白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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投稿空いてしまいすいません。
お陰様で熱は引きました。
今のところ味覚がおかしいくらいしか問題はございませんので投稿する運びとなりました。
あんまり味を感じないので食事がまじでつまらないですw


B級ランク戦ROUND7 VS影浦隊、生駒隊②

『一方の生駒隊、水上隊員と南沢隊員が合流!少し離れた位置に転送された生駒隊長と合流する動きか!』

 

『生駒さんは動きませんね。』

 

 

 

──

 

『水上…俺もカゲときよぽんの戦いに混ざりたいんやけど。』

 

『いやいや、ゾエも照屋ちゃんも絶対向かってますよ。1人で行くんは危険でしょ。俺らそっち向かってるんで待っとってください。ユズルどこにいるか分かりませんよ。』

 

『でもきよぽんと旋空対決しようって約束したもん。』

 

『もんじゃないです。すぐ向かうんで大人しくしといて下さいよ。』

 

『了解。』

 

──

 

「バイパー…。」

 

「ちいっ!!」

 

綾瀬川のバイパーをシールドで受けながら影浦は後ろに飛び退く。

 

「旋空弧月。」

 

「ハッ!そのパターンは何度も見てんだよ!」

 

体を捻らせながら旋空を避け、綾瀬川にスコーピオンを伸ばす影浦。

 

「オレもあなたのマンティスは何度も見てます。当たりませんよ。」

 

そう言いながら伸びたスコーピオンを避け、追加でバイパーを放つ。

 

 

──

 

『綾瀬川隊員VS影浦隊長の一騎打ち激化!旋空、バイパーのコンボに影浦隊長はマンティスで迎え撃つ!』

 

『へえ、バイパー。珍しいトリガー使ってるのね。』

 

『綾瀬川隊員は那須隊員、出水隊員に次ぐ3人目のリアルタイムで弾道を引けるバイパー使い、射程の有利がある分綾瀬川隊員がやや有利か!』

 

『あら、そうなの?…へぇ…。』

 

加古は興味深そうに笑みを浮かべながらモニターに視線を戻した。

 

(バイパーも凄い…でも何より凄いのは…)

 

『回避能力…高すぎじゃないですか?影浦先輩のマンティスをあんな少ない動きで避けるなんて…。』

 

『そうね。影浦くん相手にあそこまで戦えるなんて。』

 

加古はますます興味深そうに綾瀬川に視線を向けた。

 

『そして生駒隊、生駒隊長がバッグワームを装着!隠密行動で点を取る狙いか!』

 

『水上くんの指示かしら?』

 

『レーダーから消える生駒さんほど怖いものは無いですね。』

 

──

 

『清澄先輩!もう1人レーダーから消えました!』

 

『…分かった。生駒さんだったらめんどくさいな。』

 

影浦のマンティスを捌きながら真登華の通信を受ける。

 

『文香はどれくらいで着きそうだ?』

 

『もう少しかかりそうです。絵馬くんと隠岐先輩の射線が怖いので。』

 

『了解。』

 

 

「エスクード。」

 

バイパーで影浦から距離をとると、エスクードを発動。

オレと影浦の間に3つの盾が現れる。

 

「そんなのガードに入んねえんだよ!!」

 

エスクードの裏に隠れたオレに合わせてスコーピオンが曲がる。

 

「エスクード。」

 

しかし時間差で発動したエスクードに弾かれる。

 

「バイパー。」

 

エスクードの影から姿を見せるトリオンキューブ。

 

影浦はフルガードで後ずさる。

 

「うぜえ戦法使いやがるぜ。

 

…ちっ、時間かよ。」

 

『清澄先輩!北添先輩です!!』

 

その言葉と同時にこちらに放たれるのは北添のメテオラ。

豊富なトリオンから放たれたそれはエスクードを吹き飛ばした。

 

「ちっ…エスクード。」

 

北添と影浦を分断するようにエスクードを生やす。

 

しかし、時間稼ぎにはならず、影浦のマンティスを弧月で受けている間に、エスクードは壊されてしまった。

 

『ちょっとしんどいな。文香、急げそうか?』

 

『…了解。』

 

