白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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遅くなりすいません!
投稿致します!


本編の前に少し。


ここで最初の順位とその変動歴をおさらいしておこうと思います。

ちなみにこのランク戦は原作で玉狛第2が加わる1シーズン前です。


初期ポイント
1位 二宮隊 15P ポイントは初期ボーナス
2位 影浦隊 14P ポイントは初期ボーナス
3位 生駒隊 13P ポイントは初期ボーナス
4位 弓場隊 12P ポイントは初期ボーナス
5位 王子隊 11P ポイントは初期ボーナス
6位 東隊 10P ポイントは初期ボーナス
7位 香取隊 9P ポイントは初期ボーナス
8位 鈴鳴第一 8P ポイントは初期ボーナス
9位 漆間隊 7P ポイントは初期ボーナス
10位 諏訪隊 6P ポイントは初期ボーナス
11位 荒船隊 5P ポイントは初期ボーナス
12位 那須隊 4P ポイントは初期ボーナス
13位 柿崎隊 3P ポイントは初期ボーナス


ROUND1終了後
1位 二宮隊 18P
2位 影浦隊 16P
3位 生駒隊 15P
4位 弓場隊 14P
5位 王子隊 12P
6位 東隊 11P
7位 香取隊 10P
8位 鈴鳴第一 9P
9位 漆間隊 9P
10位 荒船隊 8P
11位 諏訪隊 7P
12位 柿崎隊 7P
13位 那須隊 6P


試合の順番とか最初は上から3部隊ずつとかルールがあるのかもしれないけど調べた感じどこでもその件は言及されていなかったのでオリジナル設定で行きます。
賛否両論あると思いますがご理解よろしくお願い致します。


B級ランク戦ROUND2 VS諏訪隊、那須隊④

綾瀬川が狼煙代わりに撃ったイーグレットは日浦がいるであろうビルに刺さる。

当たることは無かったが、牽制になり、撃ったと同時に柿崎隊は一斉に動いた。

照屋、柿崎は諏訪隊の諏訪と堤を。

綾瀬川は那須と笹森に向けてバイパーを放つ。

那須は建物を盾にしながらバイパーを放つ。

笹森は弾トリガーが無い分、身動きが取れず、建物の影に潜んでいた。

 

 

『さーて!試合も大詰め!綾瀬川隊員の合図で柿崎隊の一斉攻撃が始まった!綾瀬川隊員のバイパーと那須隊長のバイパーが再び衝突!最後の撃ち合いになるか!一方の照屋隊員と柿崎隊員は諏訪隊におそいかかる!そして照屋隊員!諏訪隊長を弧月の間合いに捉えた!堤隊員は助けに行こうにも柿崎隊長のフルアタックを前に防戦一方!これは柿崎隊が有利か!』

 

 

 

 

『ちっ…やべぇな…!!』

 

諏訪は悪態をつきながら持っているショットガンで照屋の弧月をどうにか受ける。

そのまま、諏訪の左腕が切り飛ばされる。

 

『ちぃっ!!』

 

諏訪の体勢が崩れる。

 

「もらった…!」

 

照屋は勝ちを確信し諏訪に切りかかる。

 

その時、諏訪は不気味な笑みを見せる。

 

「!!」

 

 

 

『文香!後ろ!日佐人くんが来てる!!』

 

すぐ後ろにカメレオンを解除した笹森がやってくる。

 

 

「っ…!!」

 

照屋はどうにか振り返り、防ごうとする。

 

ダメだ…間に合わない…!!

 

 

 

『いや、いい。そのまま諏訪さんをやれ。…言っただろ。笹森はオレが止める。』

 

 

 

 

ダンッ!!

 

 

 

 

二度ならず三度目。

偶然で片付けるのは難しい。

 

笹森の弧月を構える両手が吹き飛ばされる。

 

当の本人は視線は那須先輩の方に向けていた。

それも片手ではバイパーを放ち、あろうことかリアルタイムで弾道まで引いている。

イーグレットは軽い銃とは言え片手で撃って狙いなんて定まるはずがない。

それも地面に固定している訳でもなく、片手持ちで。

 

まさに神業。

 

とても真似出来る芸当じゃなかった。

 

 

 

 

「日佐人!!」

 

そのまま、照屋の弧月が諏訪を襲う。

 

「ちいっ…!!」

 

 

──トリオン供給機関破損…緊急脱出。

 

そのまま諏訪は緊急脱出した。

そして照屋は振り返り次は笹森の番だ。

 

 

「くっ…!!」

 

 

 

 

 

ダンッ!!

