白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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アンケートを取ろうと思っているので回答していただけるとありがたいです!
内容は文字数についでです。


ランク戦ブースにて

「バイパー…!」

 

「…はぁ…バイパー。」

 

前方から放たれたバイパーに対して、こちらもため息をつきながらバイパーを放つ。

あちらはしっかりと弾道をリアルタイムで引く。

オレもそれに合わせながら弾道を引き相殺させる。

 

「…ははっ、やっぱり爪を隠してやがったな、綾瀬川。まだまだ行くぜ…!!」

 

さらに放たれるバイパー。

 

「勘弁してくれ、疲れるんだよリアルタイムで弾道を引くのは。」

 

「知るか、隠してた罰だ!今日は俺と飽きるまで撃ち合って貰うぜ!」

 

「ダメよ、出水くん。次は私の番なんだから。」

 

綾瀬川の前にいるのは出水、那須のボーダーが誇る2人のトップクラスのバイパー使い。

 

ランク戦の直後、照屋との話を終えたオレはすぐに出水に呼び出された。

何事かと思い話を聞けばランク戦をしろとの事。

出水は弾バカと呼ばれる程の戦闘狂で、先程のランク戦でオレが見せたバイパーを見て居てもたってもいられずオレにランク戦を申し込んできた。もちろんバイパーで。あまりのしつこさにオレは渋々了承したが、何故かさっき撃ち合いをした那須まで着いてきたのだ。

 

 

「じゃあこうしようぜ!俺と那須、綾瀬川での三つ巴のバイパー対決!一番最初に負けたヤツが一番強かったやつにジュース奢りな!おい、緑川、槍バカ!ギャラリー集めろ!」

 

「面白そうね。」

 

「おい…三つ巴は了承するがギャラリーは…」

 

「るせぇ!こうでもしないとお前は手抜くだろ?」

 

「…手を抜くも何もオレは全力なんだが…それにバイパーはメイントリガーじゃないし三つ巴ならトリオン能力の高いお前が有利すぎるだろ…。」

 

「私は別にいいわよ。さっきのリベンジもできるし。出水くんとも久しぶりにやり合いたかったし。」

 

弾バカが2人に増えると面倒臭いな…。

 

「…はぁ…分かった…。」

 

 

 

──

ランク戦フロア

 

「…あ?なんの集まりだ?こりゃ?」

 

ランク戦フロアにやって来たのは、B級2位影浦隊隊長、影浦(かげうら) 雅人(まさと)

 

「ようカゲ。面白い対決が始まるぞ。」

 

影浦に話しかけるのは鈴鳴第一の村上だ。

隣には荒船隊の荒船、穂刈も立っていた。

 

「面白い対決?」

 

「ああ、出水、那須、綾瀬川でバイパーでの三つ巴対決を始めるらしい。」

 

影浦は出水、那須のことは知っていた。太刀川隊の射手出水公平と那須隊の那須。2人ともリアルタイムでバイパーの弾道を引ける天才射手だ。

だが…

 

「…綾瀬川?誰だ?」

 

「今シーズンから柿崎隊に加わった男だ。」

 

そう言って画面を見ると無表情の男が映る。

 

「けっ…あんな冴えねえやつに2人の相手が務まるのかよ?」

 

その質問には荒船が返した。

 

「務まるだろう。あいつは今まで2人しかいなかったリアルタイムでバイパーの弾道を引けるバイパー使いだ。」

 

「イーグレットの腕も中々だったよな?綾瀬川。」

 

穂刈(ほかり) (あつし)は倒置法でそう話す。

 

「イーグレットだあ?射手じゃねえのかよ?」

 

「射手よりの万能手だな。弧月も使える。ROUND2を見て悔しいが確信したぜ完璧万能手に最も近いのは俺じゃねえ…あいつだ。」

 

「…へぇ…。」

 

