「じゃ、B級1位を祝して…乾杯!」
「「「カンパーイ!」」」
「…乾杯。」
そう言って5人は飲み物の入ったジョッキを合わせた。
「あっ!俺焼きますよ!」
そう言って虎太朗は肉の載った皿に手を伸ばした。
「じゃあそのタンを頼めるか?オレはカルビを…」
「あ〜!ダメですよ清澄先輩!後輩である私の仕事です!」
そう言って真登華はオレから皿をかっさらった。
「あ、ああ。助かる。」
そう言ってオレは烏龍茶を1口飲む。
「はは、清澄は今シーズン大活躍だったからな。後輩として色々やりたいんだろ。好きにさせてやれ。」
「…別に気にしなくて良いんですけどね。オレはもう柿崎隊の万能手なんですから。」
「こうして5人で食いに行くのも久々だな。清澄はあれから学校の方はどうだ?慣れたか?」
「おかげさまで。どっかの槍バカと弾バカと一括りにされて、2-Bの三バカとか言う不名誉な称号を貰いましたよ…。」
「それはご愁傷さまだな…。出水と米屋と仲良いもんな。…まぁ、楽しそうにやってるみたいで良かったよ。」
「まぁそれなりに。文香はどうだ?小南とは上手くやってるのか?」
「はい。でも…学校ではボーダーでの話をしないように言われてるんです…。何か知ってますか?」
「あー…あいつ学校では自分はオペレーターって言う設定になってるらしいぞ。だからじゃないか?」
「なるほど…。なんでなんでしょうね?」
「さあ?あいつにも色々あるんだろ。」
「小南先輩と言えば今日基地から出る前に、小南先輩、加古さん、清澄先輩で話してましたよね?珍しい3人だなって思ったんですけど…。小南先輩やけに騒がしかったですよね?」
「ああ、あれは…」
──
「綾瀬川!」
基地を出る直前。
オレは小南に引き止められる。
「よう小南。お前が本部に来てるのは珍しいな。」
「文香の応援よ。とりまると来てたんだけどあいつバイトで先に帰っちゃってたから。…言っとくけどあんたを応援しに来たんじゃないから!」
「?、別に何も言ってないが…?」
そう言ってオレは首を傾げる。
「そんな事より!今日はカレー食べに来るんでしょうね!?」
「いや…この後柿崎隊で焼肉行くんだが…。」
「…え…。」
その言葉に小南はあからさまにショックを受ける。
「…でもまあ…そろそろ食いたいかもな。近いうちに行っていいか?」
「し、仕方ないわね!そん時は私とバトルもしなさいよ!」
「ああ。」
「…あら?桐絵ちゃんと清澄くんじゃない。」
そこにやってきたのは金髪で口の下に目を引くホクロのある女性だった。
「加古さん。」
「久しぶり桐絵ちゃん。どう?私の隊に入らない?」
「…私玉狛から出るつもりありませんから。」
小南はジト目で加古にそう返した。
「あら残念。」
そう言うとその女性は視線をオレに移した。
「置いてけぼりにしちゃってごめんなさいね。私は
そう言って加古はオレに手を差し出す。
「どうも。綾瀬川清澄です。」
そう言って差し出された加古の手を取る。
…なぜ名前呼び?
「綾瀬川はイニシャルにKはつきませんよ。」
何故か小南が食い気味に返した。
「そうなのよね…下の名前ならKが着くのに…。私の隊は全員イニシャルKで揃えてるの。だから清澄くんの苗字にKが付いてたら誘ってたのに…。…あ、そうだわ。あなた桐絵ちゃんと仲良いのよね?」
「…まあ。」
「だったら…
…桐絵ちゃんのところに婿入りすれば?」
「は、はあぁぁぁ!?!?」
加古のその言葉に小南は声を上げる。
「だってそうすればイニシャルKになるじゃない?」
「そ、そんな…!そんなデタラメな事…!」
「じゃあ私?」
「ダメに決まってるじゃない!!」
「あら?どうして桐絵ちゃんが決めるのよ。」
「そ、それは…!」
「申し訳ないですけど、オレは柿崎隊なんで。仮に小南に婿入りしたとしても…お断りします。」
「む、婿入りしてもってあんた…!!」
小南は何故か顔を真っ赤にしてオレの胸ぐらを掴む。
「仮にって言ってるだろ…。」
「あら残念。いいアイデアだと思ったのに。」
──
「…って事があったんだ。あの後何故か小南がキレてな。宥めるのに時間かかった。」
「「「「…」」」」
「…どうした?」
黙ってしまった4人にオレは尋ねる。
「…清澄先輩ってこういう所ありますよね…。」
「もしかして小南先輩が文香を弟子にとったのってそういう理由?」
「仲がいいのは知ってたが…。」
「確かに私が玉狛行くとよく清澄先輩の話してるし、大体カレー作って待ってます。清澄先輩が来ないとキレるし。」
「いや、でも清澄先輩って空気読めないし天然だし…ほら、表情筋死んでるし。」
4人は細々と話し始める。
…おいコラ、
普通に悪口だからな?
