白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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遅くなりすいません。
投稿致します。


大規模侵攻 〜篇首〜

「…ギムレット。」

 

本部基地南東。

二宮隊とラービットの戦闘。

二宮の作り出したアステロイドとアステロイドの合成弾、徹甲弾(ギムレット)が、ラービットの装甲を削る。

体勢が崩れたラービットに犬飼がすかさずアステロイドを乱射。

ラービットは口をガッチリ閉じて弱点を守った。

 

「いや、ホントに他のトリオン兵とは別格ですね。」

 

「俺の合成弾がかなり効く。もう一度ギムレットで崩す。辻、援護しろ。犬飼は注意を引け。注意を引くだけでいい。近付きすぎるな。捕まったら終わりだぞ。」

 

「「了解…!」」

 

犬飼は間合いを取りつつ、アステロイドを乱射。

煩わしく思ったラービットは犬飼と距離を詰める。

 

「どわっ、あっぶな。」

 

さらに掴もうと伸ばした腕を伸びた弧月で弾かれる。

 

「ナイス辻ちゃん。」

 

 

その間に二宮の合成弾が完成する。

 

「ギムレット。」

 

放たれたトリオンの嵐。

ラービットはたまらず崩れる。

 

その隙を狙って、辻の弧月、犬飼のスコーピオンがラービットの口の装甲を切り飛ばした。

 

 

 

「…メテオラ。」

 

そのまま8つに分割された二宮のメテオラが、ラービットを今度こそ吹き飛ばした。

 

 

『こちら二宮隊、対象の沈黙を確認。…本部長…?』

 

 

──

 

「イコさんの旋空かなり効きますね。」

 

「せやな、あっちもそれを警戒してイコさんとの距離詰めたがってるしな。」

 

同時刻、本部基地南東、生駒隊。

生駒隊攻撃手、南沢海の言葉に水上はそう返した。

 

「任せといてくださいっ!俺のグラスホッパーでイチコロっスよ!」

 

南沢が元気よくそう言った。

 

「アホか。掴まれたら終わりやゆーとるやろ。マリオ、他の隊はどーなっとんの?」

 

水上はオペレーターである細井真織に尋ねた。

 

『風間隊、二宮隊、柿崎隊の綾瀬川クンと巴クンが新型と戦闘開始しとるわ。』

 

『りょーかい。どこも大丈夫そうやな、柿崎隊んとこもきよぽんおるし。』

 

そう言いながら水上はトリオンキューブを分割。

アステロイドを放った。

 

「あかんわ。硬すぎやろこいつ。」

 

「詰められたら不利やな。もしもし、隠岐くーん?」

 

『ハイハイ。他のトリオン兵は問題ないですよ。俺が見ときますんで。あ、逃げ遅れた猫さんおるやん。おいで〜。…あ〜…行ってもうた。』

 

『何遊んどんねん。手、空いたら手伝いーや。』

 

『りょーかい。』

 

伸ばされる大腕を生駒は弧月で受け流し、距離をとる。

 

「メテオラ…!」

 

水上は生駒が距離を取った瞬間に、メテオラで視界を塞ぐ。

 

 

「…旋空弧月。」

 

生駒の代名詞、生駒旋空。

伸びた弧月が、ラービットの腕を落とす。

 

「ナイスです、イコさん。」

 

水上はさらにメテオラで追撃をかける。

 

「嘘つき使わへんの?」

 

生駒が尋ねた。

 

「いや、トリオン兵相手にやったって意味無いでしょ…。…隙、見逃さんといて下さいよ。メテオラ…!」

 

さらに爆撃による追撃。

 

「海!」

 

「りょーかいッス!」

 

南沢のグラスホッパーで、生駒は近くの家屋の屋上に飛び乗る。

 

「旋空弧月。」

 

しかし、流石は新型。

視界の中にうっすら移った生駒の旋空を間一髪で躱す。

 

 

 

「…ええ釣りですわ、イコさん。」

 

