白い部屋の最高傑作、ボーダーにて   作:齏琥梦

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えへへ。
遅くなってすいません。
お久しぶりです。

お待たせしました。
投稿致します。

ようやく落ち着いたんで投稿ペースは復活する模様。
2、3日に1話くらい??
書き悩めばちょっと落ちるかも。
わかって貰いたいのはモチベはまじでチョモランマなんですよ。

忙しい…!(切実)


大規模侵攻 〜転変〜

ボーダー本部基地通路。

 

そこの通気口から何者かが侵入する。

 

『エネドラ。俺は撤退しろと言ったはずだが?それに基地への侵入は命令していない。』

 

『てめえのやり方はまどろっこしいんだよ、ハイレイン。撤退だあ?舐めてんのか?俺のトリガーを解析したところで猿共の雑魚トリガーで俺に勝てるはずねえだろ。…あ?』

 

エネドラは視線を前に向ける。

 

『どうした?エネドラ。』

 

『なんもねーよ。…俺は俺の好きにやらせてもらうぜ。』

 

それだけ言うとエネドラは通信を切った。

 

 

「対象捕捉。やっぱり基地の中入って来ようとしてましたわ。…っても…ギリギリ侵入防げなかったんやけど。」

 

「こいつが例のブラックトリガーか。頭の悪そうな奴だな。」

 

「どうします?中で戦うんです?」

 

「今更追い出そうったって無理だろ。」

 

予測したように通気口の前で待ち構えていたのは生駒隊射手の水上と諏訪隊の諏訪、堤、笹森の4人だった。

 

「ああ?猿風情が…

 

 

…誰にものを言ってやがる!」

 

繰り出されるブラックトリガー、「泥の王(ボルボロス)」。

広範囲の攻撃が4人を襲う。

 

「っと…!」

 

4人はその場から飛び退くと走り出す。

 

「んだよあいつ。めちゃくちゃ怒ってんじゃねえか。」

 

諏訪は悪態を吐きながら走る。

 

「いやいや、諏訪さんが挑発するからやろ…。俺らはあいつみたいに無敵やないんで下手に攻撃喰らえないッスよ。…ん?無敵…。」

 

水上は考え込む。

 

「どうした?水上。っと…あぶねえ!」

 

「ちっ…猿共が。結局逃げ回るだけかよ…!」

 

エネドラはさらに手数を増やす。

 

「!」

 

諏訪の肩が切り裂かれる。

 

「やべえぞ水上。はえーとこ何とかしねえと避難がまだ完了してねえ。」

 

「…」

 

水上は少し考えたあと笑みを浮かべる。

 

「いいアイデア思いつきましたわ。」

 

『マリオ…

 

 

 

…ここまっすぐ走ったとこに訓練室あったよな?』

 

「!…なるほどな。さすが冴えてるじゃねえか…。」

 

諏訪も笑みを浮かべる。

 

「堤!先行って準備しとけ。あとは俺らが無事辿り着けるかだなァ…。」

 

諏訪はショットガンを構えながらエネドラに向き直る。

 

「それが問題やなぁ…。」

 

訓練室にさえ入ってしまえばこっちのもの。

 

水上は苦笑いを浮かべながらトリオンキューブを構える。

 

「まあ俺らがやられても二宮さんとかいますやん?」

 

「そういう問題じゃねえし二宮しかいねえよ。」

 

「そういや俺、この戦い始まる前にイコさんと将棋しとったんやった。終わったら続きやろ…。」

 

 

 

「おま、マジで死亡フラグやめろ…!」

 

 

 

──

 

本部基地南西連絡通路

 

「っ…開かない…。ダメです!ドアが開きません!」

 

連絡通路の開閉用のパネルを叩きながら修は烏丸に声をかける。

 

「えー!何それ?!どうなってんの?!」

 

そう声をあげたのはC級隊員、夏目なつめ 出穂いずほ。

 

