白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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本編の前にまず皆様にお詫びを。

前回の最後に綾瀬川出現マジックについてクイズ形式にして、正解は次の話で、的なことをしたんですが何をとち狂ったのか1人の読者様が答えてくれた回答に偉そうに採点までして「惜しい」だとか「ほぼ正解」だとかネタバレ紛いのことをしてしまいました。
言い訳をさせていただきますと、普通に寝ぼけてうっかりです。
言い訳もクソも無いですが。

解答を楽しみにしてくださっていた方本当に申し訳ございません。
解答については本編で王子くんの口から解説していただきます。


さて、本編ですが、最後の方に前回ちらっと告知していたBBF風の人物紹介を載せております。
長い線で区切られているところからですね。
暇な時にでも目を通していただけると嬉しいです。


ROUND5を終えて (BBF風キャラ紹介)

王子隊作戦室

 

「やられたね。」

 

「何も出来ずにやられた。こうも圧勝されるとさすがに傷つくな…。」

 

王子の言葉に蔵内は顔を伏せた。

 

「俺も…迂闊でした。綾瀬川先輩の旋空の長さは警戒すべきだったのに…!」

 

「あれは仕方ないよ。僕も避けれたのが奇跡だったと思ってるし。」

 

悔しがる樫尾に王子はそうフォローした。

 

「王子くん、結局綾瀬川くんが急に現れたカラクリ…王子くんは気づいてるの?」

 

オペレーターの橘高が王子に尋ねた。

 

「憶測だけどね…。まず転送位置。僕とクラウチがいた場所には利根川と巴タイガーも来ていた。中でも巴タイガーは橋に近い場所だったんだろうね。僕らは最速で合流したはずなのに準備は整っていたから。」

 

「その準備っていうのは…ダミービーコンの事か?」

 

蔵内は王子に尋ねた。

 

「それもあるけど…利根川も既に橋にたどり着いていたんだ。僕らみたいに合流の時間は取られなかったからね。」

 

「でも、橋には巴くんしかいなかったはず…。」

 

樫尾は顎に手を当てて考える。

 

「そこに利根川の出現マジックのカラクリがある。もう一度言うけどこれはあくまで憶測だ。…橋にいた巴タイガーはまず橋の中央、橋の支柱の周りにダミービーコンをばらまいた。そして巴タイガーと合流した利根川は…トリガーがかつかつのはずだから多分巴タイガーのグラスホッパーだね。支柱の上でバッグワームを羽織って待機してたんだ。」

 

「!、支柱の上?」

 

「確かに…そこなら見落としてもおかしくないわ。橋の上にいる巴くんに意識を裂かれるもの。」

 

「あとは簡単、僕らが支柱に近づいた時に内部通信で巴タイガーの合図。オペレーターのダミービーコン起動と同時に利根川はカメレオンを起動して僕らの背後に飛び降りた。そしてダミービーコンが無くなった途端あら不思議。さっきまではいなかったはずの利根川が僕らの背後から旋空を撃ってきた…って言うカラクリだと思うよ。」

 

「なるほど…。確かにそれなら説明は着く。」

 

蔵内は頷く。

 

「柿崎隊はしっかりと作戦を練っていた。あの不意打ちで僕が生き残れたのはクラウチ、君が最優先で狙われたからだろうね。旋空の位置が君寄りだった。射手で合成弾まで使う君はその後の戦闘では僕やカシオより厄介になる。そう考えたんだと思うよ。」

 

「なるほどな…警戒すべきは綾瀬川だけじゃなかったか…。」

 

蔵内は天を仰ぐように言った。

 

「どんな手を使ってくるか分からない…恐ろしい部隊だよ…柿崎隊は。」

 

 

 

 

──

 

香取隊作戦室

 

「葉子てめえ、物に当たるのやめろよな…。」

 

作戦室の机は乱雑に倒され、物は散乱している。

 

「は?何?別にそんなんじゃないんだけど。第一私が落とされたのはアンタ達がとっとと柿崎さん落として助けに来なかったからでしょ?」

 

「あのなぁ…!柿崎さんはレイガストとエスクードで守りと援護に徹してた。崩そうにも崩せなかったんだよ!」

 

「だから何?2人がかりで1人に粘られてたんでしょ?それどころか私の方…照屋への援護を許したんでしょ?何、その体たらく。」

 

香取は乱暴にクッションに腰掛けると携帯端末を取り出した。

 

「あ〜あ!私のチームメイトも柿崎隊みたいに援護が上手い人達が良かったわ!こんな地味臭いメガネなんかじゃなくて。」

 

 

「なんだとてめえ!!」

 

「葉子ちゃん、それは流石に言い過ぎだよ…ろっくんも落ち着いて!」

 

三浦が仲裁に入るも香取は無視、若村は苛立ちを露わにしていた。

 

