廻る輪廻のその先へ   作:マイケルみつお

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3話 卒業おめでとう

 俺はナルトが寝静まった後、悩んでいた。ナルトを守れる力が欲しい。だが俺は木の葉の忍として生きる事はできない。この里に忠義を尽くす事はまだできない。

 

 「よお、イタチ、シスイ。」

「ああムラクモか。」

「よ!今日も来たな!」

 

こいつらはうちはイタチとうちはシスイ。俺が術を学ぼうとしている時に出会った。なんでもうちはというのは木の葉でも強い一族らしい。

 

「じゃあ、やるか。」

そう言って忍組手の修行を行う。ここは里の中でも外れの位置にある修行場。湖が近くにあって緑もある。景観地としても優秀な場所だ。

 

ちなみにナルトは今日修行に誘ったのだが気持ちよさそうに寝ていたので起こすのを躊躇った。

 

うちは一族は木の葉とあまり仲がよくなく、彼らが住んでいる地区はうちは以外の人間をあまり良しとしない排他的な地域らしい。

 

 

 「やっぱ強ぇなシスイは。」

あっさりと一本をとられてしまう。どうも俺は忍術に比べて体術の練度は低いようだ。

 

「ま、俺はもうお前らとは違って一人前の忍だからな。」

そう言って彼は自分の額にある木の葉のマークがついた額当てを指差す。

 

「つーかお前らがアカデミーにも入ってないのに異常すぎるんだよ…。イタチはともかくムラクモはついこの前修行始めたばっかじゃないか…。」

 

体術に関しては目が慣れてきたようで、相手が動き出す前に次の動作が予測できるようになってきた。相手が動き出してからだとあまりまだ分からないようだが。その予想を脳内でシュミレーションして対応できる時もある。が、まだ精度は低いのでもっと修行する必要がある。

 

「んじゃあ忍術いくか。」

 

「火遁・豪火球の術!」

 

俺とイタチは息を吸い込み、チャクラを混ぜて巨大な火の玉を吹く。チャクラには性質変化という概念があって火、水、雷、土、風の五種類があり、属性の優越もあるらしい。

 

人によって持っている属性は異なるようだが、火遁ができてる当たり、俺は火遁の適性のようだ。

 

イタチやシスイは熱心にしてるが正直印を結ぶ事の必要性をそこまで感じない…。確かに術の精度はやや上がるが、結ぶ時間的なロスを考えればな…まああいつらが熱心に結んでる事だし、俺も合わせるべきだろう。

 

 

 「イタチ、アカデミー卒業おめでとう!」

あれからイタチはアカデミーに入ったが6年かかるとこをなんと1年で卒業した。講師達からも天才と呼ばれているようで本当に凄い。

 

「でも俺からしたらムラクモの方が不思議だぜ。」

 

俺はイタチが卒業したアカデミーに入学しなかった。

 

「ま、俺は忍者にはならないからな。」

「「は?」」

 

俺は仲がいい人もできたが、やはりこの里を好きになる事はできなかった。だから木の葉の忍にはならなかった。里に嫌気がさして外に出ただけで抜け忍扱いされて殺されちゃうからな…

 

「俺は守りたい人を守れる力があればそれでいいって思ってるからな。」

 

「やっぱりお前変わってるわ…。」

 

「だよなー。俺もムラクモの兄ちゃんが忍者にならねぇって聞いた時は驚いたってばよ!」

 

今日は寝坊しなかったナルトもこの祝いの場にいる。イタチとシスイは大多数の里の人間のようにナルトをあんな目で見たりはしていない。後は一楽のおっちゃん達とかかな?あそこはラーメンも美味いし最高だ。

 

「イタチは最初の任務はいつなんだ?」

「ああ、明後日からだ。」

「じゃあウチで必要なの揃えてくれよ。安くしとくぜ。」

 

俺は忍者にならなかった。しかしそれでは生計に困るので店を開店する事にした。この世界では里の外ではいつ襲われるか分からず、また忍者が他里に入る事も難しい。その点、()()()()()実力を持っていて尚且つ()()()()()()俺は取引がしやすいという事である。

 

 

 「じゃあナルト。また数日行ってくるわ。なんかあったら呼べよな?すぐ戻ってくるからさ。」

「兄ちゃん心配しすぎだってばよ…。」

 

ナルトはまだ忍者ですらないのに里を出る事ができない。酷い話だよな…。俺はナルトに何かあればいつでもこの術式を使えと毎度の如く伝えてから出立の準備をする。

 

「飛雷神の術!」

俺は雨隠れの里へ向かった。

 

 

 飛雷神の術は移動する距離が長ければ長いほど消費するチャクラの量も増えるが、なぜか俺はチャクラ量は大量に持ってるらしく、国と国を移動する程度の距離など何の造作もなかった。

 

 

 雨隠れの里。この里は元は大国に囲まれ、戦火の絶えない国であったが、現在木の葉の三忍、自来也の弟子である暁という、力ではなく対話による解決を目指す組織によって徐々に戦火も抑えられている。そこの弥彦、長門、小南らはいい奴らで、良い協力関係を結べている。

 

俺はいつものごとく、彼らのアジトへ挨拶に向かう。もう幾度となく来ているので顔パスで入る事ができる。大丈夫か?暁。少々性善説に則りすぎではないのか…?




あいつ忍者でもないのになんか強えってのを書きたかった。後悔はしていない

次回もよろしくお願いします!

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