待たせたな!
ほんますんません。
「唐沢だと…?」
突如会議室に現れた少女、唐沢有栖。
聞き覚えのある苗字に三輪隊隊長、三輪秀次は眉をひそめた。
「ああ…唐沢克己は私の義父に当たります。
…三輪秀次くん。」
「!」
「当然でしょう?ここにいるものの名前は全員分かります。…私はボーダー本部通信室長兼本部司令補佐を担っています。…正隊員の名前、ポジションなどのプロフィールは全て暗記しております。」
「指揮を執る…と言ったな。君がか?」
嵐山隊隊長の嵐山准はそう尋ねる。
「はい。A級、B級全ての指揮権を私が担います。」
有栖はそう言って笑みを浮かべる。
「…本部長。」
風間隊隊長、風間蒼也は忍田に視線を向ける。
「彼女の言う通りだ。今回の防衛は唐沢有栖くんの指揮の下動いてもらう。」
「忍田さん。
…正気ですか?」
いつものように飄々と。
しかし、鋭い視線でそう尋ねたのは太刀川隊隊長、太刀川慶。
「おや?私では不服ですか?太刀川さん。」
「不服っつーかよ…。」
太刀川は迅に視線を向ける。
「…大丈夫だよ、有栖ちゃんに任せて。」
「ああ?」
太刀川は眉をひそめるが、迅は、
「…俺のサイドエフェクトがそう言ってる。」
そう言って不敵な笑みを浮かべた。
「迅さんの言う通りです。心配せずとも勝ちます。…そのために私に声がかかったのですから。それに…ボーダーにはあちらの世界で言うところの玄界の最高戦力がいる…」
そう言うと有栖は目を伏せ、好戦的な笑みを作る。
「従属国如き敵ではありませんよ。」
──
ランク戦ブース
弧月と弧月がぶつかり火花を散らす。
「どうした?幻踊は使わないのか?」
「っ…根に持ってる?綾瀬川?」
「そりゃな。だからこうしてお前に声をかけた。」
綾瀬川は辻の弧月を絡めとるように上に弾き飛ばす。
「あれは初見殺しが上手く効いただけだよ。…次は通じる気がしない。」
「当然。
…次同じ手を食らう気は無い。」
そう言って綾瀬川は無防備になった辻のトリオン体を切り裂いた。
ランク戦ブースに戻ると、ブースに繋がる廊下で見知った相手を見つける。
「綾瀬川、あれ柿崎さんじゃない?」
「そうだな。もう1人は空閑か。」
しかし、そこに近づく1人の影が。
「「!」」
辻と綾瀬川は肩を弾ませ隠れる。
空閑と柿崎に話しかけたのはA級6位加古隊隊長、加古望だった。
「なんで綾瀬川まで隠れるの?」
ヒソヒソと辻が綾瀬川に声をかける。
「炒飯。」
「なるほど。」
「あ?お前らここでヒソヒソ何してやがんだ?」
──
「うちのチームは全員イニシャル『K』で揃えてるのよ。」
柿崎と空閑に会ってすぐ。
加古は空閑をチームに誘う。
しかし、空閑はそれを断り、加古は説得すべく説明を始めた。
「ふむ…いにしゃるけーとは?」
空閑は首を傾げる。
「名前がかきくけこで始まるってことだ。」
柿崎が説明する。
「ほう。」
「だから『K』で才能ある子は誘わずにはいられないのよね。」
「じゃあ、かきざきせんぱいも誘ったの?」
「生憎俺は加古さんのお眼鏡にはかなってねーよ。」
「あら?前はそうだったけど…柿崎くんのエスクードは双葉とも相性が良さそうだと思うわ。…あなたもついでにうちに入らない?」
「ついでって…。入りませんよ。」
柿崎は呆れたように断る。
加古はその後も空閑をあの手この手を使って誘うが、空閑は全てを断る。
「オイコラ、空閑ァ!」
そうしているとオラついた声が響く。
空閑を呼んだのは影浦隊隊長の影浦雅人だった。
…何故か、綾瀬川の首に腕を回していた。
「いつまで待たせんだテメェ!八つ裂きにすんぞ!」
「カゲ、清澄。」
「あら影浦くんと清澄くん。」
「ザキさん…ファントムばばあ。」
影浦は柿崎と加古に気付く。
「第3の『K』。」
「あ?」
「…で?なんでお前はカゲに絡まれてんだ?」
柿崎が呆れたように綾瀬川に尋ねる。
「オレが聞きたいです。」
「空閑とやるついでにテメェも一緒にやんだよ。つーか空閑ァ!遅れんなら遅れるって連絡入れろボケ!」
「すまんねかげうらせんぱい。道に迷った。」
「オラ、さっさと来やがれ!」
影浦は空閑を引っ張る。
「あら、まだ話終わってないのよ?」
加古も負けじと空閑を引っ張った。
「待った待った!子供を引っ張るな!」
柿崎が慌ててそれを止める。
