アンケートを見た感じ長めに書いて欲しいって言う意見もあったのでたまに長めに書く時があるかも?
ROUND4が終わり丁度真ん中なので少し日常パートが続きます。
ランク戦を楽しみにしてくださっている方しばしお待ちを。
それでは本編どぞー。
「えっと…カルビ3つに牛タン塩2つ…飲み物は?」
「オレは烏龍茶で。」
「私も烏龍茶で。」
「じゃあ俺はオレンジジュースがいいです。」
「私も〜。」
「じゃあ烏龍茶3つとオレンジジュース2つで。」
「かしこまりました。」
丁寧にお辞儀をして店員は厨房に去っていった。
「いや〜、綾瀬川くん凄かったね。」
隣の左前の隣の席に座った二宮隊の犬飼がオレに話しかけてくる。
「どうも。」
「凄い回避能力じゃん、どう言う仕掛けなの?」
「さあ?」
「うわ、惚けるの?辻ちゃんも気になるでしょ?」
「…まあ。…っ…」
辻はこちらに視線を向けるが、オレの隣にいる真登華と目が合い、恥ずかしそうに視線を逸らした。
「…ふん、サイドエフェクトだろう。それ以外考えられない。」
二宮がジンジャーエールを1口飲み、そう言った。
「まあそうですね。」
それを聞いて前に座っていた柿崎が目を見開く。
「ちょ…は?はあ?!聞いてねえぞ清澄…!」
「?…聞かれなかったんで。」
「聞かれなかったっておま…
…はあ…もういい。お前そういう奴だもんな…。」
柿崎はため息を着く。
「アハハハッ!ザキさんにも言ってなかったの?」
「隊長だけじゃないですよ清澄先輩!俺らも聞いてませんからね?!」
虎太郎も立ち上がる。
「いや、聞かれなかったから…カルビ焼けたぞ。」
「いただきます!…じゃなくてなんで言ってくれなかったんですか!?」
「いや、だから…「自分から言うって選択肢はないんですか?!清澄先輩は?!」」
真登華も立ち上がる。
「…すいません。」
「アハハ、やっぱり面白いね、清澄くん。」
いつの間にか呼び名が変わる。
コミュ力お化けだなこの人。
「ちなみにどんなサイドエフェクトなの?」
「…言うと思います?」
「え〜、ケチだなぁ…。」
犬飼は項垂れるように言った。
「みっともない真似は寄せ犬飼。」
「え〜?でも二宮さんも気になりません?」
「ならない。分かったところで今の柿崎隊は脅威では無い。」
二宮はこちらに顔を向けるとそう一刀両断する。
「柿崎、今のままじゃ宝の持ち腐れだぞ。何故俺が今回のROUND4緊急脱出を選んだか分かるか?」
「…分かってますよ…。清澄が生きてたからでしょう?」
「分かっているなら良い。」
そう言って二宮は店員を呼ぶ。
「…ジンジャーエール1つ。」
──
「そう言えば綾瀬川くんは習い事やってたの?武道とか。」
そう尋ねてきたのは辻だ。
「…ピアノと書道ならやってたぞ。」
「ピアノって…さすがに嘘でしょ。」
犬飼が笑う。
失敬な。
今この場にピアノがあれば幻想即興曲くらいなら弾いて見せてやってもいい。
「武道は何もやってなかったの?」
「やってないが…それがどうかしたのか?」
「いや、弧月でやりあった時綾瀬川くんは弧月以外に体の使い方が上手いって思って。太刀取りもされたし。足払いなんかも鋭かった。」
「…たまたまだろ。」
そう言ってオレは肉を頬張る。
「ほら虎太郎、もっと食え。」
そう言って虎太郎のさらに肉を乗せてやる。
「ありがとうございます。」
「…今度ランク戦…やろうよ。」
「そうだな。ぜひ頼む。」
辻にそう返すと文香も話に加わる。
「あ、私もいいですか?辻先輩。私攻撃手に転向しようと思ってて。」
「え…あ…えっと…それは…」
文香にそう言われて辻は顔を真っ赤にする。
「アハハ、ごめんね照屋ちゃん。辻ちゃんちょっと異性が苦手で…。」
「なるほど…すいませんでした。」
「その…ダイジョブ…デス…。」
「…氷見さんは大丈夫なんだな。」
オレは辻の隣にいる氷見を見て尋ねた。
「うん。ひゃみさんとは付き合いが長いからね。もう慣れたよ。」
「…うむ。」
隣にいる氷見は頷く。
「…綾瀬川だ。よろしく頼む。」
「あ、ご丁寧ににどうも。氷見亜季です…。」
少し顔を赤くしながら氷見は返した。
「…真登華、席変わるか?」
「綾瀬川くん?!」
辻はオレンジジュースを吹き出す。
「悪い…冗談だ。」
──
「じゃ、またね〜。」
犬飼が柿崎隊の面々に手を振る。
「清澄くん、オレともランク戦しよーね。澄仲間どうし仲良くやろー。」
「…なんですかそれ…。」
「ほら、俺は澄晴、そんで清澄。…ね?」
