ちょっと夜勤続きでしてw
まあそれも昨日で終わったんで投稿ペースは戻る模様です。
『な、ななな、なんと!東隊長の2枚抜き炸裂!神田隊員と柿崎隊長が緊急脱出!!東隊が一気に2点獲得!!』
『もう驚きませんよ。東さんならできるって思うことにします。』
蔵内は諦めたようにそう言った。
──
東と向き合うように綾瀬川は着地する。
綾瀬川の目の前にいるのはボーダートップクラス男。
かつてA級1位部隊を率いた最初の狙撃手。
綾瀬川はいつぶりかの武者震いを抑える。
動かない綾瀬川を見てか東は止まってこちらに視線を向ける。
「お前とは戦場じゃない場所でゆっくり話したいと思っていた。」
「オレもですよ…。
…東さん…
…アンタはオレを負けさせてくれるのか…?」
綾瀬川の静かな激情。
東は一瞬目を見開いた後、静かな笑みを浮かべた。
「…やはりお前は面白いな。」
戦術の天才と作られた天才。
2人の天才は同時に動き出した。
──
『一方の弓場隊長VS柿崎隊の2人の対決は拮抗しているが、弓場隊長がやや有利か!』
『弓場さんの火力は中々突破出来ないと思いますよ。』
元チームメイトの蔵内はそう評する。
『ただ照屋隊員もココ最近で急成長を見せています。巴隊員もサポートが目立っている印象。2人なら何か見せてくれるかもしれません…。』
時枝はそう言ってスクリーンに目を向けた。
──
巴がハンドガンで攻撃、弓場は片手はガード、もう片方で巴の隙を着いた早撃ち。
それを照屋がガードする。
2対1の撃ち合いになっていたが、早撃ちが目立つ弓場が押していた。
(っ…これがトップクラスの銃手の実力…!)
照屋は2対1でも押されている現状に歯痒さを覚える。
『文香先輩、このままじゃジリ貧です…!』
『そうね…。』
(どうする?一旦引くか?…いや、神田さんと帯島さんが緊急脱出した以上外岡さんはこちらに向かってきているはず…。時間はかけてられない…!)
『メテオラで崩すわ…!』
『了解。』
照屋は弧月を構えると走り出す。
「…面白ェ、
弓場は握っているハンドガンに力を込める。
「…メテオラッ!!」
しかし、その場で急停止、弓場目掛けてメテオラを放つ。
「ちっ…!!」
爆風が弓場を包み込む。
それを合図に、巴も弧月を抜いて走り出す。
爆風の中、弓場はフルガードでメテオラを防いでいた。
それが大きな隙となる。
爆風を切り裂きながら照屋と巴が切り掛る。
「ハッ…遅せぇよ…!!」
振り下ろされるより早く、弓場は拳銃を抜いた。
「!、文香先輩!!」
巴は照屋を突き飛ばす。
「虎太郎!!」
ここまで早いとは。
弓場の早撃ちに巴は容赦なく蜂の巣にされる。
「っ!!」
シールドで防ぎながら照屋は転がるように弓場から距離をとる。
──
『巴隊員ここで緊急脱出!やはり早い!弓場隊長のフルアタックを前に柿崎隊絶体絶命!』
『僕が弓場隊にいた頃よりも早撃ちに磨きがかかっていますね。照屋1人になった今相当厳しいと思いますよ。』
『照屋隊員には一応メテオラとハンドガンのアステロイドがありますが…射程でも弓場隊長が勝っている。ピンチですね。』
──
「くっ…!」
私は転がりながら塀の裏に身を潜める。
しかし、バイパーによる弾道変化で塀の裏まで狙われる。
「ぐっ…!!」
シールドで受けるも、受けきれなかったバイパーに左腕を撃ち抜かれた。
このままじゃ…!!
『文香、落ち着け…!』
!
