白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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投稿します!


昼の部を終えて

『ここでタイムアップ!試合終了です!ROUND2昼の部を制したのは柿崎隊!』

 

 

柿崎隊

 

 

柿崎 0P

照屋 2P

巴 1P

綾瀬川 1P

 

合計 4P

 

 

 

生駒隊

 

 

生駒 1P

水上 0P

隠岐 2P

南沢 0P

 

合計 3P

 

 

 

王子隊

 

 

王子 1P

蔵内 1P

樫尾 0P

 

合計 2P

 

 

 

東隊

 

 

東 1P

奥寺 0P

小荒井 1P

 

合計 2P

 

 

 

『やはり好調の柿崎隊!ROUND2も見事勝利を収めました!』

 

『レベルの高い試合でしたね。』

 

『そうですね!という訳で解説のお二方に総評を頂いてもいいでしょうか?』

 

『今回のランク戦のポイントはなんと言っても綾瀬川先輩の奇策、トラッパー戦術でしょうね。』

 

歌川のその言葉に奈良坂も頷いた。

 

『誤算もあっただろう。だが、生駒隊、王子隊、東隊は終始、綾瀬川の戦術に振り回されていた。この試合の主導権を握っていたのは間違いなく柿崎隊だ。』

 

『私も驚きました。…綾瀬川くんってトラッパーも出来たんですね…。』

 

 

──

 

「ほんっと、あいつマジでナニモンだよ…。」

 

当真はは呆れた様にそう言って、頭の後ろで手を組む。

 

「…」

 

隣にいた真木は無言で立ち上がる。

 

「総評聞いてかねーの?真木ちゃん。」

 

「大体分かる。…綾瀬川のログを集めとくわ。帰ったら見ときなさい。」

 

「え、なんで?」

 

「久しぶりにやろうと思ってね…。」

 

「…何を?」

 

その問いに真木は振り向きながら妖艶な笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

「…スカウト。」

 

 

 

──

 

『他のポイントとしては、隠岐の狙撃だな。柿崎さんを緊急脱出させたあの狙撃…柿崎さんの位置、隠岐のトリオン、エスクードの位置、そして生駒さんが南沢のグラスホッパーで切り掛るタイミング…どれか1つでも欠けていれば成り立たなかった。オペレーターの指示かもしくは…水上先輩だろう。』

 

『そうですね。援護の要だった柿崎さんが脱落して柿崎隊は奇襲で点を取る戦法に切りかえていましたから。最後の隠岐先輩の狙撃も柿崎隊としてはたまらなかったですね…結果的に隠岐先輩は緊急脱出しましたが、3点獲得しています。』

 

 

──

 

生駒隊作戦室

 

「よーやったな、隠岐。」

 

「よーやったやないですよ。結果的に東隊が残ったおかげで柿崎隊に生存点入んなかったですけど…。あの場面は逃げ切りでしょ。」

 

「え、でもきよぽん…柿崎隊にやり返せたやん?それにうち3点とって2位やし。」

 

生駒はキョトンとした様子で隠岐に尋ねる。

 

「そら結果論でしょ…。」

 

「隠岐。」

 

窘める様に、水上が隠岐の名前を呼ぶ。

 

「うちの大将はイコさんやろ。…それにあれや…

 

 

 

…終わり良ければ全て良し…や。2点とって大活躍やったやん。よーやったで。」

 

「…ホンマ…

 

 

 

…俺は先輩が怖いですよ…。」

 

「俺のどこが怖いねん。」

 

そう言って笑いながら水上は目を伏せる。

 

 

そして、目を開き、細める。

 

「将棋でも負けとったやろーなぁ…。」

 

「?」

 

 

 

 

「…バケモンが。」

 

──

 

『あとはやっぱり柿崎隊の動きには注目せざるを得ないですね。綾瀬川先輩のトラッパー然り、照屋さんと王子先輩の1対1…上から言うつもりはありませんが…前シーズンより磨きがかかった柿崎隊はまさにB級1位に相応しいチームになったと思います。』

