白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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遅くなりすいません!
おそらく次回かその次から大規模侵攻編に入ると思われます。


邂逅

「じゃじゃーん!どーお?諏訪さん。」

 

そう言って榎沢は諏訪の前で一回転する。

 

 

…榎沢の穿いていたスカートが風になびき裾が浮き上がる。

 

 

「…小佐野、デザインしやがったのはテメーか?」

 

「えー、可愛いじゃん。一華ちゃんの要望通りに作ったんだけど?」

 

小佐野は不貞腐れたように答えた。

 

白と黒のラインの入った濃い緑色のジャージタイプの隊服。

それは諏訪隊共通であり良かった。

 

問題は下。

 

隊服のズボンと同じ色のミニスカート。

足は黒のハイソックスに守られている。

 

「そんなもん着てランク戦出来るわけねーだろォが。作り直せ。」

 

「えー、でも下にパンツ穿いてるよ?

 

 

 

 

…見せたげよっか?」

 

榎沢はお世辞でもなく美少女。

その言葉に笹森は顔を赤くする。

 

 

「バーカ、ガキの下着なんざ興味ねェよ。小佐野、とっとと作り直せ。今日の防衛任務には間に合わせろよ。」

 

「えー…はぁい。」

 

 

 

 

「にしても…よく認めたな、小佐野。」

 

諏訪は小佐野にそう問いかけた。

 

「?、何が?」

 

「あいつの入隊だよ。お前の負担が1番でかいだろ?」

 

「だって強いんでしょ?だったら柿崎隊みたいにそれくらいは思い切らないと。」

 

「…まあ、柿崎隊の場合は迎えたのがバケモンだったけどなァ。」

 

諏訪は柿崎隊の綾瀬川を思い浮かべて呟いた。

 

 

「…ねえ、そのバケモンって誰の事?」

 

「「!」」

 

目の前にはいつの間にか榎沢が近付いていた。

 

「お、おお…換装し直したのか。」

 

そこには黒のハイソックスは健在だが、ミニスカートからショートパンツに変わった榎沢が立っていた。

 

「…まあいいんじゃねーか?」

 

「でしょ?…それよりさっき言ってた柿崎隊のバケモンって…

 

 

 

 

…誰?」

 

 

 

──

 

「今日は緑川が一緒なんだな。」

 

「お邪魔します、ザキさん!」

 

その日の防衛任務。

柿崎隊の巴虎太郎が風邪を引いてしまい、代わりに草壁隊の緑川駿がやって来た。

 

「ほら、うちのメンバー今スカウト旅行っちゃってるから。…よろしくね、あやせセンパイ、てるてるセンパイ。」

 

そう言って緑川は手を振った。

 

「じゃあ緑川は清澄と組んでくれ。文香は俺とな。」

 

「「了解。」」

 

「やっほーい!あやせセンパイとの防衛任務だー!終わったらランク戦ね!」

 

「へいへい、行くぞ。」

 

「うん!」

 

元気に返事をして、緑川は綾瀬川の後ろに続いた。

 

 

──

 

「最近みわセンパイと一緒にいるとこ見ないね。…何かあった?」

 

駿がオレに尋ねた。

 

「…別に何も無いぞ。あいつはA級の隊長だから忙しいんだろ。」

 

「ふーん…。あやせセンパイ分かりやすくなったね。…何かあったなら早めに仲直りしなよ。」

 

「…分かってるよ。」

 

 

『清澄先輩、緑川くん、門発生するよ。構えて。』

 

「りょーかいっ!あやせセンパイ、どっちが多く倒せるか勝負しよーよ。」

 

「何だそれ…まあいいけどな。」

 

そう言ってオレと駿はスコーピオンを構える。

 

「おっ、スコーピオン。…いいね…!」

 

 

──

 

「今日は助かったぜ、緑川。虎太郎の風邪が長引いたらまた頼む。」

 

そう言って柿崎は緑川に手を差し出した。

 

