疑問が尽きない。そもそも、何故私死んだ?いや、肉体を変えられたと言うのも否定できないが、最後に教室で見た裂け目と、直後の激痛。この二つから考えて死んだと考えるのが自然だ。では、あれは何なのか?
考えられるのは、魔法やら妖術やらの類いが教室で、世界を越えて爆発したと言うパターン。
転生したのだから、魔法があっても不思議ではない。では、何故教室で爆発したのか?偶然かもしれない。だが、偶然でないとするならば、魔法なら術者がいる。つまり、狙いがあって教室に撃ち込んだと考えるのが妥当だ。つまり、クラスには、狙われるほどの”何か“があったのではないか?最も考えられるのは、始末したい奴が居たとか、もしくは物。
じゃあ、それは何か?教室に、そんな特異な奴は────居たわ。
神、若葉姫色の可能性が、今のところ一番高い。確実にあれは異質。私より完全に上なんて思わせる奴、十数年しか生きていないにしろ若葉姫色のみだ。テレビ越しでカリスマ社長やら何やら見てたけど、全然上だと感じなかったしね。
つまり───若葉姫色ってマジもんの神?ヤバくね?
いや、でもこの説は所詮は私の考えに過ぎない。私だって全知全能とかではない。ただ単に他の奴より頭が良いだけの女子高校生──今は狐だけどね──なんだから、間違いだって犯す。でも、疑問が解消されない。ァァァァァァァ!!!!
イライラするッ!!!!イライラするッ!!!!
『&]:]/→●■■■ \%………ー&_』頭の中に、訳わからん声が響いてくる。なんやこれッ!?多分これ今世の母たる母狐からの念話的なやつなのか?
《熟練度が一定に達しました。スキル『妖術操作LV1』が『妖術操作LV2』になりました》
わー、何か神のお言葉みてーなの聞こえる。私にとっての神は若葉姫色のみじゃボケーッ!!!!何故私は一人でボケて突っ込んでんだろ....。
しかし、これまた疑問。何故ゲームみたいにレベルアップした?あれなん?この世界特有の設定的なあれなん?でも、新しい言語があるのは嬉しい。私は既に前世の世界の言語6900種を覚えている。だが、この世界には私の知らないことがたっくさんあると思われた。新しい生き物。新しい言語。新しい生。こんなにワクワクするのは久しぶりだ。私は、今とてもワクワクしている。
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この世界に来て、様々なことを学んだ。
先ず、群れにはクラスの人間は居なかった。しかし、私が転生しているということはクラスメイト全員転生していると考えるのが普通だ。まあ、正直クラスメイトなんてどうでもいいけどね。
今世の母はかなりいい性格だ。私の知りたいことを教えてくれる。私の新しい母、母上はかなり博識で、人族語、魔族語、私たちの言語、スキル、ステータス、狩りの仕方、全部教えてくれた。私はそれを全部覚えた。鑑定というスキルも手に入れ、色んなものを鑑定してレベルを上げまくった。今では『鑑定LV6』となっている。私自身のレベルも5になった
そして、私は正確には狐妖という魔物に生まれ変わったらしい。私の種族はいわゆる絶滅危惧種のようなもので、同種の群れはほぼないようだ。私の居る群れは総勢50匹に満たないが、これでも多い方だ。
鑑定してみた結果、私、多分この群れで一番弱い。他の兄弟とも呼べる奴等は、皆ステータス平均40いってたのにたいし、私は魔法系のステータス以外は全ステータス10辺り。多分知能指数では一番上だとは思う。だけど、知略練っても圧倒的な力の前では無駄だからね。母上に関しては群れの長に相応しい平均ステータス200だ。
そんな力を持っているのに、母上はあまり争いを好まない。それを私達子供にも強要してくる。食料調達以外の狩りは禁止されていた。人を無暗に襲うのも、他の種族を無駄に殺すのも禁止されていた。だけど、それ以外は自由。果物を採るのも、遊ぶのも、学ぶのも。だけど、人を襲うのが何故駄目なのか、気になった。だから、私は母上に聞いた。そしたら、
『それはですね、人とは、良い人間と悪い人間がいるからです。人の中にはどうしようもない、救い用のない下種もいます。下種の者は即座に抹殺しなければ、厄災の芽となりうる。即座に摘むべきです。しかし、下種の反対のような人物もおります。そういう人間とは分かり合うことが出来るかも知れない。だから、無暗に襲うことはいけないのです。ですが、襲われた場合は別です。襲われた場合は殺しても仕方ありません。他人より自分の命を優先するのは、当然の事なのですから。』
と、詳しく教えてくれる。嬉しい。私の疑問にちゃんと答えてくれる。ちゃんと私のやりたいことをさせてくれる。兄弟たちも甘えさせている。皆と色んな話を念話でする。今の私はかなり恵まれているのではないだろうか?いや、確実に恵まれているだろう。楽しい。ここまで幸せに感じているのは、久々かもしれない。私がそう思っていると、母上がジト目で話してきた。
『はぁ....今日そもそも何故呼んだのか、分かりますか?貴女の疑問に答えるのも確かに大切なことですが、一応私も用があって貴女を呼んでいるのですよ?』あっ、そうじゃん。私、母上に呼ばれてたんじゃん。疑問に思ったことをついつい聞いちゃう性格だから、忘れてたわ。テヘッ。
『貴女に今から命名します。一応、他の子達にも言っておりますが、私は貴女を支配するつもりなど毛頭も有りませんからね?』
『分かっていますよ、母上。』
『それでは、名付けますね。』
一応わたしは末っ子なので、私は名付けられる順番は最後だ。さて、どんな名前かな~?
『貴女の名は、メアリー。メアリーです。』
その瞬間、私のステータス表記は、メアリーとなった。そして、ようやく許しが出る。
『これでようやく条件を満たしましたね。良かったですね。貴女のやりたいことが出来ますよ。』
『はいっ!!!!母上!!!!』
これでようやく出来るZE!!!!
スキル『変化』により、人に化けてッ!!!!人の町に出ることがッ!!!!