昨日は少し体調を崩してしまい、おやすみをもらいました。
今日から投稿再開します。
アンケート4月一杯は取ろうと思ってますけど今のまんまで大丈夫そうですねw
力を持っていながらそれを使わないのは愚か者のすることだ。
一面真っ白なその部屋であの男は俺にそう言った。
大いなる力は大いなる目的に振るわれるべきだと。
「目的のない力など空虚なものだ。だから清澄…
…お前は目的を…理想を持て。」
…ぱい…
…せんぱ…
「清澄先輩!」
その言葉で目を覚ました。
「あ〜!綾瀬川先輩やっと起きた〜!」
「大丈夫か?清澄。」
目の前にオレをのぞき込む柿崎隊のメンバーの姿が。
いつの間にかうたた寝をしていたらしい。
「申し訳ないです。大丈夫です。」
「まあ昨日は大活躍だったからな。仕方ないさ。作戦会議の前にお茶にするか。」
「…私、お茶入れます。」
そう言って照屋は立ち上がった。
「あ!そうだ!私綾辻先輩にクッキーを貰ったんだった!皆で食べましょ!」
そう言って宇井も立ち上がった。
なんだか申し訳ない気持ちになる。
「2人とも…オレは大丈夫だ。気にしなくて…」
「いや、いい。お前が来るまでは結構のんびり駄べってたんだ。たまにはいいだろ。」
そう言って柿崎は大きく伸びをする。
「ランク戦までまだ少し日がある。少し休もう。」
「そうですね。…はい、お茶どうぞ。」
そう言って照屋は綾瀬川と柿崎の前にお茶を置く。
「おっ、サンキュー文香。」
「…ありがとう。」
「じゃあ俺今のうちに学校の課題終わらせちゃっていいですか?」
巴はそう言って教科書を取りだした。
ボーダー隊員とはいえ、隊員の殆どは学生。
その本分は勉強だ。
もちろん課題もあるのだろう。
巴は教科書と睨めっこを始めた。
「…巴、そこ違うぞ。」
課題を解いていた巴にオレは指摘をする。
「えぇ?!」
「まず公式が違う。」
「マジですか。…ちょっと教えて貰っていいですか?」
「ああ、いいぞ。」
そう言ってオレは巴の隣に座ると解き方を1から説明してやる。
そうして巴の課題が終わるまでわかりやすく説明した。
そうしている間に10分位経っただろうか。
不思議そうな目でこちらを見つめる照屋、柿崎、宇井の姿が。
「?…どうしました?」
「い、いや、余り喋らない割に教えるのが上手いんだな。」
「綾瀬川先輩!あたしにも教えて貰っていいですか…!」
宇井は教科書を広げる。
「べ、別にいいが順番に頼む…。」
「…そう言えば綾瀬川先輩はどこの高校に通ってるんですか?」
照屋が尋ねた。
「…まだ通ってないんだ。今は夏休みだろ。中学は三門市だったんだが休隊してすぐに家の用事で三門市を離れててな。ちょうど2ヶ月前に戻ってきたんだがまだ家の用事が片付いてなくて学校には2学期から通うことになってる。出水や米屋と同じ高校だぞ。」
「そうなんですか。踏み入った事を聞いてごめんなさい。」
「別に気にしてない。」
「でも綾瀬川先輩って頭良かったんだ〜。」
そう言って宇井はクッキーを齧る。
「数学は得意なだけだ。それに中学2年の範囲だから流石に分かる。宇井はどこが分からないんだ?」
「…あ、えっと…
…てか前から思ってたんですけど苗字呼び辞めません?」
「…え?」
「ほら、綾瀬川先輩だけ皆のこと苗字呼びじゃないですか。私も清澄先輩って呼ぶんで真登華って呼んでください。」
「あ、それなら俺も!俺は清澄先輩って呼んでるんですから清澄先輩も虎太郎って名前で呼んでくださいよ。」
オレは困ったように照屋に目をやった。
「…そうですね。1人だけ苗字呼びってのは変ですね。私も文香で結構です。」
救いはなかった。
「…わかった。よろしく頼む、虎太郎、真登華、文香。」
それを聞いて真登華と虎太郎は喜び、文香も小さく笑みを浮かべた。
それを見ていた柿崎も静かに笑みを見せる。
「お、じゃあ俺のことも国は…「「「あ、隊長は隊長で。」」」…るって呼んで…も…」
オレと文香と虎太郎の声が被った。
言おうとした言葉は虚空に消えた。
「…ド、ドンマイ!ザキさん。」
肩を落とす柿崎の肩に真登華が手を置いた。
──
作戦室を後にしたオレは、ランク戦フロアに来ていた。
「お、ようやく来たな。呼び出しといて待たせるんじゃねえよ。」
