白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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こんな時間に珍しいと思ったでしょ。
それにはこんな訳があるんです…。

昨日の夜中
ヨシ!投稿出来たな。寝るか。(つ・ω・(-ω-*)スヤァ..

翌日
あれ?UA伸びてないな。まあまだ朝だし…仕事行くか!

昼休み
あれ?感想もない?( ・᷄-・᷅ ).。oO



…あ、投稿できてねぇ‎٩(๑>؂<๑)


申し訳ございません。
今日夜もう1話出すんで安心してくださいw



無機質なボーダー隊員の日常④

「ザキから聞いたよ、大活躍なんだって?」

 

「役に立ててるなら良いですけどね。」

 

迅の言葉にそう返す。

 

「何言ってんだ。お前がいなきゃ俺達はB級上位にはいねーよ。」

 

そう言って柿崎は座っているオレの頭をポンポンと軽く叩いた。

 

「ログも見たぜ〜、派手なことやってるな〜。」

 

迅はオレの前に座るとお菓子の袋を取り出す。

 

「…ぼんち揚…食う?」

 

「…貰います。」

 

 

 

 

──

 

「じゃ、久々に会えてよかったぜ、迅。俺は文香を送っていくよ。小南も。文香の事見てくれてありがとう。今度お礼でもさせてくれ。」

 

「お邪魔しました。」

 

そう言って柿崎と文香は玉狛支部を後にした。

 

 

「じゃ、オレも帰ります。」

 

そう言ってオレは立ち上がる。

 

「待ちなさいよっ!」

 

小南はオレの肩をがっちり掴む。

 

「私との模擬戦の約束忘れたの?!」

 

「いや、もう遅いし。」

 

「関係ないわ!どうせ私は今日ここに泊まりだし!」

 

「…いや、お前が良くてもオレは…」

 

「いいから勝負しなさい!負けっぱなしじゃなんかこう…ムカつくのよ!!」

 

「へー、小南に勝ったのか。」

 

迅は驚いたように言った。

 

「ま、負けてないわよ!!」

 

「どっちだよ…。」

 

迅は呆れたようにつっこむ。

 

「か、勝ちを譲ってやったのよ!!」

 

「じゃあ次はオレがお前に勝ちを譲れば良いのか?」

 

「ダメに決まってるでしょ?!手抜いたら絶対許さないわよ?!」

 

オレの言葉に小南はオレの胸ぐらを掴む。

 

「あははっ、小南の扱いが上手いな。」

 

「まあ数週間だけですけど付き合いはあったんで。…分かったよ。明日は防衛任務やら、ROUND5の最終調整やらで忙しいんだ。1本勝負で頼むぞ…。」

 

「ふ、ふん!1本だけでいいのね?負けて泣いてももう1回やってあげないわよ?」

 

「いいから早くしてくれ…。」

 

 

──

 

「でりゃああっ!!」

 

大斧が振り下ろされる。

紙一重で避けたが地面が大きく抉れた。

 

「さっきから避けてばっかじゃない!そんなんじゃ勝てないわよ!!」

 

「あのなぁ…そんな大斧弧月で受けたらオレごと真っ二つだろ。」

 

そう言って躱しながらアステロイドを放つ。

 

「小賢しいわね…!!」

 

「小賢しさがオレの取り柄だからな…。」

 

そう言ってオレはさらにトリオンキューブを生成する。

それを見た小南は笑みを見せる。

 

「面白いじゃない…まだまだ行くわよ!!」

 

 

 

 

──

 

「こなみとあそこまでやり合えるなんてすごいな…。」

 

「だよねー。こんなに強いのに無名だったのが驚きだよ。」

 

「ふーん、確かに俺も知らなかったな…。おっ、終わったな。」

 

模擬戦が終了し、ドヤ顔の小南と、綾瀬川が出てくる。

 

「どう?これが私の実力よ。」

 

「へいへい…。」

 

「お疲れ様。やっぱり強いねー。こなみ結構危なかったんじゃない?」

 

「そ、そんな事ないわよ!私まだ本気出てないし!」

 

「そうか。オレも本気出してないぞ。」

 

「はあ?!手抜いたら許さないって言ったじゃない?!」

 

小南は綾瀬川に突っかかる。

 

「冗談だよ…。まあこれで一勝一敗だな。」

 