 

──

 

柿崎隊作戦室

 

「あっ!おかえり、清澄先輩。」

 

戻ってきた綾瀬川に宇井が駆け寄る。

 

「よう。任せて悪かったな。清澄。」

 

「いえ。生存点取れなくてすいません。」

 

「謝る事じゃねえよ。お前は生き残ってそれにうちは勝ったんだ。喜ぶべきことだ。…ほんと、良くやってくれた。」

 

そう言って柿崎は綾瀬川の肩に手を置いた。

 

「オレよりも文香を労ってやってください…。…後ろで拗ねてますよ。」

 

「べ、別に拗ねてません。」

 

そう言って照屋は目を逸らす。

 

「ハハッ、文香も良くやってくれた。流石はエースだな。」

 

そう言って柿崎は照屋の頭を撫でる。

照屋は嬉しそうにはにかみ、それを堪能していた。

 

「…なあ、やっぱり文香って柿崎さんの事…「うるさい清澄先輩、うるさいです。」うっ!」

 

言いかけた綾瀬川の背中を叩いて、宇井は黙らせる。

 

「ほんっとKYですよねー。清澄先輩って。表情筋死んでるし。…隅っこで大人しくしといてください!」

 

「…酷くね?」

 

──

 

『他のB級部隊からしたら堪らないですね…。綾瀬川先輩のトラッパーまで警戒しなくてはいけませんから…。』

 

『綾瀬川がいる以上柿崎隊の戦術の予測は最早不可能に近い。常に想定を上回る動きをしてくる…。』

 

『ROUND1で風間さんが言っていた通り、今シーズンのB級ランク戦は綾瀬川先輩をどう攻略するか…それに尽きると思います。』

 

──

 

王子隊作戦室

 

「さて、どうしようか。ますます手が付けられないね、柿崎隊。てるてるもかなり強かった。B級でも5本指には入るくらいの攻撃手になってるよ。僕も1対1じゃしんどい。」

 

王子はそう言って顎に手を当てる。

 

「そうだな…。」

 

「対策のしようがありませんね…。」

 

「…でも、その割に楽しそうね。王子くん?」

 

橘高が王子に尋ねる。

 

「まあ…ね。そういう相手こそ攻略し甲斐が有るじゃないか。まだROUND2だ。研究する時間はいくらでもある。利根川は無理だとしても…柿崎隊相手ならやりようはある。」

 

そう言って王子は不敵な笑みを浮かべた。

 

──

 

東隊作戦室

 

「生き残ったとはいえ2点止まりか…。綾瀬川と戦ったお前たちはどうだ?」

 

東が小荒井、奥寺に尋ねる。

 

「…正直…今回綾瀬川先輩が弾トリガーと旋空を入れてたら俺と小荒井はどっちも緊急脱出してたと思います…。」

 

「そうだな。剣術だけで戦況を覆せる程の技術だ。…太刀川にも匹敵するかもしれない。見くびっていたつもりはないが…綾瀬川がトラッパーで来たのは、相手を油断させる狙いがあるのかもしれないな…。」

 

東は顎に手を当てながら考え込む。

 

「そうかもしれません…。」

 

「…まあ、相手は綾瀬川じゃなくて柿崎隊…だ。」

 

「でも、柿崎隊のあの連携に綾瀬川くんが加わるって可能性もあるわ。…想像したくないわね。」

 

「綾瀬川といい榎沢といい…

 

 

…ボーダーは暫く安泰だな。」

 

「言ってる場合ですか…。」

 

──

 

『さて、それではB級ランク戦ROUND2上位昼の部を終わります。実況は私、嵐山隊オペレーター、綾辻遥が、解説は風間隊、歌川くん、三輪隊、奈良坂くんでした。ご清聴ありがとうございました!』

 

『『ありがとうございました。』』

 

 

──

 

諏訪隊作戦室

 

「ROUND2でも勝ちやがったか、柿崎隊。」

 

「…まあ柿崎隊には綾瀬川先輩がいますもんね…。」

 

