てなワケでこんな時間ですがどうぞ。
「おーす!また寂しく男だけで食ってるな!ヒカリさんが来てやったぞー!」
2-Bの教室を開け放ち入ってきたのは影浦隊オペレーターの仁礼だった。
その手には購買の袋が握られている。
「お前もっと静かに入ってこいよ…。」
出水がパンを齧り、呆れたように言った。
「わりーわりー。…おっ、タコウインナー1個貰うぞー。」
そう言って仁礼はズカズカとオレたちのいる机に向かってくるとオレの弁当箱からタコウインナーをかっさらった。
「おい、残り1個だったんだぞ。」
「細けーこと気にすんなって!」
そう言って仁礼はオレの肩を小突くとタコウインナーを口に運ぶ。
「うんま!」
…まあいいか。
美味しそうにタコウインナーを頬張る仁礼を見てオレは諦めることにする。
「てか5限体育なのしんどすぎるだろ…。育ちざかりなのに食いすぎると絶対死ぬ。」
出水が文句を言う。
「だよなー。」
そう言いながらも米屋のパンは5個目だ。
「サッカー終わったし次は体育館だろ?何やるんだろーな。」
「バスケらしいでー。」
そう話しているとこちらに弁当を持った隠岐が近づいてきた。
「よ、隠岐じゃん。」
「俺も混ぜてや〜。仁礼ちゃん隣ええ?」
「おお。使用料としておかず1個なー。」
「なんやそれ…。まあええけど。きよぽんも隣お邪魔するわ。」
そう言って隠岐はオレと仁礼の間に椅子を置いて弁当箱を取り出した。
「ROUND7はやられたわ〜。イコさんにサシで勝つなんて滅茶苦茶やん。」
「まあ何とかな。」
「うっそー?一太刀も受けてへんくせに。イコさん凹んどったで?
…またきよぽん笑わせられへんかった…って。」
「ハハハッ!イコさんらしいな。聞いてたらイコさんとランク戦したくなってきたわ。」
そう言いながら槍バカが笑う。
「…なんて言うか凄い弁当だな。」
隠岐の弁当箱を覗く。
そこには海苔やチーズで猫を象ったおにぎりが鎮座していた。
「可愛ええやろ。うちの猫さんやねん。写真みる?」
「この前飽きるほど見せてもらったし遠慮しておく。」
「お、うまそーだな。いただき。」
そう言って仁礼は猫の耳の部分のハムチーズをかっさらう。
「仁礼ちゃん人の心ないんか…!!」
──
「俺らこのままソロだけど綾瀬川はこの後作戦室か?」
放課後、ボーダー本部のエントランスで米屋と出水が尋ねる。
「ああ。次は相手が相手だからな…。」
今シーズンの最終戦であるROUND8。
柿崎隊は二宮隊、弓場隊、王子隊との再戦を控えていた。
中でも二宮隊にはROUND4で惜敗している。
「お、二宮さんと撃ち合うのか?」
「撃ち合いで勝てないのは分かってるよ。…まあどうするかこれから考える。」
そう言ってオレは2人と別れた。
──
「はぁ…やっぱ化け物だな…二宮さん。」
ログを見ながら柿崎が冷や汗を浮かべ、ため息を吐いた。
高いトリオンから打ち出されるアステロイド、ハウンドの猛攻。
そこに合成弾も混ざってくる。
「お前よく二宮隊相手に1人で生き残れたな…。」
「まああの時は初見だったんで。今は辻とランク戦しまくってるんでROUND4みたいには行かないと思います。」
「そうか…。どうしたもんかな…。」
「作戦なんて上手くいかないことの方が多いです。」
「…は?」
柿崎が素っ頓狂な声で聞き返す。
「例えば二宮さん相手に俺と文香、柿崎さん、虎太朗の俺たち全員で相手できる状況になったとしたらどうです?二宮さんに1人に…です。」
「そりゃさすがに…勝てるかもしんねーけどよ。」
「そうですね。その状況ならまず間違いなく勝ちます。…でもそうは行かないでしょ?転送位置、王子隊が選ぶマップ、弓場隊、王子隊の介入もあるかもしれない。」
「何が言いたいんだ?」
柿崎が痺れを切らして尋ねる。
「作戦って言うのはあくまでこうなればいいなって言う理想です。相手の動きを想定したとして相手がその動きをするかどうかは分からないでしょう?」
「…まあ…。」
「…本当の戦場では作戦ミスは命取りになります。…でもこのランク戦は違うでしょう?頭を撃ち抜かれようが緊急脱出するだけ、四肢を落とされようが生身は傷1つつきません。…要は失敗も経験って事ですよ。」
「…」
「オレは柿崎隊の万能手です。あなたがオレに…二宮さんに勝て…と言うならそのオーダーに全力で答えます。…つまり何が言いたいかって言うと…」
「「「チームメイトをもっと頼れ!」」」
「…ですよね?清澄先輩?」
文香、真登華、虎太朗の3人も作戦室に入ってきた。
「ああ。…作戦が上手く行かない…そんなの当たり前です。予想外の事態で想定通り作戦がハマらなかった時の対処。…それをチーム全員で補うのがランク戦でしょう?」
「…わりぃ…気負い過ぎてたみたいだ…。次が最終戦って考えるとちょっとな…。」
「まあ隊長らしいですけど。」
そう言って文香は人数分のお茶を入れると席に座る。
「まあ気負いする気持ちは分かるわ〜。私も滅茶苦茶ログ見たけど化け物すぎるよ二宮さん。」
「そうだな。カゲさんなんかもサイドエフェクト関係なしにシールドごとゴリ押しで削り落とされてたからな…。」
なんでこの人B級にいるんだ?