「でも…加古さんにスカウトされるのは流石だな。…焼けたぞ。」
そう言って柿崎はオレの皿に肉を載せる。
「どうも。…イニシャルKで揃えてるのは理由があるんですか?」
「さあ?こだわりだろ。」
「でもそう考えるとボーダーってイニシャルKのすごい人って多いよね。小南先輩とか風間さんとか。国近先輩だってそうじゃない?…もちろんザキさんもね!」
「ありがとよ…。…言われてみりゃそうだな。玉狛なんか烏丸もレイジさんもそうだしな。」
「カゲさんもそうだな。」
「…あー、まぁカゲは加古さんのこと苦手だけどな。」
「…へぇ。…まぁ確かに苦手そうですね。」
「あっ!清澄先輩、タン焼けました!」
そう言って虎太郎はトングでタンを取る。
「いいよ、虎太郎が食え。食わないと大きくなれないぞ?」
そう言ってオレは虎太郎の皿に追加で肉を載せてやる。
「でも加古さんだけじゃなくて今回のランク戦でお前はかなりの注目を浴びたぞ?明日からはもっとランク戦を挑まれるんじゃないか?」
「…三バカで間に合ってますよ…。…虎太郎、米のおかわり行くか?」
「いただきます!」
「オレはいつも通り平穏に過ごします。」
──
「そっか。B級残留か。俺としては嬉しいよ。次のシーズンでリベンジマッチ出来るからね。」
柿崎隊での食事の翌日。
本部の食堂で辻と昼食を取りながら話していた。
「そうだな。お手柔らかに頼むよ。」
「でも…ランク戦も終わってようやくゆっくり出来るね。」
「…だといいんだけどな…。ちっ…。」
そう言って綾瀬川は辻の後ろに立つ人物を見て舌打ちをする。
「?」
「よう、探したぜ。綾瀬川。ランク戦ブースに来いや。」
「…どう見ても今飯食ってるでしょ。」
辻の後ろに立つ男、太刀川慶に綾瀬川はため息交じりに返した。
「そうか。ならとっとと食えよ。」
「お断りします。…て言うかこの前1回やったでしょ。」
「そうだな。10-0で俺が勝った。…あからさまに手抜いてただろーがてめえ。半年前のリベンジはまだ果たせてねえ。つべこべ言わずにやるぞ。」
「だから半年前俺は休隊中でボーダーにはいませんよ。しつこいと風間さん呼びますよ。」
「俺がどうかしたか?」
その言葉に振り返るとそこには風間が立っていた。
「見てたんならどうにかしてください…。」
「…本気でやってやったらどうだ?」
「は?」
風間のその言葉に目を点にする。
「太刀川がいつまでもお前に絡むのはお前と本気で戦いたいからだろう。ならば本気で相手をしてやればいい。」
「いや、でも太刀川さんレポートとかいいんですか?」
「生憎と今こいつに溜まってるレポートは無い。俺も止める理由が無いな。」
太刀川はドヤ顔で綾瀬川を見る。
「いや、でも…」
「逆にお前はなんで太刀川と戦いたがらないんだ?」
「いや、人間違いでオレに挑まれても迷惑ですよ。」
「それはねえ。」
綾瀬川のその言葉を太刀川は一刀両断する。
「あの太刀筋は忘れねえ。お前は半年前に俺を負かしてる。…10-0でな。」
「「!」」
その言葉に風間と辻が目を見開いた。
「…だから人違いだって言ってるじゃないですか…。」
「ほう…それはますます興味深いな。…人違いかどうか確かめる必要がある。」
「…そうですね。」
風間の言葉に辻も続く。
「おい、辻…お前はこっち側にいてくれよ。」
「いや、俺も気になるし。」
「裏切り者。」
「おし!じゃあ…ランク戦ブースに行くか。
…なあ?綾瀬川。」
個人総合1位の男はそう言って怪しげな笑みを浮かべた。
…どうやら逃げ場はないらしい。
各キャラからの印象&各キャラへの印象
宇井真登華→頼れる先輩。チームメイト。天然、KY、表情筋死んでる。
加古望→興味。Kからじゃないの残念。
小南桐絵→私に婿入りってアンタ…!…冗談…よね?
辻新之助→友人。次のシーズンでもよろしく。
太刀川慶→ランク戦〜♪
風間蒼也→興味。本気を見てみたい。
宇井真登華←可愛い後輩。チームメイト。おいコラ。
加古望←変人。冗談が面白い。
小南桐絵←友人。なんで顔赤いの?
辻新之助←友人。今度那須隊の作戦室に放り込んでやるからな。
太刀川慶←苦手。まじで勘弁してください。
風間蒼也←ブルータスお前もか。…チビ。
後数話で原作突入する予定です。
感想、評価等お待ちしております。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。