「カゲさん、オレもいるんで乱暴しないで貰えます?」
その瞬間、空閑の携帯が震える。
「…3人とも申し訳ない。」
「オレは別に誘ってないけどな。」
「リーダーからの帰還命令だ。」
そう言って空閑は支部へと戻って行った。
「…カゲさん、オレを囮に逃げてった辻、2人でやりません?あいつ幻踊覚えて強くなってますよ。ポイントも増えてるんで搾り取りましょう。」
「乗った。」
──
翌日
ボーダー本部司令室
「…お呼びでしょうか?城戸司令。」
オレは司令室に呼び出されていた。
「近界民による侵攻の件でしょうか?…ランク戦の最中であればオレは参加出来ませんが。」
「問題ない。その場合は不参加で構わない。今回呼んだのは彼女の件だ。」
その言葉の同時に司令室の扉が開く。
「…申し訳ございません。城戸司令。遅くなりました。」
司令室に現れたのは唐沢有栖だった。
「お久しぶりです。綾瀬川清澄くん。」
「…唐沢か。」
「それでは父と被ります。…どうか私の事は有栖と気軽に呼んでください。」
そう言うと有栖は椅子に座る。
「…それで?オレを呼んだのは?」
「件の近界民の侵攻の件です。それに関して綾瀬川くん頼みがありまして。」
「頼み?」
そう言うと有栖は司令室の机にあるものを置く。
チェス盤だった。
「私と1戦、手合わせ願えますか?」
──
そして時は進み、あっという間にB級ランク戦ROUND5、当日がやってくる。
上位昼の部
柿崎隊VS影浦隊VS王子隊VS鈴鳴第一
上位夜の部
二宮隊VS生駒隊VS東隊
中位昼の部
諏訪隊VS弓場隊VS荒船隊
中位夜の部
玉狛第二VS漆間隊VS香取隊VS那須隊
これがROUND5の組み合わせだった。
『皆さんこんにちは!B級ランク戦上位昼の部の実況をさせていただきます、風間隊オペレーターの三上歌歩です!解説席には、玉狛第一のお2人、木崎隊長と烏丸隊員をお招きしています!』
『『どうぞよろしく。』』
烏丸ファンの間に歓声が上がった。
『さて、昼の部は柿崎隊、影浦隊、王子隊、鈴鳴第一の四つ巴対決になりますが…解説のお二方はどのような試合展開になると思われますか?』
『鈴鳴第一は新戦術でROUND4、高得点を獲得して上位に上がってきました。鈴鳴の新戦術がどこまで上位に通用するか…見所はそこだと思いますよ。』
『なるほど。木崎隊長はどうでしょう?』
『柿崎隊の戦術が気になる所だ。二宮隊の追随を寄せ付けないポイントでB級1位に君臨しているからな。』
木崎はそう言うと目を伏せた。
『なるほど。柿崎隊と木崎隊長と言えば、柿崎隊には木崎隊長と同じ完璧万能手の綾瀬川隊員がいますね。木崎隊長から見て綾瀬川隊員はどうでしょう?』
三上が木崎に尋ねる。
『あいつも俺も完璧万能手だが…戦い方は違う。間近で見て参考にさせてもらおうと思っている。』
『ありがとうございます。さて、マップの選択権は鈴鳴第一にあります。果たしてどのマップが選ばれるでしょうか…。』
『まぁ新戦術を使うとしたら撃ち合い有利のマップでしょうね。』
──
柿崎隊作戦室
「鈴鳴とやるのは前シーズン以来か。久しぶりだがどうだ?」
柿崎がチームメイトに尋ねる。
「やることは変わりません。いつも通り連携して点を取りましょう。」
「サポートします!」
「太一くんには1点もあげませーん。」
「ハハッ、心強いぜ。
…清澄はどうだ?」
「まぁ…負けてやる気はありません。
…中位に送り返すだけです。」
綾瀬川清澄
メイン:アステロイド、バイパー、弧月、シールド
サブ:アステロイド、メテオラ、バッグワーム、シールド
各キャラからの印象&各キャラへの印象
唐沢有栖→玄界の最高戦力
辻新之助→ライバル。囮にして逃げるぜ。
影浦雅人→丁度いい。ランク戦付き合えや。
唐沢有栖←杖の人。髪白い。
辻新之助←ライバル。覚えとけよ。
影浦雅人←ランク戦仲間。一緒に辻やりましょう。
今回は射手スタイルですね。
他のチームはこんなふうにコロコロスタイル変えてくる綾瀬川に対応しなきゃ行けません。
割とクソゲーな気がしてきた。
しかもちゃっかり弧月入ってんのもクソゲー。
感想、評価等お待ちしております。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。