白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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オリキャラが登場します。
前にチラッと登場してたキャラですけどね。

ワートリ公式TwitterのQ&A見ました?
銃手と射手のランキングは予想通りでしたね〜。

ネタバレになっちゃうかもなんで多くは語りませんけどw
気になる方は見てみてください。(宣伝して媚びを売るスタイル。)


最終戦を終えて

『ここで試合終了!B級ランク戦ROUND8夜の部は柿崎隊の勝利です!!』

 

『うおー!二宮さんに勝っちまいやがった!』

 

『え…ほんとに…?』

 

里見は信じられないというように口をあんぐりと開けている。

 

『しかも柿崎隊が6点で二宮隊が3点っつーことは…二宮隊からB級1位の座まで奪っちまったぞ。』

 

『『…マジ?』』

 

結束、里見は実況、解説を忘れて声を揃えた。

 

『コホン…気を取り直して…今回のランク戦の総評を解説のお二方にいただきたいのですが…。』

 

『そうだな…一部隊ずつ見ていくならまずは王子隊。ザキさん狙いの思い切った動きは良かったと思うぜ。…だが、照屋の成長が予想外だったろうぜ。序盤も序盤で王子を落とされちまったのが痛かったな。樫尾と蔵内もレベルは高いが…統率の取れなくなった隊ってのは駒が強かろうと弱ぇ。王子が裏で指揮してるみたいだったが…結局は遠巻きだ。蔵内は綾瀬川の奇襲に前回の教訓もあってか、上手く動けてねえ印象だった。樫尾もだ。ザキさんが落ちたあと、弓場隊が乱入して焦っちまったんだろうな。綾瀬川と虎太朗の奇襲に対応できてなかったな。』

 

──

 

「やられたね。てるてるの成長が予想外だったよ。」

 

王子は総評を聞いてそう語る。

 

「巴もだな。グラスホッパーの扱いが上手くなってた。接近されたら勝てる気がしない。」

 

蔵内もお手上げと言うようにそう言った。

 

「すいません…俺…また…。」

 

樫尾はそう言って俯く。

 

「ま、これが今の僕ら…なんだろうね。終わったことを嘆いても仕方ない。次のシーズンに向けてもう一度B級部隊について研究しよう。頼りにしてるよ、羽矢さん…みんな。」

 

「「「了解。」」」

 

──

 

『弓場隊の動きは良かったと思いますよ。神田さんが帯島ちゃんと連携して奇襲。その間に弓場さんはバッグワームで虎太朗くんと二宮隊に仕掛ける。外岡くんも点を取れるところで取りに行ってたしね。』

 

『しっかり4点中2点上げてるあたりさすが弓場さんだな。』

 

『でも…やっぱり、二宮隊と天才万能手相手にはしんどかったかな?特に弓場さんは辻ちゃんに削られたのが痛かったかな。神田さんも、帯島ちゃんが綾瀬川くんの奇襲で弧月使えなくなったのが痛かったね。外岡くんはいつも通りだった。』

 

『…外岡隊員は綾瀬川隊員のグラスホッパーでのブラフに引っかかってしまったのが運の尽きでしたね。』

 

『いやー、あれは荒船さん以外の狙撃手全員緊急脱出するんじゃない?綾瀬川くんがグラスホッパーで飛んでくるんだよ?東さんでも逃げるって。』

 

──

 

「柿崎隊には負けたが…結果としちゃ悪くねえ。4点っつー高得点を上げることができた。」

 

弓場は腕を組んでそう話す。

 

「でも…最後くらいは勝ちたかったかな…。」

 

そう言って神田は天を仰ぐ。

 

「っ…神田センパイ…。」

 

帯島の目に涙が浮かぶ。

 

「おっと、泣いてる暇なんかないぞ帯島。俺が居なくなったら弓場さんを支えるのはお前だ。」

 

そう言って神田は立ち上がり、帯島の頭をポンと叩く。

 

「…ちょっと飲み物買ってきます。」

 

「あ、俺も〜。」

 

作戦室を出ていった神田を追いかけようと外岡が立ち上がる。

 

