「お前は...!」
囚われていたナルトとサスケを救出してからサクラとタヅナさんがいるところまで退がる。
「怪我はしてないか?」
「ムラクモの兄ちゃん...」
「兄さん...」
...これは重症だな。いつものサスケなら絶対にしないような呼び方だ。
「元霧隠れの抜け忍、鬼人の桃地再不斬か」
顔を包帯で覆った男を俺は知っていた。
「ナルト。チャクラ送ってくれて助かった」
俺がナルトとサスケに渡したお守りはチャクラを転送する代物だ。避雷針の術は対象を時空間移動させる技である。そしてこれはチャクラが繋がっていれば物理的に離れても移動させる事ができる術であるので、それならチャクラを時空間移動させる事もできるのではないかと思い製作した。
そしてお守りには避雷針の術のマーキングも施されている。ナルトやサスケに何か危険な時はチャクラを込めるように言ってあり、それを受信したら避雷針で飛ぶといったカラクリである。
桃地再不斬。彼は忍になるために必ず殺し合わなければならない里の現状を、血継限界が差別される現実を変えるために、血霧の里を霧隠れの里に戻すために水影の暗殺を試み、失敗し里を追われた男だ。目的がどうあれクーデターを起こす忍だ。サスケが恐怖を感じるのも無理はない。
「とりあえず、カカシさんを何とかしないとな」
一体影分身を残してナルト達を守らせ俺は再不斬と向き合う。
「お前、あのマツキヨとかいう商店の商人か。忍でもない者が...いや、さっきのあの術...あれは四代目の...。なるほど、これだけ急激に成長できたカラクリは...店長のお前自身にある程度の力があったからか」
当たり前だがカカシさんにマーキングなどしていない。それに仮にしてたとしても...水牢の中に時空間移動して溺死しちゃうだけだし...。だが再不斬も水牢の術を維持するためにこちらに充てられる戦力は水分身だけだ。...容易い。
「水遁・水弾の術!」
再不斬は水の弾丸を打ち出してくる。避けるのは簡単だが...その先にはナルト達がいる。それなら!
「土遁・土流壁の術!」
最初はイタチとシスイから教えてもらった火遁しか使えなかったが色んな場所で教えてもらった結果、火遁以外も使う事ができるようになった。チャクラの性質には優劣関係がある。土遁は水遁に強い。地面を使って作り出した壁は水の弾丸を通す事はなかった。
「なっ!」
そして俺の姿が土流壁で隠れてる間に瞬身の術で再不斬の間合いへと踏み込む。
「土遁・岩石固めの術!」
土遁で固めた岩石を右腕に纏わせ再不斬に殴りかかる。これを大きく後ろに跳んで再不斬にはかわされるが...
「助かったよ店長さん」
カカシさんを水牢の術から解放する事には成功した。
「じゃあ後はお願いします」
「え? 最後までやってくれるんじゃないの?」
「俺は忍者じゃないので」
「全く説得力ないよ...」
カカシさんは納得しなかったが(そもそもこれはカカシさんの仕事)再不斬と向き合った。今度は油断せず全力で向かうようだ。
──────
「水遁・大瀑布の術!」
カカシさんが再不斬よりも早く術を発動。大波に飲まれて再不斬を撃破した。そして戦闘の一連の様子を白眼で見ていた俺は再不斬に忍び寄る一人の少年にも気づいていた。
「ッ!」
その少年が再不斬の首に千本を突き刺す。
「霧隠れの追い忍か...」
カカシさんはそう言うが、秘孔突いて仮死状態にしてるし多分違うな...
「念の為、確認しても?」
「自分も」
再不斬が本当に死んだのか、カカシさんは確かめる。俺は今回は一応見逃すが、この後の
「さ、お前達、タヅナさんの家に向かうぞ」
「あ、カカシさん。またちょっと出るので。ナルト、サスケ。何かあればさっきみたいに呼び出せよ」
ここからは別行動だ。俺は避雷針で他国へと向かう。
ムラクモに土遁を教えたのは誰か...予想してみて下さいね!(まあ候補は少ないけど...)
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