ナルト達はタヅナを家まで送り届ける事に成功した。これで護衛任務は終了。里へと帰還するのだが...
「カカシ先生...」
カカシが写輪眼を使った影響で倒れてしまいタヅナの家にしばらく滞在する事になった。
「まあ今回あんな強い忍者を倒したんじゃー。しばらくは安心じゃろう!」
カカシが動けない状態でも問題はないと暗に告げるタヅナ。
「...おそらく再不斬は生きている。理由は二つ。一つ、自分よりも重い再不斬をあの追い忍が運んだ事。殺した証明なら首だけ持って帰ればいいからだ。二つ、殺傷能力の低い千本を使った事。そもそも千本は急所にでも当たらない限り人を殺す事ができない。医療でも使われているくらいだしな。おそらく首のツボをついて再不斬を仮死状態にしたんだろう」
カカシも実際に声に出して状況を整理すると今言った内容がよりあり得る事だと認識した。
「お前達に修行を課す」
それがカカシが出した結論だった。
──────
「いいか。チャクラというものは身体の細胞一つ一つから取り出す身体エネルギーと修行などで得る経験などの精神エネルギーを印を結んで混ぜ合わせる事によって術を発動させる」
隠遁と陽遁はまた違ったものだがそれをナルト達に言っても混乱するだけだろうとカカシは思い、そこは省略した。
「お前らは忍術を使う事はできている。だがまだアカデミーを卒業したばかり。つまりお前らはまだチャクラを完全に使いこなせてはいない」
カカシは更に続ける。
「忍術は様々な属性があり、様々な術の種類がある。そしてそれら術はそれぞれチャクラの配分、調合が異なる。チャクラコントロールは忍者としての実力に直結する。いくらチャクラの量が多くてもバランスよくコントロールできなければ術の効果が半減してしまうばかりか発動さえしてくれない時もある。無駄なエネルギーの使用は長時間戦えないなどの継戦能力の弱点にも繋がるからな」
カカシのその説明によってナルトもサスケもやる気になる。
「じゃあさ! じゃあさ! 今から何するってばよ?」
「待て落ち着けナルト。そうだな...今からお前達には木登りをやってもらう」
「木登り? 何言ってんのカカシ先生? そんなのできるに決まってるってばよ!」
カカシはその返答が予想できていたのか、ただ口角を上げ、杖をつきながら木に向かっていった。そしてそのまま...手を使わずに木を上っていった。
「こんな感じだ。手を使わずに木を上ってもらう。足の裏はチャクラを最も集めにくい場所だとも言われているからな。ま、頑張れ」
「カカシ先生! だからそんなのできるに決まってるって言ってるってばよ!」
カカシが声のした方向に顔を向けると...
「なっ!」
ナルトとサスケは木の枝に足を置き、重力に逆らうようにして立っていた。
「この修行、ムラクモの兄ちゃんに最初につけてもらった修行なんだってばよ! な? サスケ」
「フン」
どうやら既にこの修行はやった事があったようで、それならサクラはどうだろうかと見てみれば...
「意外と簡単なのね」
幻術タイプであり、チャクラのコントロールに長けているサクラは初めての修行であったがもう既に木の頂点まで上り終えていた。
「なぁぁにぃぃぃ?!」
カカシの絶叫が森に木霊した。
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