「うん。俺こそ楽しかったよ。俺もあやせセンパイと同じ隊でやってみたいな〜。」

 

そう言って緑川は口を尖らせた。

 

「里見と佐伯が拗ねるぞ…。」

 

綾瀬川は呆れたようにため息を吐いた。

 

 

そうしていると、柿崎隊の後に防衛任務を担当する隊がこちらにやって来る。

 

緑色の隊服の集団がこちらにやってきた。

 

「そういや次は諏訪隊でしたね。」

 

「よォ、柿崎。照屋もな。緑川も一緒だったのか。」

 

「うん!」

 

そして諏訪は綾瀬川に視線を移した。

 

「…綾瀬川もなァ。」

 

「…どうも。」

 

「そういや紹介するぜ。うちは1人増えたんだ。こいつァ…」

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは!綾瀬川センパイ♡あたしは榎沢一華!よろしくね。」

 

 

 

 

 

 

いつの間にか諏訪の後ろから移動した榎沢は綾瀬川に顔を近付けながら自己紹介をする。

 

「あ、ああ。綾瀬川だ…て言うか自己紹介したか?」

 

「やだなぁ、同じ学校の後輩ですよ。2年Bクラスの出席番号1番、綾瀬川清澄センパイだよね?」

 

「なんで日佐人は覚えてねえクセに綾瀬川の事はそこまで詳しいんだよ…。」

 

諏訪が呆れながら呟いた。

 

「前シーズンのランク戦見てからずーっとファンなんだ♡スーツの射手の人とかロン毛の凄いおじさんとの戦いとか私感動しちゃって。」

 

さらにずいっと榎沢は綾瀬川に近付く。

 

「二宮と東さんな。」

 

そう言いながら諏訪は榎沢の首根っこを掴んで引っ張る。

 

「ちょっと!あたし今綾瀬川センパイと喋ってるんだけど。」

 

「防衛任務までそんな時間ねェんだよ。後にしろ。つー訳でこいつはうちの新入りだ。次のシーズンから世話になるかもな。」

 

「本当は綾瀬川センパイと同じが良かったんだけど…ほら…綾瀬川センパイ以外に3人隊員がいるじゃん?」

 

明らかにトーンの下がった声の後に柿崎、照屋、緑川に冷たい視線を向ける。

 

「あ、俺柿崎隊じゃないからね。」

 

緑川がそう言った後、榎沢は冷ややかな視線を止める。

 

「…そーなんだ!よろしく〜。」

 

「よろしく。」

 

「ほら、とっとと行くぞ。」

 

そう言って諏訪は榎沢の頭をチョップする。

 

「本当はもっと話したかったんだけどな〜。あ、これあたしの連絡先ね。」

 

そう言って榎沢は綾瀬川に連絡先の書かれたメモを手渡す。

 

「じゃあ、またね、綾瀬川センパイ…?」

 

小悪魔のような笑みを浮かべて、榎沢は綾瀬川に手を振って諏訪の後に続いた。

 

 

──

 

「今のって榎沢さんだよね…。清澄先輩どういう知り合い?」

 

作戦室に戻ったオレに真登華が尋ねた。

 

「いや、さっき会ったばかりだ。真登華は知り合いなのか?」

 

「知り合いって言うか…同じ学校で同じ学年だから。丁度清澄先輩と同じタイミングで編入してきたんだけど…それから勉強も運動も常に1番。男子にも大人気だよ。友達はあんまりいないみたいだけど。」

 

「…そうか。」

 

「清澄のファンって言ってたな。…良かったな。」

 

「清澄先輩、いくら可愛いからって手出したらダメだよ?」

 

真登華がむくれながらオレに忠告する。

 

「そんな事しない…。…なんでむくれる?」

 

「なんでもなーい。…ほんとかなー?清澄先輩って無自覚天然KY表情筋死んでる系の女たらしだからな〜。」

 

 

 

 

「おいコラ。」

 

 

 

──

 

