ちょっと忙しくて…。
なるべく早く出せるようにしますんで何卒。
数分前。
『清澄、大丈夫か…?』
南部でトリオン兵を駆逐していた柿崎が綾瀬川に通信を入れる。
『…怒ってくれていいんですよ。オレが手を抜いてたから虎太郎は落ちたんだ。』
『…それは全部終わってからだな。今はお前が心配だ。』
『…問題ありません。諏訪隊の榎沢と一緒に南東部の二宮隊、生駒隊の合同部隊と合流することになりました。真登華、合流するまでの索敵頼めるか?』
『…』
『…おい、真登『今のところ反応ありません。』』
宇井は食い気味に答えた。
『あ、ああ。助かる。』
『…ほら、早く二宮さん達と合流してくださーい。』
『…悪かったから怒らないでくれ…。もう出し惜しみはしない。』
『別に怒ってませんよ?チームメイトが緊急脱出したって言うのにほかの隊の女の子とイチャイチャしてたことなんて別に?別に怒ってませんけど?』
宇井がキーボードを乱暴に叩く音が聞こえる。
『お、おい真登華、清澄だってなにか事情が…』
『へー、虎太郎が落ちて、市街地が危ない中榎沢さんとイチャイチャする事情かー、それは気になるなー。』
『うっ…。』
綾瀬川を庇おうとした柿崎も宇井の言葉に黙ってしまう。
『その…すまん。』
『だーかーらー…
…別に怒ってませんよー?』
作戦室では笑みを浮かべながらそう言う真登華。
隣にいた巴は思わず後退る。
『真登華…その辺にしてやれ。その話は全部終わってからだ。こっちも新型が出やがった。』
『…りょーかい。』
柿崎の言葉に宇井は渋々と言ったように納得する。
『清澄は二宮隊、生駒隊との合流を急げ。』
『…了解。』
そう言って綾瀬川は通信を切った。
──
…今度飯でも奢ろう…。
通信を切ったオレは走りながらそんなことを考えていた。
「綾瀬川センパイ?だいじょーぶ?」
「…問題ない。…見えたぞ。」
「ん、りょーかい。って…あれまずいんじゃない?」
地面からの未知の攻撃。
生駒隊の南沢が貫かれる。
「そうだな…
…旋空弧月。」
──
間一髪。
南沢を捕らえようとしたラービットの腕を切り飛ばしたのは、柿崎隊万能手、綾瀬川だった。
後ろには諏訪隊銃手、榎沢も控えている。
「た、助かったッス…。」
そう言い残して南沢は緊急脱出する。
「きよぽんやん。それに…誰や?」
「どーも初めまして。綾瀬川隊銃手の榎沢一華でーす。」
生駒の質問に榎沢はそう自己紹介する。
「綾瀬川隊?」
二宮が眉をひそめる。
「あー、諏訪隊銃手の榎沢です。…忍田本部長の命令で南東部に合流することになりました。…まずは新型を片付けます。」
そう言って綾瀬川は弧月を構え、新型に歩み寄る。
「榎沢、紫の方は地面からの攻撃がある、警戒しろ。」
「オッケー。青色も何かあるのかな?」
「色ごとに個体差があるんだろうな。」
そう言いながら綾瀬川、榎沢は前に躍り出る。
…そして綾瀬川は踏み込み1回。
ラービットとの距離を一気に詰めた。
そのまま口目掛けて弧月を振る。
「ちっ、さすがに別格か。」
ギリギリで反応。
ラービットは後ろに避ける。
そして腕の輪郭を歪ませ、地面に着いた。
「…遅いな。」
いつの間にか弧月を振った綾瀬川。
ラービットがそれを認識した頃には、綾瀬川の放った旋空がラービットを上半身と下半身に両断していた。
「うわっ、センパイ、こいつ空飛ぶよ。」
トリオンを吹き出しながら空に飛び上がった青色のラービットを見て、榎沢は興奮気味にそう言った。
そして榎沢もグラスホッパーで空に飛び上がる。
その瞬間、青色のラービットの口が光り輝く。
「あー、そう言う感じ?」
そう言いながら榎沢は後ろを一瞥。
グラスホッパーで少し右にズレる。
そして、ラービットの口からレーザーが放たれた瞬間にもう1つ展開したグラスホッパーで空に飛び上がる。
放たれたレーザーは榎沢を通り抜け、後ろの大型トリオン兵に命中した。
そしてハンドガンを2丁、ラービットに向ける。
放たれたハウンドとアステロイドのフルアタック。
高いトリオン能力を誇る榎沢のフルアタックはラービットの装甲を傷つける。
「アステロイド+アステロイド…
…ギムレット。」
「さすがセンパイ♡」
後ろから綾瀬川の援護射撃。
レーザーを放とうとしたラービットは綾瀬川に視線を向ける。
その隙をついて榎沢はグラスホッパーで空中でラービットに急接近。
