白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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サボってすいません。
まじ暑すぎて筆が乗らないんすよw

あづいよ〜…ι(´Д`υ)


榎沢一華③

『清澄先輩、中位の結果見ました?』

 

アフトクラトル従属国、ガロプラの侵攻は終結。

しかし、警戒態勢は解けず、そのまま防衛任務をしていた柿崎隊。

 

オレにそう声をかけてきたのは、同じく柿崎隊の攻撃手、照屋文香だった。

 

「任務中にスマホ見るなよ。…玉狛の圧勝だったみたいだな。」

 

「清澄先輩も見てるじゃないですか。」

 

「たまたまな。…やけに玉狛に注目してるみたいだな。」

 

「空閑くんは弟弟子なので。」

 

「なるほど。」

 

文香と玉狛第二の空閑はどちらも玉狛第一の攻撃手、小南桐絵の弟子に当る。

 

…待てよ?確か小南はオレのことを勝手に弟子にしてたはず。

 

「…なあ、文香。」

 

「言いたいこと分かりますよ…。どっちでもいいんじゃないですか。」

 

 

──

 

B級ランク戦ROUND5中位夜の部を終えた玉狛第二。

漆間の奇襲、新戦術であるワイヤーを香取に逆に利用されるという誤算もあったものの、結果は圧勝。

 

しかし、三雲の顔は晴れなかった。

それは中位昼の部の結果を受けての事だった。

 

 

諏訪隊

 

 

諏訪 0P

堤 0P

笹森 1P

榎沢 4P

生存点+2P

 

合計 7P

 

 

 

弓場隊

 

 

弓場 2P

外岡 0P

帯島 1P

 

合計 3P

 

 

荒船隊

 

 

荒船 1P

穂刈 0P

半崎 0P

 

合計 1P

 

 

それにより順位は、

 

 

1位 柿崎隊 43P

2位 二宮隊 34P

3位 影浦隊 30P

4位 生駒隊 27P

5位 諏訪隊 27P

6位 玉狛第二 26P

7位 王子隊 22P

8位 鈴鳴第一 22P

9位 東隊 22P

10位 弓場隊 20P

11位 漆間隊 14P

12位 荒船隊 14P

13位 香取隊 13P

14位 那須隊 13P

 

 

ROUND5、中位で暴れた諏訪隊、玉狛第二は東隊そして鈴鳴を中位に蹴落とし、上位にくい込んできた。

 

それはいいのだが、それにより玉狛第二の次の相手は、

 

影浦隊VS諏訪隊VS玉狛第二VS王子隊の四つ巴対決となった。

中でも、今シーズン玉狛と並んで台風の目ともくされる、諏訪隊。

絶対的エースである榎沢一華の活躍により、一気に順位を上げた。

 

 

 

「ふーん、次の対戦相手…ね。…まず誰?」

 

三雲、そして隣にいる空閑にそう尋ねたのは、件の諏訪隊エース銃手、榎沢一華だった。

 

「すいません。僕は玉狛第二の三雲です。こっちは攻撃手の空閑。」

 

「どーもどーも。よろしく、えのさわせんぱい。」

 

「ああ、アホ毛ちゃんがいる所。」

 

「…アホ毛?千佳の事ですか?」

 

「?、誰?」

 

どうやら雨取のことでは無いらしい。

玉狛でアホ毛…。

三雲はもう1人空閑の師匠である、小南が思い当たる。

 

「…で?その玉狛がなんの用なの?もしかして次の試合負けてくださいってお願いしに来たとか?」

 

「違う違う。次の試合、すわ隊はうちとやるでしょ?その前におれとソロやろうよ。」

 

煽る榎沢に、空閑はそう切り出した。

 

「…ふーん、敵情視察ってやつ?」

 

「そうそう。てきじょうしさつ。」

 

「必死だね。A級でも目指してるの?」

 

榎沢が尋ねる。

 

「はい。

 

 

…僕達は遠征選抜入りを目標にしているので。」

 

──

 

ROUND5、そしてガロプラの侵攻の翌日。

三雲率いる玉狛第二の3人は、司令室へと足を運んでいた。

その目的はただ1つ。

 

アフトクラトルの捕虜、ヒュースのチーム入りを認めさせる為。

 

 

「私は賛成ですよ。城戸司令。」

 

城戸司令と答弁を繰り広げる中、透き通った声でそう言ったのは初めて見る、白い髪の少女だった。

 

「案内役もそうですが…玉狛第二に加わるという事はもちろん防衛任務に参加することになります。…人手はいくらあっても困りません。それにこの話は棚からぼたもちではないですか?城戸司令。」

 

「…良いだろう。特例としてヒュースの入隊を許可しよう。」

 

「!、ありがとうございます…!」

 

 

 

「…ただし、こちらからも条件がある。」

 

 

──

 

城戸の出した条件、それは雨取千佳を遠征に貸し出すこと。

それは玉狛第二が遠征選抜に選ばれずともだ。

そして玉狛第二が遠征選抜に選ばれるための条件、それは今シーズン、最終順位B級3位以上になることだった。

残り3試合。

 

時間が無かった。

 

 

 

「ふーん、遠征…ね。」

 

榎沢はそう言って笑みを浮かべる。

 

「…何がおかしいんですか?」

 

「別に馬鹿にした訳じゃないよ?随分先を見てるんだなーって。…明日どうなるかも分からないのに。」

 

いまいち掴みどころの分からない榎沢の言葉に、三雲は疑問符を浮かべる。

 

「冗談だってば。ソロね。別にいいよ。」

 

そう言うと榎沢は立ち上がる。

 

