白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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日が空いてしまいすいません。
リアルが忙しかったので。
投稿再開致しますね。




綾瀬川清澄④

『ここで試合終了!!4対4対3対3、柿崎隊と東隊の同率1位という結果になりました!!』

 

 

柿崎隊

 

 

柿崎 0P

照屋 0P

巴 0P

綾瀬川 4P

 

合計 4P

 

 

 

東隊

 

 

東 4P

小荒井 0P

奥寺 0P

 

合計 4P

 

 

 

影浦隊

 

 

影浦 2P

北添 0P

絵馬 1P

 

合計 3P

 

 

鈴鳴第一

 

 

来馬 0P

村上 1P

別役 0P

生存点+2P

 

合計 3P

 

 

 

 

 

 

『今回のランク戦、解説のお2人から見てどうでしたか?』

 

『柿崎隊の新人、綾瀬川が試合を動かしていた…という感じでしょうか。』

 

『それと同時に東さんの恐ろしさを再認識したぜ。』

 

『なるほど…ではまず影浦隊から。影浦隊の動きはどうでしたか?』

 

『いつも通りでしょう。影浦隊長が暴れて北添隊員のメテオラ、絵馬隊員の狙撃でサポートする。現に生存点が取れなくても3ポイント挙げていますから。動きは悪くなかったと思いますよ。…相手が悪かったでしょうね。』

 

『…では続いて鈴鳴第一の動きはどうでしょう?太刀川さん。』

 

『…そうだな、出遅れた感が否めないな。最初鋼が来馬の合流を待たずに太一を後ろに着けて戦場に参加してたらもっと点を取れたかもしれない。…まあかもの話だけどな。』

 

『なるほど。確かに鈴鳴第一は村上隊員が来馬隊長を庇って少し積極性がなかったかもしれませんね。…東隊に関してはどうですか?』

 

『…序盤で奥寺隊員が落とされたのが痛かったですね。小荒井隊員と奥寺隊員の連携で点を取り隙を着いて東さんが狙撃。それがいつもの流れでしたが今回は序盤で奥寺隊員が落とされてしまっています。それにより小荒井隊員が積極的に動けなかった…というのがでかいと思います。それでも東さん1人で4ポイントあげている時点でおかしいんですけどね。』

 

『そういえば最後綾瀬川隊員を道連れにした遠距離のメテオラはなんだったんでしょう?』

 

『あれは誘爆ですね。大きいメテオラを見えやすいところに置いておき届かないと油断させての小さなメテオラを無数に配置しておく。1つ1つの威力は高くありませんが一気に爆発すると一溜りもないでしょう。』

 

『そんなカラクリが…!!東さん恐るべし…!…では最後に柿崎隊の動きについてどう思われますか?』

 

 

『どうも何もこのランク戦はほとんど綾瀬川(あいつ)の手の上だっただろう。トリガーセットから柿崎隊が綾瀬川以外落ちた後の動きと言い…全部読んでいたとしか思えない動きだった。』

 

『全部読んでいたというのは流石に…仲間が落とされるのも分かっていた…ということでしょうか?』

 

『さあな。そこの所はあいつにしか分からないだろ。ただ

 

 

 

…もしこのまま行けば柿崎隊は大きな壁にぶち当たることになる…。』

 

 

──

「どーです?二宮さん。面白いでしょ、彼。」

 

 

「…ふん、確かに反射神経や状況判断能力は評価できる。…だがそこまでだ。」

 

足を組みながらスクリーンを見ていた男は間を置いてそう返した。

 

 

「そうですか?あ、そうだ。彼イーグレットも使えるんですよ。俺が解説担当した時だってノールック出当ててましたからね。」

 

「…綾瀬川のことはどうでもいい。綾瀬川が脅威になろうと柿崎隊は脅威では無い。」

 

「あー…そうですね。」

 

「犬飼、綾瀬川のログをよく見ておけ。綾瀬川さえ先に落としてしまえばほかはどうでもいい。生駒隊の動きに警戒しておけばいいだろう。」

 

そう言うと男、二宮(にのみや) 匡貴(まさたか)は立ち上がる。

 

「戻るぞ。」

 

「はーい。」

 

 

 

 

 

 

──

 

オレはゆっくりとベッドから起き上がる。

 

まさか落とされるとは思わなかった。

 

東春秋…か。

 

 

 

 

 

作戦室に戻ると4人が寄ってきた。

 