「そうだわ。私が銃手辞めて万能手になればいいのよ。」

 

「…はぁ…?!」

 

若村は怒りを通り越し呆れる。

 

「そうすれば援護なんて必要ないし。」

 

「てめ…何を言い出すかと思えば…!!」

 

三浦はいつも仲裁してくれるオペレーターの染井に視線を向ける。

 

 

「葉子は…葉子のしたいようにすればいいと思うよ…。」

 

だが、染井は俯いてそう言うだけだった。

 

 

──

 

柿崎隊作戦室

 

「みんなお疲れ様ー!!」

 

戻って来た4人に宇井は元気よく声を掛けた。

 

「凄い凄いよ!!7点取って勝つなんて…!!」

 

「真登華のサポートがあったおかげよ。」

 

女子2人は手を取り合って喜んでいる。

 

「虎太郎の考えた作戦が上手くハマったな。」

 

「徹夜で考えた甲斐がありました!」

 

そう言って虎太郎と真登華と俺は3人でハイタッチをする。

 

「…文香、良くやったな。流石はうちのエースだ。」

 

文香の頭をくしゃりと撫でながら柿崎はそう言う。

柿崎のその言葉に文香は頬を少し朱に染め、心底嬉しそうに微笑んだ後、柿崎に向き直り、

 

 

 

 

「当然です。隊長を支えるのが(エース)の仕事ですから…!」

 

 

頼もしい表情でそう言った。

 

 

 

 

 

「…なあ、もしかして文香って柿崎さんの事…」

 

「「しーっ!!」」

 

文香に尋ねようとしたオレを虎太郎と真登華が止める。

 

「今いい雰囲気なんだから邪魔しちゃダメですよ!!」

 

「清澄先輩馬鹿ですか?!」

 

そう言って真登華に思い切り背中を叩かれる。

 

 

 

 

 

 

「…すいません。」

 

 

 

 

 

 

ROUND5の夜の部では影浦隊が4点を取り、2位の座を死守。

柿崎隊は暫定3位と言う結果になった。

 

 

 

 

──

 

「凄かったね、昼の試合。見てたのは作戦室だったけど二宮さんも釘付けになって見てたよ。」

 

そう言って辻はストローでオレンジジュースのパックを1口すする。

 

「まあ作戦考えたのは虎太郎だけどな。上手く決まって良かったよ。」

 

辻の言葉に俺はそう返した。

 

「そんな事より俺なんかと一緒でいいの?あんな圧勝したんだし今日くらいは柿崎隊でお祝いしてもいいんじゃない?」

 

「まだランク戦は続くからな。祝うのは全部終わってからにしようって柿崎さんが言ったんだ。」

 

「そっか。じゃあこれは俺からの勝利祝い。」

 

辻は自販機でいつもオレが飲んでいるお茶を買うと手渡す。

 

「ありがとう。」

 

「じゃ、俺は明日朝から防衛任務だからこれで帰るよ。」

 

「ああ、ありがとう。またランク戦誘ってくれ。」

 

「うん、じゃあね。」

 

そう言って辻は手を振り出口に歩いていった。

 

 

──

 

そのまま、自分も帰ろうと歩き出した、綾瀬川は自販機に向かって歩いてくる、2人の隊員に気付く。

1人は怒っている様子で、もう1人はそれをなだめている。

2人の隊員、香取隊の若村と三浦はこちらに気付くと止まった。

 

「…確か若村と三浦…だったよな。」

 

「よ、よう…綾瀬川。」

 

若村は凄く気まずそうに挨拶する。

 

「今日は戦う機会が無かったな。」

 

「そ、そうだね、学校では明日はよろしくとか言っちゃったけど…。」

 

オレの言葉に三浦もやはり気まずそうだ。

それもそうだろう。

昼の試合であれほど圧倒的に負けた相手なのだから。

 

「…悪かった。そんなつもりで話した訳じゃないんだ。本部で会うのは今日のランク戦以外じゃ初めてだったからついな。」

 

気まずそうな2人を見て綾瀬川はようやく理由に気付き、謝る。

 

「い、いや別に…。」

 

「オレは三輪と約束があるから失礼する。…今度ランク戦でもしよう。」

 

そう言って綾瀬川は早歩きで去って行った。

 

 

 

「ちっ…ランク戦なんかして俺らが勝てるわけねえだろ…。イヤミかよ…。」

 

若村は綾瀬川が去った後、そう零した。

 

「まあまあ、綾瀬川くんはそう言うつもりで言ってないよ…。」

 

「…分かってる…。あー…くそっ!他に当たってたらあいつの事言えねえじゃねえか!」

 

若村は自分の発言に後悔する。

 

「葉子の奴…!!」

 

そう言って若村は自分のストレスの種にもう一度悪態を着いた。

 