「なるほど…。ランク戦の件はオレはよく米屋達と一緒にいるんで声掛けてください。」
「はーい。照屋ちゃんと宇井ちゃんもまたね〜。」
「二宮さん。」
柿崎が二宮を呼び止める。
「俺たちはこの順位で留まるつもりはありませんから。」
「…ふん。やってみろ。」
そう言って二宮隊は去っていった。
──
さて、学校生活2日目。
授業が始まって分かったことがある。
「米屋、お前成績大丈夫なのか?」
「…ンが?」
隣で気持ちよさそうにいびきを掻いていた米屋に尋ねた。
一限の体育で楽しそうにサッカーをしていたと思ったら二限から昼休みまでぶっ通しで机に突っ伏していた。
「ほっとけよ。こいつはもうどうしようもねーから。」
前の出水が振り向いて言った。
「食堂行くけどお前も行くか?」
「いや、オレは弁当がある。」
そう言ってオレは机の上に巾着袋を出した。
「…お前ボーダーの寮で一人暮らしだったよな?…まさか自分で作ってるのか?」
「当たり前だろ。出水や米屋と違ってオレはB級なんだ。節約しないとやっていけない。」
「へ〜、んじゃ俺もなんか買ってくるわ。行くぞ槍バカ。」
「…んあぁ?」
出水と米屋が戻ってくるのを待っていると、教室がざわめき出す。
「おい、ちょっとツラ貸せ。」
目の前に缶コーヒーが置かれる。
顔を上げるとそこには制服姿の影浦が立っていた。
「…そう言えば同じ学校でしたね。」
「…その…なんだ、この間は…悪かった。」
同じ階にある少し人通りの少ない教室の前。
そこで影浦は俯くようにオレに頭を下げた。
「別に気にしてませんよ。…村上先輩からチラッと影浦先輩の事は聞いたんで。…オレこそすいません。昔から感情表に出すのは苦手で。」
「それは関係ねえだろ。…俺が一方的にお前に暴言吐いたのがわりぃ。…悪かった。」
「…分かりました。これでもうこの話は終わりにしましょう。」
「…助かる。
…んじゃ話は変わんだけどよォ…ランク戦…付き合えや。見たぜ?この前のROUND4。二宮隊相手にあそこまで生き延びるなんて俺にも出来ねえ。俄然興味が湧いてきたぜ。」
マスクから少しでた影浦の口は獰猛な笑みを浮かべていた。
「…だと思ってましたよ。」
──
「お、戻ってきたな綾瀬川。トイレか?」
「…まあそんな所だ。」
教室に戻ると、出水、米屋、そして三輪が待っていた。
「三輪も来てたんだな。」
「おう、購買にいたから連れてきた。」
米屋は笑みを浮かべる。
「ふん…食事くらいは静かに取らせろと言ったんだがな。」
「…それは悪かったな。お前が嫌だったら別に…」
「嫌とは言っていないだろう。」
オレがそう言うと三輪は買ってきたパンを齧る。
「そうか…。」
そんな様子を見て出水と米屋は苦笑いを浮かべた。
「お、綾瀬川の弁当超美味そうじゃん!唐揚げいただき!」
「おい、育ち盛りの高校生からタンパク質を巻き上げるな。」
「俺も育ち盛りなんだよ。それに午前中の授業で頭使って疲れてんだ。」
米屋はあっけからんとそんなことを言ってのける。
「お前午前中殆ど寝てただろ…。」
俺がそう言うと米屋は顔を青くする。
「…なんだと?それは本当か?綾瀬川。」
三輪が物凄い表情でオレに尋ねる。
「いや、その…綾瀬川の見間違いだろ。…な?綾瀬川。俺は超真面目に授業受けてたぜ。な?出水。」
「そうだな〜。槍バカは真面目にやってたぜ。」
出水のその言葉に米屋は笑みを浮かべる。
「…と、思うじゃん?爆睡だったぜ〜。」
「ちょ…弾バカてめぇ!!」
「これ以上成績を落としてどうする。来い陽介。」
「…綾瀬川…助けて…」
「…唐揚げの恨みだ。」
「…覚えとけよてめぇらァァァ!!」
そう言い残して米屋と三輪は消えた。
放課後、三輪隊の作戦室では、三輪とオペレーターの月見、そして年下である古寺に勉強を教えられている米屋がいたとかいなかったとか。
──
香取隊作戦室
ログの映像を見ながら。
そこで2人の隊員は息を飲んでいた。
「なんだよこれ…。次こんな奴と当たるのか…?」
眼鏡をかけた隊員、若村は冷や汗を流す。
「弧月…バイパー…それにイーグレット…なんて言うか万能手の完成系って感じだね…。僕ら2人でも勝てるか分かんないや。」
「いや…流石にそれは…。」
プライドが三浦の言葉を否定する。
(…化け物じゃねえか…!あんな大人しそうな見た目で?!影浦隊と鈴鳴…そして東隊相手にたった1人で4点?!なんだってこんな化け物が柿崎隊なんかに…!)
