イナズマイレブンGO 真・世界への挑戦   作:超絶片桐

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三ヶ月空いたので初投稿です。
この間案の定コミケの原稿とサマーセールで買い直したGOをやってました。革命を起こすのに車田さんも浜野くんも天城さんもみんなベンチ外にいる万能坂戦。森ももとやまも門脇もよくやってくれた。火属性のキックが高いストライカー、そうビジュくん、彼も頑張ってくれました。おいろけupは強い


act4-1 ハートで掴み取る勝利!

前回までのあらすじ

 

ついに開幕したFFIV2本戦、南米大会を破竹の勢いで勝ち上がってきたメキシコ代表を日本代表は普通にボコボコにして1戦目を白星で飾りました

 

 

グループB第二節、イタリアvsエジプトの一戦は、赤い流れ星と共に開幕した。

観客が、実況席が、そしてエジプト代表の選手もがその紅蓮の軌跡に目を奪われ……気がついた時には、背後で燃え盛る熱気と、同時に放たれる怒声を感じ取っていた。

 

「派手に決めるぜぇ!!!!『レッドゾーン』!!!!!」

 

 

イタリアvsエジプト

8 - 0

錦龍馬 3得点

門司烈斗 5得点

 

「えー、早速ですが、次回の相手のラグーナの対策会議に入ります」

 

日本代表宿舎のミーティングルームで、モニターの前に立った烏山がメンバーに資料を配りながら口を開く。

 

「せんせー。四ヶ月間にあった割に資料が薄いです」

「四ヶ月はリアルでの時間の進み方であって作中では昨日試合が終わったばかりです。あとラグーナの資料はめっちゃ頑張ってこれです」

 

麻倉に自身の資料を投げつけながら烏山が言う。

太平洋に浮かぶ謎の小国ラグーナ。サッカー界に突然現れたその新星のチームデータはほぼ皆無。情報といえば予選を必殺技抜きで勝ち上がったこと、アメリカ戦でいくつかの技を使いながら引き分けたこと、そして霧野や三国は何人かのメンバーと面識があると言うことくらいだ。

 

「この手元にあるレジュメにはアメリカ戦での選手の動きと使われた技くらいしかないので、残りは自称「一緒に世界を救った仲」の霧野さんに説明をしてもらいます。それじゃあよろしく」

「いや、本当に救ったんだよ…」

 

アホを見るような目で烏山からタブレットを渡された霧野は、先日自身の記憶から作成し直したラグーナの一部主力メンバーの資料を画面に写す。

 

「ラグーナのキャプテン、フェイルーン。機敏かつ軽快なフットワークが特徴の前衛選手、彼とトップ下でオフェンスの主力を担うザナークがアメリカ戦でアメリカ戦で得点を挙げている。ザナークのサッカーは…シンプルに言えば豪快かつ大胆。熱風と雷鳴、と称されたこともある」

 

霧野、次のページに資料をすすめる。

 

「中盤を担うのはアルファ、ベータ、ガンマの三名。本来は全員オフェンシブな選手だが…今回はアルファとベータがディフェンスにコンバートしている。その3人と…俺は面識はないが、アメリカ戦ではバダップ、エスカバ、ミストレという選手が連携をとり組織的に中盤を支配していたな」

 

そのほかにコンビプレーのメイアとギリス、リベロのカノン、キーパーとしてチェットとザゴメル、リザーブにゲボーとグボーという選手がいることを述べ、霧野は資料を終える。

 

「どうもでした…しっかし、マジで未知数だな…」

 

霧野から再度タブレットを受け取った烏山が頭をかく。

 

「『あの』アメリカと引き分けたのなら、火力はかなりある方だろうな」

 

白竜が資料を見ながら言う。今大会のアメリカの防御力はかなりのものと評価されている。これを一点とは言えこじ開け、逆にアメリカの攻撃も一失点で防いでいるのだから、攻防共に高レベルであることは確かだ。

 

「しばき合いになるな…次の試合はどっちが出るんだ?」

 

景浦がいちごミルクを飲みながら問うと、三国が手を挙げる。

 

「俺のスタメンを予定してる…と、監督は」

「三国か…となると霧野と狩屋はともかく、俺や青島とは改めて連携確認が必要だな」

「あー、それについては」

「俺が次戦のスタメンを発表する」

 

三国の言葉を兵頭が引き継ぎ、モニター前に立つとモニターを壁のようにしてテープでスタメン一覧を貼り出す。

(写せばいいのに…)

(使い方知らなかったのか…)

