『さて!今回のB級ランク戦ROUND5中位昼の部ですが…衝突するのは諏訪隊、弓場隊、荒船隊の3部隊です!…解説のお二方はどのような展開になると思われますか?』
実況を担当する海老名隊オペレーターの武富桜子は解説である、二宮隊銃手、犬飼澄晴と、加古隊攻撃手、黒江双葉に尋ねた。
『うーん、同じ銃手としては弓場さんと榎沢ちゃんが気になるかな…。』
犬飼は顎に手を当てて、そう答えた。
『個人ポイント的にはNo.2銃手の弓場さんの方が上だけど…火力は榎沢ちゃんの方が圧倒的だね。弓場さんの好きな1対1になったらどうなるか…それが見物かな。』
『なるほど!黒江隊員はどうでしょう?』
『…榎沢先輩…強いんですね。』
黒江はぶっきらぼうにそう呟く。
『お手並み拝見させてもらいます。』
『アハハ、師匠を取られそうで怒ってるの?双葉ちゃん。』
『うるさいです。犬飼先輩。』
茶化す犬飼に黒江は顔を背けた。
『嘘嘘。…まあ後チーム戦で言えば荒船隊かな。今回はMAP選択権があるし。狙撃手有利なところ選んで来るんじゃない?…狙撃が榎沢ちゃんに通じれば…だけど。』
──
荒船隊作戦室
「MAPは…「市街地C」で行く。」
荒船は穂刈、半崎、加賀美の前でそう切り出した。
「妥当ね。」
「でもどうするんだ?榎沢は。通じないだろ?狙撃。」
穂刈が荒船に尋ねる。
「榎沢の勘は確かにうちとの相性は悪い。だが他は別だ。弓場隊や榎沢以外の諏訪隊には通じる。」
「弓場隊はトノがいるのがダルいッスね。」
半崎はそう言って頭を搔く。
「トノも上に来るだろ。
…そこを俺がぶった斬りゃいい。」
そう言って荒船は笑みを浮かべた。
──
諏訪隊作戦室
「えー!この試合の裏で綾瀬川センパイがやってるのー?!」
「柿崎隊は昼の部だからな。」
榎沢の質問に諏訪がそう答えた。
「見に行きたい!」
「ざっけんな。オメーもこの後試合だっつの。…しかもMAPはCだぞ…?」
そう言いながら諏訪は肩を震わせる。
「つつみんさん、Cってどこー?」
榎沢は堤に尋ねる。
「狙撃手有利なとこだな。」
「クソマップじゃねえか!」
「弓場隊にも外岡がいますね…。」
笹森は顎にを当てて考え込む。
「…ふーん。狙撃手有利…ね。」
そう言って榎沢は荒船隊を思い浮かべる。
「問題ないでしょ。前回は荒船隊に逃げられたからねー…
…逆に燃えてきた。
…叩き潰してやる。」
──
弓場隊作戦室
「やっぱ何度観てもやべーな。」
弓場隊オペレーター、藤丸ののはそう言って端末を注視する。
そこに映し出されていたのは、ROUND1、早撃ちで香取隊を殲滅する、諏訪隊銃手の榎沢一華だった。
「弓場並みの早撃ちにこのトリオン…前シーズンの綾瀬川、今シーズンは玉狛に榎沢…どうなってんだ?B級ランク戦は。」
そう言って藤丸は頭を掻く。
「神田が抜けてうちは負け続きだ。」
弓場が口を開く。
「そろそろ勝ち星を挙げねえとな…。」
そう言って弓場はサングラスのブリッジをあげる。
「榎沢一華…相手にとって不足はねェ。気合い入れろよ、トノ、帯島ァ!」
「はいっス!」
「はい!」
──
『さて、MAPは「市街地C」に決定されました!MAPの解説を犬飼先輩、お願いします。』
武富は犬飼に視線を向けた。
『斜面に作られた住宅地って感じかなー。上からだとバンバン斜線が通るから、上を取れば狙撃手や、射手が有利って感じ。逆に言えばROUND2で玉狛がやったみたいに狙撃手を上に釣り出すこともできるから…俺的には結構難しいMAPだと思うよ。まあ…狙撃手有利ってことだけ覚えとけばいいかも。選んだのは荒船隊だから。特殊な意図とかはない気がする。』
『犬飼先輩、ありがとうございます。…さて、転送準備が整いました…転送開始…!
