いやー…
…忙しいッスねw
『やばいですね、デパートの周り飛び回ってます。いつバレてもおかしくないかと…。』
犬飼は二宮に通信を入れる。
『榎沢も待ち伏せを警戒しての事だろう。』
『取り敢えず仕掛けてくるまでは動かず待機してます。』
『分かった。射程に入り次第撃ち落とす。巻き込まれるなよ。』
『犬飼、了か…』
その瞬間、窓ガラス、物が壊れる音が犬飼の通信から響き渡る。
『犬飼…?』
二宮はデパートに視線を向ける。
二宮の目に映ったのは、デパートに向けて放たれる弾幕。
ここからでも分かるほど凄まじい威力のものだった。
──
『榎沢さんが仕掛けたわね、これはガトリング砲…ね。』
『玉狛の木崎さんが使ってるやつだね。トリオン効率度ド外視の威力と連射に全振りの銃手トリガーだよ。』
『ハハッ、あのトリオンでこんなことされたら一溜りもねぇなぁ!』
太刀川は呆れたように笑った。
──
『犬飼、応答しろ。』
『っと…ふぅ…あ、二宮さん?何とか生きてます。でも結構トリオン削られました。また狙われたら死ぬ自信あるんでバッグワームしますね。』
犬飼は柱の陰に隠れ、バッグワームを羽織りながら二宮に通信を入れた。
『何があった?榎沢か?』
『はい。木崎さんと同じガトリング使ってますねー。あ、もう1人はゾエです。チラッと見えました。シールドで手一杯で狙うとか無理ですけど。』
『生きてるならそれでいい。
…俺も射程に入った。』
そう言って二宮は通信を切ると、トリオンキューブを生成する。
「ハウンド。」
──
『どひー!カゲ、死ぬ死ぬ!』
北添は影浦に通信を入れる。
『無茶苦茶しやがるなー。』
仁礼は冷や汗をうかべてそう言った。
『チッ、あの銃手か。』
『もう1人は二宮隊の誰かみたいだね。じゃなきゃあんな無差別攻撃しないよ。』
犬飼等しく、柱の陰に隠れながら、北添もバッグワームを羽織った。
『…目立ち過ぎだろ。ユズル。』
『うん。』
絵馬は縦横無尽に飛びまわる榎沢にスコープを向けた。
そして榎沢の脳天目掛けてイーグレットを放った。
「!」
しかし、榎沢はシールドでそれを受ける。
「今日もあたしの勘は絶好調だね。」
榎沢はデパートの屋上に着地すると、グレネードガンを生成。
絵馬のいる建物に山なりに放った。
「およ?」
絵馬の逆サイド。
榎沢目掛けて複数の弾が降り注いだ。
「アハッ!いいね…!」
榎沢はアサルトライフルに持ち変えると、降り注ぐハウンドに目掛けて乱射。
1つずつ的確に撃ち落とす。
──
『目立ちすぎたわね。絵馬くんの狙撃。二宮さんのハウンドが榎沢さんを追い詰める展開。このままじゃ2対1になるわ。』
『影浦くんもデパートに向かってるしね。』
『他の諏訪隊の動きに注目ね。』
──
『チッ、あのヤロー。好き勝手やりやがって…!日佐人。』
『了解です。最短で向かいます。』
『幸い二宮と絵馬の位置は分かってる。ビビらず行けよ。』
『はい。』
諏訪は今度は堤に通信を入れる。
『俺たちは合流だ。』
『了解です。』
──
降り注ぐハウンド。
榎沢は全て撃ち落とすと、アサルトライフルに持ち替え、デパートの内部に侵入する。
「あ、こっち来たの?これはまずい。」
そこにいた犬飼はアサルトライフルを榎沢目掛けて乱射。
榎沢もシールドで受けながら、犬飼目掛けてアサルトライフルの引き金を引く。
──
『今度は犬飼くんと榎沢さんの撃ち合いね。太刀川くんはどっちが勝つと思う?』
『まあ榎沢だろ。正面からの撃ち合いはトリオンが多い方が有利だ。』
『そうだね。犬飼くんもガードに手一杯になってきた。』
『でもまあ…ゾエもいるからな。』
──
犬飼と榎沢の撃ち合い。
その榎沢の背後から、バッグワームを羽織った巨体が、アサルトライフルを向けた。
「うわ、邪魔しないでよ。」
榎沢は背中にシールドを展開。
現れた北添のアステロイドを防ぐ。
『ゾエと榎沢ちゃんを挟みました。このまま畳み掛けます。』
犬飼は二宮に通信を入れると、シールドからアサルトライフルに切りかえ、発砲。
「もー、ウザイなぁ。」
榎沢はグラスホッパーを展開。
狭い室内を縦横無尽に飛び回る。
「ここは力合わせて榎沢ちゃんやろーぜ、ゾエ。」
「大丈夫?チーミングになんない?」
「大丈夫っしょ。隙あらば狙うし。」
「ちょ、怖。」
軽口を叩きながらも、2人は榎沢にアステロイドを乱射する。