それはともかく、一同、元スクリーン、現模造紙に目をやる

 

「キーパーは俺、ディフェンスは景浦と霧野に兵頭…雪村?」

「ミッドフィールダーは黒裂、貴志部、雨宮。フォワードに俺と南沢、中西か」

 

三国と白竜がスタメンを読み上げる。前回の5バックと違いやや中盤重視のフォーメーション。サプライズとしては雪村のサイドバックでの起用が挙げられる。

 

「それについては俺が説明しよう」

タイミングよく監督の鬼道が入室、スタメンの意図を説明し始める。

 

「今回は景浦の言った通り得点の奪い合いが予想される。景浦、兵頭、霧野でディフェンスを固めるのはもちろんだが、中盤の底から奇襲をかけられるよう雪村をサイドバックとして起用した。景浦が基本はサインを出すが自己判断で行けると思ったらいつでも前線に出てゴールを狙え」

「はい!」

「次の試合は烏山はベンチから戦況を見せて適宜投入する。その間のゲームメイクは黒裂と貴志部が行う。頼んだぞ」

『はい!』

「んで霧野さん、ラグーナオーガの対策なんだけど…」

「ああ、それはだな……」

 

『全国のサッカーファンの皆さんお待たせしました!

フットボールフロンティアインターナショナルV2 グループリーグ第二戦 日本対ラグーナの時間となりました!』

『メキシコ代表に快勝した日本代表、この試合も期待できますね』

『実況は私、角馬王将が!そして解説はなんと!前回FFIで大活躍したこの方に来ていただいております!!』

『佐久間次郎です、よろしくお願いします』

「マジで、佐久間さん解説なの?」

「監督聞いてました?」

「いや、初耳だな…」

「俺は聞いてたけど? 鬼道サン?」

「佐久間の奴…」

歯噛みする鬼道をよそに、青島たちベンチ組はフィールドに立つ選手に目線を送る。

 

「貴志部くん、準備はいいかい?」

「そっちこそ、練習通りにな!」

フィールドでは左右にウイングとして配置された黒裂と貴志部がそれぞれ声を掛け合う。

「中西、俺たちもアレ、やるか?」

「…別に」

「…そうか」

中西の塩対応を受けて、南沢はほんの少しだけ落ち込んだとか、落ち込んでいないとか。

 

「太陽!今日は負けないよ!」

「こっちだって、今日の試合を楽しもう!フェイ!」

 

センターサークル付近ではそれぞれトップに配置されたフェイと太陽が視線をぶつけ合っている。高まる熱気そのままに、キックオフを告げるホイッスルが鳴り響

 

「バダップ!」

「…俺に指示をするな!はぁぁぁぁぁっ!!

 

『デススピアー』!!!!」

 

「っっ!!『絶 ゴッドハンドX』!!!」

 

キックオフの笛が鳴り終わるのを待たずして、フェイが高く蹴り上げたボールをバダップがトラップ、そのままロングシュートへ持ち込む。

咄嗟に反応できた三国は「絶 ゴッドハンドX」でかろうじて対応、ボールを手中に収める。

 

「これは…アメリカ戦と同じパターンか」

「最初にロングを叩き込んで勢いを引き寄せる戦法…」

ベンチから試合を見ていた烏山と青島が顎に手を添えながらいう。

「ま、相手さんのキックオフのルーティンってところか…つまりここからが試合の作り所だ。頼んだぜ? 天才ゲームメーカーズ」

 

「黒裂!貴志部!上がれ!」

三国からボールを受けた景浦、ドリブルと共に2人へ指示を出す。

「雨宮!白竜!中西!」

「雪村!霧野!南沢!」

それに対して貴志部と黒裂もそれぞれ対応する選手へと指示を送り、貴志部が「起動」の合図となるパスを景浦から受ける。

 

「行くぞ皆!必殺タクティクス!

 

『デュアルハリケーン』!!」

 

『日本代表一気に攻め上がる!!8人がかりでのカウンターアタックだ!!』

『かつてFFIでイナズマジャパンが使ったタクティクス、デュアルハリケーン。2人の司令塔がこまめに指示を出しながら二つの台風を操りゴールを目指す…、鬼道と不動がうまく継承させたようですね』

 

「っ!ザナーク!」

「言われるまでもない!!」

目まぐるしくパスを回す貴志部たちに翻弄されながら、フェイは中盤の底に忍ばせておいたザナークに合図を送る。

 

「台風なら一度退けた! 世界よ!この俺に刮目せよ!!『スクリュードライバー』!!!」

「チッ…貴志部!」

 