 

──

 

「B級3位か。A級も近い、気を抜くなよ。」

 

「分かってる。柿崎さんや文香も言ってたよ。…勝って兜の緒を締めよって言うだろ?その辺は心得てる。」

 

「…ならいい。」

 

三輪はそう言ってお茶を口に運んだ。

 

「次の相手はどうなってるんだ?」

 

「確か弓場隊、東隊、あと今回で順位を上げた那須隊とだな。」

 

「そうか。今のお前には頑張れと言うのも野暮だな。」

 

「そんな事ないぞ。応援は普通に嬉しい。ありがとう。」

 

「ふん。」

 

オレの言葉に三輪はお茶を1口飲むと顔を逸らした。

 


 

 

BBF風キャラ紹介

 

 

 

 

綾瀬川(あやせがわ) 清澄(きよすみ)

 

 

『…古参なんで。』

 

 

PROFILE

ボジション:射手(シューター)万能手(オールラウンダー)

年齢:17歳

誕生日:10月20日

身長:177cm(よう実では176cm1学年進んでるので。)

血液型:不明

星座:みかづき座

職業:高校生

好きな物:みんなと食べる食事、小南のカレー

 

 

 

 

FAMILY

 

RELATION

三輪秀次←同期。気の許せる友人。

柿崎国治←隊長。

辻新之助←友人。

出水公平、米屋陽介、緑川駿←ランク戦仲間。

小南桐絵←師匠(小南の自称)。

城戸正宗←ただならぬ関係。

 

 

 

 

PARAMETER

入隊時

トリオン 5(7)※1

攻撃 5

防御・援護 5

機動 5

技術 5

射程 5

指揮 5

特殊戦術 2

TOTAL 38(40)

 

※1

サイドエフェクトを隠すために城戸司令にわがまま言って改竄。()の中が正確な数値。

 

 

 

現在

トリオン 5(7)※1

攻撃 9

防御・援護 7

機動 6

技術 9

射程 4(8)※2

指揮 5

特殊戦術 4

TOTAL 49(55)

 

 

※2

()の中はイーグレット使用時。

 

 

 

SIDE EFFECT

 

『情報の調律』

五感から認識した情報を調律し、要らない情報、必要な情報を取捨選択。

1つの情報に対して脳をフル活用することで、その情報からその物の未来演算などを可能にする。

使用者本人の動体視力や判断力、身体能力に依存するため、使い勝手の難しいサイドエフェクト。

 

 

TRIGGER SET※いつも使ってるトリガーセット

メイン:弧月、旋空、メテオラ、シールド

サブ:アステロイド、バイパー、バッグワーム、シールド

 

その他

イーグレット、グラスホッパー、ハウンド、スコーピオンなど、ランク戦の相手チームや作戦に合わせて組み替える。

 

 

〈おまけ〉

 

コミック裏カバー風のキャラ紹介

 

 

舐めプマシーン あやせがわ

 

実は本当の実力の半分も出していない可能性もあるとかないとか。

はたまた本気は出したくても出せないとの噂もあるとかないとか。

表情に驚くほど変化がなく喜怒哀楽が分かりづらい。

特殊な環境で育ったためか、美味しい物には目がなく、外食が多かったが、城戸さんの一喝で節約。

料理を始めました。

小南のカレーを食べてる時は無表情だが幸せそうなオーラが溢れている(らしい)。

美味しそうにカレーにがっつく姿は小南の母性本能をくすぐった(らしい)。




各キャラからの印象&各キャラへの印象

王子一彰→やられたよ。利根川。
蔵内和紀→何も出来なかった。生駒さん並の旋空の鋭さ。
樫尾由多嘉→先輩なのにこのっ!!とか言ってごめんなさい。
若村麓郎→当たって悪かった。絶対に勝てなそう。
三浦雄太→強い。絶対に勝てなそう。

王子一彰←利根川ってあだ名?止めてください。
蔵内和紀←警戒してた。なんだかんだ射手は残しとくと面倒。
樫尾由多嘉←ああ、あの時のハウンドの。忘れててごめん。いい子そう。
若村麓郎←空気を読まずにすまん。メガネ。
三浦雄太←空気を読まずにすまん。苦労人オーラがすごい。



ROUND5終了後
1位 二宮隊 31P
2位 影浦隊 29P
3位 柿崎隊 27P
4位 生駒隊 25P
5位 弓場隊 24P
6位 東隊 21P
7位 鈴鳴第一 21P
8位 王子隊 20P
9位 荒船隊 19P
10位 那須隊 19P
11位 香取隊 17P
12位 漆間隊 16P
13位 諏訪隊 16P

BBF(風)は次回かその次に柿崎隊のメンバーの分と柿崎隊全体についてのやつをやろうと思ってます。

感想、評価等よろしくお願いします。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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