「トノ。…座れ。」

 

弓場はサングラスのブリッジを上げ、外岡にそう話す。

 

「1人にしてやれよトノ。神田にとって最後のランク戦だぞ?」

 

藤丸は外岡に肩を組みながら続ける。

 

「…何も思わねー訳ねーだろ?」

 

「「っ…。」」

 

帯島、外岡は俯く。

 

「神田が居なくなった途端負けてたらあいつに合わせる面がねぇぞ。

 

 

 

…気ぃ引き締めろやコラァ!」

 

「「はいっ(ス)!」」

 

──

 

『二宮隊はいつも通りでしたね。今回の場合は犬飼先輩が場荒らし、辻ちゃんが二宮さんの援護。特に犬飼先輩が上手かったなー。照屋ちゃんの退路を塞いで即離脱。その後は綾瀬川くんを弓場さんとの戦闘に介入させない為の時間稼ぎ。ポイントは抜かされちゃったけど、最後柿崎隊の点にならないように外岡くんからの狙撃を無視して綾瀬川くんのバイパーにシールドを使ったのもいい判断だね。』

 

『辻の奴も上手かったな。攻撃手で弓場さんをあそこまで追い詰めたのはイコさんを除けばカゲと辻ちゃんくらいじゃねえの?バイパーも見切ってるっぽかったしな。』

 

『これは推測ですが…辻隊員は綾瀬川隊員と模擬戦を頻繁に行っています。』

 

『『あー、なるほど。』』

 

里見、当真が声を揃える。

 

『そりゃバイパーも見飽きてるわな。』

 

『それよりも信じられないのは次だよね。まさか二宮さん相手に綾瀬川くんがあそこまで撃ち合えるなんて…!』

 

『最後の置き玉は上手かったですが…綾瀬川隊員の旋空の方が速かった。勝敗を分けたのはそこだと思います。』

 

──

 

「いやー、負けちゃいましたね〜。」

 

そう言って犬飼は作戦室のソファに寝転ぶ。

 

「まさか二宮さんに勝っちゃうなんて。…さすがの二宮さんも予想外…って感じですか?」

 

犬飼は視線だけを二宮に移す。

 

「…そうだな。綾瀬川は強かった。」

 

その言葉に辻も握りこぶしに力を入れる。

 

「あいつはボーダートップクラスの万能手だ。…もう一度戦術を改める必要がある。」

 

そう言って二宮は立ち上がる。

 

「氷見、今シーズンのランク戦のログをまとめておけ。」

 

「了解です。」

 

「…柿崎隊がA級に上がるのなら1位は次こそ死守する。もしもB級に残るというのならば…

 

…失った王座は取り戻す。…たとえ4人でも…だ。」

 

その言葉に犬飼、辻、氷見はかつての二宮隊狙撃手を思い浮かべる。

 

「犬飼、辻、氷見。お前達には今よりも働いてもらうぞ。」

 

 

「「「了解。」」」

 

 

──

 

『柿崎隊は序盤の照屋とザキさんの連携が良かったな。王子隊はザキさんを落として柿崎隊を崩したかったようだが…ザキさんと照屋の方が一枚上手だった。あー、ちなみに柿崎隊のことを綾瀬川一強とか言ってる馬鹿がチラホラいるみたいだから言っとくが…ザキさん、照屋、虎太朗も着実に成長してやがる。ザキさんはボーダーでもトップクラスの援護、防御力を、照屋は攻撃手にコンバートしてエースを張れる攻撃力を、虎太朗は目立たねえがサポート、浮いた駒を狙う…って言った縁の下の力持ちって感じだな。グラスホッパーの扱いだったら緑川に次ぐぜ。…ますますB級上位らしくなってきやがった。』

 

『綾瀬川くんは相変わらずやばいね。…て言うか本当に二宮さんに勝っちゃったの?』

 

『いつまで言ってんのよ…。』

 

『だってぇ…。

 

…まぁでも、その綾瀬川くんを倒せば俺がタイマン最強ってことだね〜。』

 

そう言って里見は笑った。

 

 

──

 

『おっと。…おい。』

 