柿崎隊が一気に上位に上がった理由が分かった。
こいつだ。
「…だが逆に分かったぜ。柿崎隊はこいつ以外はすぐに落とされてる。…そこまで脅威じゃない。合流される前に巴でも照屋でもいいから落とすぞ。葉子にも言っておけ。」
「そうだね…。」
──
ボーダー玉狛支部
「反対がガラ空きよ…!!」
「ッ?!」
鋭い一撃で照屋の腕が飛ばされる。
「メテオラッ…!!」
そのまま照屋の体は爆風に包まれた。
──ランク戦終了。9-1勝者、小南。
「太刀筋は良くなってきたわよ。1本取られちゃったし。」
「…ありがとうございます…。でも1本しか取れてません…。…まだ…このままじゃ…。」
そう言って俯く照屋の両頬を小南は覆うように掴み、視線を合わせる。
「弱気になってどーすんのよ。私から1本取るだけでも凄い方よ?…それにそんな簡単に強くなれる訳ないじゃない。」
「…そう…ですね、すいません、小南先輩。」
「…休憩にしましょうか。」
「そう言えば綾瀬川の奴はどうしてんのよ。」
「今日もランク戦フロアにいると思います。」
「…も〜!!ムカつく!!あれ以来1回も顔出してないじゃない?!普通有り得る?!私にお願いしておいて!」
小南は頭を抱えながら怒る。
「…前から思ってたんですけど…小南先輩って清澄先輩に…その…気があるんですか?」
「なぁっ?!そ、そんな訳ないじゃない!!いくら文香でも怒るわよ?!」
「え?あ、すいません。」
照屋は急いで小南に謝る。
「お、珍しい客人がいるな。なんの話ししてたんだ?」
そこにやってきたのはゴーグルを首から下げた男。
「迅…アンタには関係ないわよ!」
「お邪魔してます、迅さん。」
「久しぶり、照屋ちゃん。ゆっくりしてってね。」
ボーダーS級隊員、
「今日はなんで玉狛に?」
「…そう言えばアンタ最近ここで会わなかったわね。…弟子に取ったのよ。文香の事。」
「へ〜、小南に弟子か。…小南で大丈夫か?照屋ちゃん。」
「どういう意味よ…!?」
小南は迅を小突く。
「いてて…冗談だって。でも珍しいな。お前が弟子取るなんて…。」
「綾瀬川の奴にどーしてもってお願いされたのよ。どーしてもってね!」
「なんで2回言ったんですか…。」
その言葉に迅はキョトンとなる。
「綾瀬川ってダレ?」
各キャラへの印象&各キャラからの印象
二宮匡貴→評価。手負いじゃ勝てなそう。
犬飼澄晴→やっぱり面白い。澄仲間。
辻新之助→見た目の割に面白い。話しやすくて仲良くなれそう。
氷見亜季→雰囲気がちょっとあの人に似てて照れる。
米屋陽介→覚えとけよ…!!
影浦雅人→わりぃ…っと、よし許されたな。ランク戦しろや。
若村麓郎→は?化け物だろ。
三浦雄太→勝てるかな…。
小南桐絵→なんで顔出さないのよ…!!別に気がある訳じゃないんだからね?!
迅悠一→ダレ?
二宮匡貴←戦術、戦闘力どれも尊敬に値する。
犬飼澄晴←澄仲間。コミュ力お化け。
辻新之助←話してみると面白い奴だった。仲良くなれそう。
氷見亜季←優しそう。なんで顔赤いの?
米屋陽介←成績大丈夫か?
影浦雅人←根はいい人なんだろうな。ボーダーに溢れかえっている戦闘狂の1人。
小南桐絵←文香の事よろしく〜。
迅悠一←???
本当にあくまで予想なんですけど二宮さんの「烏龍茶2つ、オレンジジュース。…ジンジャーエール。」
のうちのオレンジジュースは絶対に辻ちゃんだと思ってる。
これからも読んでいただけると幸いです!
多分バレンタイン回の続き書く。じゃあアンケートの意味無いじゃんって?細かいことは気にすんな。
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日常小話(バレンタイン)
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掲示板形式のやつ(書いてみたい)
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誰かしらの独白
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17歳組のランク戦
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なんでもいいよもう
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しつこい好きに書けって
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アンケート邪魔
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五条先生…