白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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投稿できずにすいません〜。


…実は新型コロナウイルスにかかりまして…。

熱で寝込んでおりました。
熱も引いてこれから数日は自宅療養なので書く時間はいっぱいあります。(*^^*)



ROUND7前日

「次!生駒さん達との再戦だってね!!」

 

駿は二刀流のスコーピオンで斬りかかりながらオレに尋ねた。

 

「ああ、生駒隊と影浦隊だ。」

 

オレはそれを同じくスコーピオンで捌きながらそう返した。

 

「スコーピオンで行くの?弧月?」

 

「そりゃ弧月だろ。前回は奇襲の面でスコーピオンの方が良かっただけで弧月の方が得意だからな。」

 

「でもモールクローの使い方とか凄かったじゃん。スコーピオンでもマスタークラス目指そうよ。」

 

そう言いながら駿はグラスホッパーをオレの周りに複数展開。

得意の乱反射でオレを狙いに来た。

 

「まあ文香とか王子先輩みたく両方使うのもありかもな。」

 

繰り出される連撃を弧月で受ける。

 

「っと、無傷で受けるなんてやるじゃん。」

 

「当たり前だ。何回お前のそれ受けたと思ってるんだ?」

 

「あはっ、確かに…!!」

 

駿はさらに距離を詰めて切りかかる。

 

「バイパー。」

 

そう言ってオレは手をかざす。

 

「あやせセンパイが俺の乱反射見切ってるみたいに俺もそれ見切っちゃったからね…!」

 

ノーモーションから放たれた旋空を駿は横に飛び退いて躱した。

 

「何回あやせセンパイのそれ受けたと思ってんの?」

 

「違いないな。…通常弾(アステロイド)通常弾(アステロイド)…」

 

得意げに言う駿にそう返すとオレは両手を広げて合成弾の構えを取る。

 

「ちょ!すぐ弾トリガー使う〜!」

 

そう言いながら駿はグラスホッパーで距離を詰める。

 

「…残念、今回オレは弾トリガー入れてきて無いぞ。」

 

トリオンキューブの代わりに俺の右手から伸びるスコーピオン。

 

「どわっ!!」

 

覚えたての為、射程や自由さは影浦に大きく劣るが、不意を着くには充分過ぎるマンティス。

駿の右足を切り落とした。

 

「…あやせセンパイの嘘つき!!」

 

「作戦勝ちだよ。」

 

そう言って倒れた駿の胸に弧月を突き立てた。

 

 

──

 

「マンティスのおかげでブラフのレパートリーが増えたね、あやせセンパイ。」

 

「そうだな。バッグワームの目眩しなんかと合わせても良さそうだ。」

 

「うわっ、何そのクソゲー。」

 

話しながらフロアに戻ると、そこには生駒、辻が待っていた。

 

「おっ、待っとったできよぽん。」

 

「どうも、生駒さん。辻も防衛任務お疲れ様。」

 

「うん、ありがとう。」

 

「ランク戦のお誘いですか?」

 

生駒に尋ねた。

 

「それもええんやけどこの後作戦会議やねん。

 

 

 

…作戦会議やねん。」

 

「2回言わなくても分かりますよ…。お誘いならオレもこの後作戦会議なんで断ろうと思ってたんで。」

 

「あれ?だったらなんの用事なの?」

 

駿が生駒に尋ねた。

 

「会議の後うちの隊室でタコパやろうと思ってるんやけどきよぽんも来る?辻ちゃん誘ったんやけどこの後デートらしいねん。」

 

「ちょ違「いや、辻に限ってそれはないでしょ。」…そうだけど傷つくな…。」

 

「きよぽんと丁度ええ、緑川もどや?」

 

「うーん、この後一馬センパイとご飯行く約束しちゃったから遠慮しとく。」

 

「そか、きよぽんはどーする?」

 

オレは考える。

てか、

 

 

 

「タコパってなんですか?」

 

 

 

 

──

 

「っていう訳できよぽん連れて来たで。」

 

「どう言う訳やねん。」

 

生駒隊オペレーターの細井真織がつっこむ。

 

「いや、きよぽんタコパ知らないって言うんやで?関西人としては連れてこない訳にはいかんやろ。」

 