銃声1発。

 

隠岐の放ったイーグレットがラービットの口を撃ち抜いた。

 

 

──

 

「数が増えたな。ここは引いた方がいい。」

 

「でも、ここを通したら千佳達が…!」

同時刻。

基地のすぐ南西。

玉狛所属のB級隊員、三雲修は数が増えたトリオン兵を相手にしていた。

レプリカの言葉に、修はそう返した。

 

「B級は全員合流せよとの指示が出ている。1箇所ずつの各個撃破に切り替えたらしい。確かにB級単体では新型に捕まる可能性が高い。」

 

「1箇所ずつ…?!じゃあその間他の場所は…?!千佳達はどうなるんだ?!」

 

「トリオン兵の排除は避難の進んでいない箇所が優先される。避難の進んでいる千佳達は後回しにされると思われる。」

 

「そんな…!」

 

その時、近くの建物が壊される。

 

そこから現れたのは新型トリオン兵、ラービットだった。

 

「っ…新型…!」

 

振るわれた大きな腕。

レイガストのシールドモードで受け止めるが、あまりの衝撃に押し倒される。

 

 

『強』印(ブースト)五重(クインティ)。」

 

 

その瞬間、横からのとんでもない衝撃で、ラービットは吹き飛ばされる。

ブラックトリガーを身にまとった遊真が立っていた。

 

「空閑!」

 

「こいつかってーな。」

 

「お前…ブラックトリガーは使うなって言ったろ!ぼくや林道支部長じゃ庇いきれなくなるぞ!」

 

修はブラックトリガーを使った遊真に詰寄る。

 

「けどこのままじゃチカがやばいんだろ?」

 

「!」

 

「出し惜しみしてる場合じゃない。一気に片付けるぞ。」

 

そう言った瞬間、銃撃が遊真を襲う。

 

「!」

 

「命中した!」

 

「やっぱこいつボーダーじゃねえぞ!人型近界民だ!」

 

『本部、こちら茶野隊!人型近界民と交戦中!』

 

B級19位茶野隊。

遊真を撃ったのは茶野隊の2人だった。

遊真の事を敵だと思っているようだ。

 

「そこのメガネ!早く逃げろ!」

 

「なっ…違…」

 

その時、茶野隊の横に手負いのラービットが迫る。

 

「しまった!新型?!」

 

すぐに銃を向けるが、茶野隊の藤沢がラービットに捕まってしまった。

 

 

しかし、そこに弾幕が降り注ぐ。

 

 

「…目標沈黙!」

 

「あ、嵐山さん…!」

 

「三雲くん!無事か?!」

 

そこに現れたのは嵐山隊、嵐山、時枝、木虎の3人だった。

茶野隊を説得するとこちらに降りてくる。

 

『本部!新型を一体討伐した!…本部…?』

 

繋がらない通信を不思議に思い本部に目を向ける。

 

 

 

 

…そこには爆撃型トリオン兵、イルガーが本部に迫っていた。

 

 

 

──

 

「爆撃型トリオン兵接近!」

 

「砲台全門撃ちまくれ!」

 

ボーダー本部通信司令室。

爆撃型トリオン兵、『イルガー』の接近に、鬼怒田は声を荒らげた。

 

「一体撃墜!もう一体が来ます!」

 

「衝撃に備えろ…!」

 

忍田の言葉の直後。

 

イルガーが本部基地に衝突。

大爆発を起こした。

 

 

 

…しかし、本部基地は無傷。

 

「ふぅ…この間の外壁ぶち抜き事故以降、装甲の強化にトリオンを使って正解だったわい。」

 

「第二波、来ます!3体です!」

 

「装甲の耐久度は?!」

 

忍田が鬼怒田に尋ねた。

 

「後1発までは何とかもたせる!」

 

「一般職員はシェルタールームに退避!迎撃砲台に限界までトリオンを回せ!砲撃を集中!1体だけでいい、確実に撃墜しろ!」

 

