前の話でちらっとしたオリ敵ですが、多分出さない方向で行くと思います。
まあ矛盾点とか、原作キャラとの兼ね合いも考えて。
ボーダー本部司令室
「城戸さん…1つ確認しておきたい。」
三雲修、木虎藍にC級部隊の援護を任せた後、忍田真史は城戸に向き直る。
「…何をだ…?」
「城戸さんの直属の部下…綾瀬川清澄について。今回彼の指揮権は誰にある…?」
「…無論…私だ。」
「どこまで彼を使うつもりなんだ?規模によっては出し惜しみしている場合ではない。柿崎隊の巴隊員が緊急脱出した。…彼は同じ隊の隊員が緊急脱出しても本気を出していない。」
その言葉に城戸は目を閉じる。
「…分かった。清澄…いや…
…綾瀬川の指揮権は忍田くん…君に任せる。」
──
「所詮お前は失敗作。
あそこを出る時。
あたしはそう告げられた。
当たり前じゃん。
あたしが綾瀬川センパイに及ぶわけない。
あんなにも無機質で…
あんなにも美しいのだから。
──
「ダメだよ…綾瀬川センパイ。最高傑作の綾瀬川センパイがそんなに弱くちゃ。」
「!…榎沢、お前…まさか…」
「あたしは強くて無機質な綾瀬川センパイが大好きなんだから…。」
うっとりと笑みを浮かべながら榎沢はそう言った。
近くの建物が壊れる。
オレの嫌な予感は的中する。
そこに現れたのはラービットだった。
「…おい、来たぞ。新型だ。退くかそいつを片付けてくれ…。」
「退いてどうするの?二宮隊と生駒隊が来るまでのらりくらりやり過ごす?」
「さっきみたいにお前が蜂の巣にしてくれると助かるんだけどな…。」
「…ふーん。本気でやる気ないんだ?」
そう言うと榎沢はオレの上から離れる。
ラービットはこちらに気付くと普通のトリオン兵とは比にならない速度で襲いかかってきた。
榎沢はラービットを一瞥するとこちらに視線を向ける。
そして静かに微笑んだ。
「これはあんまりやりたく無かったけど…綾瀬川センパイが悪いんだよ…?」
意味が分からない。
この女は一体何を言ってるのか。
「ふふ…
…トリガーOFF。」
「!」
──
分かってる。
こんな事してもきっと綾瀬川センパイはあたしを助けない。
相手はあの白い部屋の最高傑作。
あたしなんてただの道具の1つ。
死のうが壊れようが関係ない。
だからきっと綾瀬川センパイはあたしの事を見殺しにする。
迫り来るラービット。
あたしは振り返り綾瀬川センパイに笑みを向ける。
「…さて、どうするのかなー?綾瀬川センパイ♡」
──刹那、あたしは浮遊感に襲われる。
気付くとあたしは、ラービットの真上を飛んでいた。
顔をあげると、そこには綾瀬川センパイの顔がすぐ近くに。
あたしは綾瀬川センパイに抱き抱えられていた。
ラービットは急所を的確に切り裂かれ、その場に崩れた。
「馬鹿な真似はやめて早く換装し直せ。」
ああ、この目だ。
この無機質な瞳があたしは大好きなんだ。
でも…
「なんで…?なんであたしを助けたの…?あの人の道具のくせに。あたしだって…「その件を含めて」っ!?」
「お前には聞きたいことがある。…それに…オレはボーダー隊員だからな。」
酷く冷たい目だ。
そんな事、そんな目で言うことじゃない。
「早く換装してくれ…。」
「綾瀬川センパイ…。」
あたしの呼び掛けに綾瀬川センパイはこちらに無機質な目を向けた。
そんな綾瀬川センパイの胸にあたしは顔を埋める。
「もうちょっとこのままじゃダメ?」
「お前な…。」
──
『綾瀬川くん、聞こえるか?忍田だ。』
『…聞こえてますよ。』
『城戸司令より、君の指揮権を私が預かった。』
『…了解。俺は何をすれば?』
『君には東率いる南部のB級連合に合流してもらう予定だったが…君の位置的に南東部、二宮指揮の二宮隊と生駒隊の合同部隊に合流してくれ。』
『…諏訪隊の榎沢と一緒なんですが彼女はどうします?』
『…何故諏訪隊がそこにいるんだ?』
『オレに聞かれても困ります。』
『…諏訪隊の堤、笹森は風間隊が取り戻した諏訪のトリオンキューブを持って本部に帰還している…仕方あるまい、君と一緒に二宮隊、生駒隊と合流してくれ。』
『了解。』
『綾瀬川くん…
…出し惜しみする必要は無い。…新型を蹴散らせ。』
その言葉を聞いて綾瀬川は通信を切る。