…転送完了!MAP「市街地C」!B級ランク戦ROUND5上位昼の部、スタートです!』
──
数日前
二宮隊作戦室
「無理無理!弾バカセンパイとかどうやってあんな早くキューブ合わせてるのー?!」
「出水は別だ。俺でもあれだけのスピードでキューブを合わせることは出来ない。」
榎沢、そして二宮は出水が合成弾を使っているログを見ながらそう話す。
「…合成弾に関しては出水に習った方が早いかもしれないな。アポは取ってやる。」
「んー…いいや。」
そう言って榎沢は立ち上がる。
「…合成弾はついでだし。…てかいいの?あたしにこんなに色々教えちゃって。もしあたしが上位に来たら敵対するわけだけど?」
「ボーダー隊員の本分は防衛だ。ランク戦ではない。お前程のトリオン能力があれば防衛に役立つ。…手札は多い方がいいだろう。…敵対するならその時はその時だ。…お前の戦い方を間近で見ているのは俺だと言うことを忘れない事だな。」
「…ふーん。でもあたしも二宮さんの戦い方見てるし。」
そう言って榎沢は小悪魔のような笑みを浮かべる。
「次は負ける気しないよ?」
「…ふん、言っただろう。
…その時はその時だ。こちらも負ける気は毛頭ない。」
──
『さて、ランダムな位置から始まったこの試合、早くも荒船隊の穂刈隊員と半崎隊員が上を取った!』
『これで迂闊には動けないね。バッグワームがあるとは言え、上はかなり視界がいいから。諏訪隊、弓場隊はかなり動きにくいんじゃない?トノくんも上を目指したいだろうけど…動きづらいね。』
──
「っ…。」
笹森はゆっくりと、家屋の隙間から上に視線を向ける。
「!」
その瞬間、放たれるイーグレット。
諏訪は急いで笹森を引っ張った。
「気をつけろ、日佐人。」
「すいません。」
『いやいや、撃たせたのはナイスだよー、日佐人くん。』
『あ?なんか作戦でもあんのか?』
『できるだけ上の2人に撃たせてよ。…まだ15秒くらいかかるから死なないでよ。』
『よく分かんねえが了解だ。行くぞ日佐人。』
──
『ここで諏訪隊の2人が動いた!』
『…射線、お構い無しに走ってますね。』
『堤さんが逆からバッグワームで走ってるから…諏訪さんと日佐人くんで穂刈と半崎くんを引き付けて、堤さんで取ろうって考えかな?』
『しかし、堤隊員の上を目指すルートには荒船隊長、そして弓場隊が待ち受けていますが…。』
『うーん、そうなんだよね。弓場さんと帯島ちゃんはバッグワームつけてないから分かるはずなんだけど。』
そう言って犬飼は顎に手を当てて考える。
──
走り出した、諏訪、笹森。
それを狙い、穂刈、半崎はイーグレットを放つ。
「!」
半崎は目を見開く。
頭を狙って放ったイーグレットは集中シールドに弾かれる。
「やっぱ頭狙いだなァ…!」
「ダルいッスね…。」
『ちっ、穂刈、半崎。今一瞬上に向かってる堤さんが見えた。気をつけろよ…!』
『了解。…見えたぞ。こっちからも。』
そう言って穂刈は堤にスコープのレティクルを合わせる。
その瞬間、諏訪、笹森のいる西でもなく、堤、弓場隊のいる東からでも無い、MAPの1番下。
そこから6発の弾が空に打ち上がった。
「!、ハウンド…!」
「榎沢か?」
穂刈、半崎は背中合わせに、シールドを固定する。
「ふふ、残念。
…サラマンダー。」
そして着弾。
それは、着弾した途端爆ぜ、穂刈、半崎のシールドを割る。
「!、ダル…これ合成弾です!」
「ちっ…!」
穂刈、半崎はサブのシールドも展開する。
それにより、2人はレーダー上に姿を現した。
「っし、今だ日佐人!」
「はい!」
笹森はカメレオンで姿を消す。
諏訪もバッグワームを羽織り、走り出した。
「ちっ!」
爆撃が止んだ後、穂刈、半崎は急いでイーグレットを構える。
防ぎ切れなかったのか、体の数箇所からトリオンが漏れていた。
『奇襲警戒!』
加賀美の叫ぶような声が、穂刈、半崎に届く。
『大丈夫ッスよ、諏訪さんは見えてます。日佐人もカメレオンしてますけど『違う!』』
その瞬間、爆風を裂くように、バッグワームを羽織った怪物が、半崎の諏訪を映すスコープを遮った。
『榎沢さんよ!!』
「半崎!」
「バーンッ。」
そして銃声1発。
半崎の額に穴を開ける。
「っ…!」
穂刈は急いで距離を取って、イーグレットを向ける。
大胆不敵。
サラマンダーは陽動。
爆風が視界を奪う中上を目指す、諏訪隊3人を囮に榎沢はグラスホッパーで一気に駆け上がって来た。
穂刈のイーグレットを避け、距離を詰めた榎沢は穂刈のイーグレットを蹴り飛ばし、そのまま体勢を落として、足払いで穂刈を転ばせる。
「これがチーム戦ってやつだね。」
そう言って榎沢は穂刈のトリオン供給機関を撃ち抜いた。
『チーム戦って…お前な!結局俺ら囮かよ…!』
『
各キャラからの印象&各キャラへの印象(榎沢)
犬飼澄晴→二宮さんの弟子。二宮さんにあの態度で嫌われないのはすごいと思う。
黒江双葉→…強いですね。ムカつくけど。
荒船隊→天敵。
弓場拓磨→自分以上の銃手。
二宮匡貴→不本意ながら弟子(とか言いつつノリノリ。)
犬飼澄晴←チャラい。お菓子くれるいい人。
黒江双葉←泥棒猫。
荒船隊←叩き潰す。
弓場拓磨←ヤクザかと思った。グラサンいいね、あたしもつけようかな。
二宮匡貴←師匠。面白い。
榎沢一華トリガーセット
メイン:アステロイド(ハンドガン)、ハウンド、グラスホッパー、シールド
サブ:アステロイド(ハンドガン)、メテオラ、バッグワーム、シールド
ホワイトルーム勢は多分トリガー構成色々弄ります。
なんでって?
色々書きたいからや!
榎沢は綾瀬川程大胆に変えないけど。
まあホワイトルームで過酷なカリキュラムをこなしてきた2人なので、咄嗟の切り替えもあんまりミスらないでしょうという事で。
ちな、榎沢の合成弾は未完成で、合成に15秒程要します。
感想、評価等お待ちしております!
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。