荒船にここまで言わせるほどの腕。

影浦は珍しく興味を持ったように笑みを浮かべ出水、那須と撃ち合いをしている綾瀬川に視線を向けた。

 

 

 

 

──

 

「しゃあ!俺の勝ちだぜ…!!」

 

出水がガッツポーズをしながら喜ぶ。

あの後結局10試合以上も三つ巴の撃ち合いは続き、それぞれが均等に白星をあげ、最終的な結果は出水が1位、次に那須、そして綾瀬川が3位という結果になった。

 

「約束通りジュース奢れよな!」

 

「…まあ約束だからな。…那須もなにか飲むか?」

 

「え?でも…」

 

「ついでだ。1本増えたところで手間は変わらない。」

 

「…ふふっ、優しいのね。だったらお言葉に甘えようかしら。」

 

「分かった。お茶でいいか?」

 

「ええ。」

 

そんな話をしながらランク戦ブースを出ると緑川、米屋、那須の付き添いの熊谷と何故か、村上、荒船と綾瀬川は見慣れない男が2人待っていた。

 

「よう、凄かったな。」

 

村上が3人に代表して話しかける。

 

「あれだけバイパーを使えるならROUND1でも使えば良かっただろーが。」

 

そう言って荒船は綾瀬川の肩を小突く。

 

「メインはアステロイドなんで。」

 

「あ?バイパーにした方がいいだろ。あんだけ使えるならよぉ。」

 

ボサボサ髪の男が話に加わる。

 

「…あなたは?」

 

「こいつは影浦雅人。B級2位の影浦隊の攻撃手だ。」

 

村上が代わりに紹介する。

 

「こっちは荒船隊の穂刈篤。前のランク戦も一緒だったが会わなかっただろう 。」

 

「それにしてもすげえな。バイパーの腕が。」

 

「…どうも。」

 

「そんな事ぁどーでもいい。お前中々やるなァ…俺とランク戦しろや。」

 

話を遮るように影浦が綾瀬川に詰め寄った。

 

「お断りします。」

 

「あぁ?!」

 

「…敵情視察はログでも見てください。それにB級2位の隊長の相手にオレが務まるはずないでしょ。」

 

「ちっ…てめぇ名前は?」

 

「…綾瀬川清澄。」

 

「…綾瀬川…7位で調子に乗ってるみたいだがよ…言っとくが上位はそんなに甘くねえぞ?」

 

影浦は綾瀬川をに詰め寄るように言う。

 

「そうですか。まあオレは隊長の考えた作戦に従うだけなんで。そう言うのはオレに言われても困りますね。」

 

「あぁ?」

 

流すような態度に影浦は綾瀬川を睨みつける。

 

「馬鹿、後輩脅してんじゃねえよ。」

 

荒船が影浦の頭にチョップを落とす。

 

「けっ…不気味なヤローだぜ…。」

 

そう言って影浦は出口に歩き出した。

 

「悪いな、綾瀬川。口ではああ言ってるがカゲは本当に興味のある奴にしか話しかけない。本当はお前のことを認めてる。」

 

村上は影浦をフォローする。

 

「…どーですかね。初対面で不気味なヤロー呼ばわりですからね。」

 

「ははは…根は良い奴なんだ。悪く思わないでやってくれ。それよりも早めに再戦の機会が来てくれた。次のランク戦…リベンジさせてもらうぞ。」

 

「…お手柔らかに。」

 

「いいやそうもいかない。…楽しみにしている。じゃあな。」

 

そう言って村上も影浦を追いかけるように去っていく。

そして今度は荒船が話しかけてきた。

 

「イーグレットのポイントはあれからどうだ?」

 

「ほとんど変動なしですね。それと…オレは完璧万能手とやらには興味無いんで。ライバル視されても困ります。」

 

「…はっ!生意気な後輩だぜ。いいぜ。お前が興味なかろうとお前より先になってぶった切ってやる。じゃあな。」

 

「話せなかったな。あんまり。じゃあな。」

 