『宇佐美先輩、これなんで開かないんですか?』

 

『とりまるくん?!ちょっと待っててくれる?!今手、離せない…!』

 

その声と共にキーボードを叩く音が聞こえる。

 

「そこは無理だ、京介、メガネくん。通信室も繋がらないんだ。…面倒なことになったぞ。」

 

「!…迅さん!それに空閑!」

 

そこに現れたのは玉狛の迅悠一、空閑遊真の2人だった。

 

「面倒な事って?」

 

烏丸が尋ねる。

 

「本部基地の内部に侵入者だ。…それもブラックトリガー。」

 

「!、基地の中に…ブラックトリガー?!」

 

修は声を上げる。

 

「ああ。通信室の職員は避難を始めてる。大丈夫、中には二宮さんも本部長もいる。でもこの通路は使えないから直接本部を目指してくれ。…ここは俺と遊真が片付ける。」

 

その言葉と共に迅は振り返り目を細める。

 

 

次の瞬間には、10以上に及ぶゲートが開かれ、そこから新型トリオン兵ラービットが現れる。

 

「!…新型がこんなに…!」

 

「大丈夫だ。行け、京介、メガネくん。」

 

その言葉の後に、修やC級を守るようにエスクードが展開される。

 

 

「そうよ!こっちは問題ないわ!私がいるんだから!…でりゃあぁぁ!!」

 

上から振り下ろされる大斧。

その斧は見事ラービットを切り砕く。

 

「小南先輩!」

 

「よう小南。ブラックトリガーはどうだった。」

 

「…悔しいけど私じゃまだ無理ね。綾瀬川に任せてきたわ。」

 

小南は悔しさ交じりにそう言った。

 

「まだ…だから!少しすれば私だって勝てるわよ!!」

 

「ハイハイ、わーかったよ。」

 

そう言う小南を迅はどうどうと宥める。

 

「迅、あんたはレイジさんの方に行きなさい。ここは私と遊真で受け持つから。どうせまた何か暗躍するつもりなんでしょ。」

 

「うむ。こいつらは俺とこなみセンパイでどうにかするよ。レプリカも付いてるしな。」

 

「それは助かるな。じゃあ任せたぜ、小南、遊真。」

 

 

そう言って未来を見据える実力派エリート、迅悠一は走り出す。

より良い未来のために。

 

──

 

本部基地南西部

 

「っ…!」

 

ヴィザは後ろに飛び退く。

 

綾瀬川はそれを追うように距離を詰める。

しかし、数歩手前で急停止。

そこを星の杖のブレードが通り抜ける。

通り抜けた瞬間にさらに切り込む。

まるでロッカーモーションのような動きでヴィザに風刃を振り下ろした。

 

「素晴らしい。まさか星の杖をこんなにも早く見切るとは。初見で星の杖を防いだのはあなたが初めてだ。」

 

そう言いながらヴィザは風刃を剣で受け止める。

 

「戦闘中にお喋りか?随分と呑気だな。」

 

綾瀬川はそう言いながら剣を弾くとヴィザの腹に蹴りを入れる。

 

「のらりくらりやり過ごす先程までのスタイルとは打って変わって攻撃的なスタイル。どう言う心の変化ですかな?」

 

ブレードが綾瀬川の首を目掛けて走る。

 

綾瀬川は1歩引いてそれを避けた。

 

「心の変化も何も無い。それが上からの命令だからだ。」

 

綾瀬川は目を細めて風刃を構えた。

 

「なるほど。あなた程の戦士が誰かの下に付いているのですか。」

 

「それはあんたもだろ。」

 

風刃と星の杖がまたしても交錯する。

 

 

 

 

──

 

「ここで何をしている。入隊式はもう始まるぞ。」

 

その言葉に目の前の少年は振り返る。

 

「ああ…。道に迷ったんだ。あんたも入隊式に出るのか?」

 