隊長の通信が入る。
『冷静になれ。強くなったお前なら大丈夫だ。』
『…はい。』
バイパーをシールドで受けながら隊長の言葉に耳を傾けた。
『いいか、弓場は無限に撃ち続けられる訳じゃねえ、どこかで隙ができる。その隙を付けばお前なら勝てるはずだ!』
深呼吸をする。
『…分かりました。合図お願いします…!』
『ああ。…勝つぞ…!』
シールドが割られる。
すぐさまサブのシールドで防ぐ。
バッグワームを羽織り、少し動くことでバイパーの軌道を迷わせる。
弓場さんは清澄先輩とは違ってリアルタイムで弾道は引けない。
弓場さんのバイパーが止んだ
『今だ…!!』
その合図で私はバッグワームを弓場さんのいる路地に脱ぎ捨てる。
バッグワームは一瞬で蜂の巣になる。
その隙に私は塀に飛び乗り、弓場さん目掛けて飛びながら、スコーピオンを伸ばした。
「…好きだぜ、そういう泥臭い戦い方はよォ。最高に痺れるじゃねえか。」
弓場さんの拳銃の照準が私に向く。
そこから放たれるアステロイド。
私は一瞬で蜂の巣になる。
そして私のスコーピオンは弓場さんの胸直前で音を立てて崩れてしまった。
──
『惜しい…!!』
蔵内は珍しく、そう叫んだ。
『惜しかったですが照屋隊員もここで脱落!弓場隊長が3点目を挙げて単独1位に躍り出た!現在のポイントは弓場隊が3P、柿崎隊、東隊が2Pt、那須隊が1Pt!そして柿崎隊の命運は何かと話題のこの男!綾瀬川隊員に託された!!』
──
柿崎隊作戦室
「…ごめんなさい…私…。」
「まだだ。まだ終わってねえよ。」
柿崎は照屋の頭を軽く撫でると画面に視線を移した。
「…はい…!」
照屋は泣きそうな目を拭って、モニターに視線を向けた。
──
同時に動き出したオレと東さん。
東さんはバッグワームを羽織りながら、後ろに飛ぶ。
オレはバイパーを放つと、東さんのいる前の建物の影に曲げた。
「!」
「気付かない訳ないでしょ。あなたは味方の援護なしにオレの前に現れない。」
建物の影でバッグワームを羽織り潜んでいた奥寺はどうにかシールドでバイパーを受けた。
「ぐうっ!!」
レーダーに奥寺が映る。
『清澄先輩ごめんなさい。私が勝てなくて…弓場さんもそっちに向かってます。』
文香の通信が入った。
『…了解。』
グラスホッパーで飛びながらこちらに振り下ろされる弧月を避ける。
その隙に東さんは奥寺が設置したであろうグラスホッパーで離脱する。
潜伏した東さんが怖いな。
『…真登華、射線を…』
スコーピオンで奥寺の弧月を受けながら、そう言いかけた時。
曲がり角からバッグワームを羽織った弓場が現れる。
「ちっ…」
思ったより早いな…。
オレは奥寺を塀の影に蹴り飛ばす。
これ以上点はやらない。
そのままシールドで受けながら後ろに飛び退いた。
「アステロイド。」
牽制を入れつつ、物陰に隠れる。
こういう時グラスホッパーずるいよな。
グラスホッパーで離脱する奥寺に目をやりながらそう思う。
『真登華、射線は?』
『今やってる!…ここと…ここっ!!』
最後に真登華がマークした場所。
そこからイーグレットを構えた外岡が顔をのぞかせた。
オレの世界が停止する。
銃口の向き、外岡の視線、過去のログ。
そこから演算された外岡の狙撃箇所。
…足か。
極小に固められた集中シールド。
アイビスをも防ぐシールドが的確にイーグレットを防ぐ。
そのままシールドを構え飛び退き、弓場のバイパーを躱す。
そして外岡目掛けてイーグレットを向けた。
「やっべぇ…!!」
外岡は倒れ込むように首を引っこめる。
間一髪、イーグレットを躱した。
「あ、あぶねえ…
…あ。」
向かいの建物。
そこにはライトニングを構えた東が。
「やっちまった〜…。」
凶弾炸裂。
外岡はここで緊急脱出した。
──
「バイパー。」
弓場との一騎打ち。
物陰に潜みながらオレはバイパーを放つ。
バイパーでの撃ち合いに置いてはオレが圧倒的に有利だ。
山なりに、上からバイパーが弓場を襲う。