「上からの命令だ、榎沢。新型を蹴散らせ…だと。…足引っ張るなよ。」
「ふふ、引っ張るわけないじゃん。綾瀬川センパイに合わせられるのはあたしだけなんだから…!」
本部基地南東部。
…白い部屋の怪物達が解き放たれた。
──
「ひゃー、えぐい数やな…。新型だけ相手してたらどんどん市街地に流れ込むで…。」
生駒隊隊長、生駒達人は崩れた家屋の瓦礫の上でトリオン兵の群れを見渡す。
「俺、犬飼、生駒、水上は新型を、辻、南沢、隠岐には雑魚の掃除を任せる。」
生駒隊と合流したのはB級2位二宮隊。
南東のB級合同部隊…と言っても、二宮隊と生駒隊だけだが、その合同部隊の指揮を任された二宮隊隊長の二宮匡貴は部下と生駒隊にそう指示を出した。
「近距離戦闘は不利だ。隠岐は状況に応じてこちらの援護をしろ。」
『りょーかいです。』
隠岐との事通信を切ると、二宮は目の前の敵に視線を向ける。
「合成弾で崩す。犬飼と水上は援護しろ。最後はお前に任せるぞ、生駒。」
「犬飼了解。」
「あー、コホン…生駒、了解。…なんかやる気出てきたわ。」
「お気楽で良かったですわ。…水上、りょーかい。」
そう言いながら水上は手の上にトリオンキューブを作り出す。
「って言っても俺のトリオンじゃ装甲壊せへんなぁ…。」
「足止め足止め。少しでも新型の気を引けば後は二宮さんとイコさんが何とかしてくれるよ。」
諦めたように言った水上に犬飼はそう言った。
「…せやな。アステロイド!」
水上の放ったアステロイドに、ラービットは水上に視線を向けた。
「ええで、こっち来いや。」
水上は挑発するとさらにトリオンキューブを分割。
アステロイドを放つ。
煩わしく思ったラービットは水上に狙いを定めた。
その瞬間、ラービットは口をガッチリ閉じて手の装甲で口を守る。
「あれ?バレてるや。」
死角からの犬飼のアステロイド。
いち早く察知したラービットはそれを防いだ。
「やっぱり一筋縄じゃいかないねー。」
「まあある程度稼げれば充分やろ。」
そう言って水上は視線を射手の王に向けた。
「ギムレット。」
二宮のギムレットがラービットに襲いかかる。
…しかし、ラービットは装甲で受けるでもなく、飛び退いた。
「やはり厄介だな。学習している。…だが…」
「読めてるで。さすがは二宮さんやな。
…旋空弧月。」
飛び退いた先。
生駒の旋空がラービットを切り裂いた。
「まずは1体やな。まだ出てくるんか?」
「何体来ようが関係ない。…蹴散らすぞ。」
二宮はそう言って歩き出す。
「さっすがイコさん!」
「お疲れ様です。」
そこに南沢と辻が寄ってくる。
「こっちは大方片付きました。一応隠岐くんが見張ってくれてます。」
「分かった。」
『本部、こちら二宮。新型を1体駆除した。トリオン兵を片付けながら…』
その瞬間。
南沢、辻の背後に黒いゲートが現れる。
現れたのは紫色と青色。
先程とは色の違うラービットだった。
「海!」
「辻ちゃん!」
2体の奇襲に、南沢、辻は弧月で大きな腕を受け止めながら下がる。
「どっひゃー、まじヤバいっス!」
「問題ありません。」
『南東、色の違う新型2体と遭遇。交戦開始する。』
紫色のラービットはじっくりとこちらを観察するように首を動かす。
そして地面に手を付いた。
その瞬間、南沢の体は地面からの未知の攻撃に貫かれた。
「なっ…?!」
その間に青色のラービットが南沢を捕らえようと、大腕を伸ばした。
「…旋空弧月。」
遠くから放たれた旋空。
その旋空は青色のラービットの腕を吹き飛ばす。
「うわぁ、2体もいるよ、綾瀬川センパイ。」
「しかも色が違うな。」
そこに現れたのは柿崎隊万能手、綾瀬川と諏訪隊銃手、榎沢だった。
『綾瀬川、榎沢現着した。
…処理を開始する。』
各キャラからの印象&各キャラへの印象
忍田真史→優秀な万能手。
榎沢一華→崇拝。
忍田真史←この場限りの上官。
榎沢一華←警戒。
ボーダー側が戦力過多な気もするけどよく考えたらアフト側ってブラックトリガー4本あるんだよな…。
その辺はうさぎちゃん(ラービット)に補ってもらおうと思います。
感想、評価等お待ちしております。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。