殺人を強要されている内に快感を覚えてしまう清純乙女『風』   作:乙女竜

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ちゃお〜。
感想いつも読んでおります!曇らせ作品の供給もありがとう!!これで生きていけます……。


死体を抱く死体
広場で感動の再会をする清純乙女


オッスオッス!!ゴミクズ殺人鬼、フィリアだぜ!!

 

初任務の目的は見せしめだったみたいなので、慎重に殺さなくて正解だったぜ!!!ラッキー!!

 

でもあの日から街の人達が怯えてるっぽい!

街中で貴族や神父を含む大量の惨い死体が見つかった訳だから、『この辺にとんでもない人殺しが潜んでいるんじゃないか』って皆が噂してるぜ!!!

交流中にその話が出るとボコ姉が必ず泣きそうな顔をして最高!!

 

特に品のない人だとその殺人鬼のことを『ゴミ』だの『人のフリをした悪魔』だのと言うから、その度にボコ姉の顔をチェックさせて貰ってるぜ!!

この間優しいおばあちゃんに『フィリアちゃんは小さいから気をつけてね』と心配されて、すかさず複雑そうな顔をした時なんかもう……っああ!!今思い出しても気持ちいい!!

 

で、今日も今日とてそんな優しい人達と交流している訳だけど、その奥にぽつりと見覚えのある顔を発見したってワケ。

場所は屋根付きの広場!柱に寄りかかって休んでたぜ!!

 

そう!!見覚えのある顔とはすなわち例の女の子!!!!しばらく見ない間に銀髪ストレート青眼美少女になってたのよ!!!可愛い!!

 

ここは行動派ゴミ虫フィリア、早速話しかけに行かせてもらおう!

 

「あの、お久しぶり、です……」

 

出来るだけ静かに、ゆっくり、気まずく行くのが大事だ。

しかしびっくり、声をかけても俺の方を訝しげに見るばかり……。

 

……あれ?もしかして俺の事覚えてない?マジで?

 

と思ったらいきなりハッとしたよこの子!!!

あ〜ビビった!!冗談キツいよまったく〜!!

さあ次はどんな顔を見せてくれる!?どう曇る!?早く俺を満たしてくれ!!!

 

 

 

「…良かった……!!」

 

女の子は泣きながら笑った。俺かよ。しょうもな。

 

「ごめんね……。もう、戻らないんじゃないかと……」

 

あー、はいはい。分かったから。感動の再会とか求めてないから。

 

「……泣かないでください。ちゃんと生きて戻ってきましたよ」

 

ただ泣くだけじゃなくてさ、ほら、もっとすべき顔があるでしょ?

 

「ううん、そうじゃなくて………いや、また会えて嬉しい…!」

 

うん俺も嬉しいよ!でも曇ってくれたらもっと嬉しいんだ!だから今はそんなに嬉しくないかな!というかなんで喜んでるの!?もっと罪悪感を感じろよ!!!おい!!!

 

さっきから俺とハグして良いか空中で迷っていた腕が、ゆっくり俺に抱きつこうと動いたところで、暗部のお姉さんが俺の肩を引いてきた。もう少しで女の子の匂いが嗅げるところだったのに。

 

「ねえ、あなた孤児院の子でしょ」

 

割り込んで入ってきたのはカホ姉(過保護だから)で、皆の前じゃないからってかなり敵意が漏れている。はぁ……仕事中なのに演技力がなさすぎる。こんなんで布教とかできるのかよ?まあこの人は殺しがメインだけど。

 

あっ、でも女の子が腕を降ろして目を伏せた!!

 

「…………はい」

 

消え入りそうな声、最高です。ありがとうございます。

カホ姉は俺をグイッと自分の体に寄せながら、彼女を睨みつけた。

 

「もう、この子に近寄らないで」

 

なんで???とりあえず曇り顔の供給がなくなるのは俺の精神衛生上とてもよろしくないので阻止しておく。

ゆっくりと肩に乗った腕を降ろす。

 

「スタシアさん、私の為にありがとうございます。でも、この方はいつも私の事を心配して見ていてくれたんです。どうか、彼女を嫌わないでください」

 

俺の真剣な眼差しによる懇願でカホ姉を抑えつけ、女の子に向き直る。

それはそうと、いい加減名前が気になるのでとりあえずお互いに自己紹介をしたぜ!!その間何故かずっと申し訳なさそうだったので内心笑顔がとまらない!!好き!!

 

名前はルティちゃんって言うんだってさ!可愛いね!!

その後は交流の時間が終わるまでずっとルティちゃんの近況を聞いていたんだけど、結構幸せに生きてるっぽいので安心したぜ!!女の子は幸せじゃないとな!!

 

で、幸せな顔は充分摂取できたので、最後は刺し殺しておく。死んで欲しかった。

 

「ルティさん」

「なに?」

「……あの時の虫、美味しかったです」

 

それだけ告げて俺が去っていくまでルティちゃんは呆然と俺の方を見続けていて、その後も歩きながら横目で後ろを確認したら凄い顔になっててもう全身ゾックゾクよ!!!あの時虫食っといてよかった!!!

 

 

そんなこんなで交流が終わって教会に戻ると、何故か暗部全員が教会の秘匿室に呼び出されたぜ!!秘匿室ってのは隠し事を話す部屋で、表向きには教会に隠し事はないので『空き部屋』と呼ばれているぜ!!!本部の偉い人と会うのはこれが二度目!!緊張する!!!

 

偉い人は糸目ベージュマッシュの白服お兄さんなので、曇らせは期待できなさそう。糸目だしどうせ曇らないでしょ。そして肝心の要件の方は『この間の惨殺事件の犯人が教会関係者だ』みたいな噂が一般市民に流れてるっぽいので、噂の大元を探して殺した後にその辺のイミビトを捕まえて来て欲しいんだと。

後はそいつを教会が犯人にでっち上げるらしい。

 

『見せしめはあくまで内情を知る者にだけ効力を持つようにしたい。教会は常に真っ白でなくてはならないからね』

 

とか言ってたぜ!!!でもほっといてもそんな噂が流れ出すって、教会なんか悪いことしてるんじゃないのか〜?

 

とりあえず暗部の仕事から生まれた面倒事だからお前らが尻拭いをしろって感じだったぜ!!いや、俺らは言われた通りにこなしましたけどね!!!やっぱ偉い人ってサイテー!!!

 

ということで、次の仕事は人生初のイミビト狩りだぜ!!!ところでイミビトってマジで何?

 

 

ボコ姉に聞いたら泣きながら教えてくれました。

 

 

 

 




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