「すいません、死んじゃいました。」

 

「謝る必要はないだろ、お前がいなかったら柿崎隊は1ポイントも取れなかったんだ。」

 

「そうですよ!!清澄先輩めっちゃ強いじゃないですか!!なんで黙ってたんです?!」

 

「…作戦が上手くハマっただけだ。」

 

「本当にすげえな。東さんだって落としちまうし…。お前何者なんだ?」

 

そう言って柿崎は笑いながらオレの肩に腕を回した。

 

「…でも清澄先輩がいれば柿崎隊は安泰ですね!」

 

真登華は笑いながらそう言った後、表情を暗くした。

 

「…私なんて…いらないかも。清澄先輩についていけずに迷惑かけちゃったし…。」

 

真登華がそう言うとほかの3人も表情を暗くした。

 

「そうだな…。」

 

「今回は清澄先輩に任せっきりで何も出来ませんでした…。」

 

 

 

 

 

 

「清澄先輩、お願いがあるんです。」

 

 

しかし文香は表情を暗くしたあと、顔を上げた。

 

 

 

「…私を…弟子にして貰えませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

「…なるほど。…話を聞こう。」

 

 

オレは無表情のままだが、文香の言葉に耳を傾けた。

 

 

 

 

 

 

──

 

影浦隊作戦室

 

「ドンマイ、カゲ。あのタイミングで感情消して東さんが狙撃してきたら誰だって避けれないよ〜。」

 

「そうだぞ。あんま落ち込むなよ。」

 

「るせえ!落ち込んでねえっつってんだろーが!」

 

影浦を励ます、北添と仁礼に影浦が怒鳴った。

 

「…それに誰だって避けれないっつったか?いただろーが避けたヤローが。」

 

影浦のその言葉に絵馬は表情を変えた。

 

「まさかあの人…狙って…?」

 

「東のおっさんだって最初はあのヤローを狙ってただろーぜ。綾瀬川…か。俺のクソサイドエフェクトも役に立たなかった…。」

 

そう言いながら影浦は瞳孔をギラつかせた。

 

 

 

「おもしれえ…喉元かっさばいてやる…!」

 

 

 

 

──

 

ボーダー鈴鳴支部作戦室

 

「う〜…すんません…なんも出来なかったす〜!!」

 

別役が泣きながら村上と来馬に謝る。

 

「謝るのは僕の方だよ。太一は最後まで生き残ってくれたから…3ポイント取れたのは太一のおかげだ。僕こそ何も出来なかった。太刀川くんが言った通り鋼を先に行かせるべきだった。ごめん。」

 

「俺の方こそ。綾瀬川に勝てませんでした。」

 

「…鋼くんから見てどうなの?綾瀬川くんは。」

 

今が村上に尋ねた。

 

「強いな。ROUND1の時も個人ランク戦の時も本気じゃなかったらしい。」

 

「そう…。」

 

「でも…次は勝つさ。負けっぱなしは性にあわない。」

 

そう言って村上は笑う。

 

 

 

 

──

 

東隊作戦室

 

「東さん流石っす!!1人で4点取るなんて…!!」

 

戻ってきた東に奥寺が駆け寄った。

 

「まあギリギリな。小荒井はどうしたんだ?」

 

椅子の上で顔を俯かせている小荒井を見て東が尋ねた。

 

「あー…綾瀬川先輩がトラウマになっちゃったみたいで…。」

 

「…そんなに酷い落とされ方したのか?」

 

尋ねる東に小荒井は顔を上げる。

 

「無表情で口の中にメテオラ詰め込まれたんですよ?!手足落とされて動けないし!!そのまま引き摺られてドカンですよ!!」

 

そう叫んだあと小荒井は顔を俯かせる。

 

「もう綾瀬川先輩と顔合わせられる自信ないっすよ…。」

 

「それはまた…。」

 

「いつまで凹んでるの。東さんが綾瀬川くんを落としてくれた。それでいいじゃない。」

 

「でも…」

 

「切り替えろよ小荒井。」

 

東は小荒井の隣に座る。

 

「綾瀬川は今シーズンで二宮に並ぶほどの脅威になるぞ。」

 

「え?」

 

「…とんでもない男だよ。まだ何か隠してそうだ。」

 

そう言って東は笑った。

 

 

 

 

 

──

 

「とんでもないな。さすがはあなたの最高傑作と言った所か。」

 