口の中にハンドガンを突っ込んだ。
「ばいばーい。」
至近距離のアステロイドにラービットの顔は穴だらけにされた。
『こちら綾瀬川。色の違う新型を2体駆除した。紫色の新型は地面を伝う、モールクローのような攻撃を、青色はトリオンを噴射して飛ぶ。口からレーザーも出してました。』
綾瀬川は淡々と忍田に報告をする。
「速…今のきよぽんの弧月の振り見えました?二宮さん。俺見えへんかったんやけど。」
「あの子のトリオンも二宮さん並みじゃないですか?」
生駒、犬飼が冷や汗を浮かべながら二宮に話した。
「…綾瀬川と…榎沢、だったか。南東部の指揮は俺が執る。ここの担当になった以上俺の指揮に従ってもらう。」
「うわー、偉そうだなー。あたし綾瀬川センパイ以外に従う気ないから。」
「あ?」
二宮は榎沢を睨みつける。
「不服か?」
「うん。綾瀬川センパイが指揮執った方が絶対いいよ。」
「榎沢。二宮さんの指示に従え。」
喧嘩腰で二宮に突っかかる榎沢に綾瀬川はそう告げる。
「えー…。」
「オレの指示には従うんだろ?命令だ。二宮さんの指示に従え。」
「はぁ…仕方なくだからねー。」
「なぁ、きよぽん。その可愛い子…
…きよぽんの彼女なん?」
そんな中なんとも空気を読まない質問が生駒の口から放たれた。
「いや、空気読んでくださいよ、イコさん。」
水上がツッコミをいれる。
「誰だか知らないけど…」
榎沢は生駒に近づきながら話す。
「分かってるじゃん!あたしは綾瀬川センパイの彼女だよ!」
「違います。」
「やっぱりそうや!きよぽんの裏切り者ぉ!!」
生駒はその場で泣き崩れる。
「うわっ、イコさんマジ泣きやん。」
「違うって言ってるでしょ…。」
否定する綾瀬川に榎沢は頬を膨らませた。
「アハハ、緊張感ないなぁ…。辻ちゃんも相変わらずだし。」
犬飼がそう言いながら笑う。
ちなみに辻は女子が現れたことにより犬飼の後ろに隠れている。
「ち、ちなみにイコさんの方がきよぽんより旋空長いで?ゴーグルだってあるし…「あはは、興味なーい。」」
「秒殺やん。」
生駒はさらに血の涙を流す。
「くだらない話は後にしろ。トリオン兵はまだいるぞ。隠岐は離れた位置で援護しろ。辻は隠岐を守れ。」
「りょーかいです。」
「辻、了解。」
そう言って隠岐、辻は離れる。
「他は各自トリオン兵を蹴散らせ。
…トリオン兵を市街地に1歩たりとも入れるな。…行くぞ。」
怪物2人を交えた南東のB級合同部隊は南東部の市街地を守るべく動き出した。
──
本部基地南西部
A級5位嵐山隊の木虎藍が、ラービットにより捕獲されてしまった。
絶体絶命のピンチ。
そこに駆けつけたのは、ボーダー最強の部隊、玉狛第1だった。
「南東で戦闘中の綾瀬川からの情報だ。色ごとに性能が違うらしい。」
玉狛第1の完璧万能手、木崎レイジは烏丸京介、小南桐絵にそう告げる。
「なるほど、じゃあこの青いのは砲撃タイプね。…黄色は?」
「さぁな。だがそのうち分かる。」
そう言って玉狛の3人はC級、後輩である三雲修と雨取千佳を守るべくラービットの前に立ち塞がった。
──
「あ…。」
感知する。
榎沢は南部に視線を向ける。
「どうした?」
綾瀬川が尋ねた。
「うわ、どうしよう。そっちだけじゃないや…。」
諏訪隊銃手、榎沢一華の持つサイドエフェクトは「超直感」。
簡単に言えば、勘が良かった。
日常生活の何気ない事から危機察知まで。
百発百中の勘を持つ榎沢。
その榎沢が足を止めて空に目を向けた。
「またー?もう…新型だけで充分だっての。」
ボーダー基地南西部、南部、東部。
『ラッド』によるゲートが開いた。
『転送完了…
…作戦開始です。』
各キャラからの印象&各キャラへの印象
柿崎国治→信頼出来る部下。
宇井真登華→別に怒ってませんけど?怒ってないけど任務中にほかの女の子とイチャイチャするのはどうかなーって思っただけです。だから怒ってませんよ?なんで謝るんですか?
柿崎国治←隊長。信頼出来る先輩。
宇井真登華←いや、本当に勘弁してください。すいません。
榎沢一華サイドエフェクト
「超直感」
ランクはS(超感覚)
勘がいい。
おそらくアマトリチャーナの上位互換。
感想、評価等お待ちしております!
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。