」
生駒は柿崎の射撃をシールドで受けながら弧月を構え直す。
「了解っス!」
──
『後ろのビル、おっくんとコアラがいるね。やり合ってるのは利根川かな?』
王子は後ろに目を向けながら通信を入れる。
『俺はそっちを狙うか?綾瀬川に弾トリガーはないだろう。エスクードが邪魔で俺はそっちじゃ役に立たなそうだ。』
『…うーん。動きがない東さんが気になるね。このままイコさんかカイくんを落とせればそれでいいけど、利根川が2人を止めてるおかげで上手く行ってる…。先にイコさんとカイくんを落としてからにしよう。』
『分かった。』
──
『粘るな、生駒の奴。』
柿崎は冷や汗を浮かべながら呟く。
『隠岐先輩がどこにいるか分からない分攻めにくいですね。生駒さんの旋空がある分射線も完全には潰せてませんし。』
『王子隊は蔵内とハウンドの中距離の攻撃に切り替えてる。俺らは近距離で生駒隊の逃げ道を無くすぞ。』
そう言って柿崎はレイガストをブレードモードに切り替える。
『清澄!そっちは問題ないか!?』
『まあ上手くやりますよ。東隊はそっちには行かせません。』
『助かるぜ…ほんとに。』
『…生駒隊には注意してくださいよ。
…水上先輩は裏で見てますよ。』
──
『生駒隊粘る!王子隊の中距離からの攻撃を生駒隊長が、近距離の攻撃を南沢隊員が上手く捌いています!』
『生駒隊にはまだ隠岐先輩がいます。東さんの動きも分からない以上柿崎隊も王子隊も攻めづらいでしょう。』
──
『…今やな、海。』
『りょーかいっ!』
南沢はグラスホッパーを展開。
それを踏んだ生駒が、柿崎隊に切り込む。
「!、文香先輩!」
「旋空弧月!」
「っと…!あぶねえ…!」
弧月をレイガストで受けながら、柿崎は冷や汗を流す。
『いや、王手や。…隠岐。
…外すなや。』
『…了解。』
銃声1発。
『!、ザキさん!』
宇井の通信で、柿崎は銃声の方向に視線を向ける。
「!、シールド…!」
頭か胴か。
柿崎がそれを一か八か賭けることができる性格であれば或いは防げたのかもしれない。
それを決めあぐねた柿崎はシールドを広げてしまった。
隠岐の高いトリオンから放たれたアイビスは、柿崎のシールドを割り、柿崎のトリオン体を吹き飛ばした。
──
『柿崎隊長がここで緊急脱出!マップ西、隠岐隊員の得点となりました!』
『エスクードの合間を縫った技ありの狙撃でしたね。』
(柿崎さんがあの位置に来るタイミング、隠岐の位置取り、トリオン…どれか1つ欠けてたらあの狙撃は成立しない…。水上先輩か…?)
──
『わりぃ、やられた…。』
作戦室に戻った柿崎は通信で謝る。
『問題ありません。…生駒さんは私が倒します。』
柿崎を落とされたことにより、照屋に火がつく。
『…いや、引け文香。』
それを綾瀬川が止める。
『!…この状況で引くんですか?』
『エスクードが無くなったんだ。隠岐と東さんは撃ってくるぞ。隊長が落ちた今オレ達は近距離で点を取るしかない。引くならオレが生きてる今しかない。
…離脱のタイミングは次の緊急脱出と同時だ。後ろのショートワープに乗れ。』
──
綾瀬川は通信を切って、目の前の2人に向き直る。
「野暮用だ。時間稼ぎの必要が無くなった。」
「「っ…!」」
所々、トリオンの漏れた2人は空気の変わった綾瀬川に、弧月を構え直す。
『引け、小荒井、奥寺。…流れが変わった。立て直すぞ。』
『『了解です。』』
東の通信に2人は短く答えて、窓の外に視線を向ける。
「っ!」
しかし、逃がしてくれるほど目の前の怪物は甘くなかった。
距離を詰めた綾瀬川は小荒井に切り掛る。
「言ったはずだぞ。逃がすつもりは無い。」
そのまま綾瀬川は弧月を傾けて、小荒井の弧月を滑らせる。
「はぁ?!」
勢いそのまま小荒井はバランスを崩す。
させまいと奥寺が綾瀬川に切りかかる。
「…っと。」
受け太刀すると、そのまま、弧月を絡めとるように捻ると、奥寺の弧月を弾き飛ばす。
「?!…太刀取り…?!」
そして奥寺を蹴り飛ばすと、その場所に、ボーダーのエンブレムが。
「しまっ…」
そして地面から現れたブレードに貫かれた。
「悪いな、今日のオレはトラッパーなんだよ。」
「くそ…!」
そのまま奥寺は緊急脱出。
綾瀬川は小荒井に向き直る。
「っ…くそ!」
小荒井はグラスホッパーを展開、綾瀬川の前から離脱した。
『今だ、文香、虎太郎。…離脱しろ。』
『『了解。』』
マップ中央。
照屋、巴はバッグワームを羽織り、ショートワープに足をかけ離脱する。
「さて、後は動きのないあの人だな…。駒は1人消えた…。
…どうする?戦術の天才、東春秋…。」
そう言って怪物は無機質な瞳を細めた。
綾瀬川清澄パラメーター(ROUND2)
トリオン 7
攻撃 6
防御・援護 10
機動 6
技術 10
射程 3
指揮 5
特殊戦術 10
TOTAL 57
トラッパーのパラメーターじゃないなw
感想、評価等お待ちしてます。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。