本部基地南部
ランバネインVS東率いるB級連合&A級の3人+榎沢の戦闘は火力差に反してランバネインが押されていた。
統率の取れた射撃、その合間を縫って攻撃手による奇襲も加わる。
だが、
(何より厄介なのは単身でこちらにやって来た銃使いの少女…!)
ランバネインはガトリング砲を狂ったような笑顔で乱射する榎沢を見て、顔を曇らせる。
(おそらく敵の中では一番の火力…!出来ればあの少女から先に落としたい。だが…)
視線を新たに現れたA級の3人に移した。
「…ハッハッハ!面白い…!!」
そう言うとランバネインはさらに飛び上がる。
「「ハウンド!」」
榎沢と出水の声が被る。
出水と榎沢のPDWからハウンドが放たれ、ランバネインを襲う。
『よう、やっぱすげえトリオンだな…。榎沢ちゃんって言ったか?』
出水が内部通信で榎沢に通信を入れる。
『どーも。何?…てかあなたがハウンド使えるならあたしはいらないね。』
そう言いながら榎沢はガトリング砲に切り替える。
『合わせてヤツを撃ち落とそう。ヤツの飛行能力を削ぐんだ。落ちりゃ米屋、緑川、照屋ちゃんの餌になる。連携してヤツを削るんだ。』
『うーん…
…ヤダ。』
そう言うと榎沢はハンドガンに持ち変えるとグラスホッパーを複数展開。
飛び上がったランバネイン目掛けてジャンプした。
『おい!』
『連携したいならあたしに合わせなよ。』
ランバネインは背中の死角から砲撃を放つ。
「っと…やっぱり死角から。今日もあたしの勘は絶好調だね。」
「!」
虚を突いた砲撃を躱されランバネインは目を見開く。
「ほ〜ら!落ちちゃえっ!」
繰り出される射撃を少ない動きで避けながら、榎沢はアステロイドを乱射。
徐々にランバネインに接近する。
(っ…!こうも間合いを詰められてはやりにくいな…。降りれば白兵に囲まれる…。ならば…!)
ランバネインは羽からトリオンを噴射。
榎沢と距離をとる。
『出水!そっち行ったぞ!』
「空中戦の無いこちらの火兵を落とすとしよう…!」
「けっ…俺かよ…!」
出水はトリオンキューブを構える。
「バイパー…!」
「エスクード…!」
出水ともう1人の声が被る。
それと同時に地面から現れた盾がランバネインの視界を塞ぐ。
そしてバイパーはそれを避けるように曲がると、死角からランバネイン目掛けて襲いかかった。
「ぬぅ…!」
ランバネインはそれをシールドで受ける。
「助かったぜ、ザキさん。」
エスクードを展開した張本人、柿崎隊隊長、柿崎国治に出水は話しかける。
「A級のお前らばっかに頼りきってられないからな。…来るぞ。援護する。好きに動け。」
そう言いながら柿崎はレイガストを構えた。
シュドッ…シュドッ…
そんな音ともに弧を描くように空に弾が打ち上がる。
『うわ、いずみんセンパイやばい!えのさわセンパイがメテオラ撃ったよ!逃げて逃げて!』
緑川の通信に出水は冷や汗をうかべる。
「あの野郎…!」
それと同時にメテオラは地面に着弾。
土煙を割くように榎沢が飛び込んできた。
PDWを構えた榎沢は笑みを浮かべながらランバネインに襲いかかる。
「あのな…!連携って知らねえのかお前!」
「知らないよ。あたしがこいつを殺せばいいだけでしょ。」
そう言いながら、榎沢はグラスホッパーを展開。
(っ…またも空中か…!)
しかしグラスホッパーは後退ったランバネインの足元に。
「!?」
空に弾かれたランバネインに榎沢のハウンドが刺さる。
「ぐぅ…!」
『おい、あんまり勝手なことすると…』
『いいじゃないか。』
!
