ちょっと旅行に行ってまして。
このシーズンは色々誘われて楽しい反面正直めんどいですw
投稿のペースは戻りますんでお気になさらず。
「なるほど。これがあなたの言う最高傑作…綾瀬川清澄の実力ですか。ですが…見応えはありませんね。失敗作だという彼女…手も足も出ないじゃないですか。」
「…」
瑠花の言葉に、有栖は黙る。
「彼女…榎沢一華は十分な実力者ですよ。銃手ならB級…いえ、ボーダートップの実力者です。ふふ…流石と言うかやはりと言うか…期待通りですよ、綾瀬川清澄くん。」
そう言いながら有栖は手に持った白のクイーンの駒で黒のキングの駒を倒した。
「それでは戻りましょうか。」
そう言って有栖は杖を持ちゆっくりと立ち上がる。
「前から思ってたんですけど…トリオン体になればいいのでは?」
「いいえ。足に疾患があるのが私の体です。確かにトリオン体は便利ですが…所詮は仮初。それに慣れてしまえば私はありのままの私を愛せなくなってしまいますから。」
クスリと笑いながら有栖はゆっくりと杖を着いて歩き出した。
──
柿崎隊作戦室
「あ、おかえり先輩。」
「…ああ。」
戻ってきたオレを真登華が笑顔で迎える。
「MVPが何シケたツラしてんだよ?」
柿崎がオレの背中を叩く。
「今更驚いたり、ビビったりすると思ったか?お前がすげえ奴だってのは俺らが一番よく分かってるんだよ。」
「そうですよ…。…次は私が6点取りますから。」
柿崎の言葉に次いで文香はそう言う。
「あはは、ズルとか言われないかな?」
「言わせとけば良いんですよ!清澄先輩はうちのエースなんですから!てか、銃手トリガー使えるなら言ってくださいよ!今度俺の見てもらってもいいですか?」
「…ああ。文香も凄かっただろ。お前が最後カゲさんの足を奪ってなきゃカゲさんとやり合う羽目になってた。」
「…次は倒します。」
オレが褒めるも文香は納得行かない様子でそう言った。
──
「よー、綾瀬川。お疲れ様。」
「…」
後ろから声をかけられ、綾瀬川は何も言わずに振り返る。
「チッ…あんたが解説にいる時点で怪しいと思っていた。」
「ちょ…ただ挨拶しただけなんだけど?…ぼんち揚げ…食う?」
そう言って実力派エリート迅悠一は綾瀬川にぼんち揚げの袋を差し出した。
「…で?何の用です?わざわざ解説をしてまで本部に来たんだ。何も無い訳が無い。」
綾瀬川はぼんち揚げを頬張りながら迅に尋ねる。
「いやいや、元々昼の部で解説引き受けてたし。お前が榎沢ちゃんをボコる未来が見えたからこれは解説しなきゃって思って。」
「…榎沢についてか?あんたなら榎沢の事は分かってるんでしょう?」
「まあ…ね。」
「ボーダーに…オレに不利益な未来でも見えたのか?」
「不利益かどうかは分からないけど…面倒な未来は見えた。だからお前に忠告に来たのさ。まあ前置きが長いとお前も嫌だろうし言うぞ…
…榎沢ちゃんの事はそこまで警戒しなくてもいいと思うよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる。」
「…」
そう言う迅に対して綾瀬川は酷く冷たい無機質な瞳を向けた。
「いや、何か言えよ。」
「…まあ最初からオレはあんたの事を信用してないからな。」
そう言って綾瀬川は歩き出す。
「どう言う意味だコラ。…ま、どう取ってもらっても構わないよ。あ、それともう1つ。次綾瀬川が当たるのは俺の後輩達なんだ。お手柔らかに頼むよ。」
「知るか。敵なら容赦なく叩き潰すだけだ。」
──
「で?なんで、オメーは、また、こんなところに、いんだ?…あぁ?」
言葉に合わせて諏訪は榎沢の頭にチョップを落とす。
「ちょ、いたーい…生身だってば。」
榎沢は頭を抑えながらそう返した。
時刻は23時を回る頃。
前回同様榎沢はコンビニの前で座り込んでいた。
「今度はコート着てるから。」
そう言って榎沢は顔を埋めた。
「そう言う問題じゃねえっつってんだろーが。」
「じゃあまた居酒屋って所連れてってよ!」
「連れてかねーよ。今日は夜勤なんだよ。今から防衛任務だっつーの。高校生にはあんまり夜勤はやらせらんねェからな。」
「ちぇー。」
そう言って榎沢は頬を膨らませる。
「…はぁ…丁度いいわ。オメーも着いてこい。」
そう言って諏訪は榎沢の首根っこを掴む。
「えぇー…仕事やだぁ…。」