「何言ってんのよ、休隊する前のも含まれてるわよ、それに1回目は私負けてないから…!」

 

「強情だな。…分かったよそれでいいから…。文香の事…よろしく頼む。」

 

そう言って綾瀬川は頭を下げた。

 

「そ、そこまで言われたら…え、A級レベルまで育ててあげるわ!太刀川なんてイチコロなんだから!」

 

「…それは頼もしいな。」

 

それを迅は不思議な様子で見ている。

 

「こんな小南は珍しいな。ひょっとして小南お前綾瀬川の事…」

 

「ぬわぁあああ!!そんなんじゃないわよ!」

 

小南は迅にヘッドロックをする。

 

「変な事言ったらぶん殴るわよ?!」

 

「?」

 

当の綾瀬川は首を傾げた。

 

「…悪かったって…じゃあ俺は綾瀬川を送るよ。小南と宇佐美はとっとと寝ろよー。」

 

「はーい。」

 

「絶対また顔出しなさいよ?!来なかったら殴り込みに行くわ!!」

 

「分かってるよ…。」

 

そう言って綾瀬川は軽く手を挙げる。

 

「…じゃ、行こうか綾瀬川。」

 

「…別に1人でも平気なんですけどね。」

 

「おいおい寂しいこと言うなよ。年下は年上に甘えとけ。」

 

迅は綾瀬川に肩を組むと歩き出した。

 

 

──

 

「長らく休隊してたらしいな。何やってたんだ?」

 

夜道。

街灯の下を歩きながら迅はオレに尋ねた。

 

「まあ…家の用事で少し。」

 

「家の用事…ね。俺はこれでも旧ボーダー時代の頃からいるんだ。小南は俺より先輩だ。お前も古参なんだろ?」

 

「まあ人よりはって感じですね。」

 

迅の質問にそう返す。

 

「当時は隊員も少なくてな、こんなに会わないってのも珍しい。俺も…まあ本部での用事で忙しかったのもあるが知らなかったぐらいだ。」

 

「オレは身近にあなたのファンがいたので2日に1回はあなたの素晴らしさを力説されてましたけどね…。」

 

駿の顔を思い出してそう話す。

 

「ははっ、駿か。あいつに懐かれるってことは良い奴なんだな。綾瀬川は。」

 

「それはどうですかね。案外冷酷な男かもしれませんよ。」

 

「…それは…まあ無いだろ?」

 

迅は歯切れ悪く尋ねた。

 

「…それを決めるのはあなたでしょう。…何の話をするためにわざわざ着いてきたんです?」

 

オレは迅に切り込む。

 

「お見通しって訳ね。」

 

「あなたは未来予知が出来るんでしょ。腹の探り合いなんて時間の無駄ですから。オレが尋ねることも分かっているんでしょう?

 

 

 

…オレがアンタの邪魔をする未来でも見えましたか?」

 

 

 

オレの質問に迅は真剣な表情になる。

しかしすぐに笑みを見せ頭を掻く。

 

「…参ったな。お前本当に何者なんだ?」

 

「ただの古参のボーダー隊員ですよ。言っときますけどあなたとこれまで会わなかったのはわざとじゃないですからね?」

 

「どうかな。上手く躱されてそうだ。」

 

「買い被りすぎですよ。」

 

オレは目を伏せそう返した。

 

「綾瀬川、お前は俺の敵になるのか?それとも味方になってくれるのか?」

 

「…敵か味方かそれを判断するのはオレじゃなくてあなただ。

 

 

 

…オレはただオレに課せられた使命(・・)を全うする。…オレの邪魔をするのであれば誰であろうと…

 

 

…オレの敵だ。」

 

 

 

「本当に…お前は一体…」

 

「…でも、あなたとはいい関係でいたいと思ってますよ、迅さん。

 

 

 

…じゃあ…

 

 

 

 

…いずれ、また。」

 

 

 

生ぬるい風が夜の三門市を吹き抜けた。

 

 

 

──

 

「よし、やれるだけのことはやった。あとは明日勝つだけだ。」

 

防衛任務の後作戦室で一通り明日の作戦を確認したあと、柿崎は切りだした。

 

「生まれ変わった柿崎隊を見せてやろう。文香、虎太郎、清澄、真登華。頼りない隊長だが支えてくれると助かる。」

 

「もちろんです。」

 

照屋はやや食い気味に言った。

 