作戦室に戻ったオレに、真登華、虎太朗が飛びついてくる。

 

『『清澄先輩〜!!』』

 

そう言って真登華は涙を零す。

 

『俺、今でも信じられないです!俺たちが…B級1位だなんて…!!』

 

『まさか撃ち合いを仕掛けるとは思ってなかったからヒヤッとしたぜ。でもまあ…お前ならって思ってたら案の定だ。…さすがだな。』

 

そう言って柿崎はオレの頭をクシャッと撫でる。

 

「どうも。」

 

そう言ってオレは隣に立つ文香に視線を下ろす。

 

「B級上位の隊長攻撃手に派手にやったみたいだな。」

 

「まだまだ足りませんよ。私なんてまだまだです。これからも清澄先輩の事…師事してもいいですか?」

 

「当たり前だろ。お前にはカゲさんや生駒さんを倒せるくらいになってもらわないと困る。」

 

「はい…!」

 

 

 

 

「清澄。こんなタイミングだが…いいか?

 

 

 

…俺たちのA級昇格についてだ。」

 

 

 

──

 

『さて、これにて今シーズン全ての試合が終了しました。ランキングをおさらいしましょう。』

 

 

 

1位 柿崎隊 43P

2位 二宮隊 42P

3位 影浦隊 39P

4位 生駒隊 37P

5位 弓場隊 34P

6位 王子隊 29P

7位 東隊 29P

8位 香取隊 28P

9位 鈴鳴第一 26P

10位 漆間隊 25P

11位 諏訪隊 25P

12位 荒船隊 24P

13位 那須隊 23P

 

 

『柿崎隊はA級での活躍に期待と言った所でしょうか。』

 

『上がりゃーな。』

 

『綾瀬川くんと戦えるなら大歓迎だよ〜!』

 

『これにて今シーズン最終戦、B級ランク戦ROUND8夜の部を終了します。解説は冬島隊、当真隊員と草壁隊、里見隊員が。実況は私、片桐隊オペレーター、結束でした…!』

 

 

 

──

 

「入りたまえ。」

 

 

その言葉にオレはゆっくりと扉をくぐる。

 

「せっかくの祝いの場に水をさしてすまなかったな。清澄。」

 

 

 

 

「祝いの場?笑わせるな。お前にとってはまだこれからだろう?清澄。」

 

目の前に立つ顔に傷の入った男、城戸(きど) 正宗(まさむね)の言葉を覆い隠すように後ろに立つ男はそう言った。

 

「まさかB級1位になって満足しているわけでは無いだろうな?」

 

「ちっ、アンタも居たのか。」

 

「…随分と減らず口を叩くじゃないか…

 

 

 

…実の父親に向かって。」

 

「生憎と俺はアンタを父親だと思ったことが無いからな。」

 

「…ふん。まぁいい。それよりも…だ。確かにお前のボーダーでの活躍は見事だった。柿崎隊…と言ったか?彼らの成長も目覚しい。…だが…A級レベルかと言われたら俺は疑問を覚える。所詮は清澄、俺の最高傑作であるお前の力だ。」

 

「…」

 

「それで?A級昇格試験…どう乗り越えるつもりだ?俺はそう簡単には認めないぞ?」

 

「…その事なら柿崎隊で話し合った。

 

 

 

 

 

…柿崎隊はA級への昇格試験を辞退する。」

 

「なんだと…?」

 

その言葉には聞いていた城戸も目を見開いた。

 

「立場を分かっているのか?ボーダーでのお前の有用性を見出すための特務だ。柿崎隊がA級に上がらなければお前の有用性は証明されない。なんのためにボーダーに来たと思ってるんだ?」

 

「これが話し合っての総意だ。オレも了承した。」

 

──

 

「清澄…俺たちはA級には上がらない。」

 

柿崎のその言葉にオレは目を見開く。

 

「天狗になってた訳じゃないが…ROUND8の前に清澄のいない所で俺たち4人だけで話したんだ。もし二宮さんに勝って…A級への切符を手に入れたとしても…それは果たして俺たち全員の実力って言えるのか…って。もちろんお前は柿崎隊の大事なチームメイトでありエースだ。でも…これからもお前ばかりに頼っていたら…俺たちは前に進めない気がする。」