「…三輪秀次だ。…お前は?」

 

目の前の少年に俺はそう名乗った。

 

「…綾瀬川清澄。オレは中学1年生なんだが…あんたはいくつなんだ?」

 

「俺も同じだ。施設の場所は一通り覚えてる。遅れる前に行くぞ。」

 

そう言って振り返ると綾瀬川と名乗った少年は後ろから着いてきた。

 

「同期…ってことになるんだな。よろしく頼む…三輪。」

 

「…ああ。」

 

横目で見た綾瀬川の瞳はまるで何も映していないように空っぽだった。

 

 

 

 

「お前はなんでボーダーに入ったんだ?」

 

入隊して数日だった頃。

俺は綾瀬川にそう尋ねた。

 

「まあ色々な…。三輪はどうしてボーダーに入ったんだ?」

 

「…姉が近界民に殺された。」

 

そう切り出した俺に綾瀬川はその無機質な瞳を向けた。

 

「ただ1人の姉だった。…近界民を駆逐する。俺はその為にボーダーに入った。」

 

近界民の姿を想像するだけで怒りが込み上げてくる。

自然と拳を握る力が強まった。

 

「っ…すまない。お前に話しても仕方がないことだったな。」

 

「オレは母親を近界民に殺された。」

 

「!」

 

その言葉に俺は顔を上げる。

 

「ここはそう言う理由で入ってくる奴も多いんじゃないか?」

 

「…そうか…。そうだな。」

 

この時から綾瀬川はただの同期では無くなった気がした。

どこか掴みどころのない性格。

常に無表情で何を考えているか分からなかった。

世間の常識に疎く、危なっかしい。

 

だが、隣にいるとどこか落ち着く男だった。

今思うと境遇が似ているもの同士、シンパシーを感じていたのかもしれない。

 

 

…そしてB級に上がって、綾瀬川を俺が作る隊に誘おうとした矢先だった。

 

綾瀬川はまるでボーダーに存在しなかったかのように姿を消した。

 

 

帰ってきたのはその3年半後のことだ。

綾瀬川は休隊していた。

携帯ももっておらず、連絡先を教えていなかった為連絡できなかったらしい。

 

戻ってきた綾瀬川は相変わらず無表情で何を考えているか分からなかったが、やはり隣にいて落ち着く男だった。

 

 

 

 

「オレは城戸派だが近界民に恨みがある訳じゃない。」

 

 

その言葉には失望した。

恐ろしいまでの力を持って戻って来た綾瀬川はそう言って俺に無機質な瞳を向けた。

今までと変わらない機械のように抑揚のない声。

 

だがその声と瞳はいつもより冷たく感じた。

 

 

 

 

 

 

 

「綾瀬川とブラックトリガーの戦いにトリオン兵を介入させるな…だと…?」

 

姉を殺された時と同じくらいの怒りが込み上げる。

 

 

ふざけるな。

 

自惚れるな。

 

 

 

まるで邪魔をするなと言われている気分だった。

 

 

 

 

こちらのセリフだ。

 

 

 

 

 

 

近界民を駆逐する邪魔をするな。

 

 

 

 

三輪秀次を舐めるな。

 

 

 

 

 

 

No.3万能手、三輪秀次は南西に向けて走り出す。




戦況

南西部
綾瀬川清澄VSヴィザ
木崎レイジVSヒュース

南部
東率いるB級合同、A級三バカ+榎沢一華VSランバネイン



三輪の過去あたりはちょい捏造。
そろそろMr.ディスカバリーチャンネルさんが痺れを切らして出てくるかと思われます。

感想、評価等お待ちしております。

幕間何読みたいんじゃワレェ!

  • 誰かの独白。多分榎沢か三輪。
  • 掲示板形式のやつ。(作者無知)
  • 日常小話。
  • if(綾瀬川VSボーダー)
  • 住民税高すぎ。
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