小南と共に行動させたけど冷静に考えてみたら小南ってムラクモより十以上年上なんだよなぁ...。カカシよりも年上なんだけど、自分よりも年上の彼女を小娘と呼んだオビトって...
「あら、よくここが分かったわね。」
俺と小南が向かったのはとある洞窟のその先、
「私を拘束しにでも来たのかしら。」
「それなら何かしらの抵抗を既に見せているでしょう。あなたも知っての通り、俺は木の葉の里から命令を受ける立場にない。だから木の葉の抜け忍となったあなたに何かする事はない。...もっとも俺の大切な人に何かした時はその話も変わってくるが。」
木の葉の三忍と呼ばれながらも抜忍となった大蛇丸のアジトである。
「で、隣にいるのは昔雨隠れにいた孤児の子じゃない。あと二人はどこにいるのかしら。」
「今日はその長門の事であなたに会いにきたわ。」
柱間細胞と言うが要するに死者の身体の細胞である。墓を掘り起こし、そして培養させる。非倫理的な思考を持ちながらも技術力を持った者、俺が知る限りでは大蛇丸しかいない。
「なるほどね。その子の両目が...。」
輪廻眼の事は除いて大蛇丸に大体の事は話す。もう察しているかは分からないが。
「いいわ。協力してあげる。」
「そうか。それで俺は何を差し出せばいい。」
「何もいらないわ。」
「何だと?」
あの大蛇丸が何のリスクもなしに首を縦に振る訳がない、罠か?
「そう身構えないでくれるかしら。そうね、確かに他の人なら何か条件を求めるか、もうとうに殺してるかもしれないわね。でもあなたは例外。柱間細胞を持ってくるからそこで待ってなさい。」
そう言って大蛇丸は奥へと戻って行った。
「...うまくいったの?」
「分からない。」
それに奴が言った意味が分からない。なぜ俺だけ例外なんだ?
「はぁ...。」
勢いに任せてあんな事をするんじゃなかった...。家に帰れない...。親に反発してつい家を出て行ってしまったがこれからどうしよう。
「おい!お前こんなところで何をしている?ここはもうすぐ戦火に巻き込まれる!早く逃げろ!」
中年の男はここが危険だと教えてくれる。
「助かった。俺はイワシ。あんたは?」
「俺はうちはカガミだ。」
あれから本当に何もなく大蛇丸は柱間細胞とその使い方を教えてくれた。そして長門はその特徴的な赤髪から察するにうずまき一族だ。生命力がすごい高い一族であると有名である。長門の細胞を柱間細胞に食わせた上で義眼を生成、成功した。
「ムラクモ。本当にありがとう。」
「気にするな。友人が困ってたんだ。助けるのは当然だ。」
「そうか。お前が困った時は遠慮なく言えよ?」
俺は流石に疲れたのか、長門の処置が終わってからひと休みしながらシスイと話したうちはクーデターの事を考えていた。
「俺はどうすればいい...」
うちはにクーデターをやめさせるか?無理だ。長年の恨みをそう簡単に払拭させる事はできない。それに仮にクーデターを取りやめたとしてもダンゾウは信じないだろう。
「ならばいっその事クーデターを成功させるか?」
論外だ。クーデターが成功したとして里は安定しない。それまでの政権が支持されてなかったのならともかくだ。里が不安定になれば他里が攻め込んだりして必ず多くの血が流れる。
「弥彦達の事もあったしダンゾウを殺すか?三代目はうちはと穏便な解決を望んでいるし。」
それも無理だ。少し話せば分かる。三代目は為政者としては向いていない。三代目を陰から支えるダンゾウがいなくなれば三代目だけで里を守る事はできない。
「ならばうちは一族を全滅させる...」
そこで気づく。もしかするとダンゾウはそれを目論んでいるのでないかと。そして多くの血を流す事を拒む平和的な人間であり、木の葉と深い関係にあるうちはの人間を俺は知っている。
「イタチ...。」
もしや最近イタチが俺たちの前に姿を見せないのは...。イズミさんの時とは違う。もしこの予測が正しいのならば...。
「弥彦、長門、小南。早速頼る事になるかもしれない。」
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大蛇丸はムラクモの事を観察対象として見ています。ムラクモの真実の一部を知っている数少ない存在です。そのヒントがカガミに関する部分ですね。これからイワシの話も増えていきますので次回も読んで下さいね!
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