「隊長を支えるのは私の役目ですから!」

 

「俺もです!絶対勝ちましょう!」

 

巴もそれに続いた。

 

「そうだね!この調子でA級まで行っちゃおー!」

 

宇井も元気よく言う。

 

「…そうですね。お力添え出来るよう全力を尽くします。」

 

綾瀬川もそれに続いた。

 

 

──

 

「清澄、ちょっといいか?」

 

解散になる時、オレは柿崎に呼び止められる。

 

「はい。」

 

少し暗い様子の柿崎にオレは足を止めた。

 

 

 

「清澄、お前から見て俺は…しっかり隊長としてやれてると思うか?」

 

自販機の前。

コーヒーを手渡しながら柿崎はオレに尋ねた。

 

「文香はかつて奈良坂や風間隊の歌川と新人王を争う程の逸材だった。虎太郎もそうだ。うちに入った時は唯一の小学生隊員。これほどの逸材が揃っていながら…お前が来るまでは中位の中でも下の方を争ってたんだ。その原因は嫌でも分かる。隊長の俺のせいだ。」

 

柿崎は顔を伏せながら続ける。

 

「お前が来てからだって…お前に頼りっきりだ。俺は…お前にとって良い隊長でいれてるか?」

 

「…オレは柿崎隊が初めて入った隊なので他の隊のことはよく分かりません。…確かにオレと隊長が戦えばオレが勝つでしょう。」

 

「分かってるけどバッサリ言われると来るものがあるな…。」

 

柿崎は胸を抑える。

 

「でも、柿崎隊の隊長は柿崎さんしかいないと思ってますよ。」

 

「!」

 

「オレは柿崎さんのように隊を動かす事はできません。文香や虎太郎をやる気にさせるのだって…あなただからです。文香も虎太郎もあなたを尊敬してボーダーに入ったと言ってるんです。隊員から尊敬される…隊長としてこれ程適している人はいないでしょ。」

 

そう言ってオレは立ち上がる。

 

「…文香が柿崎隊のエースとして強くなったのも虎太郎が強くなったのもあなたがいたからでしょう?

 

 

 

…オレは柿崎さんが隊長で良かったと思ってますよ。」

 

「そうか…っ!!」

 

「…泣いてます?」

 

「な、泣いてねえよ…!」

 

そう言いながら誤魔化すように乱暴に涙を拭う柿崎。

 

「…ありがとう清澄。おかげで自信が着いた。俺もお前が柿崎隊に来てくれて良かったと思ってるよ。それから、うちのエースは文香って言ってるが…

 

 

 

…お前もだよ清澄。虎太郎だってそうだ。真登華だって。メンバー全員がうちのエースだ。1人でも欠けたらそれは…柿崎隊じゃねえ。」

 

柿崎は眩しい笑みを見せそう言った。

 

「そうですか…。

 

 

 

 

…だってよ、皆。」

 

オレはそう言い、少し離れた曲がり角に目をやった。

 

そこには目に涙を浮かべる文香、虎太郎、真登華の3人が。

 

「お、お前らいつの間に?!」

 

「えっと…結構前から…。」

 

虎太郎は気まずそうに頬をかく。

 

「盗み聞きするつもりはなかったんですけど…その、気になって…」

 

文香ももじもじしながらそう言った。

 

「そっかー…全員がエースか〜…」

 

真登華ははにかみながら柿崎の肩に手を置く。

 

「き、聞いてたのかよ…!!」

 

柿崎は恥ずかしそうにそう言った。

 

 

「「「全員がエースか〜。」」」

 

真登華、文香、虎太郎の声が合わさる。

 

 

「うるせえ!本当にそう思ってんだよ!悪いか?!」

 

「…いいえ。エースとして絶対勝ちます。」

 

柿崎の言葉に文香は優しげな笑みを浮かべそう返した。

 

「そうですね!清澄先輩ばっかにいいカッコさせられないです!」

 

「生まれ変わった柿崎隊を見せつけよー!」

 

3人の言葉に柿崎は顔を背ける。

 

「あれー?ザキさん泣いてる?」

 

「な、泣いてねえ!」

 

 

 

 

 

そうして翌日。

B級ランク戦ROUND5が幕を開ける。




次回からROUND5に突入します。
ランク戦を楽しみにしてくださっていた方お待たせしました。

感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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