 

 

 

もう一度鈍い銃声が響く。

しかしそれは綾瀬川のものではなかった。

 

戦場の数十m先。

そこから放たれたライトニング。

 

精密射撃は無理だろうと思われた彼女はここで見事頭を撃ち抜いた。

 

──トリオン供給機関破損、緊急脱出。

 

 

那須隊の日浦の狙撃だった。

 

 

 

「くっそ…!!」

 

柿崎と撃ち合っていた堤はシールドを解除。

相打ち覚悟で柿崎にフルアタックをしかけた。

 

 

結果は相打ち作戦は見事成功し、柿崎、堤は共に光となって空に上がる。

ここで諏訪隊は全滅。

乱戦開始僅か数秒。

堤、柿崎は最後に点をもぎとった。

 

『照屋…詰めるぞ。』

 

『はいっ!!』

 

勢いそのまま、照屋は弧月片手に那須に突撃する。

 

 

『茜ちゃん!!』

 

日浦のライトニングが照屋を襲う。

 

しかしただでさえ片手というハンディキャップを背負っている日浦に高速で駆ける照屋を捉えるのは至難の業だった。

 

『っ…!!』

 

弾をリロード。

すぐに撃ち出すがやはり当たらない。

 

 

そのまま、照屋の弧月は那須を捉えた。

 

 

 

「完敗よ…見事だわ…綾瀬川くん。でも…もう1点、貰っていくわね。」

 

照屋の足元が光る。

置き玉のメテオラだ。

 

死に際に大爆発を起こし、照屋を道連れにした。

 

 

 

『茜!緊急脱出しろ!!』

 

内部通話で既に緊急脱出した、熊谷の指示が入る。

 

その通信と同時に、綾瀬川はまるで弧月を振り抜くかのようにイーグレットを取り出すとそのままスコープを覗かずに標準を合わせる。

 

 

 

ダンッ!

 

『べ、緊急脱出!!』

 

 

 

イーグレットの銃声と日浦の声はほぼ同時だった。

 

 

綾瀬川が持ち込んだのが弾速特化のライトニングであれば結果は変わっていただろう。

紙一重のタイミングで、日浦の自発的緊急脱出が成功した。

 

 

 

乱戦開始の綾瀬川のイーグレット狙撃から僅か22秒。

決着はあっという間に付いてしまった。

 

 

 

 

 

 

『こ、ここで決着!!得点は6対2対2!!今シーズンの柿崎隊は強い!!見事柿崎隊が勝利を収めました!!』

 

モニタールームは歓声に包まれる。

僅か20秒の攻防。

制したのは柿崎隊だった。

 

 

 

柿崎隊

 

 

柿崎 1P

照屋 2P

巴 0P

綾瀬川 1P

生存点+2P

 

合計 6P

 

 

 

諏訪隊

 

 

諏訪 0P

堤 1P

笹森 1P

 

合計 2P

 

 

 

那須隊

 

 

那須 1P

熊谷 0P

日浦 1P

 

合計 2P

 

 

 

 

 

『も、申し訳ありません!!最後の数秒、思わず実況を忘れ、見入ってしまいました!』

 

『いや、仕方ないでしょ。三上ちゃんだけじゃなくて俺や東さんもなんも喋れなかったし。』

 

『そうですね。それくらい見応えのある20秒だったと思います。まずは最初の綾瀬川のイーグレット狙撃。あれは日浦への牽制ですね。突然イーグレットを出した事で諏訪隊は驚き一歩出遅れましたね。だから照屋はすぐに弧月の間合いに持っていくことが出来た。そう言う意味でも最初のイーグレットは大きかったと思いますよ。』

 

