因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
『ヒヒーン』が新潟2歳Sに出走です!でも『ニシノクラウン』と『ジューンテイク』も応援したい…。キーンランドCは『ウォーターナビレラ』と『トウシンマカオ』で。
トレセン学園のダートコース…タップダンスシチーがゴールドアリュールと共に併走をしていた。
「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!」ダッ
「ー!速いっ!」ダッ
「セイハッー!!」
「…」ピッ
「はぁ…はぁ…どうかな…」
「タップ、お前ダートもいけるんじゃないか?ファル子やリッキーが喜びそうだな。」
「タイムも悪くないよ。ブランクがあるとはいえアリュールと並べれるとか…やるじゃん。」
「…よしっ!前日まで付き合ってくれてありがとなシチー、アリュール。」
「しかし…ダートコースで良かったのか?ジャパンCは芝だろう…」
「これでいいんだ。全ての経験が…私の『変身』への糧となる…」
「はいはい。とりあえず、これも食べて糧にしなよ。」
「はちみつレモンだ!シチ~、大好き~!」ダキッ
「ちょっ!苦し…」
「ふぅー…『変身』か…面白いな。かくゆう私もこの半年で『変身』したと思うな。」
「あんなキレキレなヲタ芸するのは『変身』じゃなくて『変態』じゃん…悪いことじゃないけどさ…」
「それであの娘たちが私を超えれるなら…私は変態で構わない。」
「そんなこといいからタップを連れて帰るよ。私たちで止めなきゃ当日まで続けそうだし。」
「あと1回!あと1回だけ…んぐ!美味しい…」もぐもぐ
「それでも食ってろし。」
タップダンスシチーはゴールドシチーとゴールドアリュールに引きずられダートコースを後にした。
ーーー
場所は変わって東京レース場…ソウジはニヘイと共にとあるレースを見に来ていた。
『さぁ、いよいよ始まります『ジャパンカップダート』。
今年は雨によりあまりいいバ場状態ではありません。
全員のゲートインが完了し…スタートしました!
アドマイヤドンがやや出遅れか…カネツフルーヴ、スマートボーイ、と内の2人が前へと出ます!
3番手にフリートストリートダンサー、その外にネームヴァリューとユートピア…アドマイヤドンはその内いるようです。
そのまま最初のカーブへと入る!』
「いけー!ヴォルポニ!!焦るなよ!!」
「…俺と来るならアヤド応援してくれない?ファンなのは分かるけどさ…」
「…わ、悪い。」
かつて『BCクラシック』でアグネスタキオンとしのぎを削ったウマ娘…『スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ』ことヴォルポニのラストランを見に来ていたのだ。
『向正面に入り、先頭はカネツフルーヴ、ペースを上げてスマートボーイを離す離す!
後方の外からサイレントディール、いきなり仕掛けてきたか?
アドマイヤドンをかわし、5番手まで上がる!
ヴォルポニもサイレントディールに続いてアドマイヤドンをかわしました!』
「いいぞ!ヴォルポニ!!」
「アヤド…まだだ。我慢しろよ…」
『最終コーナーカーブ!
先頭はカネツフルーヴ…を外からとらえたフリートストリートダンサー!
いや、それをさらにヴォルポニが外からとらえる!
先頭はヴォルポニ!
アドマイヤドンは来ないのか!』
「ここだぞ、アヤド…」
「…ここだ!」
ダンッ
『残念…もう遅いよ。』
ダンッ
『最後の直線…4番のアドマイヤドン、ここで仕掛けてきた!
フリートストリートダンサーをとらえにかかる!
なっ…ここで先頭のヴォルポニが伸びる!
ヴォルポニが完全に抜け出した!』
「ー!嘘だろ!?」
「いけえー!ヴォルポニー!!」
『先頭ヴォルポニ!
2番手争いはアドマイヤドンとフリートストリートダンサー!
だが先頭のヴォルポニがそんな2人をどんどん突きはなす!
アドマイヤドン、フリートストリートダンサー届くのか!