「どこ狙ってんの?下手くそ。」
榎沢はグラスホッパーの数を増やし、乱反射。
その合間にガトリング砲を生成する。
そして着地すると、シールドを張りながら、ガトリング砲を2人に向ける。
「うわ、ヤバっ!!」
2人はフルガードに切り替え、榎沢から放たれる弾幕を受ける。
──
『最初から飛ばしすぎじゃねえか?このままじゃトリオン切れるぞ。』
『まあ…だからこれだけ目立ってるんでしょうね。』
太刀川の言葉に月見はそう返す。
『この試合は三つ巴。榎沢さんが目立って敵を集める。…短期決戦ならトリオンはそこまで気にしなくて大丈夫よ。ましてや二宮並みのトリオン量なら尚更。』
──
「これはやばい…!」
『カゲー!死ぬ死ぬ!!』
榎沢のガトリング乱射。
犬飼、北添の2人はフルガードで、身動きが取れずに削られていく。
「粘るなー。面倒いしトリオンの無駄だから早く死んでくんない?」
榎沢はにっこりと笑みを浮かべる。
『一華ちゃん、そっち誰か行ってるよ!』
小佐野の通信が榎沢に入る。
「チッ…面倒くさ…。」
犬飼の背後の窓ガラスが割れる。
「…カゲ、俺今ガードに手一杯なんだけど?」
「ハッ、そりゃざまぁねえな。…とっとと死ね。」
現れた影浦はガードに手一杯の犬飼にスコーピオンを伸ばした。
「これはウザイ。…すんません、二宮さん。」
スコーピオンに貫かれ、犬飼はここで緊急脱出。
影浦隊の2人と榎沢、2対1の形となる。
「1点減ったと思ったけどボサギザの隊長さんが来たから変わらないね。」
「あ…?」
「あたしから横取りしたんだから高くつくよ。
…死ね。」
「こっちのセリフだ、クソが。」
影浦は榎沢にスコーピオンを伸ばす。
榎沢はそれを避けると、影浦にハンドガンを発砲。
それを北添のシールドが防ぐ。
そして北添も榎沢目掛けてアステロイドを乱射する。
「邪魔。」
榎沢はハンドガンを北添目掛けて投げる。
「どぅえ?!」
突然の奇行に、北添は対応できず、ハンドガンは北添の顔に直撃。
その間に榎沢はグラスホッパーで北添と距離を詰める。
「テメェ、俺を無視してんじゃねえよ!」
銃を手放した榎沢。
そんな榎沢に影浦のスコーピオンが振り下ろされる。
「っと…それがマンティスってやつ?」
榎沢は後ろに飛び退くとガトリング砲を生成する。
「カゲ!あれはまずいよ!」
「チィ…!」
影浦の体に攻撃の感情が刺さる。
2人はフルガードで受けながら下がる。
榎沢の高いトリオンから放たれるガトリング砲での弾トリガー。
2人はガードに手一杯となる。
『ゾエ、俺が仕留める。ガードしろ。』
『了解。頼んだよ。』
割られた北添のシールド。
しかし今度は影浦の前にシールドが張られる。
そして影浦は榎沢にスコーピオンを伸ばした。
「うーん、ここかな?」
榎沢の首元。
そこに極小のシールドが張られる。
極小の集中シールドにスコーピオンは突き刺さるが、高いトリオンの集中シールドを割ることは叶わなかった。
「チッ…!」
「えぇ?ドンピシャじゃん。」
北添はそう言って冷や汗を浮かべる。
『カゲ!そっちでトリオン反応出たぞ!レーダーに映ってる!』
『あ?こっちには誰も…カメレオンか。』
もう一度伸ばされたスコーピオンを横から現れた笹森の弧月が砕く。
「榎沢!」
「日佐人くんじゃん。グッドタイミング。」
そう言うと榎沢は不敵な笑みを浮かべる。
「あの人のサイドエフェクトが邪魔だったからさ。
…良いバリケードだよ。」
「…え…?」
影浦と榎沢の間に立った笹森。
そんな笹森のトリオン体を突き破りながら放たれた榎沢の威力重視のガトリング砲によるアステロイド。
それは間に立った笹森により、サイドエフェクトの恩恵を活かすことなく、影浦のトリオン体を穴だらけにした。
「ッ…イカレ野郎が。仲間ごとやりやがった…!」
「ありがとう日佐人くん。今日のMVPは日佐人くんだよ。それに…
…これで取られる点も減るね。」
「っ…!」
笹森が緊急脱出する直前。
榎沢一華と言う怪物は小悪魔の様な笑みを浮かべ、そう言った。
ほんとに遅くなり申し訳ないです。
なるべく早めに投稿するようにしますんで何卒。
4月からは落ち着く(予定です)ので暫し待たれよ!
感想、評価等お待ちしております!
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。