白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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遅くなりすいません。
投稿致します。


ROUND4を終えて

柿崎隊作戦室

 

「皆今日はよくやってくれた。初めての黒星だったが…それ以上のものを身につけられたと思う。」

 

ランク戦の総評を聞き終えた柿崎はそう切り出した。

 

「ROUND5までは時間がある。それまでに俺たちのスタイルを確立させるぞ。」

 

「はい!」

 

「あ〜、でもしばらくは厳しいかもしれませんね…。」

 

真登華は歯切れ悪く言った。

 

「…確かに…。」

 

虎太郎も賛同し文香も頷いている。

 

「?、どうしてだ?明日からまたここに集まって作戦会議や訓練をすればいいだろ?」

 

柿崎は首を傾げる。

 

「…いや、ザキさんは大学生だからまだ休みだろうけど…」

 

「?…ああ!すまん!もうそんな時期か…!」

 

 

 

──

 

「え〜…

 

 

…えっと…綾瀬川清澄です。

 

 

え〜…

 

 

…よろしくお願いします。

 

 

…得意なことは特にありませんが…

 

 

え〜…

 

 

…仲良くなれるよう頑張ります。」

 

 

 

拙いオレの自己紹介。

まばらながらも拍手をしてくれた。

 

後ろの席の方では米屋と出水が笑いながら動画を撮っていた。

…絶対に後で殴る。

 

ROUND4を終えた翌日。

オレにとって三門市立第一高等学校への編入の日だった。

 

先生に促され、オレは1番後ろの窓側の席に座る。

前には出水、隣には米屋がいた。

 

「よう、まさかマジで同じクラスになるとは思わなかったぜ。」

 

「オレが1番驚いてる。動画消しといてくれよ。」

 

「やだね〜。17歳組のグループチャットに流してやる。」

 

「…もう好きにしてくれ…。」

 

「て言うか自己紹介地味すぎだろ。」

 

「ここ何日かはランク戦のことで頭がいっぱいで考えてなかったんだよ。」

 

 

 

「おい後ろ!ホームルーム始めるぞ!」

 

先生からの叱責で3人は急いで前を向いた。

 

 

 

 

「ねぇねぇ!綾瀬川くんもボーダー隊員なの?!」

 

「米屋くん達と仲良さそうだよね!」

 

「えっと…ああ…まあ…。」

 

ホームルーム後オレは一気にクラスメイトに囲まれ質問攻めに合う。

 

「三門市来る前はどこにいたの?」

 

「…国外に。」

 

出水を一瞥してそう答える。

2人は相変わらず楽しそうに動画を撮っていた。

 

 

 

 

「別のクラスには秀次もいるぜ。1個うえにはカゲさんや鋼さんもいる。」

 

クラスメイトの質問攻めをどうにか巻いたあと、米屋にそう言われた。

 

「…随分とこの学校に偏ってるんだな。」

 

「ボーダーの提携校なんだから当然っちゃ同然だろ。」

 

「…なるほど。」

 

すると17歳組のグループチャットを見た、他のボーダー隊員が2-Bの教室に集まってくる。

やってきたのは影浦隊のオペレーターの仁礼、那須隊の熊谷、そして見たことの無い男子生徒2人だった。

 

「お、まじで綾瀬川いるじゃねーか。」

 

仁礼はズカズカと教室に入り、こちらによってきた。

 

「よ、私は仁礼光。この前綾瀬川にやられた影浦隊のオペレーターやってるからよろしくな!」

 

「…どうも。」

 

「綾瀬川はB組かぁ…うちのクラスはあんまり綾瀬川の知り合いいないから良かったわね。」

 

熊谷がそう言った。

 

「…まあ。」

 

それに続いて2人の男子生徒が近付いてくる。

 

「よう、俺は香取隊の若村(わかむら) 麓郎(ろくろう)だ。よろしく頼むぜ、綾瀬川。」

 

そう言って若村と名乗った男の手を取り握手をする。

 

「よろしく。」

 

「僕は三浦(みうら) 雄太(ゆうた)。ろっくんと同じ香取隊だよ。よろしくね、綾瀬川くん。」

 

「…ああ、よろしく。」

 

「この学校で分からないことがあったらなんでも聞いてね。」

 

「ああ、助かる。…三輪はどこのクラスなんだ?」

 

「それなら僕と同じ2-Dだけど…。」

 

「私とも一緒だぞ?」

 

三浦が片手を上げて答えた。

仁礼もそれに続けて答える。

 

「そうか。ありがとう。」

 

 

忘れ物しても困らなそうだな。

 

 

──

二学期初日であるため学校は午前中で終わりとなる。

 