「イコさん出身京都ですやん。」

 

今度は水上がつっこんだ。

 

「細かいことは気にせんでええねん。関西ならみんな同じやろ。」

 

「イコさーん!俺たこ焼きにウインナー入れたいっす!」

 

空気を読まず南沢が元気に手を挙げた。

 

「そんなもんこうてません。」

 

「ええー!美味いのに!」

 

「ほら、きよぽん座りーや。」

 

「どうも。」

 

 

騒がしすぎやしないか生駒隊。

 

 

そう思いながらオレは空いていた隠岐の隣に座った。

 

「ごめんな、きよぽん。うちの隊騒がしいやろ。」

 

隣の隠岐が話しかけてきた。

 

「賑やかでいいんじゃないか?…何か手伝うことあるか?ご馳走になるだけじゃ申し訳ない。」

 

そう言って立ち上がる。

 

「あー…別に座っとってええよ?特にやることもないしな。」

 

水上はそう言って水と卵、小麦粉を混ぜる。

 

「後これだけやし。イコさんタコつまみ食いせんといてください、イコさんのだけタコ無しにしますよ。」

 

「ちゃ、ちゃうで!これさっきスーパーで買った酢だこやねん。」

 

そう言って生駒は水上に酢だこを見せた。

 

「なんでタコパの前にそんなもん買ってるんです?」

 

「美味いやん酢だこ。俺酢だこにはうるさいねん。」

 

「そーですか、初耳ですわ。」

 

そんな漫才を聴きながらオレは座る。

 

「あ!じゃあちょっとの間俺とランク戦しましょーよ!」

 

そう言って自分を指さしながら南沢は立ち上がる。

 

「もう出来るゆーてるやんけ。座りーや。」

 

隠岐が呆れたように言った。

 

「また今度な。」

 

「マリオちゃん、油取ってや。」

 

「ん。」

 

「しゃ!始めるできよぽん…!」

 

そう言って生駒はボールに入った溶液を構える。

 

「浪速のたこ焼き名人とは俺の事、その最大射程は40mやで。」

 

「何の話してるんですか…?てかイコさん出身京都ですやん。何回言わすんです?」

 

生駒さんがボケで水上先輩がツッコミなんだな。

 

「お笑いみたいだな。」

 

「やろ?いつも通りやで。」

 

隣の隠岐がほのぼのした様子で話した。

 

「俺以外みんなこんな感じで自由人やねん。…せや、俺ん家の猫見る?」

 

「いや、隠岐も大概自由人だと思うぞ。」

 

「ぼさっとしてないで早く焼きや。きよ…綾瀬川クン待っとるやん。」

 

「マリオちゃん今言い直した〜。照れんでええのに。」

 

「う、うっさいわ!」

 

「いや、どっちかって言うとそれオレのセリフですから。」

 

「ちゃ、ちゃうで綾瀬川クン。この馬鹿共がきよぽんきよぽん言うからウチもつい呼んじゃっただけやねん。」

 

細井はあたふたしながらそう言った。

 

「別にもう慣れた…好きに呼んでくれて構わない。」

 

「そ、そか…。」

 

「きよぽん、うちのマリオ口説かんといてや〜?」

 

水上はいたずらっぽく笑みを浮かべてそういった。

 

「そんなんじゃないですよ…。」

 

そんな話をしていると生駒がたこ焼き器に溶液を流し込む。

 

「反面だけでどうやって丸くするんですか?」

 

オレは水上に尋ねた。

 

「きよぽん頭良さそうなのに本当に知らんの?こん中にタコぶち込んでひっくり返すんや。お好みで天かすとか入れる人もおるで。まあ天かすは昼に海がうどんに使って無くなったんやけどな。」

 

「へへっ、やっちまったっす!」

 

そう言いながら南沢は舌を出して頭を描いた。

 

 

「ほい、焼けたできよぽん。」

 

そう言って竹串でオレの前の紙皿にたこ焼きを置く生駒。

 

「ここにソースとマヨ、鰹節を乗せるんやで。」

 

「なるほど、タコ玉のちっちゃいやつですかね。」

 

「大阪人の前で随分なこと言うやんけ。…まあカゲんちのは美味いけどな〜。」

 