届かない!
ヴォルポニ、ゴールイン!
これがダートの本場、アメリカのスターの実力だ!!
5バ身離れ、アドマイヤドンとフリートストリートダンサー、2人並んでゴールイン。』
「うおぉぉ!!おめでとうヴォルポニィィ!!」
「2着…だといいな。…アヤド、お疲れ様。」
結果はヴォルポニの圧勝…アドマイヤドンは3着に敗れた。そして、ニヘイはソウジの尻に蹴りを入れた。
………
ウイニングライブが終わり、ヴォルポニのサインを片手にホクホクした顔でレース場を後にしていたソウジだったが…なぜかヴォルポニと共に近くの喫茶店にいた。
『お疲れ様、ヴォルポニ。ラストラン…どうだった?』
『ふっ…この『スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ』に相応しいレースが出来たよ。…ミスターソウジ、質問をいいだろうか?』
『どうした?』
『アグネスタキオンの次走は『ジャパンC』だと聞いていた…なぜ、今回のレースを走っていないんだ?』
『…え?『ジャパンC』じゃないからだけど…』
『何を言う…『ジャパンC』だろ?招待状にはそう書いてあった。』
『それが本当なら大問題だな。見せてみろ…』
ソウジはヴォルポニの持つ招待状を確認する。
『『ジャパンCダート』だと書かれているな。『ジャパンC』は明日だぞ。』
『?明日は『ジャパンCターフ』だろ?芝のレースならターフがついてないとおかしいからな。』
『…ヴォルポニ。残念ながら『ジャパンC』は芝のレースだ。日本の主流は芝だけど…もしかして、知らなかった?』
『…』
ソウジの指摘にヴォルポニの目が泳ぎ始めた。
『あー、今から登録出来たりは…』
『無理に決まってんだろ。招待状も無いんだしさ…』
『…クソッ!この『スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ』の私が化かされるとは…』
『化かしてねぇよ。君がバカなだけだよ。』
『…まぁ、いい。ラストランを勝利を飾れた訳だ…私のレース人生に悔いは無いさ。』
『これからどうするんだ?アメリカに戻るのか?』
『あぁ。メダグリアドーロの紹介でトレーナースクールに入るのだが…少しだけジャパンにいるよ。』
『本当か!?じゃあ、トレセン学園に…』
『いや、今は普通に観光がしたいよ…ラストランを勝った自分へのご褒美としてさ。』
『そっか…まぁ、気が向いたら来てくれよ。明日のタキオンのレースは見に来たりは…』
『んー、今のところはノープラン。まぁ、寿司をご馳走したら考えなくもな…』
『よし、銀座に行くか。』
『みこーん!?…チェーンの回転寿司でいいからね。』
その後、ヴォルポニと回転寿司を食べて解散したソウジだったが…家へと帰ると何故かいたタイキブリザードに小一時間問い詰められることになったのは別のお話。
ーーー
ニヘイは車にアドマイヤドンを乗せてトレセン学園へと向かっていた。
「…」
「お疲れ様アヤド。雨も降ってたし…今回は相手が強かったな。」
「…トレーナー。アイツ…最初から私のことなんか見てなかったよ。」
「アヤド?」
「アイツ…ずっとアグネスタキオンだけを探していた。…悔しいよ。日本に来る=アグネスタキオンと走る、としか思われてなかったんだよ。だから…絶対に勝ちたかった。」
「…」
「…有マ記念は出ない。ダートでずっと勝ち続ける。アイツに…いや、私と走る外人全員に私の存在を刻み込んでやる。」
「…」
「もうトレーニングで泣き言を言わない。だから…また…明日から…う、うぅ…」
「…分かった。今は我慢しなくていいから…」
「…泣いたこと…ベガ姉には…内緒にして…ね…」
「…ドン。遅いわね。」
傘を差し、望遠鏡を片手に妹の帰りを待つアドマイヤベガ。星は雲に隠され…雨はしばらく降り続いた。