男、唐沢(からさわ) 克己(かつみ)は目の前の男に話しかける。

 

「…」

 

答えることなく男は立ち上がる。

 

「もうお帰りになるんですか?」

 

「…つまらん内容だった。興が冷めた。」

 

「そうですかね。さすがはあなたに作られた天才。それを見せつけるような内容だったと思いますけど。」

 

唐沢がそう言うと男は振り返る。

 

「お前は何か勘違いをしている…。

 

 

 

 

…清澄はまだ本気を出していない。」

 

 

 

──

 

弧月を振り抜く時の構え、太刀筋。

間違いなかった。

 

 

 

忘れもしない半年前。

 

 

城戸司令に呼び出された俺は城戸直々の命により、山奥の小さな研究所のような施設で1つのマネキン人形のようなものと向き合っていた。

なんでも自動戦闘機能の着いたトリオン人形らしい。

 

 

 

 

『君が太刀川慶君…か。』

 

聞いたことも無い声が白い部屋に響く。

どこか威圧感のある声に一瞬城戸司令かとも思った。

 

「…誰だ?アンタ。」

 

『城戸の知り合いだ。安心したまえ、表に出ていないだけで私はここの…ボーダーの関係者だ。君をここに呼んだのは私だ。』

 

「で?その関係者サマが俺になんの用なんだ?」

 

『君はボーダーでもトップクラスの攻撃手と聞いている。簡単な話だ。私が開発したあのトリオンでできた人形と戦ってもらう。』

 

「なんで俺がそんなことを?なんの意味がある?」

 

『…城戸から聞いていないのか?

 

 

 

…これは命令だ。』

 

 

「チッ…。」

 

 

俺は渋々弧月を構える。

 

 

 

「壊しても文句言わないでくださいよ。」

 

『…問題ない。』

 

 

──個人ランク戦10本先取…スタート。

 

無機質な機械音がランク戦の始まりを告げた。

 

 

 

 

 

俺は忍田本部長の下で剣を習った。

ボーダー最強のノーマルトリガー使い。

その忍田さん直伝の弧月。

俺に勝てるのは忍田さんだけだと思っていた。

 

 

 

 

 

──トリオン供給機関破損、太刀川緊急脱出。個人ランク戦終了。10-0勝者被検体NO.0。

 

 

その音声はいつもより冷たく感じた。

 

 

1本も取れなかった。

そうして立ち尽くしていると先程の男の声が響く。

 

『…ご苦労だったな太刀川君。戻ってもらって構わない。城戸にもよろしく伝えておいてくれ。』

 

そう言ってマイクが途切れる音がした。

 

戦っていたトリオン人形は俺に無機質な目を向けると振り返る。

 

 

 

「…待てよ。」

 

その言葉にトリオン人形は歩みを止める。

 

「!」

 

こいつ…人形じゃないのか?

 

「…覚えておけよ。次はぶっ壊してやる。」

 

 

そう言うとトリオン人形はこちらを一瞥。

俺は目をもくれることなく出口に歩き出した。

 

 

 

 

 

『お前はオレに敗北を教えてくれるのか…?』

 

 

 

「!」

 

そう聞こえた気がして振り返る。

が、そこにやつの姿はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう…会いたがったぜ綾瀬川。半年前のリターンマッチだ。ランク戦ブースに入りやがれ。」

 

そして、No.1攻撃手、太刀川(たちかわ) (けい)は無機質な目をした少年にそう声をかけた。




ROUND3終了後
1位 二宮隊 24P
2位 影浦隊 21P
3位 生駒隊 20P
4位 弓場隊 19P
5位 王子隊 17P
6位 東隊 17P
7位 柿崎隊 17P
8位 香取隊 15P
9位 鈴鳴第一 15P
10位 荒船隊 14P
11位 漆間隊 13P
12位 諏訪隊 11P
13位 那須隊 11P


各キャラからの印象&各キャラへの印象

二宮匡貴→評価はする。
犬飼澄晴→面白い。
影浦雅人→次は喉元かっさばいてやる。
太刀川慶→ようやく会えたな…。
唐沢克己→興味。



影浦雅人←歯ギザギザ。
太刀川慶←えっと…どなたですか?


ワートリ次回休載ですってね。
残念な気持ちとお大事にって気持ちです。
それと同時にワ民の優しさが見れて良かったです。


感想、評価等よろしくお願い致します。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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