足に豪炎を纏いながら錐揉み回転で突撃してくるザナーク、ボールを奪われそうになった白竜はタクティクスを解き貴志部にボールを回す。

 

「今がチャンスだ!ボールを奪うぞ!」

「誰に向かって口聞いてんだガンマ!」

「ノー、しかしボールは奪取する」

 

アルファ、ベータ、ガンマがそれぞれボール、そして貴志部へ突撃するが、貴志部はそれを高く跳び上がり回避する。

 

「さ!せ!る!か!よっ!!」

 

ベータ、腕の力を使い上方向へ足から飛び、貴志部からボールを奪還。そのまま体のしなやかさを生かして着地する。

 

「お前らには任せておけねえ!オレが決める!!」

「ベータ!」

フェイの静止を聞くまでもなく、ベータは8人で上に上がってしまいガラ空きになったジャパン陣地に侵入する。

「兵頭!フェイをマーク!景浦はベータの対処だ!」

『了解だ!』

残された2人は三国の指示のもと守備にあたる。

「くっ…」

「貴様は好きに動けると思うな!」

フェイもベータからボールを受けやすいよう動いたが…ベータの眼中には入っておらず、また兵頭のマークで思うように動けない。

「あんたは俺が相手だ 行くぞ! 」

「なっ…必殺技無しで!?」

 

景浦、ベータと接触するや否や瞬時にボールを奪い取り、足元に収める。

 

「必殺技を使わずにボールを奪い取った!?」

ベンチで驚愕する狩屋に土方がコメントをする

「ありゃ必殺技だな」

「ああ、必殺技だ」

鬼道もそれに同調し、言葉を続ける

 

「ボールを奪う、ボールを維持する、前へ進める。至って基本的な技術を景浦はとことん反復し、徹底的に磨き上げた。奴の動きそのものが洗練された必殺技と言えるだろう」

「そのとーり、あれは景浦さんの最高の技「ゴッドワークス」だ」

締め括ったのは景浦のチームメイトの烏山。大先輩の活躍を自慢げに見ながら、その目ではラグーナオーガの「穴」を探っていた。

 

「もう一度上げるぞ!雪村!」

「はい!」

 

景浦から縦にパスを繋いだ雪村、自陣のペナルティエリア付近からセンターサークルを超え、一気に駆け上がる。

 

「SARU!」

「通さないよ!」

フェイの指示を受けSARUが対応するが、雪村は高く跳び上がり回避。そのままさらに上方にパスを通す。

「南沢さん!」

 

「また『ホワイトレジェンド』か!」

 

「通すかよ!グボー!ゲボー!」

「グボボボ!!」「ゲボボボ!!」

いかつい顔つきが特徴のキーパーザゴメル、恐ろしく小柄でゴブリンのような外見をしたディフェンダーのグボーとゲボーを両手に携え、その間に稲妻を溜め込む。

 

ザナークとSARUはそれぞれ白竜と雪村をマーク、イナズマジャパンがメキシコ戦で見せた技の軸をそれぞれ封じにかかる。

 

「それだけがジャパンと思うなよ!兵頭!」

「うむ!!貴志部!南沢!乗り込めっ!!!」

 

いつの間にか最前線へと上がっていた兵頭が地面に拳を叩き込むと、そこから巨大な手のオーラが現れ、南沢と貴志部をボールが飛んでいったのと同じ高度、超高度へと運んでいく。

 

「天を貫け!」

「俺たちを舐めるなよ!」

『『スカイスクラッパー』!!!!』

 

兵頭が生み出したオーラからエネルギーを受け取った2人は摩天楼の頂を思わせる超高度からボールに対してツインシュートを叩き込む。

 

「させるかっ!!!『ハイボルテージ』!!!!」

 

対するザゴメルもグボーゲボーの2人に電流を纏わせてシュートに叩きつけ威力を弱める。かろうじて弾き出されたボールは点々と転がり……

 

「…ゴチです、『突風ファング』」

 

気配を消してゴール前に走り込んでいた中西のシュートにより、ラグーナサイドへのゴールへと転がり込んだ。

 

『ンゴオオオオオオオオオオオル!!!日本代表またしても先制!!中西紫月、こぼれ玉をうまく押し込んだ!!!!!!』

『前戦で活躍した白竜と雪村をうまく囮にしながらの新技、そしてそれにとどまらない対応。うまく連携が取れていますね』

 

