因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
さて、今日は秋華賞…『リバティアイランド』が目立ってますね。もう彼女が1着と思ってます。それでも私が応援するのは同じドゥラメンテ産駒の『ドゥーラ』、キタサンブラック産駒の『ラヴェル』、『コナコースト』、『ヒップホップソウル』、ジャスタウェイ産駒の『マラキナイア』、キズナ産駒の『コンクシェル』、『フェステスバント』、『グランベルナデット』、ルーラーシップ産駒の『ドゥアイズ』、『マスクトディーヴァ』です。出走する50%も応援してますね。東京HJもあります…頑張れ『ニシノデイジー』!
何より全頭の無事の完走を望みます…応援している馬が亡くなるのは悲しいので。『ストーリア』、『ニシノボルテージ』…天国でお休みください。
勝ったのはリバティアイランド…三冠達成!!マスクトディーヴァも凄い末脚で…ドゥーラも3着と思ったけど…4着。とはいえ全員、お疲れ様でした!
『ジャパンカップ』が始まり…アグネスタキオン見事なスタートを決めて2番手にいた。
「…出遅れは無し…だな。タキオン…よくやった。」
「『…?ミスターソウジ?』」
「『見てろヴォルポニ…今の日本の総大将の走りを…』」
『さぁ、最初のコーナーカーブして先頭はタップダンスシチー、さらにペースを上げてきた!
その後ろに1番人気のアグネスタキオン。
中段にはアンジュガブリエル、ネオユニヴァースがそれに続く。
サクラプレジデントは後方からのレースとなっている。』
「ソイヤッ!ソイヤッ!」
「いけっ!タップダンスシチー!!」
「逃げろっ!!」
「焦るなよアグネスタキオン!!」
『向こう正面に入り…先頭タップダンスシチー、2番のアグネスタキオンとの差は3バ身!
さらに4バ身離れ、ザッツザプレンティとアグレッシブバイオ!
内からアメリカのスルーヴァレイも上がってきた!
アンジュガブリエル、BCターフの勝者ジョハーもきた!
2番人気のネオユニヴァースはまだまだ後方!』
「『ミスターソウジ、まだなのか!アグネスタキオンはまだ仕掛けないのか!?』」
「『…もう仕掛けているよ。…先頭との差が縮まってないだけだ。』」
「『確かに…後続との差は広がっている。』」
『最終コーナー曲がって先頭はタップダンスシチー!
その後ろのアグネスタキオン、苦しそうだが並びにかかる!
後続との差は5バ身以上、完全にこの2人の勝負となったか!
さらに伸びるタップダンスシチー!
とらえにかかるアグネスタキオン!
しかし、伸びが甘いかアグネスタキオン!
とらえるか、逃げ切るか!
残り100!
ここで並んだかアグネスタキオン、しかし、タップダンスシチーも盛り返す!
アグネスタキオンかタップダンスシチーか…2人並んだままゴールイン!!
これは…これはどっちが1着だ!?』
ざわざわざわざわ
「どっちなんだ?しかし、アグネスタキオンが勝ったとしても負けたとしても…あんなギリギリの勝負になるなんてな。」
「アグネスタキオンも『本格化』が終わったからって急にここまで落ちるとは思えないな、つまりタップダンスシチーが凄かったってことだろ。もし彼女が勝っていたらついに初G1勝利か?」
「重バ場だったとはいえ、3着にあそこまで離せるとな…」
騒がしくなる観客席。
「タキオンちゃん…!」ギュッ
「ーー!フライトさん…尻尾…」
「あ!ごめん、力が入っちゃって…」
「もっと締めても大丈夫ですから。それにしてもタキオンさん…調子が悪かったのでしょうか?いつもの伸びが無かったですね。」
「…」
「タキオン。重バ場。慣れてないから?」
「違うの。これはもっと根本的な話。そう、いつかはあなたたちにも来る残酷な…」
心配する姉。
「『アグネスタキオン…伸びなかったな。調子が悪かったか?あるいはバ場が合わなかった?』」
「『いや、今のタキオンにとっては最高の走りだった。』」
「『あれが…最高の走り?冗談だろ?BCクラシックではもっと伸びていた筈だ!』」
「『『本格化』の完全終了…ここからは落ちていくだけさ。』」
「『何だよそれ!…アイツはまだトゥインクルだろ!早過ぎる!』」
「『………だが、現実はこうだ。タキオン自身がどう思っているか知らないが…俺は悔しいよ。』」
「『ー!ソウジ、ヴォルポニ、結果が出たね!』」
アグネスタキオンの現状を語るソウジ。そして掲示板が灯る。結果は写真判定よりクビ差でアグネスタキオンの勝利。この瞬間アグネスタキオンは、シンボリルドルフとテイエムオペラオーのG1勝利数を超えた歴代最強のウマ娘となったのだ。