「どっちがやんの?メガネくん?」

 

「おれおれ。」

 

そう言って空閑は自分に指を指す。

 

「はいはい。5本先取?10本勝負?」

 

「10本で。」

 

 

──

 

「へえ、生駒さんが二宮さんを落としたのか。」

 

「うん。壁越しの旋空で。」

 

「あの人の壁越し旋空とか想像したくないんだが。」

 

「俺も同意見だけど綾瀬川も大概だからね…。」

 

個人戦の休憩中、辻はそう言ってジト目でオレを見る。

 

そうしていると、何やらブースの方が騒がしくなる。

 

「騒がしいね。」

 

「どうせまた太刀川さんと迅さんが個人戦するんだろ。」

 

「いや、太刀川隊は今防衛任務だよ。」

 

そう言って辻はモニターを注視する。

 

モニターにはこう記されていた。

 

空閑遊真VS榎沢一華

 

どちらも今シーズンから台頭したA級レベルのエース。

 

「へぇ、気になるし見に行こうよ。」

 

「そうだな。」

 

ランク戦ブースには試合開始を待っている多くの隊員が溢れかえっていた。

 

 

「おっ、綾瀬川じゃん。」

 

 

そう声をかけたのは三輪隊攻撃手、米屋陽介だった。

 

「いつもランク戦ブースにいるな、お前。学年末テストは大丈夫なのか?」

 

「大丈夫大丈夫。秀次もお前もいるし。いざとなったら辻ちゃんがいる。」

 

「手伝わないからね…。」

 

辻は呆れたようにそう言った。

 

「…で?綾瀬川はどっち予想?」

 

辻がオレに尋ねる。

 

「空閑とやりやったことないからな…。何とも言えない。まあ向かい合っての試合形式だから有利なのは榎沢だろ。」

 

「空閑は強えよ。鋼さんや、カゲさんレベルだ。問題はどう近付くかだな。おっ、始まるぜ。」

 

 

──

 

空閑と榎沢は市街地の真ん中で向かい合う。

 

「んじゃ、はじめよっか。」

 

榎沢はポケットに手を入れたままそう言う。

 

「うん、よろしく。」

 

 

──個人ランク戦10本勝負…スタート。

 

 

機械音と同時に、榎沢はトリオンキューブを1つ生成、空閑はグラスホッパーで接敵する。

 

 

「ハウンド。」

 

接敵する空閑に6分割された威力重視のハウンドが襲いかかる。

しかし、空閑はグラスホッパーで巧みに避けると、榎沢に接近、スコーピオンで切りかかった。

 

「おっと。グラスホッパー上手いね、シロくん。」

 

榎沢は上体を仰け反らせて避けると、空閑の腹を蹴り飛ばすと、ハンドガンを抜いて、空閑目掛けて発砲。

空閑はシールドで受けながら体勢を整えると再びグラスホッパーを展開。

榎沢に接近する。

 

そして、乱反射の動きで榎沢を翻弄すると、胸を切り裂いた。

 

「おー、ほんと上手いね。目で追えないや。」

 

そのまま榎沢は緊急脱出。

先制したのは空閑だった。

 

 

──

 

「おお、白チビが1本先制したな。」

 

「グラスホッパー上手いな。下手すれば駿以上じゃないか?」

 

オレはそう分析する。

だが、

 

「…様子見か。」

 

「お、お前もそう思う?」

 

──

 

「へえ、やるねー。胸盛りちゃんよりずっと強いよ、シロくん。」

 

「そりゃどーも。でもえのさわせんぱいもまだこんなもんじゃないでしょ?」

 

「んふふ、可愛くないなー。」

 

そう言って榎沢はハンドガンを構える。

 

──2本目スタート。

 

2人は同時に駆け出した。

 

 

 

──

 

「4-0で空閑くんリードか。開いてきたね。」

 

「…同じパターンだなー。白チビが近づいて乱反射。対応出来ずに榎沢が落ちてる。」

 

辻の言葉に米屋はそう分析した。

 

「流石…煽るのが上手いな…。」

 

「?、どういう意味?」

 

「…見てれば分かる。」

 

──

 

「いやー、参った。強いねーシロくん。」

 

「ねえ、これどう言うつもり?」

 

ヘラヘラと空閑を褒める榎沢に空閑が尋ねた。

 

「何が?」

 

「えのさわせんぱいまだサブ使ってないでしょ。」

 

空閑は目を細めてそう言った。

 

「?、そうだけど?」

 

「なんで使わないの?」

 

「必要ないかなーって。」

 

「ふーん、でもこのままじゃ負けるよ?えのさわせんぱい。」

 

空閑はそう言ってグラスホッパーで榎沢と距離を詰める。

 

「アハハ、そりゃないっしょー。

 

 

…もう慣れたし。」

 

 

そう言って榎沢は、空閑のスコーピオンを避けると、そのまま腕を掴む。

 

「!」

 

そして、背負い投げの要領で、地面に叩きつける。

 

「まだまだこれからでしょ。それとももっとハンデ欲しい?」

 

 

そう言って榎沢は空閑の額にハンドガンを押し付ける。

 

「なるほど、ここからって訳ね。」

 

 

諏訪隊の怪物が空閑に牙を向いた。




各キャラからの印象&各キャラへの印象(榎沢)

三雲修→同期。警戒。
空閑遊真→初めまして。ランク戦やろーよ。

三雲修←メガネ。同期(なんだー。)
空閑遊真←シロくん。グラスホッパー上手いね〜。


新たにアンケート取ります。

次の更新は明後日か明明後日の夜〜深夜になると思われます。
サボりません。

感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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