「ちいっ…!」
弓場はフルアタックを止めてシールドを前方と上に展開。
バイパーを受ける。
オレはその隙にバッグワームを羽織り、レーダーから消えた。
──
『さて、膠着状態になってきたぞ〜。試合時間も残り僅か!あまり時間はかけられない。現在の点数は東隊、弓場隊が3点、柿崎隊は2点となっている!このまま時間が来れば弓場隊、東隊の同率1位となりますが…解説の御二方はどう予想されますか?』
『綾瀬川がこのまま黙ってるとは思えません。』
『そうですね。ほら、動き出しましたよ。』
そう言って時枝はモニターに視線を移す。
──
バッグワームを羽織ったまま、オレはスコーピオンを構えると、路地に出る。
「来やがったか、綾瀬川ァ。」
弓場の早撃ち炸裂。
停止したオレの世界。
音を消し、色を消す。
弓場の目の動き、トリガーに掛かった指の速さ、銃口の向き。撃った拳銃の反動。
情報をそれだけに絞り、弓場の弾道を見る。
隙間があるとするなら下だな…
…いや、ダメだ。
視野を広めろ。
このタイミングをあの男が逃さない訳ない。
オレの横の建物。
そこからバッグワームを羽織り、弧月を構えた奥寺が見える。
奥寺の位置、先程外岡を落とした時の東の位置。
…そこから逆算したオレと弓場、両方まとめて狙える位置。
「…そこか。
…見つけた…。」
後方のマンション。
何階かは分からない。
…見てから合わせる。
弓場さんの射線が切れる場所はさっき見た。
ならば必要な情報は奥寺の未来。
…逃げのグラスホッパーの位置だ。
イーグレットを取り出しながら、スライディングの要領で弓場のフルアタックと奥寺の弧月を避ける。
そのまま、体を反転。
うつ伏せの状態で東のいるマンションにイーグレットを向ける。
3階、そこから東は顔を出していた。
そして照準を合わせて直ぐに引き金を引く。
その間、コンマにして1.5秒。
弓場の弾道が下がる。
奥寺は直ぐに回避するため、グラスホッパーを設置しようとする。
「…借りるぞ。」
「え?」
オレはイーグレットを捨て、転がるように、奥寺の元に飛び退く。
そのタイミングで飛び退いた先にグラスホッパーが展開される。
オレは飛びながら、奥寺の首元を掴む。
2人の居た場所を弓場の弾幕が通り抜ける。
奥寺は両足を、オレは右腕を撃ち抜かれるが、緊急脱出には至らなかった。
そして放ったイーグレットは東の額を撃ち抜いた。
そのままオレと奥寺はグラスホッパーで民家の庭にフェードアウトした。
「弓場さんに取られるところだったな…。」
エスケープ先の庭。
そこでオレは奥寺の上に乗り、スコーピオンを構えた。
「ちょ、まっ…」
「4点目。」
オレのスコーピオンが奥寺の胸に突き刺さった。
──
『…えっと…は?…あ!…あ、東隊長と奥寺隊員が緊急脱出!こ、これは一体?!』
『『…』』
解説の2人は固まってしまう。
どうにか言葉を絞り出そうとする。
しかしそれよりも先に試合の制限時間が来てしまった。
『こ、ここで試合終了!最後は何が起きたのでしょう?!結果は4対3対3対1!!まさかまさかの大逆転!』
柿崎隊
柿崎 0P
照屋 0P
巴 0P
綾瀬川 4P
合計 4Pt
弓場隊
弓場 3P
神田 0P
外岡 0P
帯島 0P
合計 3P
東隊
東 3P
奥寺 0P
小荒井 0P
合計 3P
那須隊
那須 1P
熊谷 0P
日浦 0P
合計 1P
見せつける天才の片鱗。
怪物がサイドエフェクトを最大限に活かすとこんな芸当をやってのけます。
各キャラからの印象&各キャラへの印象
東春秋→興味。警戒。
奥寺常幸→やばい。
弓場拓磨→痺れる。
外岡一斗→狙撃効かねえの?
東春秋←興味。2度も出し抜かれた。
奥寺常幸←後ろ角。グラスホッパー借ります。
弓場拓磨←ァ
外岡一斗←隠密能力すごい。
感想、評価、意見、アドバイス等お待ちしております。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。