白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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遅くなりすいません!
間に合わなかったよ…パトラッシュ…。


幕間 日常小話② ボーダー女子会 〜噂の天才万能手〜

 

嵐山隊作戦室

 

「ランク戦お疲れ様、ひゃみちゃん。」

 

そう言ってB級2位二宮隊オペレーター、氷見亜季を労ったのはA級5位嵐山隊オペレーターの綾辻遥だった。

 

「わざわざありがとう。…で?これなんの会?」

 

「うーん、女子会的な?」

 

そう言って笑うのはA級3位風間隊オペレーター、三上歌歩。

 

「本当は真木ちゃんも誘ったんだけど、急な仕事入っちゃったみたいで…。」

 

「別にそれはいいけど…。」

 

「女子会って…わざわざ話すことも無いでしょ。」

 

氷見の言葉を代弁するように言ったのは、A級8位片桐隊オペレーター、結束夏凛だった。

 

「学校でも会えるわけだし。」

 

「まあまあ。ランク戦やら防衛任務でこうして話す機会なかったじゃん。ほら、お菓子食べよ?」

 

そう言って綾辻は、テーブルの上にお菓子を広げた。

 

「まあいいけど。」

 

そう言って氷見はポッキーを口に運ぶ。

 

「みんな最近どう?」

 

「…おかげさまで私達はB級2位に落ちたよ。」

 

「あ、あー…。」

 

氷見の言い草に三上は苦笑いを浮かべる。

 

「さ、最後は惜しかったと思うよ?どっちが勝ってもおかしくなかったじゃん。」

 

三上がフォローを入れる。

 

「冗談。慰めて貰おうなんて思ってないよ。柿崎隊の方が強かった。それだけ。」

 

「凄かったよねー。真登華ちゃんからちょくちょく聞いてたけどまさかB級1位になるなんて。」

 

「弟子なんだっけ?」

 

結束が綾辻に尋ねる。

 

「うん。今やB級1位のオペレーターだもん。師匠として鼻が高いよ。」

 

「まあ二宮さんは柿崎隊でもあの天才にご執心みたいだけど。」

 

氷見が溜息を吐きながらそう言った。

 

「あはは…。」

 

「二宮さんに勝っちゃうんだもん。凄かったよねー…

 

 

 

 

…綾瀬川くん。」

 

 

そう言って綾辻はクッキーを齧る。

 

「私、綾瀬川くんと関わりないんだよね。風間さんも注目してるみたいなんだけど…。」

 

そう言うのは三上だ。

 

「面白いよ?綾瀬川くん。なんかズレてるって言うか。」

 

「面白い?あれが?ズレてるって言うかあれは計算ボケ野郎よ。」

 

綾辻とは逆に、結束は綾瀬川を酷評する。

 

「へー、夏凛ちゃん綾瀬川くんと仲良いんだ。」

 

「仲良くないわよ!」

 

そう言って結束は否定する。

 

「計算ボケ野郎って…?」

 

氷見が結束に尋ねた。

 

「綾瀬川の個人ポイント…見たことある?」

 

「弧月がマスタークラスってことは知ってるよ?」

 

綾辻がそう言う。

 

「気持ち悪いわよ、あいつの個人ポイント。」

 

そう言って結束は携帯端末を3人に見せる。

 

 

 

綾瀬川清澄

 

弧月 8888

バイパー 7777

イーグレット 6666

アステロイド 6666

スコーピオン 6000

ハウンド 6000

メテオラ 5555

 

 

 

 

「「「…」」」

 

3人は黙る。

 

「…え?何これ?」

 

「キモイでしょ?」

 

「気持ち悪いって言うか…ありえるの?こんなポイント。」

 

氷見が結束に尋ねる。

 

「まあたまにゾロ目になることはあるでしょ。」

 

結束はポイントがゾロ目になってはしゃぐ一条を脳裏に浮かべた。

 

「…でも全部のポイントが偶然揃うなんてありえない。…狙って揃えてんのよ。」

 

「そんな事出来るの?」

 

三上が尋ねた。

 

「…私も気になってあいつに聞いたのよ。そしたらあいつなんて言ったと思う?」

 

「なんて?」

 

「一言こう言ったのよ…。…ゴホン…「ポイントを狙って揃える?お前は何を言ってるんだ?そんな事出来るわけ無いだろ?偶然だ偶然。オレもびっくりしてる。…第一そんな馬鹿な事をするメリットも無いだろ。…しつこいぞ、だから偶然だろ?知らない。数字なんてどうでもいいだろ?数字が全てじゃないって辻も言ってたぞ?とにかく偶然だ。知らん。」…だって!」

 

結束は声を低くし、抑揚の無い声でそう言った。

 

「結構喋ったね…。」

 

「辻くんにも飛び火してるじゃん。」

 

「喋り方めちゃくちゃ似てる。」

 

「真顔で数字がどうでもいいってほざきやがったのよ…。」

 

 

頬をひくつかせてながら結束はそう言った。

 

 

「あはは…。でも、偶然…じゃないよね?こんなポイント見たことないよ?」

 

三上が尋ねる。

 

「まあありえないでしょうね。…でも本人かそう言うんだから知らないわよ。…あー、ポイント見てたらムカついてきた。」

 

