どの道一族はどうするか悩みました...
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「ムラクモの兄ちゃん、おかえりだってばよ!」
「ナルトか。すまんな最近里にいる事が少なくなって...。」
店を開店してから数年経った。今では売上も安定してきている。ナルトももう来月からアカデミーに入れる年齢にもなった。勿論数年前みたいに里の悪意に今にも晒されるような環境ならば長期間里を空けて、ナルトの側から離れるなどという選択肢は取れなかった。そう、今ナルトは危険が及ぶような場所に住んではいないのだ。
「ヒアシさん、只今帰りました。」
「ムラクモか。よく戻った。して、首尾は?」
「木の葉から雲まで行くには陸路では湯の国と霜の国を通ります。これだけの大作戦、やはり色々と準備していたようです。証拠も押収済です。」
俺は木の葉という里に対して、結局命を懸けてでも守りたいという『火の意志』を持つことはできなかった。しかしナルトを住まわせてくれている、そして俺にとっても家族みたいなこの日向一族は守るという事は決めた。木の葉に対して思う事も全てヒアシさんには伝えた上で、日向が危険に晒される時には商売をする上で構築した情報網を提供する事を約束した。そして今回、妹のようなヒナタが雲隠れの忍に拉致されかけるという事件が起こった。
木の葉と雲はつい先日平和条約を結んだばかりという重要な時期であり、一つの選択が国家を左右するような政情であった。俺がたまたま在庫整理をしようと立ち寄ったのでヒナタを奪還する事に成功した。そして実行犯らも生かして捕らえる事にも成功した。ただ俺は忍としての戦闘の経験が無かった事が災いしたのか、彼らが毒を隠し持っていた事に気づかず、彼らが自害する事を阻止する事ができなかった。その件を持ち出して現在、雲が戦争を脅しの種としてヒアシさんの命を要求してきたのだ。
「これで雲もこれ以上
「言葉を尽くしても武力で訴えてくる相手に対しては武力で返す他ありません。言葉を尽くす外交はあくまで相手に武力以外の解決策を提案して矛を収めさせるもの。矛を収めず突進してくる相手にはこちらも同じく矛を用意しなければなりません。それが平和というものです。」
まあ、僕が言わなくても分かる事だろうけどな。
「分かっておる。証拠を見せて、それでも尚言いがかりをつけてくるのならこちらも準備せねばならぬだろう。」
雲も戦争をちらつかせてはいたが、やはり木の葉との全面戦争は避けたかったのかこの問題は一応の解決を見せた。
「...そうか。」
「ああ。もううちはは暴走寸前だ。」
「俺は別に木の葉の里に愛着は持っていない。だがうちはがクーデターを起こすのを見過ごす事はできない。戦争は地獄だ。」
各地を歩いてそれは嫌というほどに実感した。弥彦たちの雨隠れの里も戦争によって疲弊した国だ。あれから半蔵とも和解して現在は安定した統治を行なっているが、それまでは間違いなくこの世の地獄であった。
「イタチはどうしてる。」
「ああ。今はうちはが暴走しないように監視している。あいつは木の葉の暗部でもあるから、うちはの人間からも疑われている。」
イタチはうちはの人間でありながら木の葉の暗部でもある。この対立をどう思っているか、久しくあいつとも会っておらず避けられているのかとすら思ってしまう。
「俺は木の葉に話してうちは上層部に別天神をかけようと思っている。」
「いや、それは止めておけ。」
シスイの万華鏡写輪眼は別天神。相手が幻術にかかっている事すら自覚させない最強幻術だ。それを使えば確かにうちはクーデターは鎮圧できるかもしれない。しかし木の葉、特にダンゾウにシスイの能力が知られれば厄介な事になるだろう。別天神は最強だ。故にその能力を知っているのは俺とイタチ、それと三代目火影だけだ。ダンゾウは里を守るためならどんな手段を使ってでも実行する。反乱の芽も地中に埋まっている段階で全て刈り取る。そんな男だ。
「別天神を使うにしても慎重にならねばならない。安易に使うな、シスイ。」
「分かった。」
「カ〜」
俺がシスイと話していると伝書鳥が飛んでくる。
「これは鷹?よっぽど緊急だったのか?」
宛先は...小南。雨隠れからか...なになに
「なっ?!」
手紙を読んだ俺は即座に雨隠れの里に向かった。
日向ヒアシさんは色々あったけど心の底ではすごく優しい人だという解釈です。ただ一族を守るためには心を鬼にしてでも守らないといけないという現実主義的な考えも持っているというもの。
ムラクモを仲間にする手腕はまさしく、日向は木の葉にて最強
次回もよろしくお願いします!
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