その通信は東から。
『現状榎沢の機動力と火力の合わせ技がやつを追い詰めてる。俺たちは援護に回ろう。』
『…本気っすか?』
『ああ。柿崎はエスクードで護りと死角を作れ。緑川、米屋、照屋、奥寺は地上戦での白兵として、来馬と出水は榎沢に当てないように援護しろ、隙を見て俺と荒船が撃つ。ここが天王山だ。
…勝負を決めるぞ。』
ボーダートップの知将、東春秋は不敵な笑みを浮かべた。
──
本部基地東部
「散々言ってんだろーが猿ども。てめえらの雑魚トリガーじゃ俺は倒せねえんだよ。」
「すいません、先に落ちます。」
そう言う歌川のトリオン体に亀裂が入る。
そのまま光となって空に打ち上がった。
『ヤバいですよ、二宮さん。』
水上は二宮に通信を入れた。
二宮を含むB級合同が交戦を始めて十数分。
数の有利に反して防戦一報。
犬飼、歌川が緊急脱出。
数はじわじわ減っていく。
『氷見、解析班はどうだ?』
『十分なデータは取れました。問題ないかと。それに菊地原くんをここで失う訳には行きません。』
『…そうか。
…引き時だ。撤収するぞ、水上、菊地原。』
『はぁ…ほんっとにムカつくな。なんでこんなムカつくヤツから逃げなきゃいけないの。』
『やつのトリガーの解析が最優先だ。解析するまでは駒として浮かせる。つべこべ言わずに引け。』
『…了解。』
『りょーかい。』
そう言うと二宮、菊地原、水上が消える。
「!…はっ、なんだよ。怖気付いて逃げやがったか。」
『エネドラ、撤収しろ。』
『ああ?』
通信の主はアフトクラトルの遠征部隊隊長、ハイレイン。
『何馬鹿なこと言ってやがる。』
『相手はお前の
…金の雛鳥はヴィザとヒュースが回収する。』
──
本部基地南西
強者2人の様子見と言った膠着状態が続く。
「…小南、下がれ。」
綾瀬川はただ一言。
そう言って息を吸い弧月を構えた。
「はぁ?ここで私が引くわけ?ここはあんたと私の2人で…」
「そうですな。引くのが賢明だ、お嬢さん。」
その言葉は鉛のように重圧として小南に襲いかかる。
「!?」
感じたことの無いプレッシャー。
小南は冷や汗を浮かべる。
「あんた…。強いな。」
「いやはや、私などただの老いぼれ。あなたのような戦士の相手が務まるか…どうか。」
綾瀬川の言葉にヴィザはそう返すと、杖を持つ手に力を込める。
刹那、綾瀬川とヴィザの弧月と杖が合わさった。
「やはり重い。相当な手練だ。」
「…」
綾瀬川は何も言わずに弧月を押す力を強める。
少しの競り合いのあと、ヴィザは後ろに飛び退く。
「だいぶ深い底があると見える。いやはや、だから戦いは面白い。」
ヴィザは不敵な笑みを見せる。
「ここで使うつもりはありませんでしたが…我々の目的は雛鳥の回収。その目的を遂げる上であなたは間違いなく一番の支障となる。玄界の強き戦士よ。小手調べはここまでです。」
そう言うとヴィザは杖を前に突き出した。
「!、小南。」
「はぁ?!ちょ…何すんのよ?!」
綾瀬川は暴れる小南を抱き抱えて飛び退く。
「
その言葉と共に杖を中心に円が広がる。
その円には1つの凶刃が付いていた。
そしてそれが通り抜けた場所は無慈悲に切断される。
「ちっ…ブラックトリガーか…。」
「何よ…これ…。」
「敵のブラックトリガーだろ。」
綾瀬川はそう言いながら崩れる瓦礫を避ける。
「…どこまで逃げる気?…てか降ろしなさいよ。」
小南は頬を朱に染めながらそう言った。
「…あのブラックトリガー使いは強い。
…お前を庇いつつ戦う余裕がなそうだ。」
あの時と同じ無機質な瞳。
小南は息を飲む。
「…私じゃ…足手まといって訳?」
「そうだ。」
「!…そう…。分かったわ。」
小南はそれだけ言って黙る。
「私はとりまるの援護に行く。修と千佳が心配だもの。」
「分かった。…下ろすぞ。」
少し離れた位置に小南を下ろす。
「でも…どう戦う気?いくらあんたでも…ブラックトリガー相手は…」
言いかけて小南は辞める。
綾瀬川がトリガーを解除したからだ。
「あんた…何して…」
「言うだろ?目には目を…ってな。」
懐から取り出したそれを綾瀬川は前に突き出す。
黒のフォルムに緑のライン。
かつて自分と同じ玉狛の隊員が使っていたもの。
「あんた…それ…。」
「…風刃、起動。」
淡々と、そしてただ無機質に怪物はそう告げる。
「…あんたはオレを負けさせてくれるのか…?」
あとがき書いて欲しい事募集しますw
ネタをくれ…!
感想、評価等お待ちしております!
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。