「…いただきます。」

 

そう言ってオレはたこ焼きを口に運ぶ。

 

「火傷せんと食いや。」

 

そう言って細井はオレの前に水を置いた。

 

「あっつ…!」

 

どうにか口に入れ噛む。

しかし中身はトロトロで、すぐにタコに歯が当たる。

 

ソースとマヨネーズがトロトロの衣にマッチしていた。

そしてその中にいい弾力のタコが。

 

「美味い…。」

 

そう言ってもう1つのたこ焼きに箸を伸ばす。

 

「良かったわ〜。ゆっくり食べ。まだまだ焼くで。」

 

 

 

 

「そう言えばROUND6凄かったやん。東さん落とすところとか俺普通に感動したんやけど。」

 

「どうも。」

 

「実際凄いよな。あれもきよぽんのサイドエフェクトが成せる技なん?」

 

水上がオレに尋ねた。

 

「まあそうですね。…教えませんよ。」

 

生駒が分かりやすく期待の眼差しでこちらを見ていたのでそう一蹴した。

 

「そういやノールック狙撃もサイドエフェクトのおかげって言っとったな。」

 

隠岐が顎に手を当てながら考える。

 

「攻撃も分かってる見たいに躱すっすよね。…もしかして未来予知とか?」

 

「ちゃうやろ。きよぽんのはどっちかって言うと…

 

 

 

 

 

 

…演算やろ?」

 

水上はそう推理する。

 

「演算?その根拠は?」

 

「だってきよぽんいつも敵の動き見てから動いてるやん。予知なら動き見んくても避けれるんちゃいます?」

 

 

…凄いな。ログの映像だけでそこまで見抜いたのか。

 

 

水上敏志…。

生駒(絶対的エース)を引き立たせる射手の基本スタイルを貫く生駒隊の参謀。

 

生駒隊で1番厄介なのはこの男なのだろう。

 

 

「どーなん?きよぽん。」

 

「…どれだけ考察しても答えは教えませんからね。」

 

「ちっ、ケチやなきよぽん。」

 

そう言って水上はオレの肩に肘を乗せる。

 

「…まあたこ焼きのお礼です。明日は旋空対決でもします?」

 

オレは生駒に尋ねる。

 

「!、乗った!」

 

「…ええん?使うトリガー教えて。」

 

「相手が影浦隊と生駒隊の時点で水上先輩なら大方予想してたでしょ。弧月使うって。教えても別に問題ありませんよ。」

 

「ほー…。」

 

水上は目を細める。

 

「きよぽんとは仲良くなれそうやわ。」

 

「奇遇ですね。オレも水上先輩とは仲良くやれそうです。」

 

水上の細められた目が柔らかくなる。

 

「ほら、まだたこ焼き沢山あるで。」

 

そう言って水上はオレの皿の上にたこ焼きを乗せる。

 

「!、いただきます。」

 

 

 

 

そして翌日。

B級ランク戦ROUND7が幕を開ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「てか酢だこうるさい設定…あれなんなんです?」

 

「いや、スーパーでたこ焼きの材料買ってる時に目の前のおっちゃんがそう言っとったの聞いて俺もやりたくなってん。」

 

「しょーもな。」

 

「酢だこにうるさいイコさんもええやろ?」

 

「いや意味わからん。」




各キャラからの印象&各キャラへの印象

緑川駿→お兄ちゃんみたいな人。最近勝てない。
辻新之助→友人。表情変えずに女子と喋れるの凄い。
生駒達人→旋空仲間。タコパ楽しいやろ?
水上敏志→近くで見たら普通にイケメンやな。頭良さそう。
隠岐孝二→友人。うちの猫見る?
南沢海→ランク戦しましょーよ!!!
細井真織→ミステリアス。うちのと違って静か。

緑川駿←弟分。可愛い。
辻新之助←友人。今度メイド喫茶でも行けば?
生駒達人←面白いけどたまに何言ってるかわからん。
水上敏志←マヨネーズかけて食べたら美味しそうな頭。キレ者。
隠岐孝二←友人。猫いいな…。
南沢海←声でかい。元気。
細井真織←まじでマオリなのかマリオなのかわからん。

次回からROUND7突入致します。

感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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