どうぞ。
「!…やったか…!」
ヒュースとの戦闘の合間。
迅悠一は声を上げる。
「!…ヴィザ翁が…?!」
目の前のヒュースは信じられないと言わんばかりに口を開ける。
「未来が変わった。もう少しだな…頼むぜ、みんな。」
──
『本部基地南西、綾瀬川隊員がブラックトリガーを撃破!』
「おお!綾瀬川か…!」
「…」
鬼怒田とは対称的に根付は黙ってしまう。
「…分かっているんですか、城戸司令。彼は危険すぎます…!」
「…」
「天羽くんと迅くんが居ても彼を抑えることは出来ない…。もし彼が反…「憶測でものを言うのは止めていただきたい。」」
城戸のその言葉に根付は口を閉じる。
「状況を見ろ。
…近界民はまだ残っている。」
その瞬間、目の前のモニターには壊された訓練室が映る。
「!、いかん!ブラックトリガーが出てきおったぞ!」
階下の仮想訓練室。
諏訪隊が相手をしていた人型近界民、エネドラのブラックトリガーが訓練室を破壊した。
「忍田本部長はまだ着かんのか!」
「もう少しかかるでしょう!この司令室から訓練室まではかなり距離がありますから…!」
「…ふん、あの男がまともな通路を行けばな。
…やんちゃ小僧が。」
──
外壁が切り刻まれる。
壁を壊し、ダイナミックに登場した男は弧月を抜いた。
「旋空弧月。」
キィンと甲高い音を立てて放たれたそれは、エネドラを切り刻む。
通路ではなく、外壁を走る奇想天外なショートカット。
ノーマルトリガー最強の男、忍田真史は諏訪隊に背を向け、エネドラの前に降り立った。
「よく足止めをした、諏訪隊。ご苦労だったな。」
「イヤイヤ、まだ死んでないスよ。」
諏訪はそう突っこむ。
『鬼怒田さん、悪いが壁を修復してくれ。こいつを逃がす訳には行かないからな。』
鬼怒田へと通信を入れる。
だが、それに反応したのは鬼怒田だけではなく、目の前のエネドラもだった。
「ああ?!誰が逃げるって?この程度で俺に勝てると思ってんのか?雑魚トリガーが!!」
エネドラは嘲り半分、舐められたことへの怒り半分でそう口にする。
しかし忍田はただ淡々と、
「当然だ。貴様のような奴を倒す為、我々は牙を研いで来た。」
そう言って弧月を構えた。
──
『大方予想通りやな、敵のトリガーは液体、気体と刃状の固体にトリオンを変化させるもの…それに加えて伝達脳と供給機関も硬質化でガード…って感じやな。…どうやって倒すんです?』
生駒隊作戦室。
そこで既に緊急脱出した水上が風間、三上に尋ねる。
『弱点以外は切ってもダメージゼロ、ダミーまで作られたんじゃマジでスライムやないスか?』
『弱点の硬質化は壊せないほどの硬さではない。的確に的を撃ち抜けば壊せる。それよりも厄介なのは…』
『来ます!気体での広範囲攻撃です!』
作戦室に充満したトリオン反応。
それを見た水上は考える。
『…堤さん、空調効かせてください。』
『!…なるほど!』
『ええ、今は本部長さんとこが風上の筈ですわ。』
──
「!」
エネドラの展開したガスは風に押し戻される。
『よくやった、水上。…やつの弱点の情報をくれ。』
忍田は水上を労った後、三上に通信を入れる。
『ダミーも同時に映ってしまいますが…』
『構わん。何れにしろ全て斬る。』
膠着は一瞬。
エネドラの泥の王と、忍田の旋空が交錯する。
「!」
驚愕の表情を浮かべたのはエネドラだ。
それもそうだろう。
こちらの攻撃をものともせずに目の前の男はエネドラの作ったダミーを切り伏せて行くのだから。
「うぜえな…クソ雑魚がぁ!!」
エネドラはさらに手数を増やす。
「!…この猿…止まらねえ…!」
しかし、忍田の手は止まるどころかさらにスピードを増す。
「この…雑魚トリガーの分際で…!!」
今度は地面を伝う液状の攻撃。
しかし、忍田はそれすらも切り伏せる。
「ダミーを作るのが追いつかねぇ…!」
「貴様のトリガーは火力よりもその特殊性が武器だ。ネタが割れれば強みを失う…
…貴様の敗因は我々の前ではしゃぎすぎたことだ。」
そう言って忍田は綾瀬川と比べても遜色ない程の速度で距離を詰め、残り2つの反応を切り伏せた。
「マジで全部斬りやがった!」
「援護する暇無かったですね。」
だが、エネドラの身体は生身に戻るでもなく液体化すると忍田に襲いかかる。
「!」
間一髪。
忍田はそれを弧月で受けた。
「ああ?!なんで生きてやがる。」
諏訪が皆の心を代弁するように言った。
『…土壇場で弱点をカバーから外したのか…!』
風間はそう考察した。
「流石よく避けたなぁ…。
…けど気をつけろよ?今はこっちが風上だぜ?」
!!