「!…いや、1体だけでは…」

 

根付がそう呟いたと同時にイルガーが1体撃墜される。

 

「1体撃墜確認!残り2体…!」

 

「忍田本部長!2発は保証せんぞ!」

 

「…問題ない。

 

 

…残りは1体だ。」

 

 

 

──

 

本部基地屋上からグラスホッパーを使って飛び上がる影が1つ。

 

そのまま、弧月を2本抜き、クロスさせ、イルガーを斬り裂いた。

 

 

 

『太刀川…!!』

 

NO.1攻撃手太刀川慶。

太刀川の放った旋空で、イルガーは1体撃墜された。

 

──

 

「通信繋がらんと思ったら…えっぐ。さすがやな、太刀川さん。」

 

基地のすぐ南東。

ちょうど上空で撃墜されたイルガーを見て、水上が呟いた。

 

「隠岐、海…グラスホッパー貸しーや…!」

 

それを見ていた生駒は瞳の奥を輝かせる。

 

「あらー、火ぃ着いちゃいました?」

 

そう言いながら隠岐はグラスホッパーを展開。

 

「ワクワクして来たッス!」

 

南沢も上空に向けて、グラスホッパーを展開した。

生駒はそれに足を乗せ飛び上がる。

 

 

 

 

 

「…旋空弧月…!」

 

 

──

 

「もう1体が来ます!」

 

「衝撃に備えろ…!」

 

その瞬間、イルガーは真っ二つに両断された。

 

 

 

モニターにドアップで映ったのはNO.6攻撃手、生駒達人だった。

 

「生駒…!」

 

「おお…!太刀川…!生駒…!」

 

「…何故カメラ目線…?」

 

カメラ目線の生駒を見て根付が呟いた。

 

「後続は?」

 

「ありません!」

 

「よし…今のうちに外壁の強化を。次に警戒しろ。」

 

そう言うと今度は太刀川に通信を繋ぐ。

 

『慶、お前の相手は新型だ。切れるだけ切ってこい。』

 

『了解。』

 

『生駒隊は二宮隊と合流。南東の守備を任せる。指揮は二宮が執れ。』

 

『『了解。』』

 

「本部長、南東は新型が多い。大丈夫なんですか?」

 

根付が尋ねた。

 

「問題ない。二宮隊、生駒隊はそれぞれ新型を討伐している。それに…

 

 

 

 

 

 

…南東にはあの男がいる。」

 

 

──

 

「…なんでお前がここにいるんだ?諏訪隊は東を担当してるんじゃなかったか?諏訪さんは捕まったって聞いたぞ?」

 

その質問にオレに覆い被さる少女は笑みを見せる。

後ろには先程まで戦っていたラービットが穴だらけで転がっていた。

 

「諏訪さん捕まったんだ。…ウケる。」

 

「こんなことしてる場合じゃないだろ…どいてくれ…榎沢。」

 

その質問に、榎沢はさらに微笑む。

 

「それはこっちのセリフだよ。…なんで手…抜いてるの?出し惜しみしてる場合じゃないでしょ…?チームメイトも緊急脱出しちゃったじゃん。」

 

「…何を言ってる。…オレは…」

 

「あたしは知ってるよ。綾瀬川センパイはこんなもんじゃないって。…もしかして怖いの…?みんなに怖がられるのが。」

 

「…っ…何言って…」

 

言いかけたところで、榎沢はさらに身体を密着させる。

そしてオレの胸に耳を当てた。

 

「あたしは怖がったりしない。あたしだったら綾瀬川センパイに合わせられる。あたしだけが理解してあげられる。

 

 

 

 

…ねえ、柿崎隊やめよーよ。あたしと隊組も?」




めちゃくちゃ迷ってることがあるんですけど…アフトクラトル側にオリキャラ出そうかなって。

でもそうすると結構矛盾点とかも出てきそうで怖くて…


反対意見も多そうw


皆さんどう思います…?


感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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