白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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遅くなりましたー!
サーセン。

多分次くらいで終わる。ガロプラ。


ガロプラ③

 

『今からここに1匹の近界民が来ます。』

 

唐沢の通信は基地の地下、遠征艇の前に集まった、ボーダートップ攻撃手、太刀川慶、風間蒼也、小南桐絵、村上鋼に届く。

 

『上での戦いの決着はすぐに付きますし、榎沢さん、忍田本部長の参加した基地防衛も私たちが勝ちます。』

 

唐沢はそう言いきった。

 

『ですが油断はしないように。』

 

『そうは言ってもなー。1人だけかよ?』

 

太刀川がつまらなそうにそう言った。

 

『近界民たかが1匹…ですが…されど1匹。油断は禁物ですよ?私たちと敵とでは勝利条件が違うのですから。』

 

『勝利条件?』

 

村上が尋ねる。

 

『1対4…一見有利に見えますが、あちらは遠征艇を壊せば勝ち、こちらは遠征艇を背に、守りながら敵のリーダーを倒す…天羽くん曰く、忍田本部長と同等レベルの色らしいですよ?』

 

『…何よそれ、だったら上で戦えばいいじゃない?』

 

小南がそう不貞腐れる。

 

『綾瀬川くんが逃がしてしまったもので。良かったですね、太刀川さん。大トリですよ。』

 

『なんも良くねーよ。あのヤロォ…。』

 

太刀川は舌打ちしながら、綾瀬川に通信を入れた。

 

 

 

『ま、油断は禁物…と言いましたが、私たちに負けはありません。攻撃手が1位から4位まで揃っていて負けるなんて…まさかそんな事は無いですよね?』

 

『煽ってるわけ?』

 

小南が尋ねる。

 

『ふふ。どう捉えてもらっても結構ですよ。それに冬島さんのワープもあるので困ったら綾瀬川くんを呼びます。』

 

『綾瀬川の出番を作る気などないぞ。それよりも上は大丈夫なんだろうな?』

 

風間が唐沢に尋ねた。

 

 

『それこそ問題ありません。基地内の戦闘も数分で決着が付きますし、三輪くんと米屋くんの元へも迅さんが向かっています。…1番心配なのがあなたがたですので。』

 

『心配無用だ。』

 

『ふふ、でしたら頼みますよ。くれぐれも気を付けて。』

 

そう言って唐沢は通信切った。

 

 

「なんなのよあの女…癪に障るわね…。」

 

そう言って小南は顔を顰めた。

 

「まあ唐沢の言うことは一理ある。向かっているのは敵のリーダー格だろう。」

 

「綾瀬川の奴…面倒事押し付けてきましたね。」

 

「暇だから働け…だとよ。おもしれえ。」

 

太刀川弧月を抜く。

 

 

 

 

「…近界民の次は綾瀬川だ。」

 

 

そう言って笑みを浮かべた。

──

 

「旋空弧月。」

 

そう言って忍田は弧月を振る。

 

旋空はアイドラのシールドの隙間を縫うように放たれ、アイドラを切り裂いていく。

 

「各隊数人で動いて榎沢くんの援護。囲まれれば食われるぞ。一定の距離を保って防衛に当たれ!」

 

忍田の声が戦場に響く。

 

「いいね、さすが本ぶちょー。やりやすいよ。」

 

榎沢はハンドガンを2丁構えて、アイドラの隙間を抜けながら1匹ずつ的確に撃ち抜いていく。

榎沢が通った後には、無数のアイドラの残骸が。

リロードのタイミングに撃ち漏らした敵を、諏訪隊、嵐山隊がカバーする。

 

忍田も同様に、加古隊、柿崎隊の援護を受けながら着実に数を減らしている。

 

 

「本部長。」

 

「柿崎か。」

 

柿崎が忍田に近寄る。

 

「流石っすね。…このまま終わりだったり?」

 

「なんとも言えないな。だがこの戦いは所詮陽動。本命は中だろう。

 

 

…中には君たちのエースがいるだろう?」

 

忍田はそう言って笑みを浮かべる。

 

 

 

「まあ心配はしてないっすよ。」

 

 

 

──

 

「「「「…」」」」

 

2対2。

綾瀬川、影浦VSウェン・ソー、ラタリコフ。

 

膠着の中、動いたのはウェンだった。

 

走り出すと、その姿は分身する。

 

「!、カゲさん。…7…いや、8ですね。」

 

「ああ。」

 

 

 

ウェンの使うトリガー、「藁の兵(セルヴィトラ)」。

分身体を視界、そしてレーダーに投影する。

ただし、実体があるのは本体のみ。

それ以外はどれだけ斬ろうとダメージは入らないが、逆に攻撃出来るのも本体のみなのだ。

つまり、

 

 

 

「わりぃが俺のクソサイドエフェクトと相性最悪だな、そりゃ。」

 

 

 

「!」

 

影浦を狙った攻撃はスコーピオンに弾かれる。

 

 

そしてその背後。

ウェンの陰から、複数のブレードが現れる。

ラタリコフのトリガー、「踊り手(デスピニス)」。

 

 

「旋空弧月。」

 

 