そう言って荒船隊の2人も去っていった。

 

 

「あやせセンパイ!次俺とランク戦しよ!!」

 

いなくなった直後、緑川が犬のように綾瀬川の周りを飛び跳ねる。

 

「あたしともランク戦しなさいよ。」

 

熊谷もそれに便乗して綾瀬川を誘った。

 

 

「…悪いな。この後約束があるんだ。」

 

そう言って断ると米屋が反応する。

 

「…秀次か?」

 

「まあな。ほら、出水、那須。約束通り奢る。」

 

そう言って綾瀬川はランク戦ブースの出口に歩き出した。

 

──

 

「えらく綾瀬川に突っかかったな…カゲ。そんなに気になるのか?」

 

影浦に追いついた村上は先程の影浦の態度について尋ねた。

 

「…そんなんじゃねえよ…。だが…あんなに気味のわりぃヤローは初めてだぜ。」

 

「気味が悪い?…確かに表情は変わりづらいが良い奴そうだぞ?」

 

「…表情だけじゃねえよ…。

 

 

 

 

…あいつをいくら揺さぶっても何も感じなかった。」

 

影浦は相手が自分に向けている感情が分かってしまうサイドエフェクト、感情受信体質を持っている。

 

 

「…つまりあいつは俺になんの感情も向けてねえってこった。東のオッサンはよく感情を消して攻撃してくるが…

 

 

 

 

…私生活で全く感情を向けて来ない人間なんて初めてだぜ…。」

 

──

 

「2戦目も圧勝か…。やればできるんだから普段ももっと真面目にやったらどうだ?」

 

そう言いながら三輪は寿司を頬張った。

 

「勝ったやつにその言いようはないだろ…。それにオレは普段から真面目にやってる。」

 

「バイパーを今まで使うことなく隠しておいて何が真面目にだ。」

 

「隠してたわけじゃない。弾道をリアルタイムで引くのだって頭が疲れるんだからな?オレを弾バカ2人と一緒にするな。勝ったのだって照屋が那須を落としてくれたからだ。あそこで落としてくれなかったらオレは間違いなく日浦と那須に穴だらけにされていた自信がある。」

 

その言葉に三輪は少し考えた後、鼻を鳴らす。

 

「行き過ぎた謙遜は嫌味になるぞ、綾瀬川。バイパーをあそこまで使える人間はお前を入れても3人しかいない。俺もバイパーを使うがあそこまで使える自信はない。そこは誇るべきだ。」

 

「…そうだな。ありがとう、三輪。て言うか勝つ度祝ってくれるのか?」

 

「っ…俺はお前に柿崎隊を紹介した責任がある。…勝ちくらい祝わせろ。」

 

三輪は顔を背けながら言った。

 

「…まあ、嬉しいが。」

 

「…それよりも度々使っているようだがまだ明かす気はないのか…

 

 

 

 

 

 

 

…お前のサイドエフェクトについて。」

 




各キャラからの印象&各キャラへの印象

出水公平→隠してやがったなコノヤロー!
那須玲→意外と優しいのね。
影浦雅人→不気味。気味が悪い。
村上鋼→次は勝つ。再戦の機会が早くて楽しみ。
荒船哲次→くそ生意気な後輩。
穂刈篤→来るな。スナイプ界に新たな風が。
三輪秀次→腕を認めている。だからこそもっとちゃんとやれ。


出水公平←素直に実力を認めている。合成弾を生み出した天才。
那須玲←やたらバイパーでランク戦に誘われる。
影浦雅人←こわーい(棒)
村上鋼←ほんま勘弁してください。俺はサンドバッグじゃないです。
荒船哲次←ライバル視やめてもろて。
穂刈篤←倒置法。
三輪秀次←気の許せる友人。毎回祝ってくれて嬉しい。


ちなみにサイドエフェクトは強化Tレックスではないですw←知っとるわ。


感想、評価等よろしくお願いします!



幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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