「じゃあ帰るか?」
「…仕事大好きぃ。」
──
「…なんでまたこいつがいるんだ…?こんな時間に。」
そう尋ねたのは風間だった。
「チビに言われたくないですよーだ。小学生みたいな身長してるくせに。」
そう言って榎沢は舌を出す。
「ほう…?よっぽど俺に斬られたいらしいな。」
「冗談でしょ。穴だらけにされて泣いても知らないよ?」
『2人とも、終わってからにしろよ?防衛任務中だからな。』
通信で遠くからそう言うのは東だった。
「てかなんでこんなオッサンだらけの臨時部隊でやんなきゃいけないわけ?」
「オッサンって…東さんはともかく俺と風間は21、二宮は20だぞ?」
『ハッハー。俺はともかくか。まだ25なんだけどな。諏訪、誤射には気をつけろよ?』
「てかポケインスーツさんいるじゃん。」
「ぶっ!」
諏訪が吹き出す。
「おい、俺は二宮だ。二度とそんなふざけた名前で呼ぶな。」
「ハイハイ、二宮さんねー。てかポッケ手突っ込んで偉そうにしてるからそう呼ばれるんじゃない?」
「あ?」
「お前な…。」
諏訪は榎沢の襟首を掴む。
「なんでオメーはそう人に突っかかるんだよ…。」
諏訪は呆れたようにそう言った。
「今日のランク戦見ていたぞ。」
そう言うのは風間だ。
「…ふーん、あっそ。見て笑ってた訳?」
榎沢は笑いながら尋ねる。
「勘違いするなよ。俺はお前の戦い方をバカにする気は無い。むしろお前のように1人でも点を取れる駒は自由にさせるべきだと思っている。…綾瀬川が異常なだけだ。」
「褒めてくれるんだ。ま、綾瀬川センパイは最高傑作だからねー。」
「最高傑作…?」
「そ。…失敗作のあたしとは大違い。」
「…お前は綾瀬川の何を知っているんだ?」
風間が真剣な表情で尋ねる。
「綾瀬川へのこだわり…綾瀬川もそうだが…ボーダーにいる期間が短いにも関わらず異常な実力…お前は何者だ?」
風間のその言葉に榎沢は怪しげな笑みを浮かべる。
「なになに?あたしのこと気になるの?ごめんね〜?あたしって綾瀬川センパイ一筋だから。浮気はちょっと。」
「ふざけるな。真面目に答えろ。」
そう言って風間は榎沢を睨む。
「綾瀬川センパイに聞けば?答えてくれるんじゃない?…てかそれ以前に…。」
そう言って榎沢は風間に近づく。
「知ってどうするの?まさかただの好奇心ってやつ?」
「好奇心の問題じゃない。同じボーダー隊員として話すべきだ。お前と綾瀬川は異常すぎる。そんな奴に背中は預けられない。」
「別に預けてくれなくていいよ。てか風間さんも分かるでしょ?ボーダーってのは正義のヒーローじゃない。目的も人それぞれ。
…余計な詮索は無神経なんじゃない?」
そう言って榎沢は風間の額に銃口を当てる。
「隊員同士の戦闘は禁じられている。隊務規定違反だぞ。」
「撃てばね。」
榎沢は銃を下ろす。
「…あたしは綾瀬川センパイに用があるだけ。これはあたしと綾瀬川センパイの問題だから。」
「…」
「大丈夫だよ。ちゃんと仕事はする。」
榎沢はガンスピンをしながら、ハンドガンを抜くと虚空にハンドガンを向ける。
そして引き金を引いた。
『門発生、座標は──』
三輪隊オペレーター、月見蓮が言い切る前に門が開き、現れたバムスターの口を榎沢のアステロイドが貫いた。
「あたしはボーダー隊員だからね。」
月明かりの下、榎沢一華は妖艶な笑みでそう言った。
「あっ、そうだ。二宮さん。
…ちょーっと頼みがあるんだけど〜。」
──
ボーダー本部基地司令室
大規模侵攻の際、迅悠一が捕らえた近界民、ヒュース。
そのヒュースを連れ、三雲修、空閑遊真はボーダーの司令室に来ていた。
その男は、城戸司令の横でまるで護衛のように立っていた。
それが三雲、空閑がROUND4で対決することになるB級1位のエース、綾瀬川清澄との4度目の対面だった。
「っ…!」
こちらを見据える酷く冷たい無機質な瞳に三雲修は冷や汗を浮かべた。
次回多分幕間を挟みます。
宇井ちゃんの独白かなー。
アンケート見てる感じ。
半分くらい書けてるので明日には投稿できるかと。
アンケートいいね。
またアンケート取りますね。
次の幕間についてです。
感想、評価等お待ちしております!
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。