その言葉と当時に影浦は頭を下げて、しゃがみこむ。

 

 

「っ?!」

 

 

影浦を狙ったブレードは、踊り手のブレードが並び、一列になった絶好のタイミングで綾瀬川の旋空に弾かれた。

 

そして影浦の足元がひび割れる。

 

「!、下!」

 

「!」

 

ラタリコフの叫びは時すでに遅し。

影浦のモールクローにより、ウェンはその場に縫い止められる。

 

「捕まえたぜ。いくら増えようが動けなきゃ意味ねェだろ?」

 

そう言って獰猛に笑う影浦。

 

「ウェンさ…」

 

ラタリコフが援護に入ろうとしたタイミング。

それを遮るように、ラタリコフの前に大きな盾がせり上がる。

 

そしてその盾の死角から、無数の弾がラタリコフに襲いかかる。

 

(先程の曲がる弾…!)

 

ラタリコフはすぐさま踊り手のブレードを自分の周りに集める。

しかし、バイパーはあらゆる方向に軌道を変えると、ウェンの援護に入ろうとしていたドグを貫いた。

 

 

 

乱戦開始数秒、1番に脱落したのはウェンだった。

動けないウェンでは、影浦のクロスレンジには対応出来ず、鼻から上の頭を切り落とされる。

 

 

 

「終わりだ、近界民。」

 

 

地面からせり上がった盾、エスクードを飛び越え、ウェンを落とした影浦がラタリコフに飛びかかる。

 

 

その背後、トリオンキューブを2つ生成した綾瀬川が。

綾瀬川の放ったフルアタックのバイパーは影浦に当たらないよう、地面を走り、ラタリコフを囲うように曲がると、影浦のスコーピオンと同じタイミングで、一斉にラタリコフに襲いかかった。

 

360度。

 

逃げ場はどこにも無かった。

 

 

(この弾は軌道を変えてくる…付け入る隙があるとすれば…目の前の伸びるブレード使い…!)

 

ラタリコフは影浦を飛び越えるように、地面を駆ける。

 

 

そして気付く、影浦と同じ場所にもう1つのトリオン反応があることに。

重なっていたため見落とした。

 

 

 

「だろうな、オレでもそうする。

 

 

 

 

…終わりだ。」

 

 

そう言って綾瀬川はバイパーを操るためにこちらに向けていた人差し指を地面に向けた。

 

 

その直後、ラタリコフの上の天井に冬島隊のエンブレムが表示される。

 

 

そこから現れたブレードにより、ラタリコフは串刺しとなった。

 

 

──

 

「お疲れ様です。俺らの出番無かったですね。」

 

ウェン、ラタリコフに勝利した綾瀬川、影浦の元に風間隊万能手、歌川と攻撃手、菊地原が寄ってくる。

 

 

「もう直トリオンが切れて生身に戻るだろう。」

 

そう言いながら綾瀬川は、ラタリコフの胸に足を乗せる。

 

 

「あと任せていいか?」

 

 

そう言って綾瀬川はラタリコフを歌川、菊地原の方へ蹴り飛ばした。

 

 

「了解です。2人はどうするんですか?」

 

「早めに終わったからな。下に行ってもいいし上に行ってもいいが…カゲさん下行ってくださいよ。」

 

「ああ?何でだよ?」

 

影浦が尋ねる。

 

「いや、太刀川さんいるんで。それに村上先輩と仲良いでしょ。仲良く敵の大ボス…」

 

 

言いかけたタイミングで、階下から轟音が響いた。

 

 

「!、カゲさん。」

 

「チッ、わーったよ。終わったら俺とランク戦しろよ。」

 

「分かってますって。」

 

綾瀬川のその言葉を聞いた後、影浦は遠征艇目掛けて駆けた。

 

 

「じゃ、オレは上だな。任せるぞ、歌川、菊地原。」

 

「はい。お気をつけて。」

 

「…了解。」

 

 

──

 

『唐沢、こちら綾瀬川。基地内の近界民を2匹駆除。オレはこのまま上に行けばいいのか?』

 

綾瀬川が、唐沢に尋ねる。

 

『はい。敵もここで焦るでしょう。策を打ってくるとすればここです。なのでトドメを刺します。』

 

『…確認だが下は大丈夫なのか?』

 

『問題ありませんよ。戦場が狭い分これ以上メンバーが増えると動きづらいでしょう。特に攻撃手は。』

 

『なるほど。』

 

唐沢の言葉に綾瀬川は納得する。

 

 

『それでは…

 

 

…幕引きと行きましょうか。』

 

 

そう言って唐沢は笑みを浮かべた。




綾瀬川トリガーセット

メイン:弧月、旋空、バイパー、シールド
サブ:バイパー、エスクード、バッグワーム、シールド




綾瀬川くんの得意なトリガー順(攻撃用)

1位 弧月
2位 アステロイド(ハンドガン)
3位 スコーピオン
4位 アステロイド(キューブ)
5位 バイパー
6位 スイッチボックス
7位 イーグレット

それ以外はトントンです。


…リアルタイムで弾道引いといてバイパー5位?
…ノールック狙撃できて7位?

なんだこいつ。



感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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