白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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投稿遅れてすいません…!
まじで忙しくて…。
年度末って毎年こうなんですよね…。

あと花粉症やばい。
1週間でティッシュ4箱くらい使った気がするw


B級ランク戦ROUND2 二宮隊VS影浦隊VS諏訪隊①

『皆さんこんばんは。B級ランク戦ROUND2上位夜の部、実況を務めます。三輪隊オペレーター、月見蓮です。解説席には太刀川隊、太刀川くんと鈴鳴第一の来馬さんをお招きしています。』

 

『どうぞよろしく。』

 

『…なあ、月見。中位の方で東さんが解説やるみたいなんだが。俺そっち見に行って『太刀川くん。挨拶して。』』

 

『…どうぞよろしく。』

 

『さて、上位夜の部は二宮隊、影浦隊、諏訪隊の三つ巴対決になりますが…諏訪隊はROUND1で8得点を獲得し上位に食い込んでいます。』

 

『うん。凄く強かったよ。特に…』

 

『榎沢隊員ですね。トリオン量は二宮さんと同じレベル。これでまだ高校1年生なのは末恐ろしいわね…。』

 

『間違いなく前シーズンの綾瀬川くんと同じ、今シーズンの台風の目になると思うよ。』

 

『MAPの選択権も諏訪隊にあります。太刀川くんはどこが選ばれると思う?』

 

『えぇ…外すとカッコ悪ぃからあんま予想とかしたくな『太刀川くん。』』

 

『…撃ち合い有利なとこだろ。諏訪隊は中距離寄りだからな。

 

 

…良くも悪くも…な。』

 

 

──

 

諏訪隊作戦室

 

「さて、作戦通りMAPは『市街地A』で行く。まあやり慣れてるからな。上位になって早速二宮隊と影浦隊だが…まあいつも通り日佐人が陽動、俺と堤でぶっ放す。」

 

「はい、『市街地D』で送信…っと。」

 

「…榎沢、テメェ今何しやがった?」

 

何やら聞き捨てならない言葉が聞こえた諏訪は榎沢に尋ねた。

 

「え?…いや別に。続けて続けて。」

 

「テメッ、D?!何勝手なこと…「ごめーん、もう送っちゃったー。」」

 

「コノヤロッ…!」

 

「ま、まあまあ諏訪さん…!!」

 

──

 

『ここで諏訪隊がMAPを「市街地D」に決定しました。』

 

『ROUND1でもここだったね。確かに榎沢さんの機動力と早撃ちなら納得かな。諏訪さんも堤くんも近距離寄りの銃手だしね。』

 

『笹森くんのカメレオンも上手く機能しそうね。…でも、上位上がり立てで癖の強いMAPを選んできたわね…。そう上手く行くかしら?相手はあの二宮さんと影浦くんよ?』

 

『…ああ、榎沢ってあの新型撃破ランキングの上位にいたあいつか!』

 

太刀川はようやく合点が行き、拳を掌に打った。

 

『太刀川くん…。』

 

『あいつ諏訪隊だったのか。ランク戦し(バトり)てーなぁ!』

 

太刀川は笑みを浮かべながらそう言った。

 

『…まあそれも1つの基準になるわね…。榎沢さんは大規模侵攻の際は単独で新型トリオン兵を7体撃破して一級戦功に選ばれているわ。単独の撃破数だけで言えば、特級戦功の空閑くんと太刀川くん次いで3位。入隊して半年も経ってないのにこれは異常な数字ね。』

 

月見はそう言って考え込む。

 

『そうだね。南部の人型倒せたのは彼女の功績が大きいよ。』

 

『見物だな…こりゃ。楽しみが出来たぜ。』

 

──

二宮隊作戦室

 

「いやー、榎沢ちゃんやばいですねー。とりあえず辻ちゃんは接敵したら即撤退だね。」

 

「逃げられるか分からないですけどね…。」

 

二宮隊銃手犬飼(いぬかい) 澄晴(すみはる)の言葉に、辻は困ったように返した。

 

「銃手としての腕なら俺以上ですねー。弓場さん並み…いや、トリオン量も二宮さんクラスだし、機動力も桁違い…。ボーダーでもトップクラスの銃手ですよ。」

 

犬飼は同じく銃手である榎沢をそう評価する。

 

「…『市街地D』…か。諏訪隊有利のMAPだな。」

 

「俺もメテオラ入れときます?」

 

「…いや、辻が入れておけ。榎沢がいる以上諏訪隊と接敵した場合、辻は別行動になる。…警戒すべきは榎沢、影浦隊だ。合流を優先していつも通り蹴散らす。いいな。」

 

「「「了解。」」」

 

──

 

影浦隊作戦室

 

「諏訪隊とやるのは久々だねー。」

 

そう切り出したのは影浦隊銃手、北添尋。

 

「MAPはDかぁ。ユズルはどうする?」

 

「「まず、Dってどこ(だ)?」」

 

影浦と絵馬の声が重なる。

 

「ほら、デパートあるとこ。ユズルはやりづらいかな。」

 

「転送位置次第でしょ。なるべく外から狙うよ。」

 

「気を付けてよ、ほら、諏訪隊の新入りの銃手の子。すごく強くて浮いた駒から落としに来るみたいだから。」

 

「…」

 

絵馬はモニターに映る榎沢に視線を向ける。

 

「それに二宮隊もいるしね。」

 

「どこが来ようと関係ねえよ。喉元カッ捌くだけだ。」

 

「お前ら4点以上取れよ〜。」

 

