前回までの裏筋
フェイとバダップたちの未来組混成チーム「ラグーナオーガ」vsイナズマジャパン。貴志部、南沢、兵頭の連携技がゴールをこじ開け一点をもぎ取る。
チーム内の不和によりラグーナオーガが不利かと思われたその時、「過去」から助っ人が現れた。
1人、頭にややくすんだオレンジに近い茶色のバンダナを巻いた快活そうなキーパーグローブをつけた少年
もう1人、どことなく憂いを帯びた、長髪を後ろでまとめた少年。
一点を取り、イナズマジャパン優位に傾いたフィールドに、どよめきと歓声が入り混じった声が響き渡る。
「嘘だろ、円堂大介と…影山零治!?!?」
烏山が立ち上がり、二人の選手を驚きの目で見る。
「嘘だろオイ…円堂大介と…影山零治!?」
「ラグーナオーガ!助っ人に来たばい!俺が来たけん、ゴールは任せんね!さあ!サッカー始めるばい!!!」
一人はオレンジのバンダナをつけたゴールキーパーの少年、快活そうな顔つきと目に秘めた闘志が周りのものを鼓舞するように輝く。円堂守の祖父にして伝説のキーパー、円堂大介
「このチームに足りないものは全て私が持っている。私が指揮する限り…勝ちは絶対だ」
もう一人は憂いを帯びた瞳をした長髪の少年。帝国学園総帥にして最強の指導者、影山零治。
その二人が若かりし頃の姿で、イナズマジャパンの目の前に立っている。
「審判!メンバーチェンジだ!ベータとガンマ、ザゴメルを下げ、ダイスケ、レイジ、カノンの三名を投入!」
中盤の底にいたベータとガンマ、ザゴメルが下がり、影山は中盤のトップ下に、カノンはセンターバックに入る。そして大介はキーパーとしてゴール下に立つと、手を一度大きく叩き、叫び声を上げる。
「お前らぁぁ!!!!」
『!?』
大介から放たれた大声に、影山以外の全員が驚く。
大介は大きく息を吸うと、再び大声。
「まずはこの試合!全力で楽しむばい! なりふり構わず、感じたまんまに動けばプレーは繋がるけん……だからみんな!サッカーやろうぜ!」
「大介さん……はい!」
『おう!』
フェイに続き、他のメンバーも大介に答える。
試合が再開し、実況も再開される。
『試合再開、ラグーナボールで始まり、フェイがバダップから受けたボールを影山に回します!』
「全員!ここからは私の指揮下に入ってもらう!」
「影山零治……人間性は最悪だが、サッカーへの思いと実力は確かだ、従おう」
バダップが影山の言葉に応え、付き従うように近くに入る
「総員、私の言う通りに動け!まずはフェイ!あそこだ!」
影山が指で合図を送り、フェイの走り込む場所を指示する。
「そしてバダップ!そこだ!」
『おあーっと!影山の合図により次々と選手たちが動き、統率された動きでパスを回していきます!!』
「くっ……これはまさか!」
翻弄される黒裂が口を開く。その直後にそのまさか、を影山が口にする。
「貴様らの時代ではこう呼ぶようだな……神のタクト、と」
「影山…よくも神童のタクティクスを!絶対に止めてみせる!」
「よせ霧野!」
影山に向かって飛び出した霧野を景浦が静止するが、止まらずに霧野は必殺技を発動する。
『ディープミスト!!!』
「無駄だな……『イリュージョンボール』」
ボールを幾つもあるかのように見せ霧野を翻弄し、そのまま霧を切り裂き突破する影山。ボールを高く蹴り上げ、
「カノン!ザナーク!」
神のタクトで操作しなかったメンバーの名前を呼ぶ。
影山の戦法の中で唯一自由に動かされていた二人は、高く飛ぶとザナークとカノンでツインシュートを放つ。
『『ゴッドグレートな俺たち』!!!!!!』
「ご、『ゴッドハンドX』!!!……ぐはぁっ!!!」
三国もゴッドハンドx で迎え撃つが、5秒ともたずに突破され、ボールがゴールに突き刺さる。
『ゴーーーーールッ!ラグーナオーガ、同点ゴールで前半を終えました!!』
それと同時に鳴り響くホイッスル。前半が終わった合図だ。
『ここまで同格と言いたいところですが……どうでしょうか、解説の佐久間さん』
『あの二人の交代によって大きく展開は変わっています、これにハーフタイムでどう対応できるかが肝となりますね』
ハーフタイム、ミーティングルームで休息をとる選手に鬼道が声をかける。
「急な失点は仕方ない、後半はあのシステム攻略し、もう二、三点取ってこい。そのためにメンバーチェンジだ。兵頭、雨宮、黒裂を下げる。ミッドフィールダーに烏山と青島、ディフェンダーに狩屋を入れる」
大胆なメンバーチェンジを行う鬼道、それに付け加え、鬼道は霧野に指示を出す。
「霧野、相手の神のタクト……お前なら打ち破れるはずだ。そのためのアドバイスだが……神童になろうとするな」
少し短めになりました。
ここからどう反撃する!?