「綾瀬川は今日基地に行くのか?」

 

「そのつもりだ。今回は狙撃手の訓練に参加しようと思ってる。」

 

「お、珍しいな。完璧万能手目指す気になったのか?」

 

「そう言う訳じゃないが…柿崎さんも文香も虎太郎も最近ずっと訓練ばっかで…オレも負けてられないだろ。」

 

「なるほど。そのまま行くのか?」

 

米屋が尋ねる。

 

「まあどっかで腹ごしらえしてから行くつもりだが…。」

 

「お、じゃあ秀次も誘ってみんなで飯食ってから行こーぜ。」

 

「いいなそれ。んじゃ今日はA級1位の射手様が奢ってやるよ。」

 

そう言って出水は財布をヒラヒラと見せつけた。

 

「マジで?俺今月金欠だから助かるわ!」

 

「てめぇは自分で払えよ槍バカ。」

 

「んだと、弾バカ。」

 

「「ああ?!やんのか?!」」

 

 

 

──

 

そのまま、学校の近くの定食屋で三輪も交えて昼食を取った後、オレは本部基地の狙撃手用の訓練室に顔を出していた。

 

「綾瀬川?お前がここに顔出すなんて珍しいな。」

 

そう言って俺に話しかけてきたのは三輪隊の狙撃手、奈良坂(ならさか) (とおる)

三輪繋がりで知り合った仲だった。

 

「まあたまには。イーグレットもたまには練習しないと最近は防がれてばっかだからな。」

 

「いや、お前のは普通の狙撃とは違うだろ…。」

 

そう話しているとこちらに近付いてくる2人の男が。

 

「お、噂の綾瀬川じゃねーの。俺は当真(とうま) (いさみ)よろしくな。」

 

リーゼントのような髪型の男は当真と名乗った。

 

「よろしくお願いします。…確か絵馬…だったよな。」

 

そしてもう1人、影浦隊の絵馬ユズルに話しかけた。

 

「…どうも。」

 

「よろしく頼む。」

 

「あ!綾瀬川先輩だあ〜!!」

 

そう言って俺に駆け寄ってきたのは那須隊の狙撃手、日浦茜。

ROUND2以降やたらと俺を見ると目を輝かせて近付いてくる。

 

「今日は狙撃訓練参加するんですね!」

 

「…まあな。」

 

「綾瀬川先輩って万能手じゃないの?なんで狙撃訓練なんかするの?」

 

絵馬がオレに尋ねてきた。

 

「え〜!?絵馬くんログ見てないの?!」

 

「ムービーはあんまり見てない。」

 

「まあROUND3じゃイーグレット使ってなかったもんな、綾瀬川。」

 

当真はさらに続ける。

 

「まあ今日の訓練で分かるだろうぜ。」

 

「?」

 

 

 

──

 

今日の訓練の内容は、レーダーサーチ訓練。

レーダーに表示された的を的確に撃ち、撃ち抜くと次の的が表示されると言うもの。

制限時間内にどれだけの的を撃ち抜けるかで成績が決まる。

 

 

訓練室は俺に向ける奇異な目で溢れていた。

 

 

「すっごーい!綾瀬川先輩ダントツで1番じゃないですか?!」

 

「…俺の場合スコープは覗かないからな。その分撃つのは早くなる。」

 

「まずそれがおかしいんやけどね。」

 

そう言って俺の元によってきたのは生駒隊狙撃手、隠岐孝二だった。

 

「…スコープ無しにあの距離狙えないやろ。どうなっとるん?コツとかあったら教えて欲しいんやけど。」

 

隠岐はオレに尋ねる。

 

「別に構わないが…言っても真似はできないぞ。」

 

「…サイドエフェクト?」

 

絵馬が尋ねた。

 

「…まあな。」

 

「ほ〜、きよぽんサイドエフェクト持ちかいな。」

 

「一応。て言うかその呼び方やめてくれ…。」

 

「考えたイコさんにゆーてや。俺は可愛くてええと思うんやけどな〜。あ、それで思い出したんやけどイコさんがきよぽんの事探しとったで。」

 

隠岐は思い出したように言った。

 

「嫌な予感しかしないんだが…。」

 

 

 

 

 

──

 

「見つけたで、きよぽん。」

 

ランク戦フロアで緑川と休憩していると、ゴーグルをかけた、NO.6攻撃手、生駒達人が声をかけてきた。

 

「あ、いこまセンパイ。」

 

「…どうも。」

 

「…どうも…やない!きよぽんにどうしても言わなあかん事があんねん!」

 

「?、なんです?」

 

