白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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昨日は投稿出来ずにすいません。
投稿致します。

それと活動報告を使い始めたので、休載の時はそちらで通知することに致しました。
ぜひチェックしてみてください。


B級ランク戦ROUND3 VS影浦隊、東隊、鈴鳴第一③

誘導弾(ハウンド)炸裂弾(メテオラ)誘導炸裂弾(サラマンダー)。」

 

トリオンキューブを8分割。

空に撃ち放つ。

 

『!、清澄先輩?!影浦隊に仕掛けるんですか?!無茶ですよ!』

 

真登華がオレを制止する。

 

『言っただろ?後1、2点取るって。真登華は鈴鳴の動きとそうだな…狙撃手の射線にだけ気を配っててくれ。東隊の隊長の狙撃が怖い。』

 

そのままオレは弧月を抜き、バッグワームを羽織る。

空に上がったサラマンダーのスピードに合わせるように駆け出した。

 

 

 

 

 

──

 

『!、狙撃警戒!!』

 

影浦隊のオペレーター、仁礼(にれ) (ひかり)からの通信が入る。

狙撃手の絵馬が空を見るとこちらに迫る8発の閃光が。

 

「チッ…メテオラかよ…!!」

 

「綾瀬川君かなぁ?」

 

影浦と北添は仁礼が予測した地点から離れる為飛び退く。

 

「どぅえぇ?!カゲ!これ合成弾!!」

 

メテオラは軌道を変えると2人の周りの地面に着弾、土埃をあげる。

 

「チィ…!!ゾエ!生きてるか!」

 

「な、何とか〜!!」

 

『!、ゾエさん、バッグワーム羽織った人がそっち飛び込んだ。柿崎隊の綾瀬川さんだと思う。』

 

「うっそ!カゲ!」

 

「チッ、なんだっててめえを庇わなきゃいけねえんだよ。死ぬなら勝手に死んどけ。」

 

「ちょ…酷くない?」

 

そう言いながらも影浦は北添の前に出る。

 

 

影浦のサイドエフェクトは「感情受信体質」。

相手が自分に向ける感情が肌に刺さるように分かる。

悪意であればあるほどそれはチクチクと痛む。

日常生活では不便でしかないサイドエフェクトだが、戦闘においては恩恵を十二分に発揮する。

敵が攻撃するであろう場所がチクチクと痛むからだ。

 

 

まだ何も感じない。

まだだ。

 

まさか別の狙いが!?

 

そう思って影浦が振り向こうとした瞬間だった。

土埃の中うっすらと眼前に迫る弧月が映る。

 

「っ?!」

 

影浦は大きく仰け反る。まさに間一髪。

影浦の髪の毛が数本散る。

 

急いで体制を立て直すと北添に当たらないようにスコーピオンを振り回す。

手応えは無かった。

 

『ユズル!どこだ?!』

 

『カゲさんの前だよ。土埃で見えないの?』

 

『んな訳ねえだろ、こっちはスコーピオンぶん回してんだぞ?』

 

『信じられないけど全部避けられてる。狙撃するからそのまま振り回してて。』

 

そう言って絵馬はアイビスを構え、スコープを除く。

そして引き金を引く。

その時だった。

 

スコープ越しに綾瀬川と目が合ったのだ。

 

頭を狙った弾は極小まで固められた集中シールドに弾かれる。

 

 

──

 

『見つけた。真登華、マーク付けてくれ。』

 

『りょ、了解…。』

 

 

オレはトリオンキューブを2個生成すると片方はハウンドを絵馬に、もう片方はメテオラを地面に放ち、さらに土埃をあげる。

そこから離れるように飛び退き絵馬に視線を向ける。

若いのに大したものだった。

上手くハウンドを引き付け躱している。

 

 

──

 

『カゲさん、俺が狙われてる。上手く逃げ切るから早くこっちに…』

 

 

 

「…旋空弧月。」

 

 

いい切る前に絵馬の体は両断され、光となって空に上がった。

 

 

 

 

 

──

 

『ここで絵馬隊員が緊急脱出!仲間を失った綾瀬川隊員が影浦隊から1点もぎ取った!!最初の追尾するメテオラは一体…?』

 

『ハウンドとメテオラの合成弾、サラマンダーですね。おそらく視界を奪って奇襲する為のものでしょうが…影浦隊長に奇襲は通じないはず…。』

 

嵐山は考え込むように顎に手を当てた。

 

『…カゲとゾエを狙ったのは絵馬を釣るための物だろう。あんな近距離でカゲの攻撃を全ていなして、予測したように集中シールドで狙撃を防いだところを見るとおそらく綾瀬川は…』

 

 

 

──

 

「てめえ…持ってやがるな?」

 

「…何の事ですか?」

 

「チッ…とぼけやがって…だが出てきたのは失敗だったなぁ?ユズルを上手く落としたところでこっちはまだ2人なんだからよォ…。」

 

そう言って影浦は北添と並び臨戦態勢に入る。

 

 

 

『真登華…そろそろか?』

 

『はい…』

 

 

 

 

 

 

 

『『斬撃警戒!!』』

 

宇井と仁礼の声が被る。

 

 

 

「旋空弧月…!!」

 

 

全てを切り裂かんとする、No.4攻撃手の斬撃が2人を襲った。

 

 

 

 

 

『ここで鈴鳴第一が参戦だー!!』

 

『カゲと鋼が揃ったな。ここに綾瀬川(あいつ)が加わる…見ものだぞこりゃ…。』

 