「…二宮さんが今シーズン緊急脱出したのはROUND4での自発的緊急脱出とROUND5で弓場隊と生駒隊に囲まれた状況で東さんに狙撃された時だけだ。それ以外の試合じゃしっかり点とって生き残ってやがる。」
柿崎はログを再生しながらそう言った。
「それに弓場隊、王子隊も前回と同じようには行かなそうですもんね。」
虎太朗はそう言って考え込む。
「…ま!清澄の言う通り考えても仕方ねえ。俺らの武器は俺と虎太朗のサポートで文香と清澄が点を取るスタイルだ。連携の再確認からやっていくぞ!」
そう言って柿崎は立ち上がった。
「「「「了解。」」」」
──
「よう、お前から誘うなんて珍しいな。」
作戦会議を終えたオレは出水を呼び出していた。
「まあ…な。米屋は?」
「イコさんとやってるよ。俺は抜け出してきた。それで?頼みってなんだよ?」
「次の相手は二宮さんだからな。里見曰く二宮さんとまともに撃ち合えるのはお前だけなんだろ?」
「…なるほど。ランク戦ブースじゃ目立つな…うちの作戦室に来いよ。」
「助かる。」
──
太刀川隊作戦室
「あれ〜、綾瀬川くんだ〜。」
太刀川隊の作戦室でオレを出迎えたのは太刀川隊オペレーターの
「…どうも、お邪魔します。」
「ROUND7見てたよ〜。凄いじゃーん。」
「…ありがとうございます。…今日は太刀川さんいないんですか?」
「うん。…呼ぶ?」
「絶対やめてください。」
「あれ〜?太刀川さんは苦手?」
「…まあ少し。」
「柚宇さん、俺のトリオン量二宮さんと同じに設定してもらっていいですか?」
出水が国近に頼む。
「オッケ〜。なるほど〜、二宮さん対策で出水くんか〜。」
──
片方は大きく分割した威力重視の弾で集中シールドを誘いだしもう片方の細かく割った弾で削り落とす。
逆に小さな弾でシールドを広げさせて、大きな弾でシールドごと削り落とす。
シンプルながら強力な戦法だな。
そう考えながら出水の撃ち出す弾をフルガードで受けつつ、避けれる弾は避ける。
「まだまだ行くぜ…!」
出水はさらに弾数を増やす。
「…頼む。」
──
「前回はグラスホッパー使ってたよな?今回も使うのか?」
一息着いていると出水が尋ねた。
「一応。でも前回は初見だったから上手くいっただけだ。今回は上手く行かないと思う。」
「…ふーん。」
そう言いながら出水は笑みを見せる。
「…どうした?」
「…二宮さんならお前…本気を出せそうか?」
「…どうだろうな。ただ…
…楽しめそうな相手だとは思ってる。」
そう言いながらもその瞳は酷く冷えきっていた。
そして今シーズン最終戦、B級ランク戦ROUND8夜の部が幕を開ける。
各キャラからの印象&各キャラへの印象
仁礼光→静かだけど面白くて良い奴。おかず美味い。
国近柚宇→大人しそうだけど話してみるとそうでも無い。
仁礼光←勉強大丈夫か?おかず奪うのやめろ。
国近柚宇←ゆるふわ。話し方好き。
感想、評価等お待ちしております。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
-
誰かの独白。多分榎沢か三輪。
-
掲示板形式のやつ。(作者無知)
-
日常小話。
-
if(綾瀬川VSボーダー)
-
住民税高すぎ。