「耳の穴かっぽじってよーく聞いてや。小さい頃、夜中トイレ行く時とか1人だと怖かったやん?」

 

何の話かは分からないが、生駒は続ける。

 

「そんで俺はじいちゃんによくついてきて貰っとってん。」

 

「…はあ。」

 

「そんでよく、トイレの前で待っとってくれとったんやけど、ドア閉まってるからほんとに待ってくれとるか分からんやん?」

 

「…まあ確かに。…何の話ですか?」

 

「いいから聞きや。…そんでじいちゃんいる〜?って聞きよんけど、そしたらじいちゃんはおるで。って返してくれるんやけど、2回目くらいからちょっと声が違う気がしたんや。」

 

「はあ…。」

 

「そんで怖くなってちょっとドア開けて覗いてみるんやけど…」

 

「はあ…。」

 

「そしたらそこにおんねん。」

 

「…もしかして怨念が…とかいう気ですか?」

 

 

 

 

 

 

「…いや、じいちゃんが。」

 

「じいちゃんかいな!」

 

後ろから現れた、生駒隊の水上が生駒にツッコミを入れる。

 

「まだ続きがあんねん。そんで安心してトイレ続けるんやけど…ふと気になったんや。今の声誰?って。そう思ったら急に背筋が凍るでそして恐る恐る後ろを見たらそこにおんねん。

 

 

 

 

…怨念が。」

 

「結局そのオチかい。」

 

 

「…怨念がおんねん…!!」

 

「何回ゆーてもきよぽん笑ろてませんよ。イコさん。」

 

「あら?おかしいな。自信作やったのに…

 

 

 

 

 

 

…怨念がおんn

 

 

 

──

 

「ま、それは置いといてや。俺とランク戦やらん?」

 

「…申し訳ないですけどこの後柿崎隊のみんなとご飯行くんですよ。」

 

「そっか、残念やなぁ…。じゃ、また暇な時旋空対決しよーや。」

 

「…分かりました。でもオレの旋空じゃ。生駒さんの旋空には敵わないと思いますけど。オレはあんなに伸ばせないんで。」

 

「そ、そか?」

 

「ええ。旋空以外にも剣術の高さは尊敬しますよ。」

 

「ちょ、褒めてもなんもでーへんよ?男に褒められても嬉しくないで?

 

 

 

…今度うちの隊でタコパするんやけどきよぽんも来る?」

 

「めちゃくちゃ喜んでますやん。」

 

 

「考えときます。それじゃ、失礼します。駿もまたな。」

 

「うん、またね、あやせセンパイ!」

 

 

──

 

その後、柿崎隊のメンバーと合流し、焼肉店に来ていた。

 

 

 

…のだが。

 

 

「あれ?綾瀬川くんじゃん。柿崎隊揃って食事〜?いいね、席隣にしてもらおーよ。良いですよね?二宮さん。」

 

「…ふん、好きにしろ。」

 

 

 

NO.1射手はそう言って隣の席に着いた。




各キャラへの印象&各キャラからの印象

出水公平→クラスメイト。すげえ奴。
米屋陽介→クラスメイト。席近くなれて良かったぜ。
仁礼光→大人しそうだけど割とイケメン。
若村麓郎→愛想はないけど良い奴そう。
三浦雄太→学校で分からないことあったら聞いてね。
奈良坂透→三輪繋がりの友人。レーダーサーチ訓練は絶対勝てない。
当真勇→興味。
絵馬ユズル→狙撃手でもやって行けそう。凄い。
日浦茜→やっぱりカッコイイ!!
隠岐孝二→話しやすくていい人。バイザー似合うと思うで。
生駒達人→笑へんやんきよぽん。褒め上手やな。…怨念がおんn
緑川駿→強くていい人。最近名前で呼んでくれて嬉しい。


出水公平←クラスメイト。良い奴。弾バカ。
米屋陽介←クラスメイト。面白い奴。槍バカ。
仁礼光←口は悪いけどいい人そう。
若村麓郎←眼鏡。仲良くなれそう。
三浦雄太←苦労人そう。優しい。
奈良坂透←三輪繋がりの友人。話しやすい。
当真勇←リーゼント。狙撃手1位すげえ。
絵馬ユズル←凄い才能。話しやすくていい子。
日浦茜←目を輝かせないでくれ…。礼儀正しくていい子。
隠岐孝二←バイザー似合う?マジ?買お。
生駒達人←面白い。タコパって何?
緑川駿←弟みたいに可愛がってる。名前呼びに変えた。



日常パート後1、2話ほどやる予定。
そのうちBBF風の人物紹介出したいなとか思ってます。

感想、評価等よろしくお願いします!

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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