『それよりも問題は次だよね…。笹森くんがカメレオンで消えること分かってたからイーグレット持ちっぱだったんだよね?そしてまたまたノールック狙撃。綺麗に腕だけ飛ばしてるし…綾瀬川くん何者?』

 

『…話を戻しましょう。照屋が諏訪を落とした後の堤隊員は上手かったですね。相打ち覚悟の作戦が上手くハマってました。しっかり柿崎を落としきってましたね。その後は那須隊との2対2。ここでも綾瀬川が序盤に日浦の右腕を撃ち抜いていた事が生きてきましたね。片腕であの動きをする照屋は捉えられない。那須も上手かったですね。落ちる前にしっかり1点取っています。そして最後…本当に紙一重でした。ギリギリ日浦が戦闘離脱。あの弾道だと後1秒でも遅かったら日浦の頭撃ち抜いてましたね。』

 

『アハハ、全部東さんが言ってくれたね。』

 

『では、総評をお願いします。』

 

『…まあ総評を言うとしたら…面白いね、綾瀬川くん。同じ「澄」仲間だし…ちょっと興味湧いてきたなぁ…。』

 

『もうちょっと真面目にっ!』

 

三上の叱責が犬飼に入る。

 

『分かってるって。三上ちゃんは真面目だな〜。でも綾瀬川くんの功績がでかいと思うよ、実際。』

 

『そうですね。運が絡むので有り得ない話ではあると思いますが…全体的に綾瀬川の狙撃が試合を動かしていた…というのが今回のROUND2のこの結果の要因だと思います。綾瀬川隊員は結果的に1ポイントでしたが勝利への貢献が一番大きいのは綾瀬川でしょう。序盤での日浦への狙撃や、乱戦での牽制の狙撃、そして笹森への狙撃。長年狙撃手をやってきた俺も真似できるかって言われたら少し怪しい。』

 

『さすがは荒船くんに並んで完璧万能手に近い男…だね。末恐ろしいよ柿崎隊。』

 

 

──

 

柿崎隊作戦室

 

「すいません〜何も出来ずにやられちゃって…。」

 

最初に諏訪隊に落とされた巴がゲンナリした表情で言った。

 

「気にするな。虎太郎が居なきゃ俺は生き残ってねえんだ。お前はしっかりやってくれた。」

 

「うぅ…そう言って貰えると助かります…!」

 

「今回のMVPは清澄だな!て言うかなんであれだけバイパー使えるのにアステロイドがメインの弾トリガーなんだ?」

 

「…頭が疲れるんですよ。何も考えなくていいアステロイドの方がオレの性に合ってるんです。」

 

「て言うか清澄先輩、イーグレットの腕めちゃくちゃじゃないですか!」

 

「…まあ…古参だからな。」

 

「またそれぇ?!理由になってないですよ、綾瀬川先輩。」

 

宇井のその言葉に柿崎隊の作戦室は笑いに包まれた。

 

「…」

 

そして照屋の疑いは確信に変わっていた。

 

 

──

 

『諏訪隊、那須隊の動きがはどうでしたか?』

 

『そうですね。諏訪隊はいつも通りやれていたと思います。諏訪、堤が弾幕を張ってその隙に笹森によるカメレオン奇襲。上手くハマって序盤で巴を落としてなかったらもっと柿崎隊有利の展開になっていましたからね。』

 

『なるほど…』

 

 

──

 

諏訪隊作戦室

 

 

「諏訪さんだけ0点!諏訪さんだけ!!」

 

オペレーターの小佐野は諏訪を煽る。

 

「るせぇ…!凹んでんだから傷口に塩塗んな!」

 

「すいません…照屋さんを落としきれなくて…。」

 

諏訪隊の攻撃手、笹森(ささもり) 日佐人(ひさと)は申し訳なさそうに諏訪に謝る。

 

「いやいや、ありゃ仕方ないだろ。あそこでイーグレット飛んでくるとは誰も思わないからな。」

 

堤は笹森を励ますように言った。

 

「つーかよォ…何モンだよ…あいつ。バイパーをリアルタイムで引けて、狙撃も弧月の腕も一級品…こいつぁ荒船より先にレイジと並ぶかもな。」

 

 

 

──

 