『ああ、絵馬の射線は俺が何とかする。』

 

『何とかするって…清澄先輩?』

 

『…まあ見とけ。早撃ち狙撃はオレの得意分野だ。』

 

──

 

『ここで北添隊員が乱入!綾瀬川隊員が一気に不利になった!』

 

『あら、ここまでかしら?もっと見てたかったのに。』

 

『いくら回避能力が高くても北添先輩が混ざれば射程の有利も無くなりますしここまでですね。照屋先輩や柿崎さん達が間に合えば別ですけど…それまで生きてられないでしょう。絵馬くんも良い位置取りましたし。』

 

──

 

影浦のマンティス、北添のアステロイドをエスクード、シールド、サイドエフェクトをフル活用してどうにか捌く綾瀬川。

常人離れした綾瀬川の回避能力に北添は少し焦っていた。

 

『ちょ…当たらなすぎじゃな〜い?綾瀬川くん。』

 

『あ?いつもこんなもんだろ。』

 

『カゲさん、ゾエさん。狙える位置取ったよ。射線に入ったら撃つから上手く誘導して。』

 

そこに絵馬の通信が入る。

 

『了解。』

 

──

 

攻撃が多角的になったな。

北添先輩のアステロイドもオレを誘導させるような動きだ。

 

恐らく絵馬がこちらを狙える位置に着いたのだろう。

 

『真登華、ここを狙撃できる場所を表示してくれ。』

 

『分かりました。』

 

しばらくするとここを狙える3つのポイントが表示される。

 

エスクードの位置的にもここがいいな。

 

そう考えながら、アステロイドの合間に地面に手を置いた。

 

「エスクード。」

 

「「!」」

 

オレの発動したエスクードは射線を潰すように、建物の外壁から生える。

 

「何を考えてやがる。」

 

そう言いながらマンティスを振り回す影浦のスコーピオンを弧月で受ける。

 

「さあ?…バイパー。」

 

バイパーで北添のアステロイドを牽制。

シールドを誘う。

 

それと同時に残ったエスクードの影(定位置)に飛び退いた。

 

「!、てめぇ、何を…ユズル…!!」

 

 

──

 

「詰めが甘いよ。射線を潰したつもりかもしれないけど…1箇所忘れてる。」

 

絵馬は先程の位置から少し移動。

綾瀬川が外壁に生やしたエスクードの死角にならない位置に移動し、アイビスを向けた。

 

 

 

そこで絵馬は信じられないものを目撃する。

 

 

スコープ越しに見た綾瀬川はこちらにイーグレットを向けていたのだ。

まるで絵馬がこの位置から狙撃するのを分かっていたように。

 

『ユズル!!』

 

そこに影浦の内部通信が入る。

 

しかし時すでに遅し。そのまま綾瀬川のイーグレットが火を吹いた。

 

咄嗟のシールドも間に合わず、綾瀬川のイーグレットは絵馬のトリオン供給機関を撃ち抜いた。

 

──

 

『絵馬隊員が緊急脱出!まさかの狙撃に最初の得点は柿崎隊となった!!』

 

『何よ今の…。』

 

有り得ないと言うように木虎は口を覆う。

 

『エスクードで射線を全部潰したと思わせて残っていた射線に絵馬くんを誘導したのね。影浦隊は綾瀬川くんを絵馬くんの射線に誘導したつもりだったでしょうけど…誘導されていたのは絵馬くんだったのね…。ふふっ、面白いじゃない、彼。』

 

『あそこまでの精度で狙撃も出来るなんて…まさか綾瀬川先輩って…』

 

『ポイントはまだ足りないみたいだけど…完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)って言っても遜色ないくらい使いこなしてるわね。なるほど、柿崎隊が上位に来た理由も分かったわ。』

 

『いえ、綾瀬川隊員だけでは無いですよ、柿崎隊は。』

 

最近の試合を見ていた三上は笑みを浮かべながらそう言った。

 

──

絵馬を落としても、影浦隊有利な状況は変わらず、影浦のマンティス、北添のアステロイドと、エスクードを消し飛ばすメテオラの応酬に綾瀬川は防戦一方となっていた。

 

