「美味かったな!」
「ここのラーメンは木の葉で一番美味しいってばよ!」
今まで生きてて一番楽しいってばよ...。こうして人と話して遊んで一緒にご飯を食べて、そして一緒の家に帰る。初めて感じた幸せで目が熱くなってくる。
「おい。」
しかしその幸せも一瞬にして消える。背が高い二十歳近くの兄ちゃん達が俺とムラクモ兄ちゃんを囲む。鉄パイプをその手に持って。
「なんで俺たちがこんな目に遭っているのにお前はそんな楽しそうな顔をしてんだよ。」
「そうだ!お前が幸せになる権利なんてないんだ!」
「お前が来てからこいつがこんな顔し始めた!」
「お前も同罪だ!」
俺はまだいい。でもムラクモ兄ちゃんまで巻き込んでしまうのは嫌だ...
「俺だけを...」
「ナルトがお前らに何をしたんだ?」
俺だけを殴れ、ムラクモ兄ちゃんを巻き込むな!その言葉はムラクモ兄ちゃんの怒気を孕んだ声に阻まれる。ムラクモ兄ちゃんのこんな怒った顔は初めて見る。
「お前、やっぱりよそ者か。よそ者なら関係ないな。」
「そうだな。おいお前らよく聞け!」
「里にはある掟がある。ナルト、お前の正体が九尾の妖狐だという事だ。四年前に四代目火影様を殺し、この里をめちゃくちゃにしたのがお前の中にいる九尾の妖狐だって事をな!」
「俺の親もお前に殺されたんだ!だからお前がそんな幸せな顔をする資格などない!」
俺...が九尾...?火影を...殺した...?なんでみんな...そんな事一言も...
「そう。お前は里のみんなに騙されてたん...」
「なあ。さっさと俺の質問に答えてくれよ。」
「...なんだと?」
ムラクモ兄ちゃんはその事を聞いて、里のみんなと同じ状況になっても尚俺の事を変わらず暖かい目で見てくれた。
「俺はナルトがお前らに何をしたのか聞いたんだ。さっきから聞いてれば九尾の妖狐に殺されたとか言ってるがな...。」
流石に頭にきた。この里の人間はみんなこんな思想の持ち主なのか?
「ナルトは九尾の妖狐じゃない。ナルトはうずまきナルトだ!」
ていうかその話が本当なら九尾を封じるためにその身を差し出したナルトはむしろ里のみんなから感謝されるべきだろ...。しかし四代目はなんでナルトに九尾を封印したんだ?
「やっぱりよそ者は何も分かってないみたいだな...」
「おいお前ら!かかれ!」
俺たちを囲んでいた男達が一斉に鉄パイプで殴りつけようと襲いかかってくる。
「兄ちゃん!」
このままじゃ兄ちゃんまで巻き込んでしまう...俺の事を認めてくれた兄ちゃんを巻き込みたくない。
「心配するな。」
男達に巻き込まれる前と変わらない話し方で兄ちゃんは俺を安心させようとする。そして
「うわっ!」
兄ちゃんの身体から溢れ出した何かが一瞬で男たちを壁に吹き飛ばした。
「帰るぞ、ナルト。」
こんな奴らにこれ以上構う必要もないだろう。
「安心しろ。気絶しているだけだ。どこも怪我とかしてないだろう。」
「兄ちゃんは俺の話を聞いても何にも思わないだってば?」
ナルトは俺が里のみんなみたいになる事を恐れているのだろうか。
「さっきも言ったがお前はうずまきナルトだ。他の誰でもない。だから九尾の罪はお前とは何の関係もない。それにそもそも俺自身は九尾に何かされた訳でもない。そんな俺がどうこう思う訳がないだろう?さ、家に帰るぞ。」
思っていたよりも里の悪意は酷かった。ナルトを一人で外に出すのも慎重にした方がいいかもな。
ムラクモはチャクラの性質変化はできません。今できるのはチャクラを圧縮して殴ったり飛ばしたりするだけです(それだけでもある程度は倒せますが燃費が悪すぎる)
ムラクモがそんな事をできるのは当然理由があります(本人は知りませんが...)
ていうかナルトの秘密はむしろ里以外の人間の方が言ったらダメな気もするが彼らにはそこまでの想像力などなかったのでしょう
次回もよろしくお願いします!
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