『那須隊はどうでしたか?』

 

『うーん、ROUND1で柿崎隊と戦った鈴鳴第一と同じ感じかな?…綾瀬川くんにしてやられたね。何より最初に熊谷ちゃん落とされたのがキツかったでしょ。熊谷ちゃんは点を取るより那須ちゃんの守りに徹してるイメージだったから熊谷ちゃんがいなくなって那須ちゃんは相当攻め辛かったと思うよ?日浦ちゃんも綾瀬川くんのせいで本領発揮できなかったしね。』

 

 

 

──

 

那須隊作戦室

 

「くっそ!綾瀬川にやられた!!」

 

熊谷は作戦室の机に拳を打つ。

 

「私こそごめんなさい。綾瀬川くんの情報が少ないならもう少し慎重になるべきだったわ。」

 

「う〜!悔しいですぅ…!ほとんど何も出来なかったですぅっ!!」

 

「茜ちゃんは最後しっかり当ててくれたし綾瀬川くんも茜ちゃんが怖かったから先に狙ったのよ。だから泣かないで?ね?」

 

「でも…でも…

 

 

…やっぱり綾瀬川センパイの狙撃カッコイイ〜!!」

 

日浦を慰める那須の顔はどこか晴れやかだった。

 

「…スッキリした顔ね…玲は悔しくないの?」

 

熊谷が那須に尋ねる。

 

「もちろん悔しいわ。でも…楽しかった。綾瀬川清澄くん…

 

 

 

…次は絶対に負けないわ…!!」

 

 

 

 

──

 

『さて、6点獲得した柿崎隊は一気に順位up!B級7位!上位まで上り詰めた!!間違いなく今シーズンのB級ランク戦の台風の目となった柿崎隊!上位相手にどんな策を取るのか!見物です!さて、これにてB級ランク戦ROUND2昼の部を終了します!最後までご清聴ありがとうございました!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…何の用だ?照屋。」

 

ROUND2の後、綾瀬川は照屋に呼び出されていた。

 

「…単刀直入に聞きます。

 

 

 

…綾瀬川先輩…あなたは何者なんですか…?」

 

「…ただのボーダー古参のB級の万能手だが?」

 

「それは肩書きでしょう?個人ランク戦での綾瀬川先輩の動きとこれまでの2試合の動き…まるで別人です。どう言う事なんですか?」

 

「…はあ…」

 

綾瀬川はため息を吐いて続ける。

 

「逆に聞くが何でそんなに不満そうな顔なんだ?」

 

「…え?」

 

「オレが何者であれこの2試合勝ってるだろ?」

 

「それは…。」

 

「それにオレはチーム戦の方が得意なだけでいつでも全力だぞ。柿崎さんの力になるって約束したからな。」

 

「…それは嘘ですよね?あなたはチームの事なんて考えてない。」

 

「…」

 

「…私は素性も目的も分からない人と同じチームなのは怖いです。…あなたの…行動理念はなんなんですか?!」

 

 

 

「照屋…ここで約束しよう。お前たち柿崎隊をA級まで連れていくと。…ただ…」

 

「…ただ…なんですか?」

 

 

 

 

 

 

「…オレの詮索はするな。」

 

 

その瞳はいつもより冷たく、無機質に感じた。




ROUND2終了後
1位 二宮隊 21P
2位 影浦隊 19P
3位 生駒隊 18P
4位 弓場隊 16P
5位 王子隊 14P
6位 東隊 13P
7位 柿崎隊 13P
8位 香取隊 12P
9位 鈴鳴第一 12P
10位 漆間隊 11P
11位 荒船隊 11P
12位 諏訪隊 9P
13位 那須隊 8P



各キャラへの印象&各キャラからの印象


那須玲→ライバル。次は負けないわ。
熊谷友子→完敗だわ。次は勝つ!
日浦茜→か、かかか…かっこいい!!
諏訪洸太郎→何もんだァ?
犬飼澄晴→興味。
照屋文香→警戒。何者なんですか?




那須玲←やっぱり弾バカ。
諏訪洸太郎←タバコ。
照屋文香←警戒。


感想、評価等よろしくお願いします!

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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