有利な状況を見越してか、北添は山なりに、メテオラを放ち、アサルトライフルをこちらに向けた。

時間差による攻撃。

エスクードの上からの爆撃だ。

 

 

 

「メテオラッ!!」

 

 

しかし、山なりに放たれたメテオラは同じくメテオラに撃ち抜かれ、少し上空で爆発する。

 

「間一髪でしたね、清澄先輩。助かりました?」

 

「なんでそんなに嬉しそうなんだよ…。だがまあ…助かったよ、文香(エース)。」

 

柿崎隊のダブルエースが影浦隊の前に揃ってしまった。

 

 

──

『照屋隊員、綾瀬川隊員のピンチに救いのメテオラ狙撃!柿崎隊のダブルエースが揃った!!』

 

『へぇ、ダブルエース。』

 

『て言うか照屋先輩って攻撃手に転向してたんですね。』

 

『今シーズンの柿崎隊は照屋隊員、綾瀬川隊員を点取り屋に柿崎隊長が守り、巴隊員がサポートすると言う戦闘スタイルで大量得点を上げています。中でも照屋隊員の弧月、スコーピオン、メテオラによる変則攻撃は強力です!』

 

──

 

「じゃあ隊長達が来るまではオレがサポートする。」

 

そう言って綾瀬川はトリオンキューブを構えた。

 

「了解です。」

 

照屋の視線は鋭くなり、右手に弧月、左手にはハンドガンを握っていた。

 

「ハッ、残念だがてめぇじゃあ俺の相手は務まんねえよ。」

 

そう言って放たれた影浦のマンティスが照屋の喉元目掛けて放たれた。

 

 

しかし、それを下から生えたエスクードが弾き飛ばす。

 

「っ?!」

 

そして影浦の足元にチクリと痛みが走る。

 

(下!!)

 

影浦が飛び退くと、モールクローがエスクード越しに飛び出す。

 

「カゲ!前!前!」

 

エスクードの影から飛び出すバイパー。

すぐに北添が影浦を覆うようにシールドを貼る。

 

「旋空弧月。」

 

「ちいっ!!」

 

体に突き刺さる痛み。

それを感じて影浦はしゃがむようにエスクードを切り裂きながら放たれた照屋の旋空を避けた。

 

しかし目の前の照屋も旋空を撃ったと同時に横に飛び退く。

そこには弧月を構えた綾瀬川が。

 

「旋空弧月。」

 

「くそ…!!」

 

影浦はスコーピオンを重ねてどうにか綾瀬川の旋空を受けるが、脇腹を切り裂かれ、トリオンが漏れる。

 

 

 

「…おもしれえじゃねえか。」

 

影浦は好戦的な笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 

…キンッ…

 

 

『『斬撃警戒!!』』

 

 

「ちっ、来やがったか…!!」

 

突き刺さる痛みに影浦は飛び退く。

 

「エスクード。」

 

そう言いながら綾瀬川は照屋を引き寄せると、下からせり上がった盾に乗る。

 

それと同時に建物をなぎ倒しながら伸びる旋空が通り抜けた。

 

 

 

 

「なんや、当たってへんやん。」

 

「相手がきよぽんとカゲじゃしゃあないでしょ。」

 

「でも建物越しやで?オペ優秀すぎやろ。」

 

「じゃあもう1発撃ったらええんちゃいます?」

 

「せやな…」

 

生駒は高速の抜刀。

 

 

「ちっ、ゾエ!」

 

「どぅえぇ?!」

 

影浦は北添を突き飛ばし、飛び退く。

 

「文香、離れてろ。」

 

そう言って綾瀬川も弧月抜刀。

 

縦向きに放たれた旋空と横向きに放たれた旋空が衝突。

2つの旋空は火花を散らしてぶつかり、相殺した。

 

「お出ましかよ。」

 

「気引き締めろよ、文香。」

 

「分かってます…!」

 

 

影浦隊、柿崎隊、生駒隊が集結。

 

ROUND7は混沌の乱戦へともつれ込む。




ROUND7綾瀬川のトリガーセット

メイン:弧月、旋空、エスクード、シールド
サブ:バイパー、イーグレット、バッグワーム、シールド


感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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