そう言って出水はオレの肩を小突く。
「すまない。作戦会議が長引いてな。」
「まあ次は相手が相手だしな。」
2試合で一気に上位にランクインした柿崎隊の次の相手は、2回目となる鈴鳴第一、B級6位の東隊、そしてB級2位の影浦隊だった。
初の四つ巴対決となる。
「それで?わざわざお前から俺を呼び出すってことは何かあるんだろ?」
「ああ。この前那須と戦った時に初めて合成弾を喰らったんだが…中々便利だと思った。…なんでもお前が生みの親って聞いたからな。」
「…なーるほど。」
「ああ、出水。
…オレに合成弾を教えて欲しい。」
「…ま、確かにお前ならすぐに使いこなせそうだ。でもよー…タダで教えろってのか?」
「もちろんそんな甘いことは言わない。…お前を弾バカと見込んでの条件だ。」
「…お前それ褒めてんの?喧嘩売ってんの?」
出水はジト目でこちらを見た。
「…オレの本気でのランク戦100本。これで手を打って欲しい。ただし、場所はこちらで決めさせてもらう。」
「!…へぇ…今までが本気じゃないみたいな言い方だな。」
「どう捉えてもらっても構わない。お前がこの提案に価値を見い出せなければ断ってもらってもいい。」
オレの目を真剣な目で見つめる出水。
「…へっ…いいぜ乗った。…教えてやる。…ただし先にランク戦をしてもらうぜ。」
「…構わない。時間も惜しい。そう言うと思って準備してある。」
そう言ってオレは踵を返して歩き出す。
出水もその後に続いた。
──
「おいおい…本当にこんなところでやるのか…?て言うかお前…マジで何者だよ…?」
やってきたのは放棄された地区のさらに奥にある山の小さな研究所のような施設だった。
「…」
綾瀬川は物思いにふける様にその内部を見渡す。
そして開けた場所に出るとそこには一面真っ白な部屋が広がっていた。
「おいおい、こんなところ勝手に入って大丈夫なのか?」
「…もちろん城戸さんの許可も取ってある。」
「…さいで。」
「もう一度確認する。ここの事は他言無用だ。そしてオレは約束通り全力で相手をする。」
「そんでそれが終わったらお前に合成弾を教えりゃいいんだろ?オッケーオッケー。んじゃ早速やろうぜ。」
──個人ランク戦100本勝負…開始。
まるでランク戦フロアのような音声が響く。
辺りに簡易的な町が形成された。
「アステロイド…!!」
それと同時に出水は得意のフルアタックを仕掛けた。
土埃が綾瀬川を覆った。
「出水、やるからにはお前も本気でやった方がいい。オレも本気で行くんだぞ?」
そこにはシールドを張っていないにも関わらず、無傷の綾瀬川が弧月を構えて立っていた。
「なっ…?!」
「…旋空弧月。」
凄まじい速度で飛んで来たそれは出水の体をいとも容易く両断した。
(おいおい…まじかよ…!下手すりゃ太刀川さんより鋭いぞ…!?)
──トリオン供給機関破損、出水緊急脱出。1-0。
すぐさま2本目が始まり、出水が戻ってくる。
「使って欲しいトリガーがあれば言ってくれ。撃ち合いでもいいぞ。」
綾瀬川の周りにトリオンキューブが漂う。
「…悪いが時間も惜しい。飛ばすぞ。」
無機質な瞳はさらに冷たく光る。
目の前の怪物を前に出水は冷や汗を流しながらも、笑みを浮かべた。
「…提案を飲んでよかったぜ…。今までとはまるで雰囲気が違う。…隠してやがったのか?」
「…オレは今まで一度たりとも本気を出したことは無い。」
「!」
その声は後ろから。
いつの間に後ろを取られたのか。
その声と同時に出水の視線は低くなる。
──トリオン伝達系切断…出水緊急脱出。2-0。
「…出水、お前はオレを負けさせてくれるのか?」
低くなった視線が捉えたのは、白い部屋の怪物の酷く冷えきった無機質な瞳と声色だった。
次回からランク戦に入れるかと思います。
無知な面も多いのでそういう場合は優しく指摘してくれると嬉しいです。
て言うかワールドトリガーを見返してて思ったんですけど照屋ちゃんの押しかけ女房感半端ないっすよねw
テレビで見て支えがいがありそうってだけで本当に入隊してくるんだもんな。
ただただザキさんが羨ましい。
感想、評価等よろしくお願い致します!
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。