迅悠一が、大規模な侵攻を予知してから数日がたった。

起きた事とすれば、入隊式があった事。

そして、仮想戦闘訓練で、最速記録だった駿の4秒が大幅に更新された。

その記録は0.4秒。

風間さんと引き分けるものもいたらしい。

 

 

何気なくランク戦ブースに足を運んだ時だった。

 

何やら人だかりが出来ている。

 

「お!よう、綾瀬川!」

 

米屋がオレに話しかけてきた。

 

「米屋か…。なんなんだ?この人だかりは。」

 

「見てみろよ。」

 

そう言われて俺は視線をモニターに移す。

 

 

 

駿が8-2で負けていた。

 

 

 

 

その光景にオレは目を見開く。

 

「お、さすがのお前も驚くか?」

 

「…そりゃあな。」

 

そう言って歩き出した米屋に続く。

 

「よーし、白チビ。今度こそ俺と対戦「遊真、メガネくん。」」

 

米屋がいい切る前に、何やら2人を呼ぶ声が。

 

「!…迅さん!」

 

メガネの隊員が答えた。

2人を呼んだのは迅だった。

 

「どもども、ちょっと来てくれ。城戸さんたちが呼んでる。」

 

「城戸司令が僕たちを?」

 

「ふむ…誰?」

 

 

「あっ!迅さん!!」

 

そう言いながら駿は柵を飛び越え、階下に降りてくる。

 

危ないな…。

 

「迅さんS級やめたの?!じゃあ対戦しよ対戦!」

 

「お、相変わらず元気だな〜駿。」

 

駿の迅さん好きは健在らしい。

米屋が白髪の隊員に説明している。

 

「ほら、兄貴が来てるぞ。あいつにやってもらえ。」

 

そう言って迅はオレに視線を向けた。

 

「あやせセンパイ!」

 

そう言って駿はオレの元に駆け寄ってくる。

 

しかし、それよりも先にメガネの隊員に向き直った。

 

 

「…三雲先輩、すいませんでした。」

 

そうして頭を下げたのだ。

 

 

なんでも駿は玉狛、すなわち迅のいる玉狛に入った、メガネの隊員、三雲に嫉妬したらしい。

そしてギャラリーを集めてボッコボコ。

それに怒った、白髪の隊員、空閑が逆に駿をボコボコにしたらしい。

 

駿に8-2は村上先輩とかそんなレベルだろ。

 

そう思いながらオレは空閑に視線を向けた。

 

駿と話し終えた空閑は俺の視線に気づき、こちらに目を向ける。

 

「おや?1人知らない人が増えてる。」

 

「あなたは…あの時玉狛に来てた…。」

 

「綾瀬川だ。…そうだな…小南の知り合いだ。」

 

「み、三雲です!」

 

そう言いながら三雲は頭を下げる。

 

「ふむ、どーもどーも。はじめまして、あやせがわせんぱい。空閑遊真です。」

 

「…ああ…

 

 

 

 

 

…よろしく頼む。」

 

 

 

 

 

 

三雲修

 

空閑遊真

 

そして、榎沢一華

 

 

 

3人との出会いにより、無機質な天才の未来が大きく動き出した。

 

 

 




各キャラからの印象&各キャラへの印象

諏訪洸太郎→化け物。
榎沢一華→???
宇井真登華→無自覚天然KY表情筋死んでる系女たらし。モテるんだ〜ふーん。別に怒ってませんけど?
米屋陽介→本気でバトろーや!
三雲修→前玉狛に来てましたよね?
空閑遊真→はじめまして。

諏訪洸太郎←タバコ。ちょっと怖い。
榎沢一華←オレのファン?正気か。
宇井真登華←後輩。チームメイト。なぜ怒る?
米屋陽介←クラスメイト。ランク戦は今度な。
三雲修←メガネ。
空閑遊真←駿に勝ったやつ。強い、白い、小さい。

これからも読んでいただけると嬉しいです!

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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