………
「『勝ったとはいえ…あれは本当にアグネスタキオンか?』」
「『ケガか或いは手を抜いたか…』」
「『いいえ。彼女の顔を見てみなさい…あれは全力を出しきってウマ娘の顔よ。…どうやら私は最高潮の彼女と走っていたようね。』」
「『だから、これからは落ちていくと…どうするつもりだアグネスタキオン。』」
「『実は私…来年からトレセン学園に編入するんだ。だから…挑むなら早い方がいいかな。』」
「『あー、ファルブラヴ。私は来年にはいなくなるけど先に来た者としてアドバイスするよ。アグネスタキオンに限らずトレセン学園は化け物揃いだ。特に栗毛の…』」
「『はいはい。レースは終わったんだからさっさと行くわよウォーエン。』」
「『…へ?どこに?』」
「『バトラー、どこを取ったの?』」
「『えーと、このホテルです。ここから徒歩15分、防音も完備されてます。これが鍵と…例のカチューシャです。』」
「『お嬢、頼みますよ。』」
「『ってことだから行くわよウォーエン。』」
「『何がどういうこと!?私、この後ネオと…『ふんっ!』ごぼっ!?』」ガクッ
「『ふー、久々だったけど上手くいったわね。それじゃ、ガス抜きが終わったらまた連絡するわ。』」
「『ごゆっくり。』」
メダグリアドーロは気絶したウォーエンブレムを担ぎ、観客席を後にする。
「『さて…私はネオユニヴァースへの対応を引き受けるわ。ゴア、あんたはどうする?どうせ夜中まで暇になるしこのまま帰ってもいいわよ。』」
「『じゃあ、サンちゃんの見舞いにでも行ってくる。ファルブラヴ…あなたは?』」
「『このままレースを見ていく。…後日改めてメダグリアドーロには礼をするよ。』」
「『お嬢の気まぐれだから全然気にしなくていいのに…まっ、そういう奴って私は好きよ。来月のトゥインクル引退レース、頑張って。』」
「『ありがとう。』」
海外組も解散となった。
ーーー
ウイニングライブが終わり、アグネスタキオンはインタビューを受けていた。
「今回のレース、かなりギリギリな展開になりましたが…どこか思うようにいかないところがあったのでしょうか?」
「いや、初コースや重バ場への順応、出遅れ無しのスタート、仕掛けたタイミングなどなど、それらが全てが上手くいき…それで勝てた。」
「…全力を出せた、ということですね。今回の勝利により海外でのレースを含めG1を8勝、連対率100%、素晴らしい成績だと思います。ラストランを終えての感想を…」
「あぁ、その件だが…『今回でラストラン』というのは撤回しよう。次の有マ記念がラストランだ。」
「…はい?」
「…衰え始めてるとはいえ、まだ負けるつもりはないとも。ゆえに出走者全員に言おう…最後のチャンスだ!全力で私を倒しに来いっ!」
「これは引退撤回からの勝利宣言…素晴らしいですっ!絶対に見させていただきます!」
アグネスタキオンのその一言は世間を騒がせた。
ーーー
帰り道…アグネスタキオンはソウジの車の中にいた。
「…本当にあんなこと言って良かったのか?今も限界ギリギリなんだろ?」
「何を言う。今回のレースで『本格化』が終わろうとも勝てるということを証明した。」
「全部が上手くいったからってのは理解しているけど…俺としては心臓に悪いレースだったよ。」
「何ケガをしたらそれはそれで諦めはつくさ。」
「…取り消せ今の言葉。お前がまたケガしようものなら…俺はお前を置いて消えるぞ?」
「取り消そう。トレーナー君には一生私の面倒を見てもらう必要があるからねえ。」
「はぁ、俺も言い過ぎた。何か食べたい物はあるか?」
「ソウジ。」
「………分かった。フジキセキには俺が言っておこう。…ブリザードには前もって言っておいて良かったよ。」
「…長い夜になりそうだ。」
車は夜の闇へと消えた。
おまけ:
帰りのコンビニにて…
「待たせたねえソウジ!」
「ん、早かっ…おい!この箱は何だ?」
「見ての通りだよ。あぁ、店員にはすぐに使うから袋は要らないと言っておいたよ。」
「誰がそんなことをしろと言った!」
「君は必要な物を買ってこい、と言った…ならばこれはこの後の必需品じゃないか!」
「違ぇよ!晩飯買ってこいって言ったんだよ…いや、ある意味合ってるけど!とにかく!エコバッグ渡すから買い直してこい。」
「むぅ…私は今日レースを走った後だというのに…人使いが荒いねぇ…」
「後…もう1箱買ってこい。」
「ー!ククク、おかわり前提…ということだね。」
「やかましい。」