解説の太刀川は興味深そうに笑い、画面を見つめた。

 

 

 

──

 

「よぉ…鋼。待ちくたびれたぜ。」

 

「太一くんもどっかに隠れてるだろうから警戒ね、カゲ。」

 

「わーってるよ、うるせえな。」

 

影浦は目をギラつかせながらも警戒体制を整える。

 

一方の鈴鳴は村上の後ろにはアサルトライフルを構える来馬の姿がある。

 

 

 

最初に動いたのは綾瀬川だった。

メテオラを地面に放つとすぐさま戦線離脱、家屋の屋根に飛び乗る。

 

 

「チッ!逃がすかよ…!!」

 

影浦はスコーピオンを伸ばし、行く手を遮る。

逆サイドからは村上がスラスターで突っ込んで来た。

 

「せっかくのリベンジの機会だ…逃がすわけないだろう。」

 

 

『『『射撃警戒!!』』』

 

オペレーターの声が重なる。

 

北添は影浦に当たらないようにアステロイドを。

来馬は綾瀬川に向けてハウンドを放った。

 

「…数の暴力って言うんスよそれ。」

 

綾瀬川は屋根を走って北添の弾の射線を切ると、ハウンドをシールドで受ける。

 

そしてそのまま隣のマンションのベランダに飛び写った。

 

「ちょこまかうぜぇなあ!おい鋼!どっちが最初にあいつを落とすか競走しよーぜ。」

 

「…敵は全員落とす。…旋空弧月。」

 

綾瀬川が飛び移った先が両断される。

 

 

──

 

『綾瀬川隊員…面白いですね。』

 

『と、言いますと?』

 

『逃げながら東さんのいるビルに近づいているんです。バッグワームをつけているので場所は分からないはずですが…マップの状況から場所を読んだのでしょうか。』

 

『おっ、コアラの奴も動くぞ。奇襲で点取る気か?』

 

 

 

──

 

マンションの階段を駆け上がる綾瀬川。

下からは来馬、北添による射撃。

村上と影浦が競うように綾瀬川を追いかける。

もちろん攻撃はお互いをお構い無しに、旋空、マンティスを飛ばしている。

 

そして階段を登りきり、通路に出た時だった。

 

バッグワームを付けた小荒井が躍り出た。

そのまま弧月を振り抜いた。

 

綾瀬川はしゃがむように躱す。

 

 

 

「メテオラ。」

 

 

爆発を引き起こし、マンションの通路が崩れる。

 

 

「チィ…!!」

 

「くっ…!!」

 

崩れるマンションから飛び退いた2人は瓦礫から身を庇う。

 

 

 

 

「あ、あぶねえ…!!」

 

ギリギリメテオラに巻き込まれず飛び退いた小荒井は息を着く。

 

 

それが命取りとなる。

 

ザンッ…ザンザンッ…!!

 

 

弧月3振りで小荒井は四肢を切り裂かれ、だるま状態になる。

 

「っ…!!」

 

小荒井はその場に倒れ伏す。

 

「ちょ…何を…もがっ…!!」

 

綾瀬川は倒れた小荒井を持ち上げると、口にトリオンキューブを詰め込んだ。

そして引き摺り、鈴鳴の2人がいる地点に投げ落とす。

 

──

 

「!、隊長!!」

 

上からの小荒井のもがくような叫び声に2人は空を警戒する。

 

「小荒井くんが降りてくる…!!」

 

来馬はアサルトライフルを上に向ける。

 

「!、いえ、隊長!離れてください!!」

 

 

そのまま、四肢がないため、受け身も取れず、四肢からトリオンが漏れ、グラスホッパーも出せない小荒井は地面に体が打ち付けられると爆散。

そのまま光となって空に上がった。

 

 

 

──

 

『小荒井隊員ここで脱落!メテオラの煙でよく見えなかったのですが…小荒井隊員の自爆か?』

 

『ポイントは綾瀬川ですね。四肢を切り落とした後小荒井にメテオラを持たせて落としたんでしょう。』

 

『え、えげつない…!!しかしこれで東隊は2人脱落!残るは東隊長だけとなった!只今のポイントは影浦隊が3ポイント柿崎隊も同じく3ポイント、鈴鳴第一と東隊は未だに0ポイントとなっています。』

 

 

 

 

──

 

オレは影浦隊と鈴鳴第一に追いかけられ、マンションの屋上に着いた。

そこでオレは止まる。

 

「なんだよ?追いかけっこは終わりか?」

 

「…小荒井にメテオラを咥えさせて落とすなんて…随分と趣味の悪い真似をするな。」

 

「あんたらが非力なオレを2人がかりで追いかけ回すからでしょうが。…いや、4人か。」

 

2つある屋上への扉が開くと来馬と北添がアサルトライフルを構えながらやってくる。

全員臨戦態勢で、今にでも戦いの火蓋が切って落とされる…

 

 

 

その時だった。

 

 

綾瀬川が横目で少し離れたビルを一瞥。

 

 

 

 

そして顔を右に傾けた瞬間…

 

 

 

 

 

 

…アイビスの凶弾が、影浦の体を撃ち抜いた。

 

 




各キャラからの印象&各キャラからの印象

影浦雅人→気持ちわりぃ。
村上鋼→警戒。策が読めない。
北添尋→常に無表情で怖い。


影浦雅人←くねくねスコーピオンの人。
村上鋼←そういえばデコ広い。
北添尋←寝心地良さそうな腹。



感想、評価等よろしくお願いします!

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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