そこにオペレーター、仁礼光が会話に加わる。

 

「柿崎隊は4点取ってるからな。綾瀬川より点取らねーと。

 

…あいつの弁当のおかず懸かってるからな。」

 

「あのさ、ヒカリちゃん。仲良いのはいいけど変な賭けしないでね?」

 

 

──

 

諏訪隊作戦室

 

「テメェ、勝手に決めやがったけど策はあんのか?」

 

「だから諏訪さん達はいつも通りでいいって。今日はROUND1で使わなかった奥の手も使うし。」

 

「オメーが強ェのは知ってるよ。…ただ二宮と影浦はそう簡単には行かねーぞ?」

 

「それこそ知ってるよ。綾瀬川センパイが興味を持つ場所だもん。ボーダー(ここ)は。」

 

そう言いながら榎沢は棒付きの飴に歯を突き立てる。

 

 

 

「…楽しめそうじゃん。」

 

 

そう言って飴を噛み砕いた。

 

──

 

『さて、転送準備が整ったわね。…転送開始。

 

 

…転送完了。B級ランク戦ROUND2上位夜の部…開始。』

 

 

 

──

 

 

 

…壁を見た。

 

 

失敗作(あたし)最高傑作(綾瀬川センパイ)の。

その綾瀬川センパイと同格の近界民。

 

ギリ…

 

あたしは歯を噛み締める。

 

 

気に入らない。

1人でも強い綾瀬川センパイが格下もいい所の柿崎隊にいるのが。

 

 

 

(何でお前はうちに入った?)

 

 

先程の諏訪さんの言葉を思い出す。

 

「…」

 

 

(オレは柿崎隊を抜ける気は無い。)

 

何がそこまで綾瀬川センパイを縛り付けるのだろう。

 

気持ち悪い。

仲間なんて足を引っ張るだけ。

 

そう、諏訪さん達はあたしの道具。

 

かつて綾瀬川センパイがしたようにあたしも道具を使い潰す。

 

柿崎隊も道具なんでしょ?綾瀬川センパイ。

 

足でまといの道具がいる状況。

土俵は一緒だよ?綾瀬川センパイ。

 

 

 

 

…それにしても…

 

 

 

 

 

「…ここにもっといい道具がいるのに。」

 

 

 

 

 

榎沢は冷たい声でそう呟くと、ハンドガンを取り出し、グラスホッパーを展開。

デパートに向けて、一気に駆け出した。

 

──

 

『早速動いたわね、榎沢さん。』

 

『緑川とまでは行かねえがかなり使いこなしてるな。射線なんてお構い無しに動き回ってやがる。』

 

『サイドエフェクト、「超直感」ね。その特性は勘に委ねれば委ねるほど勘が当たりやすくなること…だったかしら。…二宮さんの1番苦手なタイプね。』

 

『そうだね。ROUND1でもバッグワームを着けた香取隊、うちの太一を見つけ出してる。…榎沢さんの前じゃバッグワームも無意味だよ。…多分狙撃も効かない。』

 

──

 

『瑠衣ちゃんセンパーイ。デパートの中何人?』

 

『2人だね。…ほんとに1人で行く気?』

 

『行くよー。2点取ってくるから任せてよ。』

 

そう言って榎沢は小佐野との通信を切る。

 

──

 

『目的地はデパートね。中には犬飼くんと北添くんがいるわね。』

 

『銃手同士の撃ち合いが見れるかもね…。』

 

来馬はそう言って顎に手を当てる。

 

『ポイントで言えば北添くんが1番。犬飼くんもマスタークラスだけど…有利なのはポイントが圧倒的に少ない榎沢さんね。』

 

──

 

『二宮さん、デパートに誰か来ますね。どうします?』

 

『…動きからして榎沢だろう。バッグワームも意味が無い。位置を教えてルートを絞る方が得策だろう。バッグワームは付けずに奇襲に備えておけ。俺もそちらに向かっている。それまで耐えしのげ。…行けるな?』

 

『犬飼、了解。』

 

 

──

 

『カゲ、ヒカリちゃん。デパート来てるよ〜!』

 

『ユズル、撃てそうか?』

 

『まだ高台取ってないし。それに今チラッと見えたけどあのスピードを撃ち抜くのは無理かな。位置バレしてもいいなら撃ってみるけど?』

 

『それはやめといた方がいいかも。…わかった僕が引き受けるよ。もう1人いるみたいだから急ぎできてね。こっち来るのが榎沢さんだったら、もう1人が諏訪隊だとかなりしんどいから。』

 

『チッ、死んだらぶっ殺すぞ。』

 

『うーん…ゾエさん頑張る。』

 

──

 

「あー、縦に広いから何階にいるのか分かんないのか…。」

 

榎沢はデパートの周りをグラスホッパーで飛びながら考える。

 

 

 

 

「…ま、勘で行けるか。」

 

 

そう言って榎沢は飛び回りながら、ガトリング砲を生成する。

 

 

 

「…炙り出してやる…。」

 

 

 

 

何の変哲もないデパート。

 

 

 

 

銃身の回転と共に、デパートにトリオンの嵐が降り注いだ。




榎沢一華トリガーセット

メイン:アステロイド(ハンドガン)、ハウンド(ガトリング砲)、グラスホッパー、シールド
サブ:アステロイド(ガトリング砲)、メテオラ(グレネードガン)、ハウンド(アサルトライフル)、シールド

強気のバッグワーム無しです。

4月になれば落ち着く予定(のハズ)なので暫し待たれよ!

感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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