昼の部の結果を受けて、諏訪、笹森が呟いた。

 

「榎沢、まだ来ませんね。大丈夫でしょうか?」

 

数時間後には二宮隊、影浦隊とのランク戦が控えている。

まだ作戦室に顔を出さない榎沢に、堤は心配そうに尋ねた。

 

「…ま、時間はまだある。勝負を投げ出すようなタマじゃねェだろ、あいつは。」

 

その言葉と同時に作戦室の扉が開く。

 

 

「あれ?みんなもう揃ってるんだー。お待たせー。」

 

 

そこに、榎沢が現れる。

 

「偉く重役出勤だな。どこ行ってたんだ?」

 

「ちょっとねー。別に防衛任務ある訳じゃないし別にいーじゃん。あ、瑠衣ちゃんセンパイ、あたしにも飴ちょーだーい。」

 

そう返しながら、榎沢は小佐野から飴を貰う。

 

「まー別に良いけどよ。…連携の練習もなしに勝てると思ってんのか?」

 

「連携なんて意味無いよ。諏訪さん達が群れたってポケインスーツの人に勝てないでしょ?ボサギザの隊長さんもでかい人の援護が加われば諏訪さん達じゃ太刀打ちできない。…諏訪さん達はいつも通りでいいから。瑠衣ちゃんセンパイ、パソコン貸してー。」

 

そう言って榎沢は小佐野からパソコンを借りて、何やら作業を始める。

 

「…榎沢、オメーが強ェのは分かってる。俺らじゃ足を引っ張るのもなァ…。だが勘違いすんなよ。B級ランク戦は1人で勝てるほど甘くねェぞ。あの綾瀬川だってチームで連携して点を取ってる。」

 

「みたいだねー。馬鹿みたいだよねー。

 

 

…1人で戦った方が強いのに。」

 

諏訪の話に榎沢はキーボードを叩く手を止める。

 

「…柿崎隊だってそう。いくら少し強い烏合が群れたって…圧倒的な個の前には無力なんだよ。…諏訪さん達もよく知ってるんじゃないの?

 

…あたしは綾瀬川センパイとは違う。

 

…あたしなら1人でも上手くやるから。」

 

榎沢の言葉に、諏訪は嵐山隊、諏訪隊を蹂躙した、怪物を思い浮かべる。

だが、だとしたら…

 

 

 

「オメー、なんでうちに来た?」

 

「!」

 

その言葉に榎沢は目を見開く。

 

 

 

「はいはい、2人ともそこまでー。」

 

それを小佐野が止める。

 

 

「今やることじゃないでしょ。MAPの選択権はうちなんだからしっかりしてよね。」

 

 

 

──

 

玉狛支部

 

「3人とも、準備OK?」

 

「うむ。」

 

「はいっ。」

 

「大丈夫です。」

 

今シーズンからの新生部隊、玉狛第2の三雲修、空閑遊真、雨取千佳は答える。

ROUND1では8得点と言う高得点をあげた玉狛第2。

しかし次の相手は、荒船隊、香取隊の中位部隊。

しかも、香取隊は元上位部隊だ。

ROUND1のように簡単にはいかないだろう。

 

「やれるだけのことはやったんだろ?勝とうぜ、相棒。」

 

そう言って空閑は三雲に拳を突き出した。

 

 

「ああ…!」

 

 

そしてROUND2夜の部が幕を開ける。




各キャラからの印象&各キャラへの印象

当真勇→化け物。
真木理佐→興味。
生駒達人→爆ぜろ。
水上敏志→化け物。今度一局やろうや。
東春秋→強い。ボーダーも安泰だな。
宇井真登華→KY、表情筋死んでる。

当真勇←狙撃の腕を評価。
真木理佐←あんま話したことない。見た目まじ怖い。
生駒達人←面白い。旋空仲間。
水上敏志←油断ならない相手。
東春秋←次は決着つけます。
宇井真登華←後輩。もしかして舐められてる?


感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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