そう言って結束は紛らわすようにお菓子を口に運んだ。

 

「ポイントもそうだけど綾瀬川くんって謎だよねー。」

 

綾辻がポッキーを齧りながらそう言う。

 

「謎?」

 

氷見が尋ねる。

 

「だってあの三輪くんと仲良いんだよ?ヒカリちゃんが学校でもよく三輪くんと一緒にいるって言ってたよ?」

 

「確かに…。城戸派筆頭の三輪くんが本部長派の綾瀬川くんと仲が良いのは不気味ね…。」

 

氷見はそう言って考え込む。

 

「ああ、あいつは城戸派よ。」

 

結束はそう言った。

 

「あれ?でも柿崎さんって…。」

 

「まあ柿崎隊はあいつ以外本部長派だから分かりづらいけど…あいつ城戸司令にわがまま言ってトリオン誤魔化してるんだって。それゲロった時にあいつ、「…オレは城戸派だからな…。まあちょっとわがまま聞いて貰ってるんだ。内緒で頼む。」…って言ってた。」

 

「あははっ!夏凛ちゃん似てる!」

 

「あれ?内緒の話だよね?」

 

「…やっぱ誤魔化してたか。数値5にしてはキューブがでかいと思ったんだよね。」

 

氷見はそう言って頷く。

 

「サイドエフェクトを隠すためらしいわよ。「サイドエフェクト持ちって目立つだろ?目立つのは面倒で苦手なんだ。」…だって。どの口が言ってるのかしら。」

 

「モノマネはもういいから。」

 

氷見が呆れたようにそう言った。

 

「まあでも実際サイドエフェクトのおかげでめちゃくちゃ強いよね、綾瀬川くん。…ねー?藍ちゃん。」

 

そう言って綾辻は少し離れた所で書類とにらめっこをしていた綾辻と同じく嵐山隊の万能手、木虎藍に話しかけた。

 

「…なんで私に振るんですか…?」

 

「ほら、藍ちゃん前に綾瀬川くんのサイドエフェクト体感してるじゃない?それに、そろそろ疲れたでしょ?藍ちゃんもお茶しない?」

 

「結構です。仕事が残ってますので。」

 

木虎はキッパリとそう断る。

 

「残念。」

 

 

 

「木虎も綾瀬川と戦ったことあるの?ログなかったけど…。」

 

結束が綾辻に尋ねた。

 

「うちの仮想空間で模擬戦しただけだから。シールド使わないで藍ちゃんの攻撃全部避けてたよ。」

 

「うわ、相変わらず変態ね、あいつ。」

 

結束は嫌そうな顔でそう言った。

 

 

「そっかー、でもこう聞くと興味出てきたかも。話しかけてみようかな…。」

 

三上がそう言う。

 

「まあ不気味だけど人畜無害そうだから心配ないと思うよ。」

 

「あはは…。今度話しかけてみるね。」

 

結束の言い草に、三上は苦笑いの後にそう答えた。

 

 

 

「でも残念だなー。柿崎さん達とA級の舞台で戦えると思ったんだけど…。」

 

綾辻がそう言って肩を落とす。

 

「上がらないんだっけ?」

 

三上が尋ねる。

 

「うん。話し合ってそう決めたみたい。」

 

「まあ全部が全部じゃないけど綾瀬川に頼り切りな所もあったしね。妥当じゃない?」

 

「私としてはリベンジ出来るから願ってもない話だけどね。」

 

氷見はそう言ってお茶を口に運んだ。

 

「来シーズンも綾瀬川くんの活躍特等席で見れるかもね。特に私たちは。」

 

「実況ね…。あいつの実況するのはもうごめんだわ…。」

 

結束はそう言って舌を出す。

 

「桜子ちゃんに頼んで解説席にも呼んでみる?」

 

「誰に得があんのよ、それ。」

 

「あはは、綾瀬川くんに辛辣ー。喜ぶ人はいるんじゃない?今シーズンのMVPだし。C級でも噂になってたから。」

 

「ま、私はスカウト旅があるからしばらくは実況は出来なそうだけど。」

 

結束はそう言ってお茶を飲む。

 

「冬だっけ?」

 

「そ。片桐隊と玉狛の林道さん、クローニンチーフと一緒にね。」

 

「へえ…気をつけてね。」

 

 

 

「…あっ!いけない!もうこんな時間!」

 

三上が時計を見て立ち上がる。

 

「ごめーん、私この後防衛任務なの!」

 

「結構話しちゃったねー。片付けとくから大丈夫だよ。」

 

綾辻もそう言って立ち上がる。

 

「じゃ、お開きね。」

 

「またやろうね、女子会。」

 

「うーん…」

 

 

氷見は考え込む。

 

 

 

 

 

 

「…ま、気が向いたらね。」

 

 

 

そうして女子会はお開きとなった。




なんかよく分からん話を書いてしまった。
こう言う話の中心になる綾瀬川を書いてみたかったんで。

時系列的には、原作前ROUND8終了後2~3日の話です。

この話を見てわかる通り結束ちゃんとは結構仲がいい(笑)です。
結束ちゃんは私の推しオペコちゃんなので。


感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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