鬼道がゴーグル越しにフェイたちを見ながら口を開く。

「ラグーナオーガの前の試合を見るに、彼らの最大の強みは個性。高いレベルの個人が集約した個人技のチームだ。しかしそれは裏を返せばエゴの塊。連携によって容易に崩せるプレーに過ぎない」

「アメリカも個人技のチーム、対個人技ならうまくやれたけど今回は…動かさねえぜ」

不動も珍しくそれに同調した。

 

ザゴメルからボールを受け取ったフェイは苦悩の表情を浮かべてメンバーに声をかける。

「みんな!このままじゃ勝てない!もっと連携を」

「必要ない!この俺ザナークがあと3点取ってみせる!」

「120年先から来たからと言って得意面をするのか、俺が決める」

「あぁ? 原始人がなんか言ってるけど…どうせベータちゃんより弱いでしょ♡」

 

「フェイ…」

フェイの言葉に全く耳を貸さないザナーク、バダップ、ベータたちを見ながら、SARUは心配そうにその肩に手をかける。

「SARU…僕たちだけでも連携するしかないみたいだね」

「いや、それも難しい…俺たちだけだと容易にパスコースを読まれてしまう。せめてあと1人…あと1人いれば」

 

 

「その頼み!!!私にまかせろ!!!フェイ!!!」

 

突如スタジアムに響き渡る鬼道と似ているようで似つかない大声。そして空を裂きスタジアムへと飛び込んでくる一台のバス。霧野たちはとても見覚えのある、かつてそれに乗り時空を超えた「イナズマTMキャラバン」。

 

 

「鬼道さん!?」

「いや、俺じゃない」

立向居が鬼道を見ると、鬼道は否定し、声の方向に目線を向ける。

 

「フェイ!ここまでよく耐え抜いた!ここからは大監督のワンダバ様と!助っ人2人に任せておけ!!!!」

「ワンダバ!!間にあったんだね!!」

 

プレー再開前にキャラバンから現れた謎のクマのぬいぐるみ、自らを監督と言い張…るうえに、ちゃんとそう登録されているラグーナの監督「ワンダバ」を前に、ゲームの空気が一時弛緩する。

 

「何だあれ、着ぐるみ?」

「ロボット?」

 

烏山と麻倉が怪訝な目で見るワンダバは、フェイの肩を叩いて鼓舞する。

 

「その通りだフェイ!ラグーナオーガの選手は未来人だけではない!過去からも最強スケットを2人!呼んできたぞ!!!カモーン!!登録名「ダイスケ」、そして「レイジ」!!!」

 

「大介…零治…まさか!?」

 

ワンダバの言葉に鬼道、そして解説の佐久間が激しく反応する。

ワンダバの合図でキャラバンのドアが開き、なぜか焚かれたスモークと共に2人の少年が姿を表す。

1人、頭にややくすんだオレンジに近い茶色のバンダナを巻いた快活そうなキーパーグローブをつけた少年

もう1人、どことなく憂いを帯びた、長髪を後ろでまとめた少年。

 

「嘘だろオイ…円堂大介と…影山零治!?」

 

「ラグーナオーガ!助っ人に来たばい!俺が来たけん、ゴールは任せんね!さあ!サッカー始めるばい!!!」

「このチームに足りないものは全て私が持っている。私が指揮する限り…勝ちは絶対だ」

 

 

 

 

 

 

次回!

 

突然の助っ人、円堂大介と影山零治!!

 

70年前と50年前からやってきた中学時代の2人は、ラグーナオーガを少しずつ変えていく

「人と繋がり、人と競う!それこそがサッカーの最高の楽しみ!やろ!」

「貴様らの個人技能は認める。それを再興地点まで高めるのが私のサッカーだ」

そして重なり合う「サッカーの原点」と「サッカーの到達点」!

 

「サリュー!フェイ!私に合わせろ!」

『皇帝ペンギンZERO!!』

 

「『ゴッドハンド!!!!』…よか技ばい!もっと打ってこんね!」

 

「あれが大介さんのサッカー…俺が学ぶべきサッカーか!」

「皇帝ペンギンを生で見られた、これでいける!」

 

「円堂大介と影山零治、ハートで掴み取る勝利 その2!!」

近日公開!!!

 

 

 

 

必殺技メモ

 

スカイスクラッパー 山属性

 

高く打ち上げたボールと共に打ち出された手の形のオーラからエネルギーを受けた2人がシュートを叩き込む大技。試合後に分析をした鬼道曰く「山属性のザ・ギャラクシー」

 

 

 

 

 




なんか知らないうちに大介さんと影山が出てきました。当初の予定にはなかった。
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