 

柿崎に続いて文香が続ける。

 

「ここまで来れたのは…ハッキリ言って清澄先輩の力が大きいです。私は…まだまだ未熟です。」

 

「俺もです!まだ万能手にだってなれてない。」

 

「私も…まだ操作ミスとかしちゃうし…。まだ…自信が無いんです…。」

 

虎太朗と真登華も続けた。

 

「勝手に話し合って、勝手に決めちまって悪いとは思ってる。…でも…これが俺たちの意見だ。ここまで助けて貰ったのにこんなわがまま言って…本当にすまない…。」

 

そう言って柿崎は俺に頭を下げた。

 

「…顔を上げてください。」

 

その言葉に柿崎は顔を上げた。

 

「…柿崎さん…オレは柿崎隊万能手綾瀬川清澄です。…隊長の決めた事に異論なんてありません。」

 

「清澄…。」

 

「「「清澄先輩…!」」」

 

 

 

「…まぁオレ抜きで話してたことは引き摺りますけど。」

 

 

──

 

「…って訳でオレは来シーズンも柿崎隊としてA級を目指す。今日はその報告を城戸さん伝いでアンタにしてもらおうと思ったんだが…アンタがいるなら丁度良かった。」

 

「ふざけるな。そんな話が通ると思っているのか?4年前のあの日からホワイトルームは活動を停止している。これ以上ボーダーにお前の…俺の時間を使っていられない。」

 

「知ったことか。元々オレが顔も知らない母親の復讐のためにアンタが始めた事だろ?これ以上オレを巻き込むな。」

 

「黙れ!道具風情が一端の口を利くな!…俺の手で柿崎隊のA級昇格を妨害する事だってできるんだぞ…?」

 

 

…は?

 

「残念ですが綾瀬川先生。私はそこまでの権力をあなたに与えていません。」

 

そう言って城戸はオレの父親に近付く。

 

「!!」

 

 

…それよりも先にオレはあの男の前に歩み寄った。

 

 

 

「柿崎隊に何かする気なのか?」

 

「清澄…!」

 

ネクタイを締め上げこちらに顔を引き寄せる。

城戸が止めようと歩み寄るがオレはさらに続ける。

 

「どうなんだ?」

 

「手を離せ清澄。2度は言わんぞ?」

 

「こっちの質問に答えろ。…アンタが柿崎隊に何か危害を加えると言うなら…オレは二度とアンタの下らない計画には付き合わない。」

 

 

 

「…ふっ…

 

 

 

…ハッハッハッ!

 

 

 

…そこまであの隊に情を抱いていたのか?!清澄!

 

 

 

 

…面白い。これは貴重なデータだ。

 

 

…いいだろう。もう少し様子を見る。」

 

そう言ってオレの手を乱暴に振りほどくと父は胸元を整え立ち上がる。

 

「…城戸、今後も清澄の事は君に任せる。」

 

そう言って父はオレの横を抜け城戸の肩に手を置いた。

 

「送ります。」

 

「結構だ。

 

 

…精々足掻けよ清澄。そして痛感する事になる。

 

 

 

 

 

…お前はただの道具だとな。」




各キャラからの印象&各キャラへの印象

里見一馬→マジで二宮さんに勝ったの?!…ランク戦しよーよ!!
当真勇→強ぇ…。二宮さんに勝ちやがった!
結束夏凛→二宮さんに勝った?!
城戸正宗→直属の隊員。息子のように接する。
綾瀬川→最高傑作。手段、道具。


里見一馬←友人。銃手1位。
当真勇←あ、師匠ヅラする枠は小南で埋まってるんで。狙撃手1位。
結束夏凛←なんか柿崎隊に俺の事聞きに来たらしいね。データ?何言ってんの?辻と同じクラス良いなぁ。
城戸正宗←父親。身の回りの事とか学校の手配とかしてもらってる。感謝してもしきれない人。
綾瀬川←嫌い。


感想、評価等お待ちしております!

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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