忍田の体の内部から刃が飛び出し、トリオンが漏れる。
「あ?即死しねえな。小癪にも身体ん中にシールドでも張ったか?けど手応えはあったぜ?伝達系はズタズタの筈だ。もうまともに動けねえだろ。あ?敗因がどうのとか言ってたなぁ?ボス猿さんよぉ?教えてくれよ俺の敗因って奴を。」
ふりだし。
エネドラはまたしてもカバーの中に弱点を隠した。
「いいだろう。すぐに分かる。
…私の仕事はもう終わった。」
「!」
その瞬間、諏訪、堤はエネドラ目掛けて撃ち出す。
「こいつらに何ができるってんだ…?」
エネドラは呆れたように言いながらさらにダミーを増やした。
『おサノ!』
『りょーかい、スタアメーカー、ON!』
諏訪隊オペレーター、小佐野瑠衣は、オプショントリガースタアメーカーを発動。
これでダミーの意味は無くなった。
「日佐人!」
「はい!」
その瞬間、姿を消した笹森が飛び出し切り掛る。
しかし、すぐに串刺しにされる。
「消えるトリガーはもう見た。気付かねえと思ったかクソガキ。」
その瞬間、諏訪、笹森は笑みを見せる。
「大分減らしたぞ!行けるか!
…二宮ァ!」
後ろからの悪寒にエネドラは振り返る。
そこには四角錐4つに分割されたトリオンキューブ。
そして、それを構えた男の姿が。
弾速重視にチューニングされたそれは光り輝く。
「問題ない。…撃ち落とす。
…ギムレット。」
NO.1射手、二宮匡貴の放つ合成弾ギムレット。
それはマークされた弱点を的確に撃ち抜いた。
「伝達脳と供給機関を破壊した。
…お前の負けだ。」
そう言って二宮はエネドラを見下ろす。
(さっきの弾使い?!このタイミングまで潜んでやがったのか…!!このっ…)
「クソ猿共がァ!!!」
今度こそ撃ち抜かれた弱点。
エネドラはそう叫ぶと爆ぜながら生身に戻る。
「二宮に気付かなかった時点でお前に勝機は無かった。言ったはずだ。お前ははしゃぎすぎた…とな。」
「この俺が…雑魚トリガー如きに…!」
エネドラは信じられないと言った様子でその場に立ち尽す。
「捕らえろ。捕虜にする。」
「…りょーかい。」
その言葉に諏訪、堤はエネドラに近づく。
「ストップ。離れて。」
「「!」」
その言葉に諏訪、堤は飛び退く。
するとそこに黒い穴から杭のようなものが飛び出した。
「っ…ぶねえ、助かったぜ。菊地原。」
間一髪。
カメレオンを解いて現れた菊地原が制止しなければ今頃諏訪、堤は串刺しだっだろう。
「回収しに来たわ。エネドラ。派手にやられたようね。」
「ちっ…遅せぇんだよ。」
そう言ってエネドラはミラに手を差し出した。
「…あら、ごめんなさい。」
その言葉と同時に、エネドラの差し出した左腕は切り落とされてしまった。
──
「おっ、また未来が動いたな。今度は誰だ?宇佐美。…ほうほう、忍田さんと二宮さん…水上もか!…なに?近界民同士で?
…お前の仲間が殺しあってるらしいぞ。意外とゴタゴタしてるんだな!」
「っ…黙れ!貴様を始末して…全てはこの目で確かめる…!!」
「それは困るな。お前はここで俺と遊んでてくれないと。」
…未来の分岐まであと少し。
実力派エリート迅悠一は形見のゴーグルをつけると未来を見据えて静かに微笑んだ。
各キャラからの印象&各キャラへの印象
城戸正宗→息子。懐刀。
鬼怒田本吉→強い。よくやった。
根付栄蔵→危険視。
城戸正宗←父親。直属の上司。
鬼怒田本吉←くますごい。
根付栄蔵←苦労人そう。
BBF読んでて思ったことがいくつかあってみんなの意見聞きたいんですけどいいですかね?
まず忍田さんの旋空についてなんですけど…w
あれなんですかね?w
流石に改造してますかね?
あと辻ちゃんについてなんですけど弧月と旋空だけで防御、援護9ってやばくないですか?w
スパイダーと武器破壊で援護しかできない鳩原でも8なのに弧月だけで9ってなんやねん。
A級時代改造したトリガーでも入れてたんですかね…?
これからも読んでいただけると幸いです。
幕間何読みたいんじゃワレェ!
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誰かの独白。多分榎沢か三輪。
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掲示板形式のやつ。(作者無知)
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日常小話。
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if(綾瀬川VSボーダー)
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住民税高すぎ。