殺人を強要されている内に快感を覚えてしまう清純乙女『風』 作:乙女竜
今回はフィリアの初めてが子供に奪われます。
オッスオッス!!たった今罪のない子供を手にかけたフィリアだぜ!!!もうやめたい。
どうしてこうなったかっていうと、忌み人を捕まえる前に殺さなきゃいけないターゲットである『噂の大元』が、なんとびっくり俺より一回りも小さい女の子だったからだぜ!!!
おかしいと思ったんだよな〜。ターゲットがどんな奴かとか一切聞かされてなかったし、カホ姉もボコ姉もやたら『私が行く』って言って聞かなかったんだもんな〜。結局リーダーが二人を説得してついてきてくれたけど、あれ貴方『いざとなったら私がやる』って言ってなかったっけ?
まあもう何もかも今更の話だけどな!!!!
殺す前に子供が言っていた言葉が本当なら、あの時の貴族の中にその子の両親がいたみたいだぜ!!!その人達が事前に『私達が死んだら教会の者の仕業だろう』って伝えてたらしい!!!!
親を失った子供は正当な裁きの為、死者の冥福の為に周囲の人に助けを求めて回っていたんだってさ!!!!もうそれも叶わないけどな!!!
最初は食い下がったけど、暗部は非情、俺に殺す以外の選択肢はなかったぜ!!!許してくれ!!!
ベッドの上で突き刺した子供越しに血のついたドールを見つけた時、俺が殺してきた人達にも家庭があったことを知って短剣を手放しそうになったぜ!!
子供の親を殺したのは俺で、残された子供を殺したのも俺!!俺が何もしなければ幸せに過ごせていたかもしれない家庭を考えると、どうにも頭が割れそうだったぜ!!!
子供は、誰よりも弱い抵抗だったのに、誰よりも殺すのに時間がかかったぜ!!!小さな子供を殺したのは実は初めてで、だからなのか子供の姿が俺に重なったのもその原因の一端だと思う!!!救われていたかもしれなかったフィリアを、存在したかもしれなかった幸せな俺を、その両親を奪った後に俺の手で押さえつけて殺したのだと、まだ温かい死体が教えてくれたぜ!!
『でも俺だって暗部の仕事を望むよう熟せないといつ殺されるか分からないし、本当はこんなことしたくないけどやらなきゃいけなかったんだよ!!』
と理由をつけて責任逃れしようとする様はまさに『ゴミ』『人のフリをした悪魔』にぴったりだと思ったぜ!!!
はやく死ねよ。
自分が途轍もなく嫌いになって、抱き締めた子供の死体も動いてはくれなくて、こんな状況だと言うのに俺はまた笑っていたぜ!!!
目から汚泥を垂れ流して、震えて静かに笑っている俺は一体何が面白いんだろうな!!!経験値が入って脳の奥が罪悪感か快感かも分からない何かを訴えてきたのが、俺がこの無垢な子供を殺した証だったぜ!!!
蘇らない人に蘇って欲しくて、せめてこんな風に残酷な死に方はして欲しくなくて、自己中心的なゴミ虫である俺は少女を俺の部屋のベッドで眠らせることにしたぜ!!!どうせ使うこともないんだし!!
ただ涙が枯れて短剣を引き抜いた時、俺は驚くほど何も感じていなかったぜ!!死んだ。殺した。それ以外に何の思いもなくなっていたぜ!!ラッキー!!
すべてが無になった俺はこの子とベッドにあったドールを腕に抱いて、ずっと黙って見ていただけのリーダーを無